1890年の創業から130年以上にわたり各国の皇室や大統領をはじめとする国賓、VIPを迎えてきた「ウェスティン都ホテル京都」。京都でも長い歴史を誇り、格式あるホテルとして愛され、特に京都の人にとっては、別格と言わしめるほどの存在感を放つ老舗ホテルです。
2021年に大規模リニューアルが完了。京都最大級の天然温泉のスパ施設、京都の街を見渡すエレガントな客室、クラブラウンジ、ミシュラン星付きシェフ監修のレストランなどを備えたラグジュアリーホテルに生まれ変わりました。
新しい「ウェスティン都ホテル京都」でどんな体験ができるのか、期待を胸にホテルへと向かいました。
130年以上の歴史を誇る「ウェスティン都ホテル京都」の歩み
「ウェスティン都ホテル京都」の歴史は、1890(明治23)年の琵琶湖疏水開削に合わせ、油商の西村仁兵衛が、見晴らしのいい華頂山麓に保養遊園「吉水園(よしみずえん)」を創業したことから始まります。1900(明治33)年、洋風の宿泊施設に改築し、「都ホテル」に改称。
その後、1959(昭和34)年、日本モダニズム建築の巨匠・村野藤吾氏が手がけた数寄屋風建築の別館「佳水園(かすいえん)」の建築などを経て、2002年に現在の「ウェスティン都ホテル京都」となりました。
そして、2020年に創業130年を迎え、「The Queen of Elegance(気品ある女王)」をデザインコンセプトに2021年4月に大規模リニューアルが完了。これまで築いてきた歴史と伝統を受け継ぎながら、新しい時代にふさわしいラグジュアリーホテルとして生まれ変わりました。
その歩みは、創業130年を記念して開設された「都ギャラリー」で振り返ることができます。
自然豊かな東山に佇み、観光拠点としても最適なロケーション
「ウェスティン都ホテル京都」は、京都の中心地から東へ、四季折々の美しい自然に恵まれた華頂山の麓にあります。地下鉄東西線・蹴上(けあげ)駅から徒歩約2分、京都駅からは無料シャトルバスを利用すれば25分ほど。
周辺には蹴上インクライン、南禅寺、平安神宮、哲学の道など、歴史的観光名所や文化施設などが点在し、中心街へは地下鉄で約5分と観光の拠点としても好適なロケーションです。
遠方から京都駅に到着し、チェックイン前に観光をする場合は、京都駅にある宿泊者専用の荷物預かりカウンター「サテライトコンシェルジュ」で荷物を預けておくと、ホテルまで届けてくれるのでとても便利。予約確認や観光案内のほか、ホテルで預けた荷物をここで受け取ることができます。
サテライトコンシェルジュ
- 受付時間
- 10:00~12:00、13:00~18:00
- 荷物預かり料金
- 宿泊ゲストは無料
ホテルに到着し、中に入ると、吹き抜けの開放的なロビーが広がります。2階から見下ろすと、穏やかな流れを表現した砂紋のようなカーペットにソファやテーブルを配した、枯山水を彷彿とさせる京都らしいデザイン。空から花びらが舞うような吊りオブジェが優雅さを加えています。
村野藤吾建築の優美さと曲線美を継承したエレガントな客室「ジュニアスイート」
本館の客室は、今回のリニューアルで2室を1室にするなど、平均客室面積は約35平米から約50平米に拡大。村野藤吾氏の建築の象徴である優美さや曲線美を継承し、エレガントな空間に生まれ変わりました。
今回宿泊する客室は、59~66平米、平安京ビューの「ジュニアスイート」。折り上げ天井やテーブルなど、あらゆるものに曲線が取り入れられ、優美な雰囲気が漂います。“南禅寺界隈の別宅”を意識したコンセプトに、ホワイトや木目を基調とした空間に、南禅寺の新緑と水路閣のテラコッタ色がアクセントを加えています。
窓からは古都・京都の景色が広がります。南禅寺や平安神宮の鳥居はもちろん、西は五山の送り火でも知られる左大文字山(大文字山)あたりまで。華頂山麓に「吉水園」を造ったのも納得の見晴らしです。
ジュニアスイート以上の客室には、深いグリーンのキャビネットに、イタリアの老舗エスプレッソブランド「illy(イリー)」のコーヒーマシン、紅茶、煎茶がセットされています。水の波紋をイメージしデザインされた村田好謙氏作の漆塗の盆、南部鉄器の急須、清水大介氏作の清水焼の湯呑も。お部屋でのくつろぎの時間を演出してくれます。
そして、バスルームは独立した洗い場を設け、ゆとりの広さ。洗面台もダブルボウルで使い勝手抜群です。
バスアメニティは、世界中のウェスティン共通で採用されている「Heavenly Spa by Westin(ヘブンリー スパ バイ ウェスティン)」。シャンプー、コンディショナー、ボディーウォッシュ、ボディーローションがそろい、使い心地もよく、ほんのりとホワイトティーの香りが残ります。
さらに、フランス発のプロフェッショナルスキンケアブランド「SOTHYS(ソティス)」のシャンプー、コンディショナー、シャワージェルが、スイートルームのゲストだけに用意されています。それだけでなく、なんと、クレンジング、化粧水、乳液、ボディーローション、スリーピングマスク、化粧石鹸まで!
ナイトウェアには上下セパレートのパジャマ、館内着を用意。客室とスパ施設の往復は、館内着&スリッパでOK。着替えやアメニティなどを入れられるトートバッグも準備されています。
ベッドはもちろん、ウェスティンが誇る“雲の上の寝心地”と称される「ヘブンリーベッド」。ベッドサイドには、ウェスティンオリジナルの「スリープウェル ラベンダーバーム」も。寝る前にこめかみや手首に優しく塗ると、ラベンダーとカモミールの香りが穏やかな眠りを誘います。
カップル・夫婦でのおこもりステイにおすすめ「ラグジュアリースイート 平安京ビュー1キングベッド」
約83~87平米の「ラグジュアリースイート平安京ビュー1キングベッド」。広々としたリビングスペースとベッドスペースから、美しい古都の景色を満喫できる館内最高級クラスの客室です。こちらも曲線美が際立つエレガントな空間と、ホテルが立つ東山をモチーフにしたカラーリングにほっと落ち着きます。
リビングの奥にはベッドルームが。キングサイズのベッドの向かいには、ゴロゴロとくつろげるデイベッドまで設置されているという贅沢な造り。
ベッドルームのさらに奥にはバスルーム。大人2~3人が手足を伸ばして入れるぐらい大きな石造りのバスタブがインパクト大! この「ラグジュアリースイート平安京ビュー 1キングベッド」の客室には、2人同時に浴びられる「ハンスグローエ」のオーバーヘッドシャワーも付いています。お湯のあたりがソフトでリラックス効果が期待できるそう。
バスルームとベッドルームを仕切る窓を開け放つと、テレビを見ながらゆっくりバスタイムを過ごせるのはもちろん、デイベッドでくつろぐ人とおしゃべりしたり、シャンパンを一緒に楽しんだりしながら、海外のリゾートホテルのようなバスタイムも叶います。
ドリンクや軽食を自由に楽しめるクラブラウンジ
スイートルームに宿泊すると、3階にあるクラブラウンジ「Westin Club」を利用できるといううれしい特典も。朝食ブッフェから、ティータイム、夕食前のアペリティフが楽しめるイブニングカクテル、ディナー後に利用したいバータイム、さらに、お休み前のナイトティータイムまで、1日5回のフードプレゼンテーションが用意されていて、種類豊富なドリンクとともに自由に楽しめます。
クラブラウンジ「Westin Club」
- 朝食ブッフェ
- 日・祝日のみ 7:00~11:00
そのほかの日はオールデイダイニング「洛空」にて(6:30~10:00)
日・祝日はいずれかを選択可能 - ティータイム
- 11:00~17:00
- イブニングカクテル
- 17:00~19:00
- バータイム
- 19:00~21:00
- ナイトティータイム
- 21:00~22:00
全室天然温泉付きの数寄屋風別館「佳水園」
ご紹介したスイートの客室とは別に、「ウェスティン都ホテル京都」には、ホテルの中の旅館といわれる数寄屋風別館「佳水園」もあるのをご存知でしょうか。
本館から続く専用通路を進むと、歴史を感じる重厚な桧皮葺(ひわだぶき)の門が見えてきます。ここが1959年に村野藤吾氏の設計により誕生した佳水園。ホテルの中にこんな純和風の旅館があるなんて! まさに知る人ぞ知る存在です。
門をくぐると、目に飛び込んでくるのは「佳水園庭園」。作庭は、数多くの国指定の名勝を手がけた7代目小川治兵衛氏の長男・白揚(はくよう)氏で、自然の岩盤を使用し、中央には琵琶湖疏水を水源とした2本の滝が静かに流れ落ちています。このお庭は京都市文化財(名勝)に登録されています。
続いて現れるのは、村野氏による「白砂の中庭」。国の特別名勝である醍醐寺三宝院の庭を模して造られたもので、中央には瓢箪と杯をモチーフにした築山が浮かんでいます。これは、先に見た滝の流れを酒に見立て、杯へと注がれるさまを表現しているそう。
自然の高低差を生かした棟配置や銅板葺の屋根の連なりなど、独特の外観が印象的な佳水園。近代数寄屋建築の傑作と言われ、築60年を経てもなお美しく、訪れる人々を魅了し続けています。
そんな佳水園も今回のリニューアルでは、外観やパブリックスペースは継承しつつ、お部屋の広さを約40平米から70平米に拡大しました。
約100平米の贅沢な客室「月」
佳水園に12ある客室は、1室ずつ広さや間取りが異なります。こちらは、いちばん広い約100平米の客室「月」。リビングに設けられた床の間の美しい曲線が印象的。琵琶湖疏水をイメージした水色の腰紙が貼られ、天井が高く見えるように工夫されています。
また、襖には雲母(キラ)で摺られた紅葉や桜が一定の角度で見たときにだけ現れ、琵琶湖疏水にはらりと落ちる情景を表現。ささやかな驚きに遭遇できる仕込みもなかなか粋です。
そして、佳水園の最大の特徴と言えるのが、敷地内に湧く天然温泉を全客室で楽しめること。浴槽には高野槙や檜が使われ、爽やかな木の香りがリラックスを促してくれます。泉質は低張性弱アルカリ性低温泉。筋肉や関節の痛み、疲労回復などに効果が期待できるそうです。
こちらはベッドルーム。ベッドサイドには、京都の職人が手がけた七宝網でカバーされたガラスボールのナイトランプが。村野氏デザインのウォールブラケット照明も三次元和紙を使用し、小さくモダンにリモデルするなど、最新の建築技術や素材を取り入れながらも村野建築の精神が踏襲されています。
小さな文房が全室に設けられているのも、佳水園の特徴です。旅先で手紙をしたためるのにちょうどいいスペースで、ガラスペンとインク、絵葉書やレターセット、佳水園が描かれたオリジナル切手を収めた文箱も用意。文豪・川端康成が執筆時にたびたび利用していたという佳水園らしいしつらえに、ペンがすらすらと走りそうです。
京の街を望む客室「東山」
「東山」は、52~68平米と佳水園の中ではコンパクトな客室ですが、豊かな自然と京都の街並みを一望できます。のんびりと景色を楽しめるようにと、ローソファの肘掛は窓側だけに。そんな細かな配慮にも感動します。
館内には、村野氏や京都の文化に関する書籍をそろえた佳水園宿泊者専用のライブラリーを新設。フリーのコーヒーや紅茶なども用意されています。
ホテルにいながら、温泉旅館のようにゆったりと過ごせる佳水園。連泊して別荘のように滞在したい! そう思わせてくれる素敵な仕掛けが満載です。
ドミニク・ブシェ氏監修のフレンチディナーに感動!
ディナーは、東京でミシュラン一つ星を獲得しているドミニク・ブシェ氏監修の高級フレンチレストラン Dominique Bouchet Kyoto(ドミニク・ブシェ キョート) 「Le RESTAURANT」へ。パリの名店「トゥール・ダルジャン」や「ホテル・ド・クリヨン」などで総料理長を務めてきたドミニク氏のフランス料理の真髄を、京都の食材を織り交ぜた料理で堪能できます。
このレストランの厨房を取り仕切るのが、シェフの左古昴(さこ あきら)氏。ドミニク氏の軽やかで味わい深いソース、繊細で美しい盛り付けを踏襲したエレガントな料理で楽しませてくれます。
コースは、3種のプティ・サレからスタート。「春を感じる桜鱒と帆立貝のムースリーヌ 新玉ねぎのヴルーテ」に続いて登場したのが……
ドットが印象的な、ドミニク・ブシェ氏のスペシャリテ「雲丹とキャビアを添えたオマールのジュレ」。オマール海老とキャビア、ウニを、オマールの旨味が凝縮されたジュレとともに口に運ぶと、この上ない口福感に包まれます。
周囲を飾っている24個のドットは、ウイキョウの上にキャビアをのせたもの。フランスの24時間時計を表しているそうです。
魚料理は、旬の魚を使うため2ヵ月ごとに内容が変わりますが、この日は春らしい食材と色合いの「鰆のヴァプール 筍 彩人参 ジュ・ド・オランジュ」。低温で蒸した鰆の上に赤・白・紫の人参がウロコのよう飾られ、見た目もキュート。タケノコ、ウルイ、タラの芽が添えられ、タケノコのソース、ほうれん草のピューレを合わせていただきます。
肉料理は「和牛フィレ肉のロティ 緑アスパラガス ソース・ポルト」。しっとりとやわらかい和牛のロティとポルト酒を使った甘味のあるソースの相性は、言わずもがな抜群。また、春が旬のグリーンアスパラガス、ミニアスパラガス、さらにグリーンとホワイトのアスパラガスのピューレも加わって、季節を感じるひと皿です。
また、ペアリングをオーダーすると、約300種そろえたワインの中から、料理一品ずつに合う1杯をソムリエがセレクトしてくれます。丁寧かつ楽しく料理やワインの説明をしてくれるのも好印象。
さらに、デザート、コーヒー・紅茶・ハーブティーと小菓子が続くのですが、小菓子はマカロンやカヌレなど、およそ12種類から好きなだけ選べるというサプライズが! 料理の味はもちろんのこと、美しく繊細な見た目、知識豊富なソムリエ、東山を一望するエレガントな空間など、最後まで感動しっぱなしでした。
Dominique Bouchet Kyoto 「Le RESTAURANT」
- ランチ
- 土・日・祝日 11:30~14:30
- ディナー
- 17:00~22:00(最終入店20:00)
京都最大級の広さを誇る天然温泉のSPA「華頂」
今回のリニューアルの目玉ともいえるのが、天然温泉のSPA「華頂(かちょう)」。敷地内に湧出する天然温泉「京都けあげ温泉」を利用したスパ施設で、総面積約2,100平米と京都最大級の大きさを誇ります。宿泊者はここを無料で利用できます。
スパもエントランスやロビーから、やわらかな曲線を取り入れ、エレガントで洗練された雰囲気が漂います。
半露天風呂は男女とも、華頂山に続く庭を望み、壁面には水路閣を彷彿とさせるアーチが施されています。夜は水面に間接照明が映り込む幻想的な雰囲気に。朝や昼間は、ガラスの天井から差し込む自然光のもとで湯浴みを楽しめます。
女性の内湯には、大小2つの浴槽、ジャグジー、スチームサウナが。洗い場は浴槽から見えないように設計されているので、落ち着いて過ごせるのもポイントです。
男性の内湯は、大胆な曲線と大きな窓がある開放的な造り。大小2つの浴槽のほか、ジャグジー、ドライサウナ、水風呂と充実の内容です。
そして、シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、クレンジングミルク(女性のみ)は、贅沢にも「ソティス」のものを用意。ロッカーの中にはバスタオルやフェイスタオルもあるので、客室からは館内着とスリッパで、手ぶらで行けます。また、脱衣所や洗い場は十分な広さがありますが、混雑状況は客室のテレビでチェックでき、安心です。
天然温泉SPA「華頂」
- 営業時間
- 6:30~23:00(最終入場22:00)
- 料金
- 宿泊客は無料
ライブキッチン充実! 楽しすぎる「洛空」の朝食ブッフェ
「ヘブンリーベッド」でぐっすり眠って、爽快に目が覚めた2日目の朝。朝食は東館2階にあるオールデイダイニング「洛空(らくう)」でいただきます。店内は、天井が高く開放感抜群。窓の外には東山の山々が広がります。
朝食はブッフェ形式で、和食・洋食と豊富なメニューが楽しめるのですが、何よりもライブキッチンの充実ぶりに驚きます。
ライブキッチンでは、オムレツやうどん、おにぎり、パンケーキなどを目の前で作ってもらえます。なかでも人気なのがおにぎり。具はちりめん山椒や牛しぐれ煮、ねぎ味噌、梅干しなど豊富なラインナップ。行列ができるほど人気の京都の老舗米店「八代目儀兵衛」のお米を使って、ふわっと優しく握られたおにぎりは絶品です。
もうひとつ人気なのが、その場で絞ってくれるグレープフルーツやオレンジのジュース。中の果肉だけを絞り、まるままのフルーツにストローをさして提供されます。朝からフレッシュなジュースがいただけるのもうれしいですね。
ブッフェ台には、京丹波の黒豆を飼料にした卵「くろ丹波」のだし巻きや、館内の温泉で作った温泉卵、京菜と京揚げのお浸し、炊合せなどの京都らしいおばんざいをはじめ、「八代目儀兵衛」のお米を炊いたご飯、隣には京漬物の老舗「土井志ば漬本舗」のお漬物も。
洋食は、紅くるり大根といった京野菜も並ぶサラダコーナーや、スモークサーモン、ソーセージ、ベーコン、ゆで卵など、とにかく盛りだくさん!
パンコーナーもこの充実ぶり。店内で焼き上げたクロワッサンやベーコンブレッド、マフィンなどが並びます。これらがすべて食べ放題なんて、朝から幸福感で満たされました。
オールデイダイニング「洛空」
- 朝食ブッフェ
- 6:30~10:00
- 昼食ブッフェ
- 11:30~14:30(土・日・祝日は~15:00)
- 夕食ブッフェ
- 17:00~21:00(土・日・祝日は~21:30)
朝の散歩に最適な裏山の散策コース「野鳥の森・探鳥路」
朝食後、ホテルの裏山に「野鳥の森・探鳥路(たんちょうろ)」があるということで散策してみることに。
バードウォッチングや森林浴を気軽に楽しめ、山の中腹あたりには「御百(おひゃく)稲荷神社」が鎮座しています。ホテル7階から出発して、御百稲荷神社までは7~8分ほど。階段が整備されているので気軽に登れます。
一帯は京都市鳥獣保護区に指定されていて、夏はオオルリや、絶滅危惧種に指定されているサシバ、冬はルリビタキやツグミなどの渡り鳥も観察できます。早春のこの日はウグイスが鳴いていました。
神社前のテラスからは、京都の街や比叡山、北山連峰まで見渡せます。さらに上へと進むこともできますが、ここで折り返して、ホテル7階に広がる「屋上庭園」へ。
こちらはリニューアルに伴い新設された庭園で、“The Queen of Eleganceが舞い降りた山麓の丘”をコンセプトに造られたとか。季節が進み、花が咲くと、より美しい庭園になりそうです。
130年を超える歴史と伝統を継承しつつ、さらにラグジュアリーなホテルに生まれ変わった「ウェスティン都ホテル京都」。天然温泉のスパ施設、幸福感と五感を満たしてくれる料理、豊かな自然を楽しめる散策路や庭園など、ホテルステイを豊かにしてくれる要素が満載です。客室も、本館のスイートルーム、温泉付きの数寄屋風別館「佳水園」、どちらもとても素敵で、次回はどちらにするか迷ってしまいそうです。
おこもりステイを決め込んで「ウェスティン都ホテル京都」の魅力にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。
ウェスティン都ホテル京都
- 住所
- 京都府京都市東山区粟田口華頂町1
- アクセス
- 地下鉄東西線「蹴上(けあげ)」駅より徒歩約2分
「京都」駅より無料シャトルバスで徒歩約25分 - 駐車場
- 1,500円/1泊
- チェックイン
- 15:00(最終チェックイン24:00)
- チェックアウト
- 12:00
撮影:松井ヒロシ 取材・文:惣元美由紀