東に別府湾、西に鶴見岳と、海と山に囲まれた大分県別府市は、湯けむり漂う「日本一の温泉のまち」。源泉数、湧出量ともに日本一を誇り、国内にある源泉の約1割にあたる2,200あまりもの源泉が別府にあるといわれています。 現在、地球上には10種類の泉質の温泉があると分類されていますが、別府に行って「別府八湯(はっとう)」と呼ばれる8つの温泉郷を巡れば、それだけで7種類の異なる泉質の温泉に入ることができるのです。そんな多種類の温泉がひとつの街で楽しめてしまう場所は、日本広しといえども、ここ別府だけなのです! そんな温泉天国・別府の街に滞在し、ひたすら温泉三昧してみた筆者がおすすめする、別府八湯の湯巡り方法と温泉施設をご紹介します。
まずは「別府八湯温泉本」を手に入れてスタンプラリーに参加
別府市内の各温泉施設では湯巡りしながらスタンプラリーを楽しめるようになっています。別府駅に着いたらまず「別府八湯温泉本」(写真左)をゲットしましょう。
スタンプを押すだけでよければスパポート(100円)もありますが、こちらは8ヶ所のスタンプが押せるページに加えて、ガイドブックには載っていないローカル温泉まで網羅した88ヶ所の温泉リストと簡単な別府観光ガイドに各種割引券までついています。初めての別府湯巡りならぜひ持っていたい一冊です。
右はそれをもっと簡単にした外国人向けガイドブック。どちらも一冊500円で別府駅の観光案内所、別府市観光協会などで購入できます。 スタンプ2ヶ所で別府八湯温泉道初級、8ヶ所で初段、40ヶ所で5段など、各段位によっての色別の認定タオルと認定証がもらえ、88ヶ所全て揃えると名人となり鉄輪の「温泉殿堂」に自分の写真が名人肖像として展示されます!
効果的な温泉巡りをするなら、順番は山から海へ
別府八湯を知るには、まずは詳しい方のお話を伺いましょう。別府温泉道88ヶ所巡りを9周も達成している温泉名人でもある、「茶房たかさき」のマスター・高崎富士夫さんは「ハシゴ湯をするなら山側の温泉から海側の温泉へと下りながら入るのがベター」と言います。
ガツンとくる濃い温泉(別府で言えば酸性度の高い明礬温泉など)は山側にあることが多く、濃いところからだんだんあっさりした温泉へと入っていくと体がしゃっきりするのだそう。また、濃い温泉は効きも強いため、湯あたりしないようにハシゴ湯をする場合でも一日一湯程度にとどめておくのが無難とのことです。
前述の「別府八湯温泉本」には各温泉のpH、成分度を記した分かりやすいチャートがついていますのでチェックしてみましょう。
湯巡りプランが立っていなければ、まず別府駅から徒歩15分程度のところにある「茶房たかさき」に寄って高崎さんの温泉レクチャーを受けてみるのがおすすめ。その日の気温や天気をふまえて、効果的なプランを高崎さんが提案してくれます。
それでは、いざ別府八湯巡りへ!今回は高崎さんのアドバイス通り、山側の温泉郷からまわってみましょう。
明礬温泉
江戸時代から続く湯の花小屋!「みょうばん湯の里」
別府八湯の中で一番高台にあるのが明礬(みょうばん)温泉。温泉郷への山を登るにつれ別府湾と別府市内のパノラマが眼下に開け、硫黄泉独特の匂いが強まってきます。
ここ「みょうばん湯の里」は、天然の入浴剤「薬用 湯の花」の製造・直売所でもあり、敷地内には昔ながらの藁葺三角屋根の「湯の花小屋」が15棟並んでいます。
小屋のうちのいくつかは見学小屋(無料)になっており、湯の花の製造過程が学べるようになっています。
実際の湯の花小屋の地面からは温泉ガスが噴き出しており、そこに小石を敷きつめ、その石の隙間をふさぐように青粘土を敷きその上で湯の花を成長させていきます。
この製造方法は江戸時代から300年以上続いており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
写真左にあるのが本物の 「湯の花小屋」ですが、「みょうばん湯の里」にはこの「湯の花小屋」を模した家族風呂が4棟あり(写真右側列)、家族でのんびり風情ある小屋入浴が楽しめるようになっています。
左奥に見える建物は、明礬大橋や鶴見岳などの雄大な景色を一望できる、標高約350mにある大露天風呂。
こちらは、貸切家族湯「由布」(2,000円/1時間)。 殺菌や引き締め効果が期待できそうな、効能たっぷりのpH2.3の酸性硫黄泉。お湯の熱さは約42℃の適温ですが、熱すぎる場合は水でうすめてもOKです。
ボディーソープと洗顔石鹸のみ備え付けられています。シャンプーの利用もOKですが、備え付けはないので持参しましょう。またシャワーはありません。
みょうばん湯の里
- 住所
- 大分県別府市明礬温泉6組
- 営業時間
- 大露天岩風呂・内湯 10:00~21:00
家族湯 10:00~21:00
※受付は20:00まで
- 定休日
- 不定休
- 入浴料
- 大露天岩風呂・内湯 600円、家族風呂 2,000円~
- アクセス
- 亀の井バス「地蔵湯前」バス停より徒歩約3分
堀田温泉
川のせせらぎ聞こえるマイルドな硫黄泉!「夢幻の里 春夏秋冬」
別府ICから車で約5分南に走った、川のせせらぎが聞こえる自然豊かな山の中に、堀田(ほりた)温泉「夢幻の里 春夏秋冬」はあります。
女湯の「夢幻の湯」、男湯の「虹の湯」、貸切湯の「月の湯」「蛍の湯」「滝の湯」と、広い敷地内には5つの立ち寄り湯があります。 周囲の自然も楽しめるよう、全て露天風呂となっています。また、どのお風呂にもシャワーと水道はついていません。
泉質はこちらも硫黄泉に分類される温泉ですが、みょうばん湯の里と比べるとマイルドな感じの湯ざわりです。
温泉本のチャートで確認したところ、硫黄泉といってもこちらはpH6~7と中性に近いソフトな泉質。ならばのんびりと時間をかけて浸かっていられますよね。
こちらが一番人気の「滝の湯」。 名前どおり湯船の前に2本の滝が流れ、湯船に浸かりながら滝を独り占めできるという、なんとも贅沢な貸切風呂です。
取材日は小雪が舞い散る寒い日でしたが、乳白色の温泉に浸かればもうポカポカです。 風に舞う雪を眺めながら、鳥の声を聞きながら、岩に落ちる滝を眺めながら、つくづく地球に生まれた幸運に感謝してしまう…そんな幸せに浸れる温泉です。
夢幻の里 春夏秋冬
- 住所
- 大分県別府市堀田6組
- 営業時間
- 10:00~18:00(最終受付17:00)
- 定休日
- 不定休
- 入浴料
- 大浴場 大人700円・子供 300円
貸切風呂(定員4人まで)2,500円~
- アクセス
- 亀の井バス「堀田温泉前」バス停より徒歩約15分
柴石温泉
ローカルムード漂う歴史ある温泉!「市営 柴石温泉」
「山の中の温泉」といっても秘湯タイプではなく、地元の人で賑わうローカルな温泉に行ってみたい…そんな人におすすめしたいのが、ここ「柴石(しばせき)温泉」。
ローカル感あふれる市営の立ち寄り湯ですが、895年に醍醐天皇、1044年に後冷泉天皇が療養湯治したとされる歴史ある温泉です。療養効果の高い温泉地として明礬、鉄輪温泉とともに国民保養温泉地に指定されています。
別府の市営温泉は源泉を水でうすめることをしないため、観光客には概して熱めのところが多いのですが、ここのお風呂はありがたいことに温度別に内湯が2つに分けられています。
ですが普通湯と言っても約42℃、あつ湯は約45℃もあります!
泉質は蒸し湯が塩化物泉、他の浸かるタイプの湯は単純温泉と異なります。一度の入浴で2種類の泉質に触れられるのも、柴石温泉ならではの利点です。
内湯であたたまった後に蒸し湯で汗を流し、その後にぬるめの露天風呂でゆっくりと話に花を咲かせる。そうやって2種の泉質のお湯ループをゆっくり楽しむのが柴石温泉の入浴方法の王道。露天風呂に入りながら、地元の人ならではの最新の別府温泉情報が聞けることも。
家族連れに人気の家族湯も一棟あります。
市営 柴石温泉
- 住所
- 大分県別府市野田4組
- 営業時間
- 普通浴7:00~20:00、家族湯9:00~20:00(最終受付19:00)
- 定休日
- 毎月第2水曜日(祝日の場合翌日)
- 入浴料
- 大人 210円・子供 100円
家族湯 1,620円~
- アクセス
- 亀の井バス「柴石温泉入口」バス停より徒歩約5分
鉄輪温泉
鎌倉時代から続く古来療法!「市営 鉄輪むし湯」
「鉄輪(かんなわ)むし湯」は、石菖(せきしょう)という薬草を敷き詰めた「石室」と呼ばれる蒸し部屋で行われる蒸し湯で、鎌倉時代から続くという古来療法としても有名です。玄関の両脇にある石造りの小さな部屋が男女別の石室です。
この冬一番の寒波が到来した取材日でしたが、ゴォォーーッとうなりをたてて吹きすさぶ強風の向こうから立ち上る石室の蒸気は見るからに温かく、見ているだけで気持ちを和ませてくれました。凍てつく寒さに固まる体は入場前から柔らかくほぐされていきます。
券売機でチケットを購入します。蒸し湯の貸し浴衣は210円。
蒸し湯の中。扉の向こうは蒸気でいっぱい。石菖の、ハッカのような爽やかで、気持ちのよい草の匂いがたちこめています。
4人も入ればいっぱいになってしまう小さな石室内は約75℃。鉄輪の温泉蒸気と蒸された石菖の効能が充満する中で約8分間横たわり汗を出します。これにより新陳代謝がよくなるといわれています。
冷えが気になる方は最長コースの10分間入ります。そうするとどんなに汗をかきにくい人でも発汗してくるのだそう。受付の方曰く「冷えはもちろん、花粉症などの鼻炎に悩まされている方もよく来られますよ」とのこと。
蒸し湯の後は内湯で汗を流します(ちなみに泉質は内湯が塩化物泉、蒸し湯が単純温泉)。シャワーもありシャンプー&ボディーソープも備え付けられています。
この後、この冬一番の寒波到来の別府の街を歩きましたが、全身ぽかぽかして全く寒さを感じませんでした。確かにこの蒸し湯は体をしっかり温めてくれます!お肌をしっとりさせる効果も期待できるとのことで、特に女性におすすめしたいスポットです。
市営 鉄輪むし湯
- 住所
- 大分県別府市鉄輪上1組
- 営業時間
- 6:30~20:00(最終受付19:30)
- 定休日
- 毎月第4木曜日(祝日の場合翌日)
- 入浴料
- 510円
- アクセス
- 亀の井バス「鉄輪」バス停より徒歩約5分、大分交通「鉄輪温泉」バス停より徒歩約4分
別府市民に人気!鉄輪の湯「地獄原温泉」
鉄輪地区で、蒸し湯ではない共同浴場に行ってみたいという方におすすめしたいのが、入浴料100円の「地獄原(じごくばる)温泉」。地元の人に人気の、肌触りも気持ちよい弱酸性の含ホウ酸食塩泉です。
市民の共同浴場らしく、シャワーやお湯のカランはありません。湯船のお湯を桶で汲む、昔ながらの日本の浴場スタイルです。
別府の市民浴場は温度が熱めのところが多いのですが、ここのお湯はちょうどよい湯加減なので観光客でもゆっくり浸かっていられますよ。
地獄原温泉
- 住所
- 大分県別府市鉄輪東(いでゆ坂沿い)
- 営業時間
- 6:30~21:00
- 定休日
- 不定休
- 入浴料
- 100円
- アクセス
- 「鉄輪むし湯」より徒歩約2分
観海寺温泉
別府湾まで一望できる絶景温泉!「別府温泉 杉乃井ホテル」
別府市内を一望できる高台の温泉地帯にある観海寺(かんかいじ)温泉郷。中でも「別府温泉 杉乃井ホテル」の大展望露天風呂「棚湯」は5つの湯船を棚田状に配し、晴れた日には遠く四国愛媛の佐田岬まで望める絶景パノラマビューが自慢です。
1段目は内湯、2段目は屋根がかかる半露天で、3段目から露天風呂となります。写真手前に広がる3段目が最も幅が広く、広々ゆったり浸かれます。次の4段目は東屋とつながる足湯があり、奥の5段目では寝湯が楽しめます。
「棚湯」の横にはヒノキ材で作られた直径約150cmの樽湯があり、ひとりでゆったりと入ることもできます。
展望サウナもあり、別府湾の眺望や街の夜景を楽しみながら心地よく汗を流せます。
水着で楽しめる屋外型温泉「ザ アクアガーデン」は、約3200平米の広大なスペースに、メインの展望スパや、癒しの音楽を聞きながら塩分濃度の高い温泉浮遊する「フロートヒーリングバス」、お好みの塩を選んでサウナで体をマッサージする「ソルティサウナ」などがあり、家族でリラックスして楽しめます。
別府温泉 杉乃井ホテル 棚湯・ザ アクアガーデン
- 住所
- 大分県別府市観海寺1
- 日帰り入浴利用時間
- 9:00~23:00(ザ アクアガーデンは11時~)
最終受付22:30
- 定休日
- 不定休
- 料金
- 大人1,200円~ 小人700円~
- アクセス
- JR別府駅より無料シャトルバスで約10分
亀川温泉
海風に吹かれ観光情緒を満喫!「市営 別府海浜砂湯」
「別府に来た!」という観光情緒も満喫しながら入れるのが、亀川(かめがわ)温泉「別府海浜砂湯(かいひんすなゆ)」。
ツボ押し効果もあるとされる砂蒸しを、目の前に広がる別府湾を眺めながら体験できます。しかし別府でも評判の人気スポットで時間毎に入れる人数も決まっているため、土日には2時間待ちということも。
効率的な湯巡りをするためには、できればここは朝一番のオープンと同時に訪れておくのがおすすめです。
温かい砂湯の上に寝転べば、目の前には広い別府湾と青い空!
砂かけさんが「温度はどうですか~?」と聞きながら、温かい砂を全身にかけてくれます。約40℃の砂湯に15分程度入れば、全身はポカポカ。爽快な海風に吹かれながらの砂湯はとにかく最高です!
温泉熱を持った湿った砂が寝ている間じわじわ重く(重いといっても、気持ちよく押される重さです)、熱く感じられてきます。
また砂湯にはカメラやスマホの持ち込みもOK! 足元に置いておけば、砂かけさんが砂にうまった記念の一枚を撮ってくれます。
市営 別府海浜砂湯
- 住所
- 大分県別府市上人ヶ浜
- 営業時間
- 12月~2月/9:00~17:00(最終受付16:00)
3月~11月/8:30~18:00(最終受付17:00)
- 定休日
- 毎月第4水曜日(祝日の場合翌日)
- 入浴料
- 1,030円
- アクセス
- 亀の井バス・大分交通「六勝園・別府海浜砂湯前」バス停より徒歩約2分
浜脇温泉
温泉談義も楽しい!珍しい喫茶店付きの温泉「茶房たかさきの湯」
JR別府駅から西に15分程度歩いた静かな住宅地にある「茶房たかさき」は、全国でも珍しい温泉付きの喫茶店。今回の記事冒頭で温泉巡り方法をレクチャーしてくださった高崎さんがマスターのお店で、自宅を改装したカフェ(写真右側)を利用したお客さんに無料で源泉かけ流し(雲泉源泉からの引き湯)の岩風呂を開放しています。
マスターの温泉名人高崎さんを訪ねて全国から温泉ファンが集まり、温泉談義に花が咲く「茶房たかさき」。温泉ファンの間ではもはや聖地の領域なんだとか。
コーヒーを飲みながら、ケーキを食べながらの楽しい温泉巡りばなしが高崎さんやお客さんから始まります。ガイドブックには載っていないとっておきの温泉情報や面白い話が聞けますよ!
88ヶ所コンプリートしたスパポートを高崎さんは9冊所有。現在は10冊目に突入中。
温泉ファンの間で名湯と名高い、pH8.5の弱アルカリ性でさっぱりした湯ざわりの貸切湯、浜脇温泉「茶房たかさきの湯」。高崎さん自ら石を配置し、壁に絵を描いた手作りの岩風呂です。取材日には年末らしく、湯船には「鬼ゆず」が浮かんでいました。
※なおこちらの温泉は喫茶店のサービスとして高崎さんのご好意で開放されているご自宅のお風呂です。入浴希望の場合はタオルなどを持参して訪れるようにしましょう。
茶房たかさき
- 住所
- 大分県別府市朝見1-2-11
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 火曜日・水曜日(祝日の場合は営業)
- アクセス
- JR別府駅より徒歩約15分
別府温泉
昭和レトロ漂う別府温泉のシンボル的存在「市営竹瓦温泉」
JR別府駅から細い路地を南に10分程度歩けば、レトロで堂々とした造りの「竹瓦(たけがわら)温泉」が現れます。
「竹瓦」という名前は、明治12年(1879)の創設時に竹屋根葺きの浴場で、その後の改築で瓦葺きになったことに由来していると言われています。現在の建物は昭和13年(1938)に建設されたもので、正面の唐破風造(からはふづくり)と呼ばれる凝ったつくりの屋根が印象的な外観は、別府温泉のシンボル的な存在になっています。
天井が高く広々とした、昭和初期の雰囲気漂う休憩スペース。
海浜砂湯と比べると規模は小さいですが、人気の砂湯もあります。内湯は半地下式になった別府の共同浴場の典型的なつくり。泉質は男湯が塩化物泉、女湯が炭酸水素塩泉と男女別で違っています。ちなみに砂湯は女湯と同じ炭酸水素塩泉となっています。
竹瓦温泉の周辺は温泉と同じく昭和の雰囲気が残る小さな横丁や細い路地が続き、路地裏散歩ツアーなども行われています。昭和レトロファンなら訪れておきたい、味のある温泉です。
市営 竹瓦温泉
- 住所
- 大分県別府市元町16-23
- 営業時間
- 普通浴6:30~22:30
砂湯8:00~22:30(最終受付21:30)
- 定休日
- 普通浴 12月の第3水曜日
砂湯 毎月第3水曜日(祝日の場合翌日)
- 入浴料
- 普通浴100円・砂湯1,030円
- アクセス
- JR別府駅より徒歩約10分
市営温泉で一番人気!「不老泉」
最後に紹介するのは、市営温泉で一番人気の「不老泉」。別府駅から徒歩4分の亀の井ホテルの裏にあり、別府市営温泉入浴者数ランキングで平成29年度1位、「泉質の良さなら不老泉!」と別府取材中に何度もそのフレーズを耳にした評判の単純温泉です。 1階が温泉、2階が集会室となっている別府独特の市民湯のつくりで、他府県からの観光客には珍しい形態となっています。
シャワーやお湯のカランはなく、湯船から温泉を直接くんで使うスタイルです。市民の方は浴槽の近くに腰をかけ、上手に湯船の温泉をくんでシャンプーをしており、これも観光客には珍しい光景と思われます。
ぬる湯とあつ湯の2種類がありますが、ぬる湯といっても約41℃ありますので注意が必要です。ちなみにあつ湯の方は約44℃もあります。
市営 不老泉
- 住所
- 大分県別府市中央町7-16
- 営業時間
- 6:30~22:30
- 定休日
- 不定休
- 入浴料
- 100円
- アクセス
- JR別府駅より徒歩約4分
八湯巡れば(スタンプ8種で)別府温泉道初段!
別府八湯を巡ってスタンプを8種ゲットして申請すれば別府八湯温泉道初段!スタンプラリーには期限はないので、自分のペースで湯巡りをして段位を上げていくことができます。
スタンプをためるごとに温泉の知識も増え、楽しみながら温泉通になれる別府八湯巡り。家族で、カップルで、一人旅でも、どんな旅形態でも楽しめる温泉施設と、効能あらたかな8種類の泉質の温泉が別府のまちには湧き出ています。ぜひ、別府の湯巡り温泉旅に出かけてみてはいかがでしょう。
取材・写真・文/林ぶんこ
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご利用の際は公式ホームページなどでご確認ください。
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