2022年の「楽天トラベル」での宿泊実績をもとに、九州の人気温泉地ランキングTOP15を発表します。温泉街散策が楽しい温泉地や、カップル、家族旅行にもおすすめの穴場の温泉、別府・由布院といった全国的に有名な温泉地まで、個性豊かな温泉地が揃っています。
※このランキングは、楽天トラベルでの2022年1月1日~12月31日までの宿泊実績(人泊数)をもとに集計したものです。
湧出量・源泉数ともに日本一を誇る温泉地、大分県の「別府温泉郷」。別府・鉄輪(かんなわ)・観海寺(かんかいじ)・明礬(みょうばん)・亀川(かめがわ)・柴石(しばせき)・堀田(ほりた)・浜脇の8つの温泉地からなり、「別府八湯」とも呼ばれます。
レトロな市営の温泉から、別府の街を一望できる絶景温泉、砂蒸しなど、いろいろな温泉が楽しめるのも人気のポイントです。
コバルトブルーの「海地獄」、赤い熱泥の「血の池地獄」といった自然湧出の源泉をめぐる「地獄巡り」や、地獄蒸し、とり天、だんご汁などの名物グルメも豊富で、別府観光の定番になっています。
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由布岳の麓に広がる温泉地「由布院温泉」。おしゃれな温泉宿や雑貨屋、レストラン、美術館が点在するなど、憧れの温泉地として高い人気を誇ります。
飲食店や土産物店が軒を連ねる「湯の坪街道」の散策も楽しみのひとつ。大分名物のとり天や、ここでしか味わえないスイーツもたくさんあって、つい目移りしてしまいます。
巨大な高層旅館やネオン街などを造らずに景観を守ってきた街の風情も相まって、ゆったりとした温泉地滞在を堪能できます。
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霧島連山の南西に点在する「霧島温泉郷」。霧島温泉、妙見温泉、日当山(ひなたやま)温泉など、大小9つの温泉からなります。
坂本龍馬が新婚旅行で訪れたことでも有名な現在の「霧島ホテル」のある硫黄谷温泉や、西郷隆盛もよく訪れたという日当山温泉など、幕末の歴史ファンならぜひ訪れたいところ。霧島ホテルの館内には龍馬ゆかりの品々も展示されています。
日帰り入浴が可能な旅館や施設も多く、霧島の豊かな自然を望みながら湯めぐりを楽しむのもおすすめです。
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2022年9月に西九州新幹線が開業し、列車でもアクセスしやすくなった佐賀県の「嬉野(うれしの)温泉」。ナトリウムを多く含む重曹泉で、なめらかな湯ざわりが特徴で、島根県の斐乃上(ひのかみ)温泉、栃木県の喜連川(きつれがわ)温泉と並んで「日本三大美肌の湯」に数えられています。
嬉野の温泉水で煮ることでとろとろになる「嬉野温泉湯どうふ」など、名物グルメも。山々に囲まれた自然豊かな立地で、「嬉野茶」の栽培でも知られます。
また、バリアフリーやユニバーサルデザインの宿が多いのも特徴で、楽天トラベルの「シニアに人気の温泉地ランキング」で全国1位に輝いています。シニアや体が不自由な方も快適に温泉旅行を楽しめる宿が揃っているので、三世代旅行・四世代旅行にもおすすめ。
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福岡県と大分県の県境に位置する「原鶴(はらづる)温泉」。福岡市街地(博多・天神)から車でおよそ60分の立地にあり、筑後川沿いに老舗旅館や近代的なホテル、民宿などが建ち並ぶ温泉地です。
弱アルカリ性単純泉と単純硫黄泉、2つの泉質を合わせ持つことから「W美肌の湯」とも言われ、化粧水のようなトロトロとした肌ざわりが楽しめます。
周辺には豊かな自然が広がり、春の桜、夏の蛍、秋の紅葉など、四季折々の楽しみがあるのも魅力。特に、夏季の伝統漁法「鵜飼(うかい)」が行われる時期に、例年、各宿から出る屋台船は、温泉地の風物詩になっています。
阿蘇の奥地、熊本と大分との県境に位置する「黒川温泉」。江戸時代から続く歴史ある温泉地で、山間にひっそりと情緒ある和風旅館が立ち並ぶ素朴な雰囲気と豊富なお湯、四季折々の景色に癒される場所です。
30軒の宿と里山の風景すべてを「一つの旅館」としていて、各宿が趣と泉源の異なる個性的な露天風呂を備えます。「入湯手形」(1,300円、半年間有効)を購入すれば、27軒の旅館から3軒の露天風呂に利用でき、湯めぐりを楽しむことも可能。
離れ宿が多いのも特徴で、カップルや家族でのおこもり温泉旅にもおすすめです。
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「砂むし温泉」で有名な鹿児島県の「指宿(いぶすき)温泉」。指宿市内には1,000カ所以上も源泉があり、豊富な湯量に恵まれています。
砂むし温泉は、海岸に自然湧出した温泉の熱で温まった砂を全身にかけ、砂の重みと熱で体中がぽかぽかに。サウナ感覚で入れるとあって、海外の方からも注目を集めています。
温泉地は「東洋のハワイ」とも呼ばれ、街中に植えられたハイビスカスやヤシの木が南国ムードを高めています。
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「鹿児島温泉」は、鹿児島市に湧く温泉の総称で、源泉数は県庁所在地としては日本一の約280を誇ります。泉質はバラエティに富み、飲泉許可を受けている施設も多いので、温泉を飲んで浸かって、いろいろな楽しみ方が。
また、どの宿も手頃な料金で宿泊できるのも魅力。なかには、雄大な桜島と錦江湾を望む絶景温泉を持つ宿もあります。
市街地にありながら気軽に温泉旅行ができるので、レジャーはもちろん、出張の際にもおすすめです。
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2022年9月に西九州新幹線の武雄温泉~長崎駅間が開業し、アクセスが向上した「武雄(たけお)温泉」。約1300年の歴史があり、宮本武蔵や伊達政宗、シーボルト、吉田松陰らが入浴した記録も残されています。
泉質は低張性弱アルカリ性。保湿性に優れ、湯上りはお肌がしっとりと感じられます。「サウナシュラン」で2019年から3年連続でグランプリを獲得し、殿堂入りを果たした「御船山楽園ホテル らかんの湯」もここ、武雄温泉にあります。
朱色の柱と白壁が竜宮城を思わせる「楼門」と、その奥にある「武雄温泉新館」は、武雄温泉のシンボル的存在で、国の重要文化財に指定されています。
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島原半島にある「雲仙温泉」は、日本で最初に国立公園に指定された温泉保養地です。明治時代には外国人の避暑地として利用され、「九州の軽井沢」とも呼ばれます。
硫黄を含んだ強い酸性のお湯は、透明と白く濁ったお湯の2種類あり、宿によって異なります。
温泉宿は、「雲仙地獄」付近に集中していて、純和風の老舗旅館やラグジュアリーなホテル、気軽に利用できるレジャーホテルなどさまざま。用途や予算に合わせて選びやすいのもうれしいポイントです。
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南国らしい雰囲気が魅力の南九州有数の観光地、宮崎市の青島海岸沿いに位置する「青島温泉」。海を眺めながら入れる温泉が多いのも特徴です。
泉質はとろみのある炭酸水素塩泉で、すべすべとした湯ざわり。炭酸水素イオンは日本屈指の含有量を誇ります。
周辺には、景勝地「鬼の洗濯板」や青島神社など見どころが多く、温泉以外の楽しみも期待できます。
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阿蘇外輪山の麓に位置する、阿蘇エリア最大の温泉郷「阿蘇内牧(あそうちのまき)温泉」。泉質は鉄分を多く含む硫酸塩泉系で、すべすべとした肌ざわりが特徴です。
町湯や宿はそれぞれ異なる源泉を持ち、源泉かけ流しのお湯を堪能できる宿も多数。露天風呂から阿蘇谷や阿蘇五岳を一望できる宿も多く、その景色も魅力のひとつです。
歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が宿泊したことで有名な老舗旅館「蘇山郷(そざんきょう)」や、中小旅館、民宿までさまざまな宿泊施設が揃っています。
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九州の玄関口ともいえる福岡・博多。観光や出張の拠点に便利な立地でありながら天然温泉を楽しめます。
周辺には全国的にも有名な「中洲屋台街」があり、「キャナルシティ博多」や「ベイサイドプレイス博多」など、多彩な店舗が集まる観光スポットが点在。博多名物のもつ鍋や水炊き、辛子明太子や博多ラーメンなどのグルメも魅力です。
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安土・桃山様式を表した壮麗な島原城を中心に、城下町の面影が残る島原にある「島原温泉」。島原は、雲仙山系から湧出する伏流水が街の随所にみられ、古くから「水の都」としても親しまれてきました。
泉質は肌にやさしい無色透明で、1日およそ500トンの湯量を誇ります。温泉宿はもちろん、「ゆとろぎの湯」といった公共浴場、無料の足湯、飲泉所など、市内散策中に気軽に温泉を楽しめるスポットも揃っています。
雄大な雲仙岳を望み、夕日が自慢の橘湾沿いに広がる長崎・島原市の「小浜(おばま)温泉」。歴史は古く、西暦713年には「肥前風土記」に記されています。およそ30カ所の源泉から約100度の湯が湧いていて、街中には湯けむりが立ち上ります。
海に近い立地から、伊勢海老、カニといった海の幸が豊富なほか、雲仙牛など、食も魅力。豊富な温泉の蒸気を生かした蒸し料理も楽しめます。
※このランキングは、「楽天トラベル」での2022年1月1日~12月31日までの宿泊実績(人泊数)を集計したものです。
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