瀬戸内海に浮かぶ島「小豆島(しょうどしま)」。穏やかな海と温暖な気候に囲まれた島内には「オリーブ公園」や「エンジェルロード」「寒霞渓(かんかけい)」など、風光明媚でフォトジェニックなスポットがたくさんあります。「二十四の瞳映画村・岬の分教場」や桜の名所「城山公園」「夏至観音」など、映画やドラマのロケ地になった場所も多数。
そんな小豆島のおすすめの観光スポットやグルメ、ランチスポットを「楽天トラベル」の香川在住スタッフが厳選。さらには、3年に一度、瀬戸内の12の島と高松、岡山・宇野を舞台に開催される「瀬戸内国際芸術祭2022」の小豆島島内で注目のアート作品も紹介します。
小豆島へのアクセス
小豆島の島内に空港はなく、橋もつながっていないため、船でアクセスします。四国は高松から、本州は岡山県内の3港と兵庫県の姫路・神戸から船が出ています。
島内に四国・本州からの船が発着する港は6つあり、出発地によって着く港が異なります。
バスで島内観光する場合は、一方の港から入り、逆サイドの港から帰ると時間の無駄がありません。そのため、フェリーのチケットは片道ずつ購入するのがおすすめです。
香川・高松から
高松港~土庄(とのしょう)港:フェリーで約60分、高速艇で約30~35分(小豆島フェリー)
高松港~池田港:約60分(国際フェリー)
高松港~草壁港:フェリーで約60分(内海フェリー) ※高速艇は運休中
高松東港~坂手港:約1時間10分(ジャンボフェリー)
岡山から
宇野港~(豊島経由)~土庄港:フェリーで約1時間30分、旅客船で約50分(小豆島豊島フェリー)
新岡山港~土庄港:約1時間10分(両備フェリー、四国フェリー)
日生港~大部港:約60~70分(瀬戸内観光汽船)
小豆島でのアクセス・MAP
島を1周するには車で2~3時間ほどかかり、意外と広い小豆島。島内での移動は路線バスやレンタカーが便利です。
路線バス
小豆島フリー乗車券(路線バス全線乗り放題)
■料金
[1日券]大人1,000円、小人(小学生)500円
[2日券]大人1,500円、小人(小学生)750円
■販売所
各港、ベイリゾートホテル小豆島、小豆島国際ホテル、ホテルグリーンプラザ小豆島、国民宿舎 小豆島、オリビアン小豆島 夕陽ヶ丘ホテル、小豆島温泉 オーキドホテル、小豆島シーサイドホテル 松風、小豆島オリーブユースホステル など
おすすめの観光スポット・アート・グルメ MAP
「瀬戸内国際芸術祭2022」会期
【春】2022年4月14日(木)~5月18日(水)
【夏】2022年8月5日(金)~9月4日(日)
【秋】2022年9月29日(木)~11月6日(日)
エンジェルロード~迷路のまち周辺の観光スポット
恋人たちの聖地!「エンジェルロード」
弁天島と中余島、大余島の間に、1日2回、干潮時に海の中に現れる道「エンジェルロード」。この砂の道を大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うといわれています。弁天島の「約束の丘展望台」は恋人の聖地としても知られていて、エンジェルロードを眺めながら「幸せの鐘」を鳴らすことができます。
売店では、香川の名産・おいりがのったフォトジェニックなソフトクリーム「恋するソフト」(400円)も要チェック!
【現地スタッフのおすすめコメント】
2人の世界を楽しむなら、人の少ない朝方の散策がおすすめ!
エンジェルロードへの直通バスは1日に5本しかないので、バスで行く際は、行き帰りの時間をしっかりチェックして、計画的に回りましょう!
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町甲24-92
- アクセス
- 【バス】土庄港より小豆島オリーブバス西浦線「国際ホテル(エンジェルロード前)」停下車、徒歩約5分
【車】土庄港より約5分 - 公式サイト
- エンジェルロード(土庄町)
レトロな散策スポット「迷路のまち」
土庄本町に残る迷路のような町並み「迷路のまち」。かつて戦乱や海賊の侵入から島民を守るために形成されたものといわれています。
通り沿いには「妖怪美術館」やカフェ、みやげもの店などがあり、どこかレトロな雰囲気が漂います。道に迷ったら、「西光寺」の朱塗りの三重塔が目印。のんびりと散策を楽しめるおすすめスポットです。
【現地スタッフのおすすめコメント】
島の食材を活かしたおしゃれな食堂もあります!
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町本町 付近一帯
- アクセス
- 【バス】土庄港より小豆島オリーブバス「土庄本町」停下車
【車】土庄港より約5分 - 公式サイト
- 迷路のまち(土庄町)
ギネス認定の狭さ!「土渕海峡」
小豆島本島(渕崎)と前島(土庄)の間を流れる全長約2.5km、最小幅約9.9mの「土渕(どぶち)海峡」。ギネスブックに認定された「世界一狭い海峡」です。海峡に架かる橋は3つあり、幅が一番狭い永代橋が人気。海峡横にある土庄町役場では、海峡横断証明書(100円)を発行してもらえます。
【現地スタッフのおすすめコメント】
旅の思い出に海峡横断証明書をゲット!
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町本町
- アクセス
- 【バス】土庄港より小豆島オリーブバス「土庄本町」停下車、徒歩約1分
【車】土庄港より約5分 - 公式サイト
- 土渕海峡(土庄町)
迷路のまち周辺の「瀬戸内国際芸術祭2022」注目作品
カンボジア生まれの現代アーティスト、ソピアップ・ピッチの作品「La dance」。今回の芸術祭の新作です。カンボジア人の生活に馴染み深いアルミ製品を、木の幹や根、枝の細部に叩き込み、百日紅(サルスベリ)の樹をかたどっています。アンリ・マティスの絵画「ダンス」にちなんで、樹は円形に配置。屋外にあり、無料で自由に鑑賞できます。
絵画、絵本、彫刻などさまざまな分野に「顔」を潜ませながら、独特の世界観を表現するアーティスト、スタシス・エイドリゲヴィチウス。高さ約2mの2体のオブジェ「いっしょに」と「ともだち」は、今回の芸術祭に初登場の新作です。こちらも屋外にあり、無料で自由に鑑賞できます。
アーティスト・荒神明香、ディレクター・南川憲二、インストーラー・増井宏文の3名を中心とする現代アートチーム、目[mé]が手がけた「迷路のまち~変幻自在の路地空間~」。洞窟のように延びる路が建物内に作られ、歩いて体感することができます。
- 開館時間
- 9:30~17:00
- 料金
- 300円
迷路のまちに近い港、土庄港の周りにも作品が展示されています。2022年初登場の「対極の美ー無限に続く円ー」は、世界的ファッションデザイナーであるコシノジュンコの作品。日本の提灯の“折る・畳む・重ねる”機能から着想を得て、彼女のドレスが3Dスキャンで造形化されています。
- 開館時間
- 7:00~18:30
- 料金
- 無料
土庄港周辺では、チェ・ジョンファ(崔正化)の「太陽の贈り物」、キム・キョンミンの「再び・・・」も見ることができます。
オリーブ公園周辺の観光スポット
SNS映え抜群!「道の駅 小豆島 オリーブ公園」
100年以上前にオリーブ栽培が始まり、今ではオリーブの産地として知られる小豆島。「道の駅 小豆島 オリーブ公園」は、海を見下ろす小高い丘に、約2,000本のオリーブ畑や約120種のハーブが栽培されている道の駅です。地中海を思わせる白いギリシャ風車や、オリーブの歴史を紹介する「オリーブ記念館」などフォトジェニックな施設が満載!
園内には、実写版映画『魔女の宅急便』の撮影セットそのままの雑貨ハーブカフェ「コリコ」も。魔法のほうきの無料レンタルもあるので、キキになりきって、ほうきに乗って空を飛ぶ写真を撮ることができます。また、オリーブとハーブのクラフトや日帰り温泉も人気です。
ここでは、オリーブの葉の粉末を使ったオリーブソフトクリーム(300円)も見逃せません。
【現地スタッフのおすすめコメント】
異国にいるような錯覚に陥るスポットです
- 営業時間
- 8:30~17:00(一部施設により異なる)、無休
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
- アクセス
- 【バス】草壁港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線、田ノ浦映画村線「オリーブ公園口」停下車、徒歩約5分
または「サン・オリーブ」停下車すぐ
【車】草壁港より約5分
国産オリーブ発祥の地「小豆島オリーブ園」
日本のオリーブ栽培発祥の地「小豆島オリーブ園」。海を見下ろす約3haの敷地内には、約2,000本のオリーブの木をはじめ、日本最古のオリーブ原木の森、イサム・ノグチの遊具彫刻などがあり、子連れでの散策にも人気。マイオリーブオイルブレンド体験や、オリジナルのオリーブ製品がそろうショップもおすすめです。
【現地スタッフのおすすめコメント】
小豆島のオリーブオイルを使った料理が楽しめるレストランもおすすめ!
- 営業時間
- 8:30~17:00、無休
- 料金
- 入園無料
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町西村甲2171
- アクセス
- 【バス】草壁港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線、田ノ浦映画村線「オリーブヶ丘」停下車すぐ
【車】池田港より約10分 - 公式サイト
- 小豆島オリーブ園
マリンスポーツも楽しい!「オリーブビーチ」
オリーブ公園の前にある小豆島最大の海水浴場「オリーブビーチ」。瀬戸内の穏やかで透きとおった海と、約700m続く白い砂浜が、まるで地中海のような美しさで人気です。
無料駐車場のほか、海の家、トイレ、シャワー、更衣室、マリングッズのレンタルなども用意。また、マリンスポーツのメッカとしても知られ、ジェットスキーやウェイクボードなども体験できます。
【現地スタッフのおすすめコメント】
あたり一面、ピンク色に染まる夕暮れのビーチもロマンチック!
- 遊泳期間・時間
- 7月上旬~8月下旬 9:00~17:00
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町西村
- アクセス
- 【バス】草壁港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線、田ノ浦映画村線「オリーブ公園口」停下車すぐ
【車】草壁港より約5分
名作の世界を体感!「二十四の瞳映画村」「岬の分教場」
オリーブビーチから渡し船でアクセスできる「二十四の瞳映画村」。昭和29年に映画化された『二十四の瞳』のロケセットが残る、日本映画と文学のテーマパークです。木造校舎、壺井栄文学館、みやげもの屋などが立ち並び、食事処では懐かしいアルマイト食器の給食セットが味わえます。
映画村内にある花畑には、春は菜の花、夏はヒマワリ、秋はコスモスが咲き、花のじゅうたんのような光景が広がります。
また、映画村の北には、物語の主舞台であり、昭和46年に廃校になるまで苗羽小学校田浦分校として実際に使用されていた「岬の分教場」も現存しています。レトロな世界にどっぷり浸れるスポットです。
【現地スタッフのおすすめコメント】
敷地内の川で泳ぐチヌやコブダイにエサやり体験(100円)もできます
- 営業時間
- 9:00~17:00、無休
- 料金
- 二十四の瞳映画村・岬の分教場セット券:大人(中学生以上)1,000円、小学生500円
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
- アクセス
- 【バス】草壁港より小豆島オリーブバス田ノ浦映画村線「映画村前」停下車
岬の分教場へは「田ノ浦」停下車
【渡し船】オリーブ・ナビ桟橋(オリーブビーチ)より約10分
【車】池田港より約35分、坂手港より約13分 - 公式サイト
- 二十四の瞳映画村
醤の郷周辺の観光スポット
小豆島の伝統産業である醤油造り。「醤の郷(ひしおのさと)」エリアには、20軒以上の醤油や佃煮の工場が軒を連ねます。歴史ある醤油蔵や黒壁が続くレトロな街並みを散策したり、工場を見学したり、直売所でのおみやげ選びなどが楽しめます。
醤油の歴史が学べる!「マルキン醤油記念館」
明治40(1907)年創業の「マルキン醤油」の大正初期に建てられた醤油工場を、記念館として改装開館した「マルキン醤油記念館」。国の登録有形文化財にも指定されている合掌造りの建物内部では、醤油造りの道具や製造法、島の歴史などをマネキンやパネルでわかりやすく紹介しています。天然醸造蔵の木桶で仕込んだ「初しぼり生しょうゆ」などが購入できる物産館も併設しています。
【現地スタッフのおすすめコメント】
キャラメル風味のしょうゆソフトクリームも大人気!
- 営業時間
- 9:00~16:00(時期により異なる)
- 休館日
- 12/28~12/31ほか、不定休あり
- 料金
- 大人(中学生以上)400円、小人(小中学生)200円
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1850
- アクセス
- 【バス】坂手港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線「丸金前」停下車すぐ
【車】坂手港より約3分 - 公式サイト
- マルキン醤油記念館
醤油スイーツも楽しみ!「ヤマロク醤油」
創業は幕末~明治初期といわれ、昔ながらの製法で再仕込醤油、丹波黒豆醤油などを醸造している「ヤマロク醤油」。国の登録有形文化財でもある天然もろみ蔵の内部を見学でき、創業当初から使われてきた大杉のもろみ樽が並ぶ様子や醤油にまつわる説明を聞くことができます。
醤油の直売はもちろん、軒先にはしょうゆプリンやアイスクリームの醤油がけなど、醤油を使ったスイーツが楽しめる「やまろく茶屋」もあります。
【現地スタッフのおすすめコメント】
昔ながらの醤油造りの様子を間近で見学できます
- 営業時間
- 9:00~17:00、無休
- 料金
- 見学無料
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町安田甲1607
- アクセス
- 【バス】土庄港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線「安田上(やすだかみ)」停下車、徒歩約10分
【車】草壁港より約10分 - 公式サイト
- ヤマロク醤油
古民家にフランス人写真家の作品を展示する「ジョルジュ・ギャラリー」
前回、2019年の瀬戸内国際芸術祭で公開された「ジョルジュ・ギャラリー」。フランス人写真家のジョルジュ・ルースの写真作品と制作現場を古民家に展示しています。併設の「KOHIRA cafe(コヒラカフェ)」では、版画家・栩山孝(とちやま たかし)、片山みやびの作品を見ることもできます。
- 開館時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 瀬戸内国際芸術祭会期中は無休、会期外は月・火・水曜日(祝日は開館)
- 料金
- 15歳以上 500円(パスポート、デイチケット対象外)
カフェは入場無料 - 住所
- 香川県小豆郡小豆島町馬木甲881-9
- アクセス
- 【バス】坂手港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線「馬木」停下車すぐ
【車】坂手港より約10分 - 公式サイト
- ジョルジュ・ギャラリー
芸術祭に合わせて誕生した「醤の郷現代美術館」
ジョルジュ・ギャラリーすぐ近くに、「瀬戸内国際芸術祭2022」に合わせてグランドオープンした「醤の郷現代美術館」。建物は93年前に建てられた島内最初の鉄筋コンクリート建築である旧醤油会館をリノベートしたもの。
植松奎二(うえまつ けいじ)、渡辺信子、中川佳宣らのオリジナル作品10点、アートコレクション60点のほか、「小豆島の未来を支える子供たちに、島が描かれた絵を残したい」との考えのもと、全国から小豆島が描かれた絵を集めた「小豆島ゆかりの作品」のコーナーも展開しています。
また、近くにはレンガ倉庫をリノベートした新館「MOCA HISHIO ANNEX」も。ズガグリ(ズガ・コーサク+クリ・エイト)と滑川みざのインスタレーションを見ることができます。
- 開館時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 瀬戸内国際芸術祭会期中は無休、会期外は月・火・水曜日(祝日は開館)
- 料金
- 1,500円(パスポート、デイチケット対象外)、15歳以下 無料
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町馬木36-2
- アクセス
- 【バス】坂手港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線「馬木」停下車すぐ
【車】坂手港より約10分 - 公式サイト
- 醤の郷現代美術館
そのほかの醤の郷周辺の「瀬戸内国際芸術祭2022」注目作品
ジョルジュ・ギャラリーから歩いて7分ほどのところにあるのが、プロダクトデザイナー・清水和久の作品「オリーブのリーゼント」。オリーブ畑の中に、髪型はリーゼント、顔型はオリーブに似た立体作品が展示されています。いつでも無料で見ることができます。
坂手港近くには、ビートたけし×ヤノベケンジの作品「アンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社」が。古井戸の底に潜む地霊的化け物が人々を脅かすという寓話的設定の彫刻作品です。常時、無料で見ることができます。醤の郷からこの作品までは、馬木バス停からバスで約6分、坂手東バス停で下車し、徒歩6分ほど。
また、坂手港周辺では、ヤノベケンジの「スター・アンガー」のほか、夏会期から登場する新建築社+SUNAKIの「小豆島ハウスプロジェクト」も見られます。
そのほかのエリアの「瀬戸内国際芸術祭2022」注目作品・施設
アジア諸地域につながるプロジェクト「福武ハウス」
福田港近くに位置する「福武ハウス」は、旧福田小学校を再生し、福田という集落を通してアジア諸地域がつながるプロジェクトとして2013年に始動しました。
2022年の芸術祭会期中、アジア・ギャラリーでは「時代の風景・時代の肖像+++」を開催。ベネッセアートサイト直島のアジアコレクションを中心に、インディゲリラ、潘逸舟(はん いしゅ)、アマンダ・ヘン、Chim↑Pom、森村泰昌といったアーティストの作品に出合えます。
また、敷地内には、ここを訪れる人々やアーティスト、地域の人が集い、交流する場になることを願って新設されたカフェ「葺田(ふきた)の森テラス」も。島の豊かな食材を詰め込んだお弁当(事前予約推奨)や、島内の「加納珈琲」でアジアをテーマに焙煎・ブレンドしたオリジナルのコーヒー、ジェラート、焼き菓子などを販売しています。
- 開館時間
- 9:00~17:00(最終入館16:30)
葺田の森テラスは9:00~16:00(お弁当は11:00~、売り切れ次第終了) - 料金
- 510円、15歳以下 無料
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町福田甲718-1
- アクセス
- 福田港より徒歩約8分
新作が多く集まる「神浦」エリア
池田港から突き出た三都半島の神浦(こうのうら)エリアにも注目の作品が集まっています。尾身大輔「ヒトクサヤドカリ」は今回の芸術祭から登場した新作。家をヤドカリの背の殻に見立てた作品で、この土地の人々が海の生き物と格闘してきた歴史が表現されています。
アルゼンチン出身の彫刻家、フリオ・ゴヤの「舟物語」も今回の芸術祭の新作です。漁業者の高齢化によって使われなくなった舟を譲り受け、作品化。海での役目を終えた舟が、陸でよみがえります。
風景をテーマとした「風景彫刻」の確立を目指す伊東敏光の「ダイダラウルトラボウ」。この巨人は、拡幅工事により取り払われた神浦地区の小径の石垣や、瀬戸内海の各所で集めた流木などを組み合わせて作られたもので、次を構想し、しばし休憩している様子を表現しています。
近くには、同アーティストの「山声洞(やまごえどう)」も。ほかに、神浦西バス停をアート化したチャールズ・ウォーゼンの「ポップストップ」、田中圭介の彫刻インスタレーション「Utopia dungeon ~Command from Utopia~」などもあり、神浦エリアは見どころ豊富です。
瀬戸内の多島美や絶景を望むおすすめスポット
定番の絶景スポット!「寒霞渓」
日本三大渓谷美のひとつに数えられる、瀬戸内海国立公園の景勝地「寒霞渓(かんかけい)」。表12景、裏8景からなる雄大なスケールと変化に富んだ自然美は、特に秋の美しさが有名です。約50種類もの紅葉が渓谷全体を覆い、見るものを魅了します。ロープウェイから眺めを楽しむのはもちろん、片道1時間程度の登山道があり、登りながら紅葉を間近に観察するのもおすすめです。
【現地スタッフのおすすめコメント】
ロープウェイ山頂駅からの眺めは必見の美しさです!
- ロープウェイ運行時間
- 平日:9:30~16:00、土日祝:8:30~17:00 (季節により異なる)、無休(メンテナンス休あり)
- ロープウェイ運賃
- 片道:大人(中学生以上)1,050円、小人(小学生)530円
往復:大人(中学生以上)1,890円、小人(小学生)950円 - 住所
- 香川県小豆郡小豆島町神懸通乙327-1(こううん駅)
- アクセス
- 【バス】草壁港より小豆島オリーブバス神懸線「紅葉亭」停下車
※5/11~7/19、9/1~10/19は土日祝のみ運行
※12/11~3/15は運休
【車】草壁港より約15分 - 公式サイト
- 寒霞渓
小豆島の最高峰!「星ヶ城山」
標高約816mを誇る小豆島の最高峰「星ヶ城山(ほしがじょうさん)」。東峰と西峰からなり、西峰は名勝・寒霞渓を擁します。両峰、山頂からは瀬戸内の絶景を見ることができます。また、南北朝時代に山そのものが城であったことから、さまざまな遺跡が残されています。
草壁港から歩いて登ることもできますが、気軽にハイキングを楽しむなら、寒霞渓のロープウェイ山頂駅から西峰を経由して1時間程度で東峰に到着するコースがおすすめです。
【現地スタッフのおすすめコメント】
歴史探訪と絶景を楽しめるハイキングスポットです
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町
約500匹の猿が暮らす「銚子渓 自然動物園 お猿の国」
寒霞渓と並ぶ小豆島の景勝地「銚子渓(ちょうしけい)」。頂上にある展望台からは360度の大パノラマが楽しめます。
園内には約500匹の猿が暮らし、エサやり体験(1回100円)やモンキーショー(2022年5月現在、休止中)も開催され、猿たちの豊かな表情を間近に見ることができます。そのほか、イタリアのトレビの泉のように、後ろ向きにコインを投げると願いが叶うとされる噴水「愛の泉」や、小豆島最大の落差の滝「銚子の滝」などの名所もあります。
【現地スタッフのおすすめコメント】
渓谷の自然美と餌付けされた猿とのふれあいを楽しめます
- 営業時間
- 8:20~17:00(最終入園16:30)、無休
- 料金
- 大人450円、小人(4歳以上中学生まで)250円
- チケット
- 銚子渓 自然動物園 お猿の国 入場Eチケットの購入はこちら【楽天ポイントが貯まる・使える】
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町肥土山蛙子3387-10
- アクセス
- 【車】土庄港より約20分
- 公式サイト
- 小豆島銚子渓 自然動物園 お猿の国
アートのような日本の風景「中山千枚田」
日本の棚田百選のひとつ「中山千枚田」。標高約150~250mの急な斜面に、およそ800枚の大小の田が折り重なり、アートのような美しい風景が広がっています。水面に青い空や雲が映り込む初夏、緑のじゅうたんのような青々とした稲に覆われる夏、棚田全体が黄金色に輝く秋、季節によって全く異なる風景を楽しめます。7月初旬には、松明の光の列が棚田を幻想的に彩る虫送り行事も開催されます。
【現地スタッフのおすすめコメント】
古き良き日本の風景に心が洗われます!
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町中山
- アクセス
- 【バス】池田港より小豆島オリーブバス中山線「春日神社前」停下車周辺
【車】池田港より約15分
春は海と桜を同時に堪能できる「城山公園」
映画『二十四の瞳』の電車ごっこのシーンで登場して有名になり、近年はドラマ『Nのために』のロケ地にもなった「城山公園」。山頂の展望台から瀬戸内海の絶景を楽しめ、春には約100本の桜並木とのコラボレーションが見事! 南北朝時代に、南朝方の武将・須佐美元安入道成椿が居城を築いたことが公園名の由来になっています。
【現地スタッフのおすすめコメント】
桜のシーズン以外でも静かな絶景スポットとして人気です
- 桜の見頃時期
- 3月下旬~4月中旬
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町池田
- アクセス
- 【バス】池田港より小豆島オリーブバス三都西線(小豆島町町営バス)「国民宿舎小豆島前」停下車、徒歩約8分
【車】池田港より約10分
ファミリーにおすすめ!「道の駅 小豆島ふるさと村」
城山公園の近くにある「道の駅 小豆島ふるさと村」。小豆島ならではの自然環境や特産品、文化などに親しむ体験型の総合レジャースポットです。全室オーシャンビューの宿「国民宿舎 小豆島」やロッジ、キャンプ場といった宿泊施設があるほか、プール(夏季のみ)、うどんの手打ち体験、イチゴ狩り、カヤック体験などを楽しめます。
特産品の手延そうめんの実演・試食、オリーブや醤油などのみやげものをそろえた物産館、軽食・喫茶コーナーもあり、買い物や休憩に立ち寄るのもおすすめです。
【現地スタッフのおすすめコメント】
物産館ではすももソフトクリームが好評!
- 営業時間
- 8:30~17:30(季節により異なる)
- 休館日
- 売店・喫茶:無休
手延そうめん館:3~12月 月曜日、1~2月 日曜日 - 料金
- 入館無料
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町室生2084-1
- アクセス
- 【バス】池田港より小豆島オリーブバス三都西線(小豆島町町営バス)「ふるさと村」停下車すぐ
【車】池田港より約5分
小豆島は夕陽も見逃せない! おすすめ夕陽観賞スポット
小豆島では瀬戸内海に沈む美しいサンセットも見逃せません。おすすめの夕陽観賞スポットには、「城山公園」や、島の北西に位置する「尾形崎 夕陽の丘」、「旧戸形小学校」などがあります。
小豆島のパワースポット・寺社
不思議なパワースポット!「小瀬の重岩」
自然のものか人工のものなのか、地元の人でもわからないという不思議な巨岩「小瀬の重岩(こせのかさねいわ)」。大坂城築城の際、石をこの付近で採石していたそうで、その名残という説もあります。
頂上までは徒歩で登って20分ほど。落ちそうで落ちない絶妙に重なった様子と、岩の隙間にある祠が神秘的。眼下に広がる瀬戸内の風景とともに、自然のエネルギーを感じるパワースポットとして人気です。
【現地スタッフのおすすめコメント】
頂上付近の道は細くすべりやすいので注意!
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町小瀬
- アクセス
- 【バス】土庄港より小豆島オリーブバス西浦線「小瀬」停下車
【車】土庄港より約10分 - 公式サイト
- 小瀬の重岩(土庄町)
国内最大の老巨樹「宝生院のシンパク」
小豆島八十八ヶ所霊場第54番札所「宝生院(ほうしょういん)」。その境内にあるシンパク(真柏)の木は、樹齢1600年以上、応神天皇の手植えによるものと伝えられています。樹高約20m、根元の周囲は約16.6mもある国内最大級の老巨樹です。地上1mほどのところで三方に分かれ、支幹を出す佇まいは迫力満点。国の特別天然記念物に指定されています。
【現地スタッフのおすすめコメント】
パワースポットとしても人気です!
- 参拝時間
- 8:00~17:00、無休
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町上庄412
- アクセス
- 【バス】土庄港より小豆島オリーブバス中山線「北山」停下車、徒歩約5分
【車】土庄港より約12分 - 公式サイト
- 宝生院
瀬戸内の景色も一望!「小豆島大観音」
小高い丘の上に立つ白亜の観音像「小豆島大観音」。内部にはおよそ11,000体もの胎内仏や、スリランカから分与されたお釈迦様の歯を祀っています。エレベーターで上れる最上階の釈迦殿(展望室)からは、小豆島の全景を見渡せます。また、音楽説法や瞑想なども体験できます。
【現地スタッフのおすすめコメント】
夜間はライトアップされ、ますます荘厳な雰囲気に!
- 拝観時間
- 8:00~17:00、無休
- 拝観料
- 大人 500円、小学生 200円
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町小馬越乙1
- アクセス
- 【バス】土庄港より小豆島オリーブバス北廻り福田線「小豆島大観音前(しあわせの駅)」停下車、徒歩約2分
【車】土庄港より約15分
願掛指輪をゲット!「奥之院 笠ヶ瀧寺」
小豆島八十八ヶ所霊場第72番札所の瀧湖寺(りょうこじ) 「奥之院 笠ヶ瀧(かさがたき)」。自然石を積んだ険しい石段「厄階段」を鎖づたいに登り、ほの暗い洞窟を進んだ先が本堂です。参拝には運動靴が必携。
洞窟の中央部には「幸せくぐり」と呼ばれる六角形の穴があり、くぐると願いが叶うといわれています。また、願い事によってはめる指が異なる「願掛指輪」はぜひ入手したいお守りです。
【現地スタッフのおすすめコメント】
切り立った崖にある本堂は、下から見上げると圧巻の佇まい!
- 参拝時間
- 8:00~14:00、無休
- 住所
- 香川県小豆郡土庄町笠滝乙56
- アクセス
- 【バス】池田港より小豆島オリーブバス北廻り福田線「小馬越(こうまごえ)」停下車、徒歩約30分
【車】土庄港より約20分
見れば運気アップ!? 「洞雲山」の夏至観音
小豆島八十八ヶ所霊場第1番札所である「洞雲山(どううんざん)」。夏至(6月21日頃)の前後約50日間だけ洞窟内に太陽光が差し込み、高さ3mほどの観音像「夏至観音」が岩肌に現れます。期間中でも見られるのは、晴天の日の15:00過ぎの数分間のみ。足元から徐々に浮かび上がる姿は神秘的です。奇跡の観音像を目当てに多くの参拝者が訪れます。
【現地スタッフのおすすめコメント】
映画『八日目の蝉』で希和子と薫が祈った「洞雲山」の奇跡!
- 夏至観音 期間・時間
- 6月中旬~7月初旬 晴天の日の15:00過ぎの数分間
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町坂手甲730
- アクセス
- 【バス】坂手港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線「苗羽」停下車、徒歩約19分
【車】坂手港より約23分
小豆島のおすすめランチスポット&カフェ
生そうめんが食べられる「なかぶ庵」
手延べそうめん職人歴40年という店主が営む工場「なかぶ庵」では、もっちりプリプリとした食感が魅力の「生そうめん」(700円~)が食べられるほか、そうめん作り体験、工場見学も楽しめます。直売所も併設し、自社農園産のオリーブを使った「オリーブ生そうめん」、うどんなどを購入できます。
- 営業時間
- 10:00~14:00
※食事、体験教室は要予約 - 定休日
- 水・木曜日(祝日の場合は営業)、年末年始
- 料金
- 入館無料
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町安田甲1385
- アクセス
- 【バス】草壁港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線「安田上」停下車、徒歩約5分
【車】草壁港より約7分 - 公式サイト
- なかぶ庵
酒蔵が手がけるベーカリー「MORIKUNIベーカリー」
小豆島唯一の酒蔵「小豆島酒造」が手がける「MORIKUNI(モリクニ)ベーカリー」。醤油蔵が並ぶ発酵の街らしいおいしいものをとの想いから生まれました。店頭に並ぶのは、酒米を精米する際に出る米粉を使ったコッペパンに、「酒粕あんこ」や「日本酒カスタード」を挟んだパンなど、酒蔵のベーカリーらしいラインナップ。イートインスペースもあり、その場でいただくこともできます。
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 火・水・木曜日
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010-1
- アクセス
- 【バス】坂手港より小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線「馬木」停下車、徒歩約3分
【車】坂手港より約10分、池田港より約15分 - 公式サイト
- MORIKUNIベーカリー
島の食材にこだわったジェラート専門店「MINORI GELATO」
小豆島の旬の食材で作るジェラートの専門店「MINORI GELATO(ミノリジェラート)」。メニューは季節によって変わりますが、イチゴやキウイ、甘夏といった小豆島産のフルーツのジェラートのほか、オリーブ、醤油、酒粕といった変わり種も。
厳選した素材で、着色料や余計な添加物は使用せず、併設の工房で本場イタリア仕込みの製法で作られているのも魅力です。
- 営業時間
- 12:00~18:00(17:45L.O.)
- 定休日
- 水・木曜日
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町草壁本町1055-2
- アクセス
- 【バス】小豆島オリーブバス「草壁港」停下車、徒歩約7分
【車】草壁港よりすぐ - 公式サイト
- MINORI GELATO
小豆島観光モデルコース
高松から日帰り! バスでめぐる、醤の郷アート鑑賞&王道スポットコース
8:32 高松港発 →(フェリー)→ 9:32 小豆島・池田港着 → 9:57 池田港前発→(バス)→ 10:21 馬木着
【醤の郷】ジョルジュ・ギャラリー、醤の郷現代美術館(所要時間約60分)
→ 徒歩約10分
【ランチ】カフェ EAT など
→ 徒歩約5分
【おやつ調達】MORIKUNIベーカリー
→ 徒歩約10分
【芸術祭作品鑑賞】「オリーブのリーゼント」鑑賞、写真撮影
→ 徒歩約10分 → 13:46 馬木発 →(バス)→ 13:59 オリーブ公園口着
【オリーブ公園】散策、魔法のほうきに乗って写真撮影、オリーブソフトを食べる
→ 15:01 サン・オリーブ発 →(バス)→ 15:25 エンジェルロード前着
【エンジェルロード】散策
16:03 エンジェルロード前発 →(バス)→ 16:23 土庄港着 → 16:30 土庄港発 →(フェリー)→ 17:30 高松港着
1泊2日、車で回るアート&王道スポット鑑賞コース
【1日目】土庄港 → エンジェルロード → 迷路のまち(西光寺、瀬戸内国際芸術祭作品などを楽しみながら散策)→ 中山千枚田 → 夕陽観賞→ ホテル
【2日目】ホテル → 寒霞渓 → 福武ハウス → オリーブ公園 →(時間があれば、オリーブビーチから渡し船で)二十四の瞳映画村 → 港
周辺の島の見どころ
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