さんさんと降り注ぐ明るい光と温暖な気候、ゆったりとした雰囲気、そして美しい自然に包まれた、南国情緒あふれる宮崎。
ビロウ樹が生い茂るトロピカルムード満点の青島エリア、宮崎グルメの名店がそろう宮崎市中心部、リゾート施設がある一ツ葉エリアまで、宮崎市内の人気観光スポットや開運スポット、グルメを網羅するモデルコースを紹介します。
宮崎空港や宮崎駅に着いたら、まず宮崎観光の定番・青島エリアへ向かいましょう!
▼[車]宮崎空港から約15分、JR宮崎駅から約25分
(JR日南線青島駅からは徒歩約10分)
島全体がパワースポットの「青島」
島全体がパワースポットとされる「青島」。宮崎市内の南東部にある周囲約1.5kmの小さな島で、対岸の青島海岸と弥生橋で結ばれています。
島内には、樹齢およそ300年というビロウ樹が5,000本ほど生い茂り、亜熱帯植物の数々を見ることができます。
サーフスポットとしても人気で、近年は青島海岸に新しいスポットが続々と誕生し、ビーチカルチャーの発信地にもなっています。青島から日南へと続くシーサイドドライブが楽しめるエリアとしても人気です。
幸せの黄色いポスト
青島に行ったらまずチェックしたいのが、弥生橋のたもとにある「幸せの黄色いポスト」。青島神社に祀られている豊玉姫(トヨタマヒメ)と山幸彦(ヤマサチヒコ)が恋文をやりとりしたといわれていることから、縁結びのシンボルになっています。郵便ポストとしても、現役で活躍しています。
また、この黄色いポストの広場では、運が良ければ三輪タクシー「トゥクトゥク」に出合うことができます。
青島海岸から青島神社までの約800mの往復(片道のみでもOK!)と青島を半周案内してもらえるので、歩くのが苦手な人はトゥクトゥクに乗るのがおすすめ。
運賃は協力金として、海岸パトロールの人件費、海岸の清掃などに割り当てられています。
電話予約も可能なので、絶対乗りたい!という方は事前に電話でご予約を。
青島トゥクトゥクトローリー.BASE
- 乗り場
- 弥生橋~青島神社周辺
- 料金
- チップ制
- 営業時間
- 9:00~日没まで
- 電話
- 0985-69-0030
鬼の洗濯板
幸せの黄色いポストのすぐそばにある弥生橋。その向こうに見えるのが青島で、鳥居の横の黒い岩が「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状の岩です。
岩の上は自由に歩くことができ、近くで見るとこんな形をしています。
約700万年前に海中でできた地層が隆起し、長い間、波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なっています。巨大な洗濯板に見えることから、いつしか「鬼の洗濯板」と呼ばれるようになりました。
この岩は、青島から南の巾着(きんちゃく)島まで約8kmにわたって見ることができます。
写真撮影するときは、奥に見える青島神社の鳥居を入れたり、夕焼けを入れて撮影すると、映える写真を撮ることができておすすめです。
青島神社
亜熱帯性の植物に覆われ、南国ムードたっぷりのこちらは、青島の中央部にある「青島神社」。海幸彦と山幸彦の神話で知られる山幸彦、つまり彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)と妻の豊玉姫がここで結ばれたとされ、縁結びにご利益があると人気のスポットです。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得しているほど、外国人旅行者からも注目を集めています。
境内には絵馬のトンネル「祈りの古道」も。カラフルな矢の形をしたおみくじや恋みくじ、かわいいハート型の絵馬やお守りなど、縁結びにまつわるアイテムも多数あります。
また、参拝者自身が行う体験型神事も人気。仕事や学業、金運・商売繁盛、心願成就など、願いの種類によって、こよりの色を選んで結ぶ「産霊紙縒(むすびこより)」や、コロコロと運魂(うんたま)を転がして自分の魂の状態を見る「御魂(みたま)神事」、願い事をつぶやきながらお皿を投げる「天(あめ)の平瓮(ひらか)」など、ユニークな神事が目白押しなのでお見逃しなく!
- 住所
- 宮崎県宮崎市青島2-13-1
- 参拝時間
- 6:00~日没まで
- 公式サイト
- 青島神社
AOSHIMA BEACH VILLAGE
AOSHIMA BEACH PARK
青島神社から弥生橋を渡ったすぐのところには「AOSHIMA BEACH VILLAGE(青島ビーチビレッジ)」と「AOSHIMA BEACH PARK(青島ビーチパーク)」が。海を目の前に望み、ヤシの木に囲まれ、おしゃれな南国リゾートの雰囲気が味わえます。
「AOSHIMA BEACH VILLAGE」には、ランチやアフタヌーンティーが楽しめるレストラン「LDK」のほか、海を一望するプール、バレルサウナなどがあります。
- 住所
- 宮崎県宮崎市青島2-13-1
- 営業時間
- ランチ11:00~14:30L.O. アフタヌーンティー15:00~15:30L.O. ディナー17:00~21:00L.O.
- 定休日
- 火曜日
- 公式サイト
- AOSHIMA BEACH VILLAGE
隣接する「AOSHIMA BEACH PARK」には、カフェ「uminoie(海の家)」もあり、海を眺めながら、カフェタイムを楽しめます。
- 住所
- 宮崎県宮崎市青島2-241-1
- 営業時間
- 10:00~17:00(季節により異なる)
- 定休日
- 水曜日
- 公式サイト
- AOSHIMA BEACH PARK
宮交ボタニックガーデン青島
「AOSHIMA BEACH PARK」のすぐそばには、無料で楽しめるフォトジェニックな植物園「宮交ボタニックガーデン青島」があります。
敷地内はゆったりとしたつくりで、青島の気候を生かした南国らしい植物を見ることができ、毎年春と秋には、ブーゲンビリアのマウンテンが園内を彩ります。
ちなみにブーゲンビリアとは、ハイビスカスとともに熱帯を代表する花木。亜熱帯の植物を野外で見ることができるのは、国内では宮崎と沖縄だけだとか。
そして、亜熱帯の植物を見て知るだけでなく、味覚でも味わってほしい――。そんなコンセプトでつくられたのが、園内にある「パラボラチョカフェ」。
イチオシは、マンゴーとグァバ、パッションフルーツのジュースを飲み比べできる「パラボラチョセット」(900円)。
宮崎を代表するフルーツ・マンゴーを贅沢に使ったパフェ(1,000円)も人気です。
屋号である“パラボラチョ”とは、スペイン語で「トックリキワタ」(別名:酔いどれの木)という木のことで、幹がとっくり状に膨らむことから名づけられています。園内にもトックリキワタがあるので、ぜひ探してみてくださいね!
宮交ボタニックガーデン青島
- 住所
- 宮崎県宮崎市青島2-12-1
- 営業時間
- 8:30~17:00
- 料金
- 無料
- 公式サイト
- 宮交ボタニックガーデン青島
パラボラチョカフェ
- 営業時間
- 10:00~16:30 L.O.
- 定休日
- 火曜日(フラワーショー期間は無休)
青島エリアに続いては、宮崎駅周辺、宮崎最大の飲食店街・ニシタチがある中心部へ向かいましょう。
▼[車]約30分
▼[バス]約50分、「カリーノ宮崎前」停下車・徒歩約3分、「橘通り3丁目」停下車・徒歩約5分
▼[電車]JR青島駅から約35分、「宮崎」駅下車・徒歩約15分
タルタルソース付きチキン南蛮発祥の「味のおぐら 本店」でランチ
タルタルソースをかけたチキン南蛮の元祖として知られているのが、昭和31年創業の「味のおぐら」です。
昭和34年、初代店主が「むね肉をおいしく料理したい」と考え、大好きだったアジの南蛮漬けからヒントを得て考案したのが、“タルタルソース付きチキン南蛮”の始まり。今では宮崎のマストグルメとして、全国区の人気メニューへと成長を遂げました。
誕生以来、レシピを守り続けている「おぐらのチキン南蛮 ライス付き」(1,100円)では、甘酢の酸味と甘み、手づくりのマヨネーズを使ったマイルドなタルタルソースの絶妙なバランスと味わいを楽しむことができます。
味のおぐら 本店
- 住所
- 宮崎県宮崎市橘通東3-4-24
- 営業時間
- 11:00~15:00(14:20L.O.)、17:00~20:30(19:50L.O.)
- 公式サイト
- おぐらチェーン
本店から歩いて15~20分のところにある瀬頭(せがしら)店は、11:00~21:00(20:00L.O.)の通しで営業しているので、本店のランチに間に合わなかった際におすすめです。
そして、おぐら本店と瀬頭店の中間、どちらからも徒歩10分ちょっとのところには、「宮崎県庁舎本館」が。1932(昭和7)年完成のネオゴシック様式の重厚な外観が印象的で、国の有形文化財に登録されています。
ボランティアガイドによる無料の見学ツアーも実施しているので、内部を見学したい場合は参加してみては。
- 住所
- 宮崎市橘通東2-10-1
- 公式サイト
- みやざき観光情報「旬ナビ」/宮崎県庁見学ツアー
市中心部でグルメを満喫したら、北上して、一ツ葉(ひとつば)エリアへ。神話にちなんだ神社や、大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」、ビーチ、フェニックス並木があり、南国ムードあふれるエリアです。
▼[車]約20分
▼[バス]約30分、「江田神社」停下車
縁結びのパワースポット、江田神社とみそぎ池
近年、恋愛成就・縁結びのパワースポットとして注目を集める「江田神社」。日本神話に登場する国産みの神、日本最初の夫婦とされる伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊邪那美尊(イザナミノミコト)夫妻を祀っています。そのため、縁結びや安産にご利益があるとされています。
- 住所
- 宮崎県宮崎市阿波岐原町産母127
- 参拝時間
- 9:00~17:00
- 公式サイト
- 江田神社
江田神社の裏手から「市民の森」へ抜けて5分ほど進むと、みそぎ発祥の地とされる「御池(みいけ)」(別名:みそぎ池)が。夏には黄色い睡蓮の花が咲き誇ります。
この御池は、伊邪那美尊亡きあと、妻に会いに黄泉の国へ行った伊邪那岐尊が、帰還後、祝詞を唱えながらみそぎを行なった地とされています。
さらに、みそぎの際に、天照大神(アマテラスオオミカミ)、素盞嗚命(スサノオノミコト)、月読尊(ツクヨミノミコト)の3神が生まれたと伝えられ、神話のふるさと・宮崎でも屈指のパワースポットとして注目を集めています。
- 住所
- 宮崎県宮崎市阿波岐原町産母128(阿波岐原森林公園 市民の森内)
江田神社をお参りしたら、神社横に広がる九州を代表するリゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」へ行ってみましょう。
▼[車]約5分
▼[徒歩]約15分
海沿いの大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」
太平洋に面した南北約11km、約700haの黒松林に囲まれた自然の中に広がる「フェニックス・シーガイア・リゾート」。ホテル、温泉、レストラン、ゴルフ場などを擁し、泊まるもよし、乗馬やセグウェイなどのアクティビティ、季節のイベントを楽しむもよし! 1日中遊び尽くせます。
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
リゾートの中心にあるのが、43階建てのホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」。客室は全室オーシャンビューで、窓の外には雄大な太平洋と宮崎の明るい空、黒松林、夜はイルミネーションなどが広がります。
ホテル宿泊者専用のガーデンエリア「THE LIVING GARDEN」には、夏は屋外プールがオープンします。
夏以外も、プールサイドでピクニックや読書ができる「水辺のガゼボ」「水辺の図書館」がリゾートムードを盛り上げてくれます。ガラス張りのおしゃれなバー「KUROBAR」や、宮崎市「なかはら珈琲工場」の特別焙煎したコーヒーや焼きマシュマロを無料で楽しめる「焚火のリビング」も見逃せません。
ホテル内は、日本料理、鉄板焼、中華、イタリアン、カフェなど、宮崎の旬を楽しめる15ものレストランがそろうのも魅力。
予約困難なお店として知られる東京・芝公園の日本料理店「くろぎ」オーナー兼料理長で、宮崎出身の黒木純シェフが監修する「米九(こめきゅう)」、黒木純シェフの実父が手掛ける「実家 くろぎ」など、名店ぞろいです。
さらには、温泉施設「松泉宮(しょうせんきゅう)」や、世界のセレブに愛されるタイ発のスパ・ブランド「バンヤンツリー・スパ」といった贅沢なリラクゼーション施設も。「松泉宮」は日帰り入浴も可能で、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに宿泊すると無料で利用できます。
ラグゼ一ツ葉
リゾート内には「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」のほかに、2つの宿泊施設があります。ビーチの目の前という絶好のロケーションに立つのが、コンドミニアム「ラグゼ一ツ葉」。全客室にキッチンやダイニングを備え、長期滞在にもぴったりです。
コテージ・ヒムカ
黒松林の中に佇む「コテージ・ヒムカ」。1棟貸切で薪ストーブやサウナのある、贅沢な貸別荘のような滞在が叶うエグゼクティブタイプから、117平米とゆとりの広さでキッチン付きのファミリータイプまで、多彩な客室がそろっています。また、一部の客室は、ペットと一緒に泊まることもできます。
ゴルフ
そのほか、世界TOP100、日本TOP3に名を連ねる国内屈指の名門ゴルフコース「フェニックスカントリークラブ」、世界で唯一トム・ワトソンの名を冠したゴルフコース「トム・ワトソンゴルフコース」が。「トム・ワトソンゴルフコース」では、星空のもとナイターゴルフも楽しめます(12~2月は除く)。
宮崎市内 観光スポットMAP
青い空と海、南国の植物に囲まれ、宮崎グルメの名店が集まる宮崎市内。宮崎は食材の宝庫で、今回ご紹介した「おぐら」のチキン南蛮のほか、マンゴーや地鶏、辛麺、冷や汁、宮崎牛など、宮崎で味わっておきたいグルメはまだまだあります。
宮崎市街地までは、宮崎空港からバスや電車でも10~30分と好アクセスなので、ギリギリまで目いっぱい宮崎を楽しんでくださいね!