直島のホテル&美術館「ベネッセハウス」でアート・建築・自然に浸る非日常体験を

ベネッセハウス 直島 テラス

日本国内だけでなく、海外からも「アートな島」として注目を集める瀬戸内海に浮かぶ「直島」。島内にある美術館をはじめ、島の自然と溶け合うように現代アートが展示され、その一つひとつを鑑賞しながら豊かな時間を過ごすことができます。

そんな直島でステイ先に選びたいのが、ホテルと美術館が一体となった「ベネッセハウス」。無料の館内アートツアーや、夜の「ベネッセハウス ミュージアム」に入場できるなど、宿泊者だけが体験できる特典が多数用意されています。また、建築はすべて安藤忠雄の設計によるもので、国内外のアーティストがこのホテルのために制作したサイトスペシフィックな作品と出合えます。アートをそばに感じながら、その余韻のなかで眠りに就く――。心安らぐ時間とともに、五感が研ぎ澄まされていくような体験ができます。

 

まずは知りたい! 「アートの島」としての直島の歩み

草間彌生「南瓜」(黄かぼちゃ)
草間彌生"南瓜" 1994年
写真:安斎重男

もともと瀬戸内海の交通の要衝として海運業や製塩業で栄えていた直島が「アートの島」として歩み始めるのは、1985年にまでさかのぼります。「瀬戸内海の島に世界中の子どもたちが集える場所を作りたい」との想いを抱いていた福武書店(現・株式会社ベネッセホールディングス)の創業者である福武哲彦氏と、「直島に教育的な文化エリアを開発したい」と望んでいた当時の直島町長・三宅親連(ちかつぐ)氏との出会いがきっかけだったといいます。

その半年後に福武哲彦氏は急逝されますが、息子の福武總一郎氏(現・ベネッセホールディングス名誉顧問、福武財団理事長)がその遺志を引き継ぎ、1989年に建築家・安藤忠雄氏の監修のもとで「直島国際キャンプ場」をオープン。1992年には、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトとするホテルと美術館が一体となった「ベネッセハウス ミュージアム」が誕生します。それを礎に、この直島を含めた犬島(いぬじま)、豊島(てしま)を舞台に「ベネッセアートサイト直島」と総称するアート活動を30年以上にわたって展開し、世界に類いのない「アートの島」と注目されるようになりました。

 

今回宿泊したホテル「ベネッセハウス」はいわば、そのアート活動の中核を成す施設。世界的に活躍する安藤忠雄氏の建築とアート、瀬戸内の風景が融合する空間にはレストランやショップも併設し、ゲストがゆったりと思い思いの時間を過ごすことができます。

 

直島に着く前から始まるアートや自然との出合い

直島 宮浦港
草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島・宮浦港緑地

直島へは、岡山県の宇野港、もしくは香川県の高松港から船で向かいます。今回は岡山県の宇野港から直島の宮浦港行きのフェリーに乗ることに。瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながら20分ほど船旅を楽しんでいると、直島に近づくにつれて、草間彌生の『赤かぼちゃ』が港の緑地に佇む風景が見えてきました。

直島 赤かぼちゃ(草間彌生)
草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島・宮浦港緑地

これは草間彌生自身が、「太陽の『赤い光』を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった」と詩の一部に綴った作品で、赤に黒の水玉模様がとても印象的。直島への到着を出迎えてくれるこの作品は、人気の撮影スポットにもなっています。

また、フェリーターミナルには、妹島和世(せじま かずよ)と西沢立衛(にしざわ りゅうえ)による建築家ユニット・SANAAが設計を手がけたスタイリッシュな「海の駅 なおしま」も。館内では、直島のオリジナルグッズや名産品などを販売しているので、帰りの乗船前に立ち寄るのもおすすめです。

 

今回宿泊する「ベネッセハウス」は島の南側にあり、宮浦港から車で10分ほど。直島へはフェリーに自家用車を乗せることもできますが、フェリーの発着時刻に合わせて宿泊ゲスト専用バスが運行しているので、車がなくても安心です。

宮浦港からやや起伏のある道を走り、「ベネッセハウス」へ。この数分の道のりでも、穏やかな島の暮らしの風景とともに、自然や景観に溶け込むように展示された作品を目にするのも直島ならでは。車窓の向こうに作品をひとつ見つけるごとに、日常から心が解き放たれていくのを感じます。

直島 ベネッセハウス
ベネッセハウス パーク
写真:渡邉修

そして、坂道を登った先で迎えられるのが、このエントランス。コンクリート壁のモダンな建築に、生き生きとツルを絡めるアイビーのまばゆい緑色に目を奪われ、これもひとつのアート作品のように感じられます。

 

客室に向かう廊下もアートとの出合いにあふれる「ベネッセハウス」

ベネッセハウス 直島

「ベネッセハウス」には、瀬戸内の海と緑とアートを一望できる「パーク」、海辺に立つ「ビーチ」、美術館の中に泊まれる「ミュージアム」、瀬戸内の絶景を堪能できる「オーバル」と、立地と趣が異なる4つの宿泊棟が用意されています。ビーチ棟とパーク棟に宿泊するゲストは、このパーク棟でチェックインします。

ベネッセハウス 直島
杉本博司ギャラリー 時の回廊 展示風景、2022年
写真:森山雅智

この「ベネッセハウス パーク」内に、現代美術作家・杉本博司の作品空間を拡大・整備した「杉本博司ギャラリー 時の回廊」が2022年3月に誕生しました。ゲストはさっそくロビーで、杉本作品の『華厳の滝』と出合います。

ベネッセハウス 直島 「光の棺」杉本博司
杉本博司"光の棺"
写真:杉本博司

さらに、ビーチ棟に続く地下への階段を降りると、思いがけない空間が! 剥き出しのコンクリートの壁に『光の棺』、『ワールド・トレード・センター』、安藤忠雄の「光の教会」を撮影した『光の教会』など、杉本博司の作品が展示されています。

直島 ベネッセハウス
杉本博司"苔の観念"
写真:杉本博司

また、直線的に切り取られた開口部の向こうにも杉本作品が。これは安藤忠雄とのコラボレーションから生まれた作品で、『苔の観念』、『観念の形 003 オンデュロイド:平均曲率が0でない定数となる回転面』。光と影が生み出す静謐な空間に浮かび上がる掛け軸を見ているかのようです。

光が強く差し込む昼間、太陽が傾き始める夕方、暗闇に包まれた夜…と時間帯によって作品の見え方も変わるはず。「杉本博司ギャラリー 時の回廊」は、宿泊すると無料で23:00まで鑑賞可能なので、時間を変えて館内を散策してみるのもおすすめです。

ベネッセハウス「杉本博司ギャラリー 時の回廊」
杉本博司ギャラリー 時の回廊 ラウンジ風景、2022年
写真:森山雅智

パーク棟の外には、ヴェネチア、ヴェルサイユ、京都を経て、この地にやってきた杉本博司の「硝子の茶室『聞鳥庵(もんどりあん)』」が。同氏が主宰する新素材研究所がデザインしたラウンジからゆっくり鑑賞でき、木々の緑を映し出す水面に建てられた茶室の美しさ、不思議さに見入ってしまいます。

ベネッセハウス「杉本博司ギャラリー 時の回廊」
杉本博司ギャラリー 時の回廊 ラウンジ風景、2022年
写真:森山雅智

ラウンジ内にも同氏の作品が。このラウンジではコーヒーや紅茶などを用意し、宿泊ゲストは無料で利用できます。

杉本博司ギャラリー 時の回廊

開館時間
宿泊者 11:00~23:00、通常 11:00~15:00(最終入館14:00)
休館日
年中無休
鑑賞料
宿泊者 無料 呈茶(カフェスペースでのお茶とお菓子)は別途有料
通常 1,500円(呈茶代込み)、15歳以下 無料(呈茶は別途有料)

 

直島 ベネッセハウス
テレジータ・フェルナンデス
"ブラインド・ブルー・ランドスケープ"
写真:森川昇

再び館内に入ると、通路の壁にはテレジータ・フェルナンデスの『ブラインド・ブルー・ランドスケープ』が。水色の壁におよそ15,000個の鏡面ガラスキューブが埋め込まれ、外の景色を取り込みながらキラキラときらめいています。

この通路を抜けるとレストラン、その隣にビーチ棟が。客室に向かうまでもアートや自然との出合いの連続でワクワクしっぱなしでした。

また、作品についてもっと深く知りたいという宿泊ゲストに向けて、パーク棟の作品を案内してくれるアートツアーも実施しています。

ベネッセハウス パーク アート鑑賞プログラム

開催日時
毎日17:20~17:50、金・土は20:00~20:30もあり
参加費
無料(「ベネッセハウス」宿泊者限定)

 

海に最も近い場所に立つスイート客室「ビーチ」

ベネッセハウス 直島 客室

「ベネッセハウス」で最も海に近い場所に立つ宿泊棟「ビーチ」。全室スイートタイプで、打ち寄せる波音を聴きながらプライベートな時間を過ごすことができます。記念日などの特別な日におすすめの一室です。

ベネッセハウス 直島 客室

客室内は木の温もりを伝える開放的な空間。安藤忠雄といえばコンクリートの無機質な建築が特徴的ですが、この客室は安藤建築では珍しい木と白壁の空間になっています。とはいえ、装飾を削ぎ落としたシンプルなデザインと調度品によってスタイリッシュな雰囲気が伝わってきます。

ベネッセハウス 直島 客室

天井を見上げると、梁が見える吹き抜けになっています。これが開放感を誘う秘密に。

リビングと仕切るように設えられたデスクの向こうにはベッドスペース。全室にシモンズのマットレスが導入されています。ヘッドボードは棚になっていて、裏側に回ると旅の荷物や洋服などを収納できるウォークインクローゼットという造りに。約61平米と広々とした客室をより開放的に、そして、生活感を感じさせない使い勝手の良い空間になるよう工夫が加えられています。

また、客室に入るとテレビがないことに気づきます。これは情報が溢れる日常という現実から解き放たれ、この島で出合った自然やアートの余韻に浸りながら、気になった作品や景色、気づきなどを語り合う時間を過ごしてほしいという想いからだそう。

ベネッセハウス 直島 客室

テラスに出ると、海の中に暮らす生き物たちの姿まで見えそうなほど海がすぐそばに! フェンスはガラス製なので、部屋から海までひとつにつながっているかのような感覚があり、室内からソファで寛ぎながら海を眺められるのも魅力。日没に近づくにつれて刻一刻と表情を変える海と空を眺めながら、ただただのんびりと過ごしたい、そんなテラス空間です。日没後は水平線の向こうにきらめく高松市街の夜景も楽しめます。

ベネッセハウス 直島 客室
ベネッセハウス 直島 客室

それぞれの客室には、「ベネッセハウス」のために国内外のアーティストが制作した作品がさりげなく飾られています。この客室にはギリシャ出身のアーティスト、ヤニス・クネリスの作品が。ふと作品に目を向けた瞬間、朝の柔らかい光、昼間の強い光、ライトが灯る夜の光など、時間帯によって作品が見せる表情の違いだけではなく、自分自身の感じ方もまた変わることに気づくはずです。

ベネッセハウス 直島 客室
ベネッセハウス 直島

さらに、「ビーチ」に宿泊するとうれしいサプライズが! テーブルには、木箱に入ったフランス産の赤・白のワインと、トートバッグ、ポストカードが。トートバッグは、草間彌生の『南瓜』がデザインされた「ベネッセハウス」オリジナルで、さっそく館内の移動などで活躍してくれます。

ベネッセハウス 直島 客室

寛ぎの時間を演出してくれる紅茶は、サステナブル(持続可能)な生活を確保することを使命とする国際的な非営利団体「レインフォレスト・アライアンス」の認証を取得した「Teatulia(ティートゥーリア)」をセレクト。ビーチ棟では、イタリアの老舗エスプレッソブランド「illy(イリー)」のエスプレッソマシンが用意され、芳醇な本格エスプレッソも楽しめます。

ベネッセハウス 直島 客室

バスルームは、開口部から差し込む光が壁や床の白いタイルに反射し、明るい雰囲気。バスタブの横にはシャワーブースと、大きな鏡のある洗面台が。

ベネッセハウス 直島 アメニティ

バスアメニティは、タイのナチュラルスキンケアブランド「THANN(タン)」のエデンブリーズシリーズ。ジャスミンとダマスクローズが香るダメージケアシャンプー、コンディショナー、コメヌカ油とサンフラワー種子油が潤いをもたらすシャワージェルのほか、ボディバターがセットに。花々が咲き誇る庭園を思わせるようなロマンチックな香りに癒されます。

ベネッセハウス 直島 アメニティ

オリジナルのシャツワンピースタイプのナイトウェア、バスローブも揃っています。ナイトウェアは飽きのこないシンプルなデザインと着心地の良さがゲストから好評で、購入することも可能です。(4,000円、ワンサイズ)

 

瀬戸内の海と緑とアートを望む客室「パーク」

ベネッセハウス 直島 客室

「ビーチ」よりカジュアルに泊まれるのが「パーク」。パーク棟の客室も安藤建築には数少ない木造で、約28平米とコンパクトながら、2階にあるデラックスの客室は吹き抜けの高い天井が開放感をもたらします。デスクなどの調度品はすべてオリジナルで、端材を層に重ねて1枚の板にして作られているそう。

ベネッセハウス 直島 客室

テラスからは瀬戸内海を背景に、屋外作品が展示されている庭園を一望できます。庭園には直島で最初の常設作品、カレル・アペルの屋外彫刻『かえると猫』が、アートの島の始まりを語り継ぐかのように佇んでいます。

このテラスも景色との一体感を楽しめるようにフェンスはガラス製。人工物で景色を隠したくないという想いから、隣の客室との仕切りも低めに設計されています。そのため、テラスで隣の客室のゲストと顔を合わせて挨拶や会話を交わしたり、自然とコミュニケーションが生まれる場合もあるそう。

 

ベネッセハウス 直島 客室

バスルームとお手洗いは入り口すぐのところに。バーカウンターを兼ねた台に洗面台を配したユニークな造りで、実際に使ってみると、バスルーム側からも部屋の通路側からも蛇口をすぐにひねることができ、小回りの効いた動線が考え抜かれています。バスルームは白を基調とした清潔感のある空間で、岩塩の入浴剤を入れて手足を伸ばしてゆったりと旅の疲れを癒せます。

ベネッセハウス 直島 アメニティ

バスアメニティはビーチ棟と同じく「THANN(タン)」ですが、こちらは赤いボトルのアロマティックウッドシリーズ。果実のビタミン、スパイスティーを思わせる香りのシャワージェル、シャンプー、コンディショナー、ボディミルクやソープが揃っています。

 

ベネッセハウス ショップ

さらに、パーク棟にはショップも。「ベネッセアートサイト直島」に関する書籍や、ここでしか手に入らないアーティストとのコラボアイテムなどもあるので、直島のおみやげ探しにぴったりです。

ベネッセハウス ショップ

営業時間
8:30~19:00
定休日
年中無休

 

目に焼き付けたい、絵画のように美しい直島の夕景

ベネッセハウス 直島 夕日

自然豊かな直島では、1日を通して素晴らしい景色と出合えますが、特に見逃せないのがサンセット。太陽が傾き始め、空にオレンジやピンク、群青の絵具を混ぜたような色彩を描き出しながら、山の稜線や水平線に沈みゆく風景は、まるで1枚の絵画のような美しさです。

おすすめの夕日観賞スポットは、ミュージアム棟から坂を下ってきたところ。海を見渡す静かな高台は最高の特等席。わざわざ足を運ぶ価値のある絶景に出合えます。

 

ディナーは海に臨む「テラスレストラン」でアートなフレンチを

ベネッセハウス 直島 レストラン

心を震わす夕景を楽しんだあとはディナータイム。ディナーはホテル内のフレンチレストラン「テラスレストラン」へ。床から天井まで大きくとられた窓のすぐ目の前には海が広がります。

ベネッセハウス 直島 ディナー

この日のディナーは、シェフのおまかせ料理で構成されたデギュスタシオンコース。瀬戸内海産のアワビやヒラメ、香川県産の「オリーブ牛」や新玉ねぎ、直島産のスモモなど、瀬戸内の旬をたっぷり堪能できます。

ベネッセハウス 直島 ディナー
ベネッセハウス 直島 ディナー
ベネッセハウス 直島 ディナー
ベネッセハウス 直島 ディナー

この日のコースは、ハーブを配合した飼料で育った香川のブランド魚「讃岐さーもん」のマリネから始まり、瀬戸内海産ヒラメのポワレ、香川のオリーブオイル搾油後の果実を食べて育った黒毛和牛「オリーブ牛」のロースト、デザートなどが続きます。いろいろな味を少しずつ楽しんで欲しいというシェフの想いから、食後のコーヒー・紅茶まで含めて8品あり、お魚もお肉もしっかりと味わえる内容になっています。

いずれのお料理も素材の色彩が映えるように盛り付けられ、目の前に運ばれてくるたび、喜びと感動が生まれます。また、敷地内の庭で採取したローズマリーと直島産の塩を効かせた焼きたてのフォカッチャも絶品です。

テラスレストラン

営業時間
朝食 7:30~9:30、夕食 18:00~(L.O.21:00)
※夕食は完全予約制
定休日
年中無休

 

ベネッセハウス ミュージアムレストラン 一扇
ベネッセハウス ミュージアムレストラン
写真:鈴木研一

ホテル内には日本料理の「一扇(いっせん)」もあり、和食派の人や連泊する際におすすめ。ミュージアム棟内にあり、店内や外に展示された作品を眺めながら、瀬戸内海の海の幸や季節の素材を盛り込んだ会席料理を味わえます。

ベネッセハウス ミュージアムレストラン 一扇 ディナー
ベネッセハウス ミュージアムレストラン 一扇 ディナー
ベネッセハウス ミュージアムレストラン 一扇 ディナー
ベネッセハウス ミュージアムレストラン 一扇 ディナー

日本料理 一扇

営業時間
朝食 7:30~9:30、昼食 11:30~14:30(L.O.14:00)、夕食 18:00~19:45/20:00~21:45(2部制)
※朝食・夕食は完全予約制
※夕食は6歳未満の利用不可
定休日
年中無休

 

宿泊した人だけが体験できる夜の「ベネッセハウス ミュージアム」へ

ディナー後は、「ベネッセハウス」ならではの楽しみが待っています! それは、夜の「ベネッセハウス ミュージアム」でのアート鑑賞。通常は21:00までですが、宿泊者は23:00まで入館できます。しかも、入館料は無料。パーク棟・ビーチ棟から歩くと10分ほどの距離ですが、車で送迎してくれるので、お酒を楽しんだ後でも安心です。

ベネッセハウス
ベネッセハウス
写真:藤塚光政

「ベネッセハウス ミュージアム」は1992年、瀬戸内海を望む小高い丘に、「ベネッセハウス」の4つある宿泊棟の中で最初にオープンしました。美術館といえば、劣化の原因となる紫外線などから作品を保護するため、外光を遮断した空間になっていることが多いですが、「ベネッセハウス ミュージアム」はそれを裏切るかのような自然光を大胆に取り入れた設計が特徴です。

館内の展示エリアも、昼間は大きな窓から光がたっぷりと注ぎ込みます。ですが、夜に訪れるとその窓は黒く塗られたかのよう。この黒い闇に不安を覚える人もいれば、しっとりとした静けさを感じて落ち着く人もいるかもしれません。昼と夜で作品の見え方が異なるだけでなく、夜の空気感とともに作品と向き合うことでより感性が刺激されます。

ベネッセハウス ミュージアム
ヤニス・クネリス"無題"
写真:渡邉修

上の写真はヤニス・クネリスの作品。彼が2週間ほど直島に滞在し、制作したというこの作品は、直島に暮らす人たちが実際に使っていた陶器や着物、流木などを地層のように積み上げることで、島の生活や自然の痕跡を告げながら、同時に物の価値とは何かを問いかけているかのようです。「ベネッセハウス ミュージアム」ではほかにも、ヤニス・クネリスのように、アーティストが直島に滞在し制作した作品を見ることができます。

直島 ベネッセハウスミュージアム
杉本博司"タイム・エクスポーズド"
写真:安斎重男

屋外に出ると、杉本博司の作品『タイム・エクスポーズド』と出合いました。この作品は、世界中の海で水平線を同じ構図で撮影した同氏の代表作『海景』シリーズを、瀬戸内海との対比関係の中で見せるように、自身で展示構成したとのこと。その1点1点の前に立つと、日光や雨に晒されて風化したものも。けれど、これもまたテーマであり、展示場所の特性が重なり合うことで太古から続く時間の流れを感じさせます。

そして、もうひとつ注目したいのが、コンクリートの壁で瀬戸内海の景色を切り取るようなこの造り。壁と壁の間からはリアルな『海景』が目の前に広がります。実は直島にはもう1ヵ所、この『海景』と重なる景色に出合える場所があるので島内をくまなく探してみてください。

また、島内にはここにある14点のほかにも『海景』が展示されています。それは探すことを通して、島の自然と景色にじっくりと目を向けたり、ときにはヒントを教えてもらうために島の人たちと交流したりしながら、直島の魅力に触れてほしいという想いから。宝探し気分でぜひ探してみてください。

 

「ベネッセハウス ミュージアム」で最後に出合うのは、ブルース・ナウマンの『100年生きて死ぬ』。ネオン管に人間の行動、感情、人種、生理現象を表す言葉と「LIVE(生きろ)」や「DIE(死ね)」を組み合わせた文がランダムに灯り、生と死に想いを巡らせながらいつまでも見つめ続けてしまう作品です。自分はどの言葉に意識が強く働くか、心を動かされたかを人と話すのも新たな気づきを生んでくれます。

夜の「ベネッセハウス ミュージアム」で過ごす時間は、宿泊者だけに用意された特別なギフト。混雑する心配もなく、作品の前に心ゆくまで佇み、作品と対話しながらイマジネーションを広げられます。そして、鑑賞後はその余韻とともに眠りに就く幸せを感じられます。

ちなみに、「ベネッセハウス」宿泊ゲストは23:00まで入館できるだけでなく、制作時のエピソードなどを聞ける無料のベネッセハウス ミュージアム鑑賞プログラムを毎日16:00から実施しています。夕方はベネッセハウス ミュージアム鑑賞プログラムに参加して、ディナー後に夜の雰囲気を堪能して、時間を変えて何度も足を運んでみるのも、ここに泊まるからこそ叶う楽しみ方です。

ベネッセハウス ミュージアム

開館時間
宿泊者 8:00~23:00、通常 8:00~21:00(最終入館20:00)
休館日
年中無休
鑑賞料
宿泊者 無料、通常 1,300円、15歳以下 無料

 

翌朝はビーチの散歩からスタート

朝、目覚めたら、ホテル目の前のビーチを散歩するのもおすすめです。海辺を歩いて屋外作品をゆったりと鑑賞できます。朝は人が少ないので、自然とアートが融合したこの景色を独り占めできる絶好のチャンスです。

ベネッセハウス 直島

ビーチに続く、「テラスレストラン」前のデッキからもこんな絶景が望めます。静かな朝の海をぼーっと眺めるのも、宿泊者のみに許された贅沢なひとときです。

 

朝食は海辺のテラスで

ベネッセハウス 直島 朝食

朝食はディナーと同じ「テラスレストラン」へ。店内のテーブルは、朝はどの席からも海が見えるようセッティングされています。

ベネッセハウス 直島 朝食

普段はビュッフェスタイルですが、現在は新型コロナウイルス感染症対策として、卵料理、前菜の盛り合わせ、スープ、フルーツ、ヨーグルト、パン、ジュース、コーヒー・紅茶がセットになったアメリカンブレックファーストで提供しています。

ビタミンE豊富な香川県産の卵「オリーブの輝き」をはじめ、小豆島の「東洋オリーブ」のオリーブオイルを特別にブレンドしたオーガニックエキストラヴァージンオイル、直島で作られる完全天日塩「SOLASHIO(ソラシオ)」、岡山県蒜山(ひるぜん)高原のジャージーヨーグルトなど、地元のこだわりの食材が味わえます。

ベネッセハウス 直島 朝食

焼きたてのパンはクロワッサン、フレンチトースト、ワッフル、トーストなど種類豊富に揃い、選ぶのに迷ってしまいますが、小ぶりなのでいろいろ楽しめるのもうれしいところ。

ベネッセハウス 直島 朝食

卵料理はスクランブルエッグ、オムレツ、目玉焼きの3種類から選べ、この日はスクランブルエッグをチョイス。テーブルに運ばれてきたお皿には、瀬戸内海のように穏やかに波打つスクランブルエッグが。

島のどこかで見かけた景色の記憶が蘇ってきます。これはもしかしたら、海岸沿いに見つけたジェニファー・バートレットの『黄色と黒のボート』をモチーフにしているのかも…!? そんな想像を膨らませながら、美味しく楽しく味わいました。

 

ベネッセハウス

住所
香川県香川郡直島町琴弾地
アクセス
宮浦港から車で約10分(無料送迎バスあり)
駐車場
無料(20台、予約不要)
チェックイン
15:00(最終チェックイン24:00)
チェックアウト
11:00
宿泊者特典
*ベネッセハウス ミュージアム:入館無料、23:00まで鑑賞可能、ミュージアム鑑賞プログラム(無料)
*杉本博司ギャラリー 時の回廊:入館無料、23:00まで鑑賞可能
*ベネッセハウス パーク:パークアート鑑賞プログラム(無料)
*ベネッセハウス ミュージアム、地中美術館、李禹煥美術館、家プロジェクト、ANDO MUSEUM:再入館無料
*ベネッセハウス パークラウンジ:利用無料
*宿泊ゲスト専用バス(無料)
*復路フェリー券割引(同一港での往復、全長3m以上5m未満に限る)

 


 

直島島内には「ベネッセハウス ミュージアム」だけでなく、「地中美術館」や「李禹煥(リ・ウファン)美術館」、「ヴァレーギャラリー」、「家プロジェクト」などアートスポットがたくさん。「ベネッセハウス」滞在の間に、ぜひ島内のアート巡りに出かけてみましょう!

 

3名のアーティストの作品を公開する「地中美術館」

直島 地中美術館
地中美術館
写真:藤塚光政

「地中美術館」は「自然と人間を考える場所」として2004年に設立され、クロード・モネ、ジェームス・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が公開されています。

チケットセンターから坂道を登っていくと、クロード・モネがジヴェルニーの庭に植えたとされる植物をベースに、約200種類の季節の草花が咲く庭が現れます。モネが描こうとした「自然」を立体的に感じられる空間になっています。さらに坂道を進むと、周囲の景色に溶け込むように美術館の入り口が見えてきます。

 

「地中美術館」は、その名が表すように、瀬戸内の美しい景観を損なわないように建物の大半が地下に埋設されています。地中にありながら自然光を取り込んだ空間が広がり、作品を自然光のもとで鑑賞できる美術館です。

モネが最晩年に描いた『睡蓮』シリーズの5点も自然光で鑑賞。太陽の傾き、雲の流れひとつで刻々と表情が変わり、季節や時間、天候によっても異なる顔を見せてくれます。また、その時の心境や年齢でも作品と対峙した時に感じること、受け取るものが違ってきます。20代のときと、30代や40代になって見る『睡蓮』は同じ作品なのにまったく異なる作品として胸に迫るかもしれません。

地中美術館

開館時間
3月1日~9月30日 10:00~18:00(最終入館17:00)
10月1日~2月末日 10:00~17:00(最終入館16:00)
休館日
月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
鑑賞料
2,100円、15歳以下 無料
※オンラインによる事前予約制
アクセス
「ベネッセハウス パーク」から宿泊ゲスト専用バスで約7分

 

安藤建築と作品が共鳴する「李禹煥美術館」

直島 李禹煥美術館
李禹煥美術館
写真:山本糾

「李禹煥(リ・ウファン)美術館」は、ヨーロッパを中心に活躍する李禹煥と安藤忠雄のコラボレーションによって誕生した美術館です。館内や屋外に絵画や彫刻作品が公開されています。

鉄板や自然石を用いた作品が多く、「現代アートはよく分からない」と感じる人もいるかもしれません。けれど、完全に理解するよりも何を表現しているのか、アーティストは何を伝えたいのか、イマジネーションを膨らませながら作品と対話することこそが、現代アート鑑賞のおもしろさ。「何に見える?」、「どの作品が好き?」、そんな会話を楽しみながら鑑賞してみては。

李禹煥美術館

開館時間
3月1日~9月30日 10:00~18:00(最終入館17:30)
10月1日~2月末日 10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日
月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
鑑賞料
1,050円、15歳以下 無料
アクセス
「ベネッセハウス パーク」から宿泊ゲスト専用バスで約5分

 

2022年3月にオープンした「ヴァレーギャラリー」

直島 ヴァレーギャラリー
「ナルシスの庭」草間彌生 1966/2022年 ヴァレーギャラリー ©YAYOI KUSAMA
写真:森山雅智
直島 ヴァレーギャラリー
小沢剛《スラグブッダ88― 豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88 体の仏》2006 /2022年
写真:森山雅智

「李禹煥美術館」向かいの山間に、2022年3月12日に開館した「Valley Gallery(ヴァレーギャラリー)」。祠(ほこら)をイメージした安藤忠雄設計の半屋外建築と、周辺の屋外空間で構成されています。自然の中に点在する「ベネッセハウス」の各棟や美術館施設がつながり、海だけでなく、豊かな山の植栽を楽しめます。

草間彌生の『ナルシスの庭』や、一部改変された小沢剛の『スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏』が展示され、自然・建築・アートの共鳴をより深く体感できます。

ヴァレーギャラリー

開館時間
9:30~16:00(最終入館15:30)
休館日
年中無休
鑑賞料
ベネッセハウス ミュージアムの入館料(1,300円)に含む
アクセス
「ベネッセハウス パーク」から宿泊ゲスト専用バスで約5分

 

古い家屋そのものを作品化した「家プロジェクト」

本村(ほんむら)地区で展開されている「家プロジェクト」は、空き家となった古い家屋を、家屋の歴史やそこに人が暮らした記憶を織り込みながら、家そのものを作品化するプロジェクトとして1998年にスタートし、現在7軒が公開されています。

島の人々の生活の場に7軒が点在するため、巡りながら地元の人との交流が生まれるのも魅力。集落内には、カフェやベーカリー、ランチを提供するお店などもあるので、立ち寄りながらゆっくり巡るのもおすすめです。

 

角屋

直島 家プロジェクト 角屋
家プロジェクト「角屋」
写真:上野則宏

「家プロジェクト」の1軒目として1998年に公開された「角屋(かどや)」。その名のとおり、角に立つ築200年以上の建物内に、宮島達男の3作品が展示されています。

直島 家プロジェクト 角屋
家プロジェクト「角屋」
宮島達男"Sea of Time '98"
写真:鈴木研一

水を張った室内にLEDのデジタルカウンターを置いた『Sea of Time ’98』。5~95歳の直島に住む人たちと制作したもので、デジタルカウンターが1~9の数字を刻むスピードの設定は各参加者に委ねられました。2018年に20周年を迎え、再びスピードを決めるタイムセッティング会を開催し、20年の間に亡くなった方のカウンターを家族が引き継いだというエピソードも。この作品には、この島に暮らした人々の面影と記憶も刻まれています。

 

石橋

直島 家プロジェクト 石橋
家プロジェクト「石橋」
写真:鈴木研一

かつて製塩業を営んでいた石橋家の築約150年の邸宅に、千住博の作品を展示する「石橋」。

直島 家プロジェクト 石橋
家プロジェクト「石橋」
千住博"空の庭"
写真:渡邉修

10枚の襖絵は、海や陸、空から直島をくまなく取材、スケッチして制作した『崖』シリーズ第1弾の作品群。

直島 家プロジェクト 石橋
家プロジェクト「石橋」
千住博"The Falls"
写真:渡邉修

蔵には『ザ・フォールズ』が。滝を表現し、涼を感じられる空間になっています。

 

はいしゃ

直島 家プロジェクト はいしゃ
家プロジェクト「はいしゃ」
大竹伸朗
"舌上夢/ボッコン覗"
写真:鈴木研一

歯医者兼住居だった木造2階建ての建物を大竹伸朗(おおたけ しんろう)が作品化した「はいしゃ」。かつて住んでいた子どもの落書きなど、生活の痕跡を残しながら、島の人から提供されたものを貼り付けたりペインティングしたり、家全体がひとつのコラージュ作品となっています。

直島 家プロジェクト はいしゃ
家プロジェクト「はいしゃ」
大竹伸朗
"舌上夢/ボッコン覗"
写真:渡邉修

浴室だった空間には全長およそ6mの自由の女神も。鑑賞するほどにおもしろさと発見があり、感性を刺激されます。

 

護王神社

直島 家プロジェクト 護王神社
家プロジェクト「護王神社」
杉本博司"Appropriate Proportion"
写真:杉本博司

「護王神社」は老朽化による改築に合わせて杉本博司が作品化したもの。本殿と地下の石室をつなぐ階段には、古来より信仰の対象とされてきた玉や水晶をイメージし、光学ガラスが使用されています。

直島 家プロジェクト 護王神社
家プロジェクト「護王神社」
杉本博司"Appropriate Proportion"
写真:杉本博司

雨が降ると雨水が階段を伝って石室に溜まり、ガラスの階段がそこに映り込むことでどこまでも続いているように。

 

また、石室から出る途中、コンクリート壁の細い通路の先に見える光景に、ふとあることに気がつくかもしれません。

直島 家プロジェクト 護王神社

そこには『海景』と同じ景色が! 島が多い瀬戸内海では水性線だけが見える場所は少ないなか、ここからはこんな貴重な絶景を望めます。

先ほど「ベネッセハウス ミュージアム」のところで、もう1ヵ所、『海景』と重なる景色に出合えると言ったのはこの景色のこと。もしかすると、直島にはここ以外にもリアルな『海景』があるのかもしれません。島中を巡りながら探してみるのも楽しそうですね。

 

南寺

直島 家プロジェクト 南寺
家プロジェクト「南寺」
安藤忠雄(設計)
写真:鈴木研一

木造の安藤建築「南寺(みなみでら)」には、ジェームス・タレルの作品の中でもっとも暗い作品と言われる「Backside of the Moon」が展示されています。暗闇の中でとても不思議な体験ができます。

 

そのほか「家プロジェクト」には、内藤礼が築約200年の漁師の宿泊所だった建物を作品化した「きんざ」(完全予約制)、須田悦弘(すだ よしひろ)がかつて島の人々が碁を楽しんだ建物を作品空間に仕上げた「碁会所」も鑑賞可能です。

家プロジェクト

開館時間
10:00~16:30(「南寺」最終入館16:15)
休館日
月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
鑑賞料
共通チケット(「きんざ」を除く6軒を鑑賞) 1,050円
ワンサイトチケット(「きんざ」を除く1軒のみを鑑賞) 420円
※15歳以下 無料
※「きんざ」は完全予約制
アクセス
「ベネッセハウス パーク」から「本村港桟橋前」まで宿泊ゲスト専用バスで約8分
(家プロジェクトの各施設間は徒歩数分)

 

安藤忠雄の活動をたどる「ANDO MUSEUM」

直島 ANDO MUSEUM
ANDO MUSEUM
写真:浅田美浩

「南寺」の近くにある「ANDO MUSEUM」では、安藤忠雄の活動や直島の歴史を伝える写真やスケッチ、模型などを展示しています。安藤建築が世界中の人を魅了し続けている理由に触れられるかもしれません。

ANDO MUSEUM

開館時間
10:00~16:30(最終入館16:00)
休館日
月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
鑑賞料
520円、15歳以下無料
アクセス
「ベネッセハウス パーク」から「本村港桟橋前」まで宿泊ゲスト専用バスで約8分

 

実際に入れる銭湯もアート作品に!? 直島銭湯「I♥湯」

直島銭湯「I♥湯(アイラブユ)」
大竹伸朗  直島銭湯「I♥湯」(2009)
写真:渡邉修

宮浦港の近くには、大竹伸朗が手がけた実際に入浴できる銭湯『直島銭湯「I♥湯(アイラブユ)」』が。外観から脱衣所、浴槽、天井、タイル絵、蛇口にいたるまでアーティストのこだわりが光ります。地元の人も旅行者も一緒にお風呂に浸かって、銭湯ならではのコミュニケーションも同時に楽しめます。

直島銭湯「I♥湯」

開館時間
13:00~21:00(最終受付20:30)
※13:00~15:50は見学のみ、16:00~21:00は入浴のみ
休館日
月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
鑑賞料
大人 660円、15歳以下 310円、3歳未満 無料
アクセス
宮浦港から徒歩約2分

 


直島フェリー

「ベネッセハウス」に泊まって、アート施設を巡って、直島の暮らしや自然、アートや安藤建築、瀬戸内海の風景や味覚にじっくり触れることができた今回の旅。正直なところ、「現代アートってよく分からない」と思っていたものの、「何に見える?」、「どれが一番好き?」など語り合っていると、それぞれの感じ方の違いがおもしろかったり、想像力の豊かさに驚かされたり…。そして、民家の軒先の暖簾や植物を見ては「これもアートっぽい!」、「あれも作品かなー?」と、気がつけば各々自由に楽しんでいました。

ここでしかできない体験にあふれ、何度でも訪れたくなる魅力をもつ直島。初めて行く人も、行ったことがある人も、訪れるたびに新しい体験と出合えるはずです。

 

直島へのアクセス

[岡山・宇野港から]
フェリーで宮浦港まで約20分、小型旅客船で宮浦港・本村港まで約15分
[香川・高松港から]
フェリーで宮浦港まで約60分、高速旅客船で宮浦港まで約30分

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直島島内でのアクセス

「ベネッセハウス」宿泊ゲスト専用バスのほか、町営バス、レンタサイクル・バイク、レンタカーなど
宮浦港・本村港周辺にレンタサイクル店あり(島内は急勾配があるので電動自転車がおすすめ)

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直島のランチ・カフェ情報

 

周辺の島々と高松の見どころ情報

 

撮影:福羅広幸 取材・文:室田美々

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