嬉野温泉 ハミルトン宇礼志野で叶える、美食と極上の美肌湯を知る贅沢おこもりステイ

島根県・斐乃神（ひのかみ）温泉、栃木県・喜連川（きつれがわ）温泉と並び、「日本三大美肌の湯」のひとつである佐賀県の嬉野（うれしの）温泉。肌に良いといわれる成分がたっぷりと含まれたとろみのあるお湯は、芯から体を温め、湯上りはひと皮むけたようなすべすべの肌に。

美肌の湯を求めて全国各地から温泉ツウが集まる嬉野温泉。その街を見下ろす丘の上に建つ瀟洒なイギリス風の洋館が、今回宿泊した「ハミルトン宇礼志野」です。和風の温泉宿とはひと味違う、木のぬくもり溢れるくつろぎ空間、極上のお湯やイタリアングルメを満喫し、究極の癒しを味わうおこもり滞在をご紹介します。

 

嬉野温泉・ハミルトン宇礼志野へのアクセス

嬉野温泉は長崎空港から車で長崎自動車道を経由して約50分。高速バスを利用する場合は、福岡天神バスセンターから約1時間40分、長崎県営バスターミナルからは約1時間で嬉野バスセンターに到着。予約をすれば、嬉野バスセンターからホテルまでの送迎があります。

また、2022年秋には、長崎駅と佐賀県の武雄温泉を結ぶ九州新幹線長崎ルートの駅のひとつ、嬉野温泉駅が開業する予定です。長崎や福岡から鉄道のアクセスが便利になり、嬉野温泉がぐっと身近になります。

 

 

落ち着いたロビーでウエルカムドリンクをいただきながらチェックイン

嬉野温泉街を抜けて丘を上ると、大きな木々の間から落ち着いた雰囲気の洋館が見えてきます。和風旅館が多い嬉野温泉の中で目を引く佇まいです。

広い駐車場に車を止め、木漏れ日のさす階段を上ってロビーへ向かいます。

温かい木目調のドアを開けると、そこは落ち着いた灯りに照らされたロビー。どこか温かくて懐かしい空間です。「ハミルトン宇礼志野」の名称は「嬉野」ではなく「宇礼志野」。もともと嬉野の地の古称として用いられたもので、ホテルの原点に還るという意味が込められているそうです。冬（11月中旬～３月初旬）になると、中央の暖炉に灯が灯され、ほっこりと温かい雰囲気に。

心地よいソファに座り、ひと心地つくと、ウェルカムドリンクのサービスが。季節ごとに旬のシロップを使ったノンアルコールカクテルやスパークリングワインを選べます。この日はいちごのシロップを使ったノンアルコールカクテル。冬にはお茶で有名な地元・嬉野の紅茶やフレーバーティーも加わるそうです。

そのままゆったりとソファに座ったままチェックイン。スタッフはみなさん、満面の笑顔を写した写真付きの名札をしています。「マスクでお客様を心から迎えている笑顔が隠れてしまっているので」との配慮から。笑顔の写真を見て、スタッフの方々のゲストを心からもてなそうとする心遣いを感じます。

ロビーライブラリーには1,000冊を超える雑誌・書籍が常備されています。読みたい本を見つけたら、ロビーで読んでもいいし、部屋に持ってゆっくり読書タイムを楽しむことも。また、ボードゲームの貸し出しもあり（現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止）、おこもり滞在を楽しめるサービスがたくさん用意されています。

ロビーにはコーヒーメーカーが用意され、お好みの有田焼のカップで食後のコーヒーを楽しむことができます。

 

 

美肌の湯が部屋でも楽しめる！解放感のある部屋でゆったり滞在

今回宿泊するのはスーペリアツイン。36平米の広さに心地のよい眠りへ誘うシモンズ社製のセミダブルベッドが2台と、飛騨高山に依頼したという木のぬくもり溢れる落ち着いた特注品の家具、そして高い天井と大きな窓のある解放感たっぷりの空間です。
ベッドに寝転ぶと目の前の窓には緑豊かな田園風景が広がります。夜は虫やカエルの声に耳を傾け、朝は鳥の声で目覚める。ここには都会では考えられない、とてもゆったりとした時間が流れています。

部屋にはLサイズとMサイズの浴衣と靴下が用意されています。

部屋でゆっくりとティータイムを楽しめるように、嬉野茶とホテルオリジナルのお菓子、コーヒーが用意されています。館内には自動販売機がなく、部屋の冷蔵庫の中の水、ビール、オレンジジュースは無料でいただくことができます。

どの部屋も蛇口をひねると美肌の湯が出てきます。大浴場へ行くのが面倒と思ったときも部屋で天然温泉を楽しめるのは、最高の贅沢です。

コロナ感染予防対策のために、温泉用のタオルは専用のかごに入れて各部屋に置いてあります。さっそく浴衣に着替え、かごを持ち美肌の湯へ。

部屋は、ほかにもスーペリアダブル（36平米）、デラックスツイン（48平米）、ハミルトンスイート（58.5平米）があります。特別な記念日に宿泊するなら、ハミルトンスイートに！　リビングとベッドルームが独立した広い部屋で過ごす記念日は一生の想い出に残ることでしょう。有田焼のタイルに囲まれた部屋風呂で美肌の湯をひとり占めするのも一興です。

 

 

大浴場＆露天風呂で、美容液のようなとろみの湯を全身にまとう！

嬉野温泉のお湯はナトリウムを多く含む重曹泉。皮脂や分泌物を乳化して洗い流す作用が高いことが美肌の湯と呼ばれるゆえん。疲労回復や神経痛、関節炎などにも効能があると言われています。
お湯につかると、まるで全身を美容液におおわれたようなお湯のとろみ感とやわらかさは驚くほど！　入浴後は普段のようにボディーローションを塗らなくても、肌はしっとりすべすべ。いつまでも、じんわりと汗がにじむほど体がぽかぽかして、改めて泉質の良さを実感しました。

ここのお湯は少し離れた場所にある、系列の日帰り温泉「百年の湯」の源泉から引かれています。源泉は90℃とかなりの高温。そのお湯が地下のトンネルを通ってホテルまで運ばれるうちに湯温が60℃程度まで下がり、加水の量が抑えられます。そのためここの温泉は、より源泉に近いとろみ感が味わえるのだそうです。

 

大浴場には、すのこが敷き詰められ、行灯スタイルの照明や藍色の有田焼製タイルは、大正ロマンを感じさせるようなぬくもりと懐かしさであふれています。

女性にとっては“美肌の湯”というだけでも嬉しいのに、女性風呂には内風呂を通って専用の温泉風呂があり、さらに複数の銘柄から好みのものを選べるシャンプーバーがあります。また宿泊者にはサロン専売のものなど品質にこだわったプレミアムシャンプーバーが。希望すればフロントで貸出してくれます。

 

入浴可能時間

6:00～12:30／14:00～24:00
※時間によっては日帰り入浴（大人1,370円、小人660円 ※入湯税50円含む）も可能です。

 

中庭を通った先には、ピラミッド型の屋根が特徴的な石造りの露天風呂があります。

たくさんの木々に囲まれ、まるで植物園の中で温泉に浸かっているよう。日中は木漏れ日を浴びて涼風を感じながら、夜は満天の星を見ながら、のんびり美肌の湯を堪能。男女交代制なので時間のチェックを忘れずに！

 

男性利用時間

6:00～10:30、14:00～19:00

女性利用時間

11:00～12:30、19:30～24:00（時間変更あり。事前に確認を）

 

家族やカップルでゆっくりと温泉を楽しみたいなら、自然豊かな貸切風呂「緑庵」へ。宿泊者は2,200円（50分）で利用可能です。

 

 

宿泊者は徒歩約5分ほどにある系列の宿泊施設「ホテル華翠苑」の空中露天風呂も無料で利用できます。

 

 

がんばっている自分へのご褒美に、アロマ香るエステへ

自分へのご褒美なら館内に併設するエステ「クイーンズ スパ」へ。今の体の状態にあわせてしっかりカウンセリング。アロマの香りに包まれながら、プライベートな空間で受けるマッサージで心と体の疲れが一気にほぐれます。5つのボディコースと3つのフェイシャルコースが用意されています。

 

コース

ボディコース 「ピュア（45分）」6,050円（外来7,150円）～
フェイシャルコース「リフレッシュフェイシャル（60分）」8,800円（外来11,000円）～ほか

 

美食家のファンも多い、目と舌で味わうイタリアンディナー

温泉にゆったりつかったあとは、浴衣から服に着替えて、館内のリストランテ「トレ・コローネ」で地元の新鮮な素材を使ったイタリアンディナーを。
初代総料理長のオルベン・グイド氏はモナコ王女の専属シェフを始め、世界No.1シェフにも選ばれた巨匠。現在3代目総料理長・青木幸三氏はグイド氏のスピリットを受け継ぎながら、新たな工夫を加えたモダンイタリアン料理を提供しています。その味を求めて、県内外から多くの食通が「トレ・コローネ」に訪れると言います。

 

その時期の旬を活かし、季節ごとにメニューが変わるそう。今回は初夏のメニューをいただきました。食の宝庫・地元佐賀県の食材をふんだんに使った前菜をいただきながら、白ワインで乾杯。

前菜はパロマ産プロシュートと有明海でとれたヒオウギ貝のマリネ。

オレンジの香りがさわやかな鰻のテリーヌとフォアグラ バルサミコ風味。　

平打ちパスタを濃厚なカニのソースとからめていただくタリアテッレ 渡り蟹のトマトソースを手作りパンと一緒に。　

カンパリのほろ苦さとオレンジのまろやかな甘みをまとったオマールエビのカンパリオレンジ風味。

特選佐賀牛のヒレ肉に旬の野菜とラビオリの相性が抜群！　

デザートは夏にピッタリのさわやかなレモンタルトと、ワインのためのブドウ品種・カベルネソービニヨンのシャーベット。目にも美しい大人のためのデザート。

コースのしめはおしゃべりがはずむプティフールとコーヒー。地元嬉野の紅茶も選べます。

 

ボリューム満点のディナーにお腹も気持ちもいっぱいに。フレンチのような濃厚なソースではなく、素材を活かし食欲をそそるさっぱりしたソースなので7品を完食してしまいました。
また、料理とともに有田焼、波佐見焼、吉田焼など、近くの陶磁の郷にオーダーした器にもぜひ注目を！　目と舌、五感で楽しめるディナーに大満足。

 

お酒好きも飲めない人も「バー ハミルトン」で夜のひとときを

一日の終わりを惜しみながら「バー ハミルトン」で、もう一杯。バーテンダー歴20年の吉崎康二氏に好みをリクエストして、女性に人気だという旬の桃を使ったフローズン系カクテルを。希少なウイスキーも揃えられています。

左からスカイダイビング（1,090円）、シンガボールスリリング（1,150円）、フルーツカクテル・桃（1,450円）。

 

バー ハミルトン

営業時間

18:00～24:00

 

 

地元産の卵やブランドポークを使った朝食でパワーチャージ

朝早起きをして、温泉へ。すっきりと目覚めた後は、大きな窓からキラキラとした朝日がさし込む「トレ・コローネ」で朝食をいただきます。

 

波佐見焼の朝食プレートに地元産の卵を使ったスクランブルエッグや佐賀県のブランドポーク・若楠ポークなどがのったアメリカンブレックファーストで朝から元気いっぱいに。運転をする予定がなければ、スパークリングワインもリクエストができます。

美肌の湯が名残り惜しくて、チェックアウトまでにもうひと風呂。朝食後も部屋でゆっくりしたり、お風呂を堪能したり、ほとんどのゲストがチェックアウト11:00のギリギリまで館内でくつろぐそう。

美肌の湯に何度もつかり、美食を味わい、自分の別荘のようにゆったりと部屋やロビーでただくつろぐだけという究極のおこもり旅を満喫。このホテルに滞在するためだけに訪れるという、おひとり様やカップルのリピーターが多いというのも、うなずけます。日々の生活に心と体が疲れたら「ハミルトン宇礼志野」へ、心身をリセットする自分へのご褒美旅に出かけませんか？

 

ハミルトン 宇礼志野

住所

佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内甲288－1

アクセス

長崎空港から車で長崎自動車道を経由して約50分。長崎県営バスターミナルから高速バスで約1時間

総部屋数

37室

チェックイン

15:00

チェックアウト

11:00

駐車場

あり（無料）

 

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