2022年に楽天トラベルガイド編集部が取材して印象的だったホテル・旅館10選

「坐忘林」は北海道・ニセコの原生林に佇む、全室源泉かけ流しの露天風呂付き温泉旅館。約4万平米の敷地にわずか15室のみ設けられた客室で、日々の喧騒から解き放たれ、手付かずの自然に抱かれた癒しの時間を過ごせます。

それぞれに趣の異なる客室は、すべて70〜80平米のスイートルーム仕様。春夏秋冬、朝昼晩と表情を変える絶景を眺めながら、露天風呂や内湯にのんびりと身を委ねると、疲れやストレスが溶けていくようです。

個室や半個室でいただける夕食は、北の大地に育まれた素材の魅力を活かしたオリジナルの「北懐石」。繊細な味わいはもちろん、料理長セレクトの作家ものの器に美しく盛り込まれており、味覚と視覚の両方を満足させてくれます。

住所

北海道虻田郡倶知安町花園76-4

総部屋数

15室

アクセス

「新千歳空港」より車で約2時間
JR「倶知安（くっちゃん）」駅より車で約15分

江戸文化が色濃く残る日本橋、その天空に浮かぶように佇むのが「マンダリン オリエンタル 東京」。『フォーブス・トラベルガイド』で8年連続「ホテル」と「スパ」の両部門で最高評価を受けている日本で唯一のホテルです（2022年現在）。

「センス・オブ・プレイス」のブランド理念に基づき、土地柄と文化に敬意を表したホテルづくりを実践。複数の駅に地下通路で直結している利便性を保ちながら、美しい日本の自然や文化を随所に感じさせる空間とサービスになっています。

30階以上に全179室を擁する高層ホテルであることから、客室からは東京スカイツリーや大手町の街並みなどの絶景が。機能的なバスルームには高品位なアメニティも充実しており、キッズや愛犬用のアイテムもそろっています。

住所

東京都中央区日本橋室町2-1-1

総部屋数

179室

アクセス

東京メトロ「三越前」駅、JR「新日本橋」駅より地下通路直結

神奈川・小田原の「江之浦リトリート凛門（りもん）」は、都心から1時間弱でアクセスできる癒しの隠れ家。新感覚のスパと体をいたわる絶品料理、さらに心づくしのおもてなしで、極上のリトリートが叶うホテルです。

温泉鉱石から抽出した30種類以上もの天然ミネラルが含まれたミストを全身に浴びる「ルフロ湯治」で、心身ともにリフレッシュ。地元産無農薬レモンを使った自家製レモンウォーターが、デトックスされた体にしみわたります。

絶景テラスに面したダイニングでいただくディナーでは、日本料理をベースにマクロビやアーユルヴェーダーの視点も取り入れた、体が喜ぶ料理を。客室やロビーのテラスからは相模湾が一望できるので、季節ごとに変わる絶景を楽しんでみては。

住所

神奈川県小田原市江之浦218-1

総部屋数

7室

アクセス

JR「根府川」駅より車で約7分（無料送迎あり）

モータースポーツと富士山の大自然を楽しむ新感覚のステイが叶うのが「富士スピードウェイホテル」。「モータースポーツとホスピタリティの融合」をテーマに、ミュージアムやレーシングシミュレーター、サーキット走行など、ここでしか体験できないアクティビティが楽しめます。

「サーキットビュールーム」からのサーキットの眺望と、聞こえてくるエキゾーストノートは圧巻！「富士山ビュールーム」では、眼前にそびえる雄大な富士山に癒されます。

館内には疾走感あふれるレースカーのアートが飾られ、完成前のプラモデルをイメージしたというアメニティが備えられるなど、車好きの心をくすぐる仕掛けも満載。富士山ビューが広がる「富士大御神温泉」も最高です。
 

住所

静岡県駿東郡小山町大御神645

総部屋数

120室

アクセス

JR「御殿場」駅より車で約20分、またはJR「駿河小山」駅から車で約15分

伊豆半島の真ん中に位置する「おちあいろう」は、創業140年を超える老舗旅館。国の有形文化財に登録された建物を7つも擁する古き良き時代の面影はそのままに、快適に過ごせるモダンなつくりにリニューアルされ、注目を集めています。

リニューアルをきっかけに取り入れたサウナでは、2019年、2020年と全国のサウナをランキングする『サウナシュラン』に選出。川のほとりで楽しめる完全プライベートのテントサウナは、究極のととのいを体感できると、全国のサウナーから熱い視線を向けられています。

日本伝統の「組子細工」で飾られた客室からは、美しい庭や狩野川のせせらぎを眺められ、四季の移り変わりを感じられます。地元食材を使った会席料理も絶品です。

住所

静岡県伊豆市湯ケ島1887-1

総部屋数

14室

アクセス

伊豆箱根鉄道「修善寺」駅よりタクシーで約20分（修善寺駅から送迎サービスあり※要事前予約）

1890年の創業から130年以上にわたり世界中のVIPをもてなしてきた「ウェスティン都ホテル京都」。2021年に大規模リニューアルを経て、京都最大級の天然温泉スパやミシュラン星付きシェフ監修のレストランなどを備えたラグジュアリーホテルに生まれ変わりました。

見晴らしのよい華頂山麓に位置し、京都の街並みを見渡す客室は、村野藤吾建築の優美さや曲線美を継承したエレガントな空間。「南禅寺界隈の別邸」をコンセプトに、伝統に裏打ちされた重厚感と機能性が両立されています。全室天然温泉付きの数寄屋風別館もあります。

ドミニク・ブシェ氏監修のレストランでは、一皿ごとが芸術品のようなディナーに感動。ライブキッチンも充実した朝食ビュッフェにも大満足です。

住所

京都府京都市東山区粟田口華頂町1

総部屋数

266室

アクセス

地下鉄東西線「蹴上（けあげ）」駅より徒歩約2分
「京都」駅より無料シャトルバスで徒歩約25分

「フォションホテル京都」は、130年以上前にパリで創業し、紅茶やペストリーなどのグルメを手掛ける「フォション」の世界観に浸れるホテル。京都にいながらにして、パリのエスプリを感じる時間を過ごせます。

ブランドカラーであるフォションピンクとホワイト、ブラック、ゴールドで彩られた館内には、西陣織や伊万里焼など日本の伝統工芸品も。西洋と日本の美意識が絶妙のバランスで融合され、独自の世界観をつくりあげています。

ピンクをアクセントとしたかわいらしい客室には、フォションのスイーツや紅茶を自由に堪能できるグルメバーを完備。宿泊者限定で味わえるオリジナルのクロワッサンをはじめ、パリ気分に浸れる朝食も見逃せません。

住所

京都府京都市下京区難波町406

総部屋数

59室

アクセス

京阪本線「清水五条」駅より徒歩約6分

京都・祇園のスモールラグジュアリーホテル「SOWAKA」は、築100年以上の料亭に、気鋭の建築家・魚谷繁礼氏がモダンな息吹を吹き込んだ建築が魅力。京町家の意匠を現代の美意識と融合した、洗練空間での滞在が叶います。

リノベートした数寄屋建築の本館と新築された新館に、23室が設けられた客室は、一室ごとに趣やレイアウトが異なるもの。庭園の美しさや再現が難しい古の意匠に触れられる、設計者のこだわりが詰まった空間です。

夕食は、10年連続でミシュランの星を獲得した東京・広尾の名店「ラ・ボンバンス」の祇園店で、伝統を重んじながらも独創性に富んだ料理を。職人技と遊び心を尽くしたメニューが、旅の思い出に彩りを添えてくれます。

住所

京都府京都市東山区清井町480

総部屋数

23室

アクセス

京阪「祇園四条」駅より徒歩約10分、阪急「京都河原町」駅より徒歩約14分
「京都」駅よりタクシーで約15分

「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる」をコンセプトに、星野リゾートが運営する都市型観光リゾートの大阪初進出ホテルが「OMO7大阪 by 星野リゾート」。ディープな街・新世界エリアのすぐそばで、こてこての「なにわラグジュアリー」が体験できる拠点です。

新今宮駅の目の前で、複数路線が利用できる便利な立地に全436室。多彩な客室が設定されており、シングルからカップル、グループ・ファミリーまで、シーンに合わせて選べます。

初心者におすすめのご近所ツアーや大阪をテーマにしたナイトイベントなど、なにわの魅力に触れられるアクティビティも魅力。大阪の食文化を昇華させたフレンチのディナーコースや、朝から粉もん満載のビュッフェなど、なにわグルメも満喫できます。

住所

大阪府大阪市浪速区恵美須西3-16-30

総部屋数

436室

アクセス

JR「新今宮」駅東出口より左手目の前、南海電鉄「新今宮」駅北出口より右手目の前、大阪メトロ「動物園前」駅6番出口から左手

穏やかな瀬戸内海に浮かぶ生口島・瀬戸田に、伝説のホテリエ、エイドリアン・ゼッカ氏が手掛けた日本旅館が「Azumi Setoda」。築140年あまりの日本家屋を再構築し、歴史を見守ってきた立派な梁に守られた空間で、非日常の時間を過ごせるお宿です。

ロビーラウンジやギャラリー、中庭を擁する母家からつながる宿泊棟は、開業にあたり新築されたもの。ゼッカ氏の思う「日本旅館」の趣が散りばめられた客室は、素朴かつ洗練された、木の温もりあふれる上質空間です。

瀬戸田から半径50km以内でとれた食材を使った夕食は素材が主役。献立には「つくりびと」として生産者の名も刻まれ、こだわりを尽くした料理が家庭的なもてなしとともに提供されます。シンプルで滋味深い朝食も魅力です。

住所

広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269

総部屋数

22室

アクセス

瀬戸田港より徒歩約2分