長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」に、色彩豊かな「モダンアート」が特徴のオフィシャルホテル、「ホテルロッテルダム」が2023年10月26日に誕生しました!
インタラクティブアートやトリックアートなど、遊び心あふれる空間がホテルステイを彩ります。オフィシャルホテルの客室としては唯一となる、和室も用意。小さなお子さま連れの家族やグループでの宿泊におすすめのホテルです。
目次
アートを体感できるホテルロッテルダム
「お洒落でスマートなカジュアルホテル」をコンセプトとして誕生した「ホテルロッテルダム」。
ハウステンボスには5つのオフィシャルホテルがあります。格式高くラグジュアリーな「ホテルヨーロッパ」、パークの中心地にたたずむ「ホテルアムステルダム」、別荘感覚で過ごせる湖畔のプライベートコテージ「フォレストヴィラ」、「ウォーターマークホテル長崎ハウステンボス」から名称変更したオーシャンフロントホテルの「ホテルデンハーグ」。
そして今回ご紹介する、「変なホテル」を全面リニューアルし、アートあふれるスマートカジュアルホテルへと進化した「ホテルロッテルダム」です。
ハウステンボスのモデルであるオランダは、ゴッホやエッシャーなどの有名画家や数多くの近代アートを生み出してきた国。首都アムステルダムに次ぐ第二の都市「ロッテルダム」は、近代建築やモダンアートの中心地として知られています。新しいホテルにはその名を冠し、ロビーをはじめ各所にアートを体感できるスポットが点在しています。
ロビーのインタラクティブアート「ROTTERDAM」のシグネチャーボートは、ゲストがスロープを歩くと季節のカラーやデザインに変化。クリスマスシーズンには、ホテルのイメージカラーの黄色のアルファベットが赤や緑などに変わり、もみの木デザインのアートも映し出されます。
ロビーの床面はホテルの頭文字の「H」と「R」をデザインした、遊び心満載の迷路。ゲストが迷路の上を歩くと、連動して天井のライトが白色からピンクやパープルへと揺らぐように変化し、頭上を彩ります。
スタイリッシュなカフェコーナーのボール・モビールは、ゲストがテラスへと出るためにドアを開けると、風で揺れ動きます。ドリンクやアイス・アルコール類の自動販売機、電子レンジや観光ガイドブックが置かれていて、宿泊者が自由に使用できるスペースです。
さらに、ロビーから各宿泊棟をつなぐ屋外通路は視覚的誘導を兼ねたペイントアートも。通路によって異なるデザインで描かれたアートの世界は、写真映えも抜群!客室に向かうゲストの姿が、1つのアート作品となるように設計されています。
遊び心あふれるトリックアートも好評です。上手にトリックアートを撮影するコツは、ゲストの陰が写らないように日陰になった時に撮影すること。アルファベットのFの上に座っているように見えたり、階段を上ったりしているように見えませんか?他にも、穴の中に落ちていくように見えるようなトリックアートも、敷地内のどこかにありますので、探してみてくださいね。
簡単チェックインでスムーズにお部屋へ
ホテルロッテルダムのチェックイン・チェックアウトは、自動チェックイン機でスムーズに手続きが完了できます。
自動チェックイン機の横には、大人用の歯ブラシやレザーなどが用意されたアメニティバーが設置されています。環境保護の観点から、シャンプーやコンディショナー、ボディソープ以外のアメニティは客室には設置していません。必要な分だけ利用することで、使い捨てプラスティックの削減に協力することができます。
ロビー横にはスマートコンビニも併設。お菓子やドリンク類、カップラーメン、日焼け止め、かっぱや傘などがラインナップ。アメニティバーには子ども用の歯ブラシはありませんが、このスマートコンビニで「子どもセット(子ども用歯ブラシ、スリッパ、ハンカチ)」(300円)の購入も可能。小さなお子さま用のおむつもそろっています。
UNOや人狼などのカードゲームもあるので、グループで楽しむのもいいですね。
※スマートコンビニでの支払はクレジットカード・WeChatPayになります(現金での利用はできません)。営業時間は6:00〜25:00です。
全200室、7タイプのお部屋
ホテルロッテルダムの客室は宿泊人数や滞在スタイルなどに合わせて、7タイプから選択可能。
スタンダードツインルーム(定員1~3名)、スーペリアツインルーム(定員1~4名)とスーペリア和室(定員1~4名)、さらにスーペリアビューバス(定員1~2名)とユニバーサルルーム(定員1~2名)、そしてデラックス和室(定員1~5名)とデラックスツインルーム(定員1~4名)の全200室となっています。
今回記事ではファミリーやグループ4名まで宿泊できるお部屋をご案内します。
和室スーペリアタイプ
最初に紹介するのは、人気の高い「和室スーペリアタイプ」。ハウステンボスのオフィシャルホテルの中で、ホテルロッテルダムだけにある唯一の和室タイプで、小さなお子さま連れの家族から「安心して添い寝ができる」と好評です。
和室スーペリアタイプの広さは約30平米で、絨毯に2組の布団を敷くことで最大4名での宿泊が可能。上段の布団を隙間なく並べることもでき、フレキシブルに対応できるところがこの和室タイプの客室の魅力です。
前日までに予約すれば、無料でベビーベッドやベッドガード、添い寝用タオル、おむつ用バケツ、子ども用踏み台などを借りることができます。赤ちゃん連れで宿泊される方は、事前にリクエストしましょう。
日本の伝統モチーフをデザインに取り入れた、洗練されたしつらえも特徴。落ち着きのあるくつろぎ空間で、お客さまからコスパが良いと評判を集めているそう。
全客室に、テレビ、エアコン、冷蔵庫、セーフティボックス、電気ケトル、加湿&空気清浄機、ドライヤー、セパレートタイプのパジャマ、Wi-Fiを完備。エアコンは先進技術の「輻射パネル」を採用。各部屋で強弱の調整ができるので、オールシーズン快適に過ごせます(111号、211号室を除く)。
お部屋には長崎県の名産「そのぎ茶」のティーバッグとミネラルウォーターも、用意されています。
スマートカジュアルのホテルですが、バスルームとトイレは独立したタイプ。ゆとりあるデザインで快適に過ごせます。
アメニティはPOLAのシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ハンド&フェイスソープを用意。無料貸出には、ヘアアイロン、シャワーチェア・滑り止めマット、アイスノン、アイロンとアイロン台、電気あんかがあります。また、ハウステンボスで歩き疲れた場合には、フットマッサージャーの貸し出し(1泊1台500円)を利用するのもおすすめです。
和室デラックスタイプ
デラックスタイプの和室は、広さ約34平米。絨毯に布団を敷くことで、最大5名まで利用できます。黒色をアクセントに自然素材を基調とした内装が、モダンでスタイリッシュなお部屋です。
デラックスタイプの洋室A棟
洋室タイプにも4名まで宿泊できるお部屋があります。洋室は壁のアクセントカラーがスタイリッシュ。デラックスタイプの洋室A棟は、円形のソファが置かれており、広々とした解放感のある間取り。寝心地の良さが自慢のシモンズ社製(幅120cmx長さ206cm)のベッドを用意してしいます。
広さは約33平米で、定員は2~4名。3~4名で客室を利用する場合はスタッキングベッド(97cm×188cm)をお部屋に準備してくれます。
スーペリアタイプ洋室
スーペリアタイプの洋室は広さ約28平米で、シンプルながらも4名まで宿泊できます。お部屋の設備はデラックスタイプとほぼ同じなので、3名以上でリーズナブルに宿泊したい方におすすめのお部屋。3名以上の宿泊の場合は、ソファをダブルベッドとして利用できます。
温泉も満喫!オフィシャルホテル宿泊者は無料
ホテルロッテルダム宿泊者は、天然温泉施設、「ハウステンボス温泉」を無料で利用できます。大浴場には複数の湯船や2種のサウナ、露天風呂を完備。優待料金で利用可能な岩盤浴や家族風呂もあります。
ホテル1階ロビーの有人カウンターで無料招待券を受け取ってから、無料シャトルバスで「ハウステンボス温泉」へ向かいましょう。
ハウステンボス温泉
- 営業時間
- 16:00~24:00(最終受付 23:00)
朝食は地元の食材をふんだんに使ったブッフェ
朝食会場は、「ながさき地産地消こだわりの店」として認定されているレストラン「AURA」へ。
種類豊富なブッフェは、地元で採れた新鮮な食材をふんだんに使用したラインナップ。洋食も和食も充実の品ぞろえで、好みに合わせて好きなものをチョイスできます。
新鮮な野菜をはじめ、スープやパン、卵料理、ソーセージやハム、ドリンク、コーヒーなどが並び、デザートも豊富!長崎銘菓の「千年の森 カステラ」や、ホイップクリームやあんこがトッピングできるパンケーキ、アイス3種、ヨーグルトなどが取りそろえられています。
和食のおすすめは佐世保市の世知原茶とアゴだしを使った「出汁茶漬け」。長崎県産アジのごまだれや釜揚げしらす、明太高菜、鶏そぼろと焦がしネギ、海老とさんしょう、わさびなど、好きな具材を入れて味わえます。
他にも、焼き魚やだし巻き卵、肉じゃが、ヒジキ、オクラとモロヘイヤのあえものなど、バランスのとれたメニューがそろい、朝からしっかりパワーチャージ!
子ども連れで滞在の場合は、お子さま用の食器や無料のベビーフードも利用できます。希望の方はレストランのホストクルーに声をかけてください。
宿泊者特典で朝からハウステンボスを満喫!
ホテルロッテルダムを含むオフィシャルホテルの宿泊者は特典として、ハウステンボス開園15分前に入場が可能です。2日目の朝は人気アトラクションも並ばずに遊べるチャンス!フロント横の有人カウンターで15分前優先入場券を受け受け取って、アドベンチャーパークゲート(ホテルロッテルダムからの最寄りゲート)で提示してください。
※入場には、ハウステンボス入場パスポートのご購入が別途必要となります。
ホテルロッテルダムへのアクセス
ホテルのあるハウステンボスへ公共の乗り物を利用して行く場合は、長崎空港からバス、もしくは空港の船乗り場から高速船※で約50分。JR「博多駅」から電車を利用する場合は、「特急ハウステンボス」に乗車で約1時間45分のアクセスです。
※高速船の到着場所はハウステンボス入口ではなく、パーク内の運河を通り「マリンターミナル」に着岸となります。運航がない日もあるので、船を利用の場合はこちらでご確認ください。
今回ご紹介した「ホテルロッテルダム」へ行くには、ハウステンボス入口にあるバスターミナルを経由するのが一番スムーズ。ハウステンボスバスターミナルにある「場内ホテル手荷物預かり所前バス停」から無料シャトルバスに乗車、約2分でホテルロッテルダムのエントランスに到着できます。
ホテルロッテルダム宿泊者は手荷物預かり所での無料お届けサービスはありません。すぐに場内で遊びたい方は入口周辺にあるロッカーに荷物を預けましょう。
車でホテルに行く場合は、長崎空港から約45分。ハウステンボスのウェルカムエリアの宿泊者専用駐車場(第1駐車場内)に車を停めて、バスターミナルにある「場内ホテル手荷物預かり所前バス停」から無料シャトルバスに乗って向かいます。宿泊者専用駐車場を利用の場合は、駐車券をホテルフロントに提示することで、駐車場利用の無料処理をしてもらえます。
ホテルロッテルダムの目の前には数台分の有料駐車場もあるので利用シーンに応じて活用しましょう(駐車料金:1時間330円、24時間最大料金1,650円)。小さなお子さま連れの場合は、ホテル前で家族と荷物を下ろし、ドライバーお一人で宿泊者専用駐車場に車を移動してから、無料シャトルバスでホテルへと向かうのも一つの方法です。
ホテル宿泊者専用シャトルバス
- 運行時間
- 平日9:10〜19:10、土日祝 9:10〜19:40
(約20分間隔で運行)
ホテルロッテルダムは、小さな子ども連れの家族やグループにもピッタリのオフィシャルホテルです。みんなで宿泊して、ハウステンボスを思いっきり楽しんでみませんか。
ホテルロッテルダム
- 住所
- 長崎県佐世保市ハウステンボス町6-5
- 駐車場
- ハウステンボス宿泊者専用の無料駐車場あり
※ホテルロッテルダム目の前の専用駐車場は有料(先着順)となります - チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:23:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 総部屋数
- 200室
ハウステンボス
- 開園時間
- 最長9:00~22:00(最終入場は1時間前まで)
※時期により異なるため公式サイトをご確認ください - 入園料
- <1DAYパスポート>
大人7,000円、中高生6,000円、小学生4,600円、未就学児3,500円、シニア5,000円
※未就学児は4歳~小学生未満(3歳以下は無料)
※シニア価格は65歳以上の方
※パスポート他あり
※入園料は変動する可能性あり、詳しくは公式サイトにてご確認ください - アクセス
- <公共交通機関を利用の場合>
長崎空港からバスまたは高速船で約50分 ※高速船の運行日はこちらでご確認ください
博多駅から特急「ハウステンボス」で約1時間45分
<車利用の場合>
西九州自動車道・佐世保大塔ICより約10分
長崎自動車道・東そのぎICより約25分
武雄ICより約1時間20分
太宰府ICより約1時間55分 - 住所
- 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
- 駐車場
- あり(普通車 1回1,000円)※宿泊者専用の無料駐車場あり
撮影・取材・文/北川 りさ