【長崎】波佐見へ、器探しのドライブ旅。おいしいグルメ+温泉もまるっと楽しみ尽くす1日プラン

【長崎】波佐見へ、器探しのドライブ旅。おいしいグルメ+温泉もまるっと楽しみ尽くす1日プラン

長崎県のほぼ中央にある波佐見町(はさみちょう)は、およそ400年以上もの昔から窯業が盛んなやきものの町。この土地で生産される「波佐見焼」は、型にはまらない幅広いデザインのものが多く、お手頃で普段使いしやすいことから世代を超えて多くの人に愛用されています。

 

今回は、波佐見町内に点在する波佐見焼関連の名所のほか、グルメ、温泉などのおすすめスポットをまとめてご紹介します。

 

 

 

波佐見町へのアクセス

波佐見

波佐見町へは、長崎空港から西肥バスを1~2回乗り継いで約1時間45分で向かうことができます。車を利用する場合は、長崎自動車道「嬉野IC」を経由して約40分です。

 

長崎・福岡市内から向かう際は、いずれも佐世保行き高速バスで「波佐見・有田IC」まで行き、そこからタクシーで中心部を目指す行き方が一般的。波佐見町内を2~3軒めぐる予定なら、そのままタクシーで観光するのも手です。器探しが目的の旅なら、買いもののたびに荷物が増える可能性が高いので、車の利用をおすすめします。

 

 

掘り出し物を探すなら、春・秋の波佐見焼イベントが◎

波佐見やきもの公園
写真提供:長崎県波佐見町観光協会

風情あるやきものの町を、ぶらりと散策するだけでも面白いですが、掘り出しものを探すなら波佐見焼のイベントが狙い目です。

 

毎年ゴールデンウィーク(4月29日~5月5日)に、「波佐見やきもの公園」で開かれる長崎県内最大の波佐見焼イベント「波佐見陶器まつり」。同時期に隣町・有田町で「有田陶器市」も開かれるため、例年約30万人もの人が訪れます。期間中は両区間(波佐見陶器まつり会場~有田駅)を行き来するシャトルバスが運行しているので、気になる人はどちらの会場も訪れてみてはいかがでしょうか。

 

波佐見陶器まつり2023

会場
波佐見やきもの公園(長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2255-2)
期間
毎年4月29日~5月5日
時間
9:00~17:00
入場料
無料
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約5分またはJR「三川内」駅から「やきもの公園前」バス停下車後徒歩約1分
公式サイト
波佐見陶器まつり

 

陶郷中尾山一帯
写真提供:長崎県波佐見町観光協会

波佐見町の中でも特に多くの窯元が集まる地域・中尾山(なかおやま)も、春と秋に大きなイベントを開催。例年3月末または4月第1土・日曜に「陶郷中尾山桜陶祭」、10月末の土・日曜には「陶郷中尾山秋陶めぐり」が行われます。

 

日頃は見学できない窯元が一般公開されているほか、直販が行われたり、お茶を出してくれる窯元があったり、軽食の出店があったりと盛りだくさんな催しです。お得に購入できるアウトレット品のチェックもお忘れなく。

 

第22回 陶郷中尾山秋陶めぐり

会場
陶郷中尾山一帯(長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷157)
期間
2023年10月28~29日
時間
9:00~17:00
入場料
なし
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約10分、長崎自動車道「嬉野」ICから車で約15分
詳細
長崎県波佐見町観光協会

 

第35回 陶郷中尾山桜陶祭

会場
陶郷中尾山一帯(長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷157)
期間
2024年3月30~31日
時間
9:00~16:00
入場料
なし
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約10分、長崎自動車道「嬉野」ICから車で約15分
詳細
長崎県波佐見町観光協会

 

 

陶磁器ブランド「HASAMI」のマルヒロがプロデュース「HIROPPA」

HIROPPA

「波佐見・有田IC」から南東へ車で約5分の場所にある「HIROPPA(ヒロッパ)」は、シンプルかつカラーバリエーションが豊富な陶磁器ブランド「HASAMI(ハサミ)」を手がけるマルヒロの本拠地です。

 

「HIROPPA」とは、マルヒロ・原っぱ・広場からインスピレーションを得て造られた名前。その名の通り、広々とした芝生の広場の中心に建つ、マルヒロの直営店やコーヒースタンドを備えた複合施設です。

 

HIROPPA
画像提供:マルヒロ

砂地、芝生、樹木、木陰などの自然物で構成された広場は、離れて見ると流線形と幾何学模様のラインが浮かび上がる設計になっており、空間そのものが大きな屋外アートのよう。

 

あえて遊具を置かずに高低差のある地形を生かしており、走り回ったり、ベンチにゆっくり座ったりと、誰もが自由気ままに過ごすことができます。夏は水遊びも楽しめて、レジャーシートを持参すればピクニックも可能です。

 

MARUHIRO STORE

直営店「MARUHIRO STORE(マルヒロストア)」には、自社ブランドの「HASAMI」「BARBAR(バーバー)」を中心に、アーティストとのコラボアイテムが並んでいます。

 

MARUHIRO STORE
菊形鉢(中各2,530円・小各1,540円)、小皿(各1,320円)

古典とモダンが混在した「BARBAR」の色絵シリーズ。古伊万里の柄に、ハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)や、猫(エキゾチックショートヘア)など、遊び心のある絵柄が盛り込まれた逸品です。

 

MARUHIRO STORE
(手前左)仕切り皿 各3,300円、(手前右)キッズ丼 各2,200円、(右奥)マグカップ 各1,870円

軽くて持ち上げやすく、丈夫な「BARBAR」の子ども向け食器「もぐもぐごっくんシリーズ」も人気の高いアイテム。

 

HIROPPA(ヒロッパ)
HIROPPA(ヒロッパ)

お店の一角にはコーヒースタンド「OPEN-END(オープンエンド)」もあります。天井まである大きなガラスをはめ込んだ開放感のある店内や、広場を見渡せる屋外席でまったりくつろぐことができる場所です。

 

OPEN-END

注文は、約8メートルの湾曲したモルタルカウンターで。  

 

OPEN-END

メニューは、福岡の人気カフェ&ロースタリー「マヌコーヒー」に特注した中煎りのブレンド豆を丹念に抽出したコーヒーと、焼菓子が中心です。

 

写真は「HASAMI」の大きなマグカップに注いで提供される「カフェラテ」(600円)と、ピスタチオ味の「カヌレ」(400円)。カヌレはプレーン、チョコ、塩キャラメルなどフレーバーがランダムに変わるので、来店時にチェックしてみてください。

 

HIROPPA

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682
営業時間
10:00~18:00
定休日
不定休
駐車場
計67台(第1駐車場22台、第2駐車場45台)
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約5分、長崎自動車道「嬉野」ICから車で約12分
公式サイト
HIROPPA

 

 

世界の陶芸窯12基が点在する「波佐見やきもの公園」で記念写真

波佐見やきもの公園

「HIROPPA」から車で南西へ約2分行くと「波佐見やきもの公園」があります。波佐見の中心部にあるここは、先ほど紹介した「波佐見陶器まつり」のメイン会場となる場所です。

 

波佐見やきもの公園

見どころは、古代から現代までの陶芸窯12基を再現した「世界の窯広場」。中でも、ボトルの形をしたイギリスの煉瓦製昇炎式窯は写真スポットとして人気です。

 

波佐見やきもの公園
波佐見やきもの公園

公園入り口付近にあるのは、高さ約2メートル・長さ約50メートルの巨大レリーフ。白磁、染付、上絵など波佐見焼の技法を用いた陶板を貼り付け、大きなうねりをグラデーションで表現した斬新なデザインが目を引きます。

 

波佐見やきもの公園

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2255-2
営業時間
入園自由
定休日
無休
入場料
無料
駐車場
100台
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約5分またはJR「三川内」駅から「やきもの公園前」バス停下車後徒歩約1分
詳細
波佐見町

 

 

陶芸の館「観光交流センター」

陶芸の館「観光交流センター」
写真提供:長崎県波佐見町観光協会

「波佐見やきもの公園」に隣接する「観光交流センター」。観光物産館の「くらわん館」、波佐見焼の資料館、長崎県波佐見町観光協会が入った施設です。

 

陶芸の館「観光交流センター」
くらわん館
写真提供:くらわん館

「くらわん館」には、波佐見町内の窯元・商社35社のやきものが集まっており、中で陶芸体験に挑戦することもできます。所要時間は30分程度、1人4,400円(送料別途)。※1週間前までに電話にて要予約

 

陶芸の館「観光交流センター」

「長崎県波佐見町観光協会」の窓口では、毎週土曜9時より、数量限定の「波佐見陶箱クッキー」(3,800円)が販売されています。2021年に「グッドデザイン賞」と「長崎デザインアワード2021金賞」をダブル受賞した話題性抜群のお菓子です。

 

器はもちろん波佐見焼で、色柄違いの数種類をラインナップ。中には、波佐見産食材でつくった「波佐見のお米のコンプラ瓶クッキー」や「波佐見茶のアイスボックスクッキー」など7種類+季節で変わる1種類の計8種類の味が詰まっています。

 

陶芸の館「観光交流センター」

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2255-2
電話番号
0956-85-2290(長崎県波佐見町観光協会)
営業時間
9:00~17:00
定休日
12月31日、1月1~2日
入場料
無料
駐車場
30台
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約5分またはJR「三川内」駅から「やきもの公園前」バス停下車後徒歩約3分
公式サイト
長崎県波佐見町観光協会

 

 

雑貨・カフェ・器のお店など、かわいいがギュッと詰まった「西の原」

西の原

「波佐見やきもの公園」から西へ2分ほど車を走らせた先にある「西の原」は、製陶所跡地をリノベーションしたエリア。敷地内には現在9つの施設が集合しています。いずれもデザインにこだわった、個性的でかわいいお店ばかり。今回はその中から3つのお店を抜粋して紹介します。

 

 

南創庫(みなみそうこ)

南創庫

「南創庫」は、8つの波佐見焼ブランドを集めたやきもののセレクトショップです。水色と白色のペンキで塗られた木造建築の建物は、元々は製陶所の出荷事務所として使われていたそう。木枠の扉や真鍮(しんちゅう)の取っ手、ツタが絡まる外観がノスタルジックな雰囲気で、旅気分を盛り上げてくれます。

 

南創庫

波佐見焼の伝統を継承しつつ現代の暮らしに寄り添った「HASAMI PORCELAIN(ハサミポーセリン)」や、普遍性と実用性の両立を追求した「Common(コモン)」など、思わず目移りしそうな品ぞろえです。

 

南創庫

「essence of life(エッセンス オブ ライフ)」の定番商品「ディップマグカップ」(Sサイズ:2,530円、Fサイズ:2,750円、Mサイズ:2,970円)は、レッド、ブルー、グリーン、イエローの4色に「南創庫」限定の5色を加えた全9色展開。

 

南創庫

バリエーション豊富な「くつしたスプーン」(各880円)は、何本も集めたくなってしまうかわいさです。

 

南創庫

「ALONGU明論具(アロング)」は、国籍性・地域性が混在した「和食の現在地」がコンセプト。シックなデザインと、手にしっくり馴染む形が魅力です。

 

また、店内では転写紙を器に貼って焼き上げる「切り絵つけ体験」(体験料1,200円+器の代金+送料)も行われています。※前日までに電話にて要予約

 

南創庫

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4 西の原内
電話番号
0956-76-7214(切り絵つけ体験予約)
営業時間
11:00~18:00
定休日
水曜
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田 」ICから車で約5分またはJR「三川内」駅から「西の原」バス停下車後徒歩約1分
詳細
西の原

 

 

monné porte(モンネ ポルト)

monné porte

製陶所のろくろ場として利用されていた木造建築の工房をリノベーションした「monné porte」。画材を中心に販売されており、ステーショナリー、雑貨、児童向け書籍なども取り扱われています。併設のオルタナティブ・スペースでは、不定期でライブや展覧会、ワークショップなどのイベントも開催。

 

monné porte

店内に並ぶ商品は、どれも遊び心や意外性があり、色使いも独特なひとクセあるセレクトで、好奇心をくすぐります。

 

monné porte
monné porte

おすすめは「レザーチャーム」(550円)。ヘアゴムにしたり、文庫本のベルトにしたりと、アイデア次第でさまざまな使い方ができます。自分で好きなアルファベットを刻印することも可能です。

 

monné porte

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4 西の原内
営業時間
11:00~18:00
定休日
水曜
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田 」ICから車で約5分またはJR「三川内」駅から「西の原」バス停下車後徒歩約1分
公式サイト
monné porte

 

 

氷窯(こおりがま)アイス こめたま

氷窯(こおりがま)アイス こめたま
写真提供:氷窯アイス こめたま

敷地内の坂の頂上付近にあるのは、アイスクリーム専門店「氷窯アイス こめたま」。自家栽培の米で鶏を育て、その鶏が産んだ卵を使うことが店名の由来だそう。テイクアウトはもちろん、山小屋風の建物の中にあるイートインスペースと、併設されたテラスのベンチでも食べることができます。

 

氷窯(こおりがま)アイス こめたま

オーダーを受けてから氷窯(ボウル状の氷)にアイスやトッピングの材料を入れ、その場でかき混ぜながら仕上げてくれます。

 

できたてのアイスは空気をほどよく含んでいて、口溶けなめらか。フレーバーは季節で替わり、カップ・手作りワッフルコーン・シューから選べます。

 

氷窯アイス こめたま
写真提供:氷窯アイス こめたま
氷窯アイス こめたま
写真提供:氷窯アイス こめたま

看板商品は自家製の「米卵」をカスタードアイスとバニラソースにぜいたくに配合した「卵バニラアイス」(470円)。長崎産のいちじくをたっぷり使ったシャーベットアイスと角切りの果肉をミルクと合わせて仕上げた「いちじくミルク」(490円)は、10月から12月頃までの季節限定フレーバーです。

 

氷窯アイス こめたま

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2179 西の原内
営業時間
12:00~17:00(4月~10月まで 17:30 L.O.)
定休日
水曜、ほか不定休あり
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田 」ICから車で約5分またはJR「三川内」駅から「西の原」バス停下車後徒歩約1分 
詳細
西の原

 

西の原

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4
営業時間
店舗により異なる
定休日
店舗により異なる
駐車場
計70台(第1駐車場20台、第2駐車場50台)
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田 」ICから車で約5分またはJR「三川内」駅から「西の原」バス停下車後徒歩約1分
公式サイト
西の原

 

 

波佐見の歴史と文化が学べる「波佐見町歴史文化交流館」

波佐見町歴史文化交流館(波佐見ミュージアム)

「西の原」から東へ約2分車を走らせると、陶磁器会社が所有していた古民家を活用した資料館「波佐見町歴史文化交流館(波佐見ミュージアム)」が。館内は入場無料で、波佐見の歴史を学べる展示室や、休憩スペースや喫茶室があるため、ひと休みにもぴったりのスポットです。

 

波佐見町歴史文化交流館(波佐見ミュージアム)
波佐見町歴史文化交流館(波佐見ミュージアム)

常設展示室に並んでいるのは、原始時代から現代までの波佐見町の歴史と文化を、時代を追って解説したパネル。波佐見焼をはじめ、なかでも、東洋陶磁史で著名な三上次男氏が集めた「三上コレクション」は必見。中国、韓国の古陶磁をとおして、アジアの陶磁器の歴史と文化を知ることができます。

 

波佐見町歴史文化交流館(波佐見ミュージアム)

屋敷の中心にあるのは「赤松白石庭(せきしょうはくせきてい)」。窯焼きの燃料として使われていた松を配しており、ゴロゴロと転がった石は陶磁器の原料となる陶石です。やきものの里波佐見を象徴する、斬新でダイナミックな作庭に目が奪われるはず。

 

波佐見町歴史文化交流館

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1010-1
開館時間
9:00~17:00
休館日
火曜・年末年始
駐車場
17台
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約6分またはJR「三川内」駅から「下内海」バス停下車後徒歩約3分
公式サイト
波佐見町歴史文化交流館

 

 

そば猪口に地元の旬を盛り込んだ「AKARI~月光~」で数量限定ランチ

AKARI~月光~

「波佐見町歴史文化交流館」で歴史や文化について学んだあとは、そこから車で東へ約1分の「AKARI~月光~(アカリ)」でランチタイム。
ここは、福岡で和食の腕を磨いた店主が営む和食料理店。ベンガラ漆喰風の壁に木々の緑が映えた、風情ある店構えが特徴です。

 

AKARI~月光~
AKARI~月光~

玄関の引き戸を開けると、店名にちなんだ三日月のオブジェがお目見え。店内は人数に合わせて変更できる可動式の半個室になっており、落ち着いた和の空間で食事がいただけます。

 

AKARI~月光~

ランチのいちおしは、数量限定の「波佐見焼御膳」(1,650円)。店主自らが佐世保魚市場で仕入れた鮮魚のお造りをはじめ、天ぷらや煮物、焼き物、酢の物など全13品の料理が並びます。

 

器はすべて波佐見焼で、ご飯や汁物以外はそば猪口で提供。特徴を見比べ、あれこれ器を吟味しながら食事ができるよう、あえて窯元やメーカーが異なるそば猪口を使っているそう。お料理だけでなく、やきものも堪能できるお店です。

 

AKARI~月光~

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1158-1
営業時間
11:30~14:00(13:30 L.O.)
定休日
月曜
駐車場
12台
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約7分、またはJR「三川内」駅から「下内海」バス停下車後徒歩約1分

 

 

グッドデザイン賞を受賞した器がそろう「白山陶器本社ショールーム」

白山陶器本社ショールーム
写真提供:白山陶器株式会社

「AKARI~月光~」から東へ車で約1分の場所には、数多くの製品でグッドデザイン賞を獲得している窯元「白山陶器(はくさんとうき)」の本社があります。

 

敷地内にある「白山陶器本社ショールーム」は、波佐見町に来たならぜひ訪れたいスポットのひとつ。陶磁器デザイナーの森 正洋(もり まさひろ)氏が内装やインテリアにこだわって1970年代に改装した空間で、多彩な波佐見焼の品々に出合えます。

 

白山陶器本社ショールーム
写真提供:白山陶器株式会社

一般的な飯碗より少し大きめの平茶わんは、白山陶器でもとりわけ人気の高いアイテムです。カラーも絵柄もバリエーションが豊富で、定番の100種類が並びます。通常価格は1客3,300円ですが、「白山陶器本社ショールーム」では産地価格で購入可能です。

 

白山陶器本社ショールーム

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1334
営業時間
10:00~17:00(最終入店16:45)
定休日
木曜・第2日曜
(木曜が祝日の場合は営業。年末年始・GW・夏期休暇ほか不定休)
駐車場
20台
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約7分、またはJR「三川内」駅から「内海」バス停下車後徒歩約2分
公式サイト
白山陶器本社ショールーム

 

 

山懐に抱かれた波佐見焼のふるさと「中尾山」で窯元めぐり

中尾山
写真提供:長崎県観光連盟

「白山陶器本社ショールーム」から南東へ5分ほど車を走らせると、18軒の窯元が集まる中尾郷エリア(通称:中尾山)にたどり着きます。ここで窯元めぐりや街並み散策を満喫しましょう。

 

中尾山

中尾山は、民家と民家の途中に窯元や器ギャラリーが点在しています。道端で、大きな飾り壺や、陶板タイルを埋め込んだ橋、塀などが見られるのも特徴です。

 

中尾山交流館

中尾山交流館

窯元めぐりをするなら、まずは全18窯元の作品を展示・販売するギャラリー「中尾山交流館」へ。散策しながら気になった窯元をあちこちのぞいて見るのもひとつの手ですが、ここでそれぞれの特徴を見比べて、興味を持ったところから訪問するとスムーズです。

 

中尾山交流館

販売コーナーでは、伝統的な白磁や絵付けのやきもののほか、現代的なデザインのものなど多くのアイテムがそろっています。価格は一部を除いて市価の3割引で購入可能です。建物の前には、無料駐車場があるのでここに車を停めて、お目当ての窯元へ歩いて向かいましょう。

 

中尾山交流館

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷157
開館時間
9:00~17:00
定休日
火曜、お盆(8月13~16日)、年末年始
駐車場
15台
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約12分
公式サイト
長崎県波佐見町観光協会

 

 

丸い形がかわいい「永留菓子店」のたい焼き

永留菓子店
写真提供:永留菓子店

窯元めぐりを満喫したあとは、おやつを買いに「永留菓子店(ながどめかしてん)」へ。週末は予約なしではなかなか購入できないと話題のお店です。中尾山から車で西へ約12分の場所にあります。

 

永留菓子店
写真提供:永留菓子店

ここの「たい焼き」(1個140円)は、鯛がくるんと体をひねって飛び跳ねたような、丸い形がかわいいと評判です。

 

永留菓子店
写真提供:永留菓子店

中身は白あん、黒あん(つぶ)の2種類から選ぶことができ、焼き立てはカリカリ、冷めてももっちりとした食感で最後までおいしく食べられます 。

 

永留菓子店

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町宿郷1268-5
営業時間
9:00~16:00(売り切れ次第終了)
定休日
月・金曜、毎月最終日曜
駐車場
2~3台
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約6分、またはJR「三川内」駅から「下宿」バス停下車後徒歩約4分
公式サイト
永留菓子店

 

 

「はさみ温泉 湯治楼」できれいさっぱり1日の疲れを洗い流す

はさみ温泉 湯治楼
写真提供:はさみ温泉 湯治楼

旅の締めくくりに、温泉でゆっくり1日の疲れを洗い流しましょう。「永留菓子店」から車で南西へ約7分にある「はさみ温泉 湯治楼(ゆうじろう)」は、3つの内風呂にサウナが付いた日帰り温泉施設です。

 

源泉はとろんと肌馴染みのいいアルカリ性炭酸水素塩泉と、体の芯までじわじわ温めてくれる高濃度炭酸泉、冷泉のアルカリ性炭酸水素塩冷鉱泉の3種類。  

 

はさみ温泉 湯治楼
写真提供:はさみ温泉 湯治楼

館内には、休憩スペース、おみやげ処などが完備され、同じ敷地内には地元産有機野菜や石釜焼きナポリピザがおいしい「陶農レストラン 清旬の郷」もあります。

 

はさみ温泉 湯治楼

住所
長崎県東彼杵郡波佐見町長野郷558-3
営業時間
10:00~22:00(最終入場21:15)
定休日
不定休
入湯料
大人(中学生以上)700円、小人(小学生)400円、幼児(3歳以上)300円
※土日祝は各+50円
駐車場
計70台第(1駐車場40台、第2駐車場30台)
アクセス
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約12分、または「川棚バスセンター」から「波佐美神社」バス停下車後徒歩約10分
公式サイト
はさみ温泉 湯治楼(ミナミ田園)

 

はさみ温泉 湯治楼

約400年以上の歴史を紡ぐ、肥前の雑器「波佐見焼」。丈夫で割れにくく、シンプルがゆえに料理もシチュエーションも選ばない汎用性の高さが魅力です。さらに、近年は現代の暮らしに合わせた機能性やデザイン性も備わっています。窯元によっては、地域限定のアイテムや、ご当地ならではのお手頃なアウトレット品に出会えることも。

 

 

このページで掲載中のスポット一覧MAP

 

波佐見町は、佐賀の代表的な温泉地のひとつ「嬉野温泉」まで車で約15分。「武雄温泉」や人気レジャースポットの「ハウステンボス」までは約30分のロケーションです。波佐見町にお気に入りの器を探しに訪れる際は、周辺の観光スポットもチェックして九州の旅を楽しみましょう。

 

 

取材・文/古賀 由美子 撮影/井上 由紀子

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