九州の「フルーツ王国」として知られ、耳納連山(みのうれんざん)と筑後川の大自然に抱かれる福岡県のうきは市。フルーツ狩りを楽しんだり、伝統的建造物群保存地区の「白壁通り」で町歩きをしたり、ドライブ旅にぴったりの観光地です。その魅力を楽しむ拠点として、2023年8月31日(木)に「フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは」が誕生しました。
ホテルが位置するのは、九州の道の駅の中でも随一の人気を誇る「道の駅うきは」の隣。スタイリッシュかつ快適なホテルに滞在し、近隣観光や九州周遊を楽しむドライブ旅へ行ってみませんか?
アクセス
「未知なるニッポンをクエストしよう」をコンセプトに新しい体験型の旅のスタイルを提案し、14道府県に展開されている「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル」。道の駅に隣接していることが特徴で、「フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは」は28ホテル目、福岡県初の開業となります。
アクセスは大分自動車道「杷木IC」から車で約10分、JR久大本線「うきは駅」から車で約6分。国道210号線沿いを「道の駅うきは」の看板を目印に進むと、緑あふれる「フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは」に到着します。
おしゃれなエントランスから入り、フロントへ。チェックインは15:00で、親切なスタッフの案内のもとスムーズに行いました。
パブリックスペース
1階にはパブリックスペースのロビーラウンジがあり、宿泊者は自由に過ごすことができます。
飾られているのは、うきは市周辺に住む作家のアートたち。うきは市に伝わる陶器「一の瀬焼」の窯元「雲水窯」の『緑緑花器』や福岡県福津市の伝統工芸「津屋崎人形」など、土地の文化を感じられる作品が並んでいます。
壁面には「清水湧水」や「浮羽稲荷神社」などうきは市の観光スポットの写真も展示。この写真を見ながら、明日どこに行くか決めるのもおすすめです。
仕事をしながら旅をするワーケーションにもうってつけ。客室のほか、ラウンジのテーブルにもコンセントがあり、自分の好きな場所で作業ができます。
ラウンジの隣にあるテラスでくつろぐのも良い過ごし方。晴れた日にはここでコーヒーを飲んだり、お弁当を食べたりするのも気持ちが良い空間です。
1階に用意されているコーヒーマシンは24時間いつでも無料で利用可能。レギュラーコーヒー、アメリカンコーヒー、アイスコーヒー、カフェラテ、アイスカフェラテ、エスプレッソが選べます。
レギュラーコーヒーとアメリカンコーヒーはカルディコーヒーファームの「バードフレンドリーブレンド」を使用。渡り鳥の休息地を確保し、有機栽培で育てられた高品質な豆です。軽やかで甘い余韻が続き、飲みやすい味わいとなっています。
そのほか緑茶、ほうじ茶、紅茶も無料。さらに「みそ汁」が無料で飲めるので、道の駅で買ったお弁当と合わせて楽しむこともできます。
キッチンスペースにはシンク、電子レンジ、オーブントースターも完備。お弁当を温めたり、朝トーストを焼いたり。自宅で過ごすように、快適な設備が整っています。
洗濯機&乾燥機を使って衣類の洗濯も可能(有料)。例えば九州中を巡るような、長期で楽しむドライブ旅もサポートしてくれるホテルです。
客室
客室は全51室で、「キングルーム」もしくは「ツインルーム」が選択できます。室内はスタイリッシュなインテリアが散りばめられ、まるで海外のようなおしゃれなデザイン。広さは約25平米ですが洗面所の壁がなく、想像以上に余裕のあるつくりとなっています。
キングルームは180cmのベッドが1台。バイクや車で九州を巡る、一人旅やカップルにおすすめです。定員2人。
ツインルームは120cmのベッドが2台。友人同士の気軽な旅に最適です。もしくは大人1人につき小学生以下の子ども1人の添い寝が無料なので、九州ドライブ旅を楽しむファミリーにもぴったりの客室となっています。
客室の窓から見えるのは、うきは市ののどかな風景。山側の客室では広大な田畑や福岡の山々も見渡せます。
トイレは独立し、シャワーブース付き。レインシャワーもしくは手持ち式の好きなタイプでシャワーを浴びることができます。
バスアメニティは天然由来成分配合のNIRVAEのハンドソープ、ボディーソープ、リンスインシャンプーが用意されています。ハンドソープはグレープフルーツ果実エキスとセイヨウハッカ葉エキス配合で、手を洗う度に爽やかな香りに包まれます。
カジュアルな海外らしいホテルですが、ワンピースタイプのルームウェアやスリッパもあるのがうれしいポイント。靴を脱ぎ、ゆったりと過ごせます。
道の駅うきは
フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきはに宿泊したら、必ず訪れたい観光スポットが隣接する「道の駅うきは」。ホテルのエントランスから出て、徒歩1分もかからずに到着します。道の駅うきはの建物は国の重要文化財「くど造り民家」がモチーフです。
道の駅うきはは土日祝日、駐車場がいっぱいになるほど大人気。みんなの目的は「旬のフルーツ」です。フルーツ王国のうきはでは、1月のイチゴからはじまり、ミカン、キウイ、ウメ、ブルーベリー、桃、梨、ブドウ、柿、クリ、リンゴなど年間を通しておいしいフルーツを購入することができます。
この日、店頭にずらりと並んでいたのは秋の味覚「ブドウ」「柿」「梨」。一口に「ブドウ」と言っても、うきは市で生産しているブドウは約47種類!さまざまな種類のブドウを食べ比べることができるカップ入りブドウも販売していました。
フルーツだけではなく、野菜も大充実。日よって30〜60ほどの生産者が、道の駅においしい野菜やフルーツを納品しています。
夕食のお弁当を道の駅で買うのもおすすめです。地域の野菜を使ったおかず入りのお弁当や、福岡の郷土料理「かしわ飯」を購入できます。
特産のフルーツを使ったスイーツやお酒も見逃せません。うきは産富有柿で醸したスパークリングワイン(375ml 1,850円)、旬の果物盛りだくさんのフルーツサンド(700円)、あまおうを使ったWレアチーズケーキ(500円)など、うきはの魅力が詰まった多彩な加工品が目白押しです。
ちょっと早めの夕食や翌日のランチに、お食事処「なかよしこよし」で定食を味わうのもおすすめの過ごし方。うきは産のブランド豚「耳納いっーとん」を使った「ローストンカツ定食」(1,680円)や地元の野菜をカラッと揚げた「揚げたて天ぷら定食」(1,400円)を味わえます。
「なかよしこよし」の目の前にあるデッキでは、耳納連山、麻底良山、米山など福岡の山々を見渡せます。眼下に広がるのは、筑後平野。田畑や果樹園を見ているだけで心が洗われる、日本の原風景です。
景色を見ながら食べたい、道の駅うきはの名物「ピオーネソフトクリーム」(380円)。うきは市産のピオーネをたっぷり使用しており、優しい自然な甘さがおいしいソフトクリームとなっています。
道の駅うきは
- 住所
- 福岡県うきは市浮羽町山北729-2
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 毎月第2火曜日(祝祭日の場合は翌日)、年末年始
筑後川温泉
夜は車で約10分の筑後川温泉へ。土・日・祝営業の日帰り温泉「ふだん着の温泉 鶴は千年」や貸切温泉家族風呂を楽しめる「家族風呂 杷木の風」など、源泉掛け流しの温泉をゆったりと楽しめます。
マーケットプレイス
夜に「少し小腹が減ったな…」という時にもご安心を。1階フロント横にある「マーケットプレイス」では、食事やお菓子を24時間いつでも購入できます。18:00に閉店してしまう道の駅グルメも買えるのがうれしいですね。
朝食ボックス
翌朝はうきは市や福岡の食材を使った「朝食ボックス」とみそ汁で1日をスタート。7:00〜9:00の間にフロントで受け取り、ラウンジや客室など好きなところで食べられます。耳納豚の南蛮、うきは産四方竹の混ぜご飯、うきは茶葉のふりかけご飯、手作り刺身こんにゃく、旬のフルーツなど盛りだくさんのメニュー。土地を感じられる朝ごはんで、1日のエネルギーをチャージできました。
※朝食ボックス付きプランは事前予約制
周辺観光
チェックアウト後はうきは市の観光へ。「浮羽稲荷神社」は赤い鳥居が91基も連なる、うきは随一の絶景スポット!城ヶ鼻公園内にあり、春は桜の名所としても有名です。
浮羽稲荷神社
- 住所
- 福岡県うきは市浮羽町流川1513-9
人口1人あたりに対してスイーツ店の数が、全国でもトップレベルのうきは市。観光の休憩はおいしいフルーツを使ったスイーツを食べられるお店が一押しです。1年中フルーツ狩りを楽しめる、観光果樹農園「やまんどん」に併設されたカフェ「夢語寄家(むごよか)」では、旬のフルーツを使った自家製ケーキや焼き菓子などの手作りスイーツが楽しめます。
カフェ夢語寄家
- 住所
- 福岡県うきは市浮羽町山北2212-7
- 営業時間
- 10:00~16:30
- 定休日
- 火曜・水曜
豊後街道の宿場町として栄えた筑後吉井地区は、今なお町屋や土蔵が残る重要伝統的建造物群保存地区。歴史的な街並みをただ歩くだけで、タイムスリップしたような気分になれます。
快適かつスタイリッシュな客室で、うきは観光の拠点として便利な「フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは」。うきは市の観光後は阿蘇方面に南下したり、由布院方面に向かって温泉に入ったり、九州を周遊するようなドライブ旅がおすすめです。
九州にはほかにも「フェアフィールド・バイ・マリオット・佐賀嬉野温泉」や「フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島」があり、道の駅を巡るのも良い旅になります。次の連休は自由な発想の旅行スタイルで、日本の知られざる魅力を探しに行ってみてくださいね。
フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは
- 住所
- 福岡県うきは市浮羽町山北734-6
- アクセス
- 大分自動車道、杷木ICから車で約10分。うきは駅から車で約6分。
- 駐車場
- 有り 先着順
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
取材・撮影・文/小浜みゆ
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