博多ラーメン、もつ鍋、ひとくち餃子…おいしいグルメを堪能できる、美食の街「福岡」。2023年9月、福岡県篠栗町(ささぐりまち)に新しいスポット「Yamaya Factory Terrace(やまやファクトリーテラス)」が誕生しました!
明太子メーカー「やまや」の工場に隣接し、「知る」「買う」「食べる」の3つの軸から明太子を隅々まで体感できる施設となっています。入場無料の工場見学を楽しんだり、レストランで好きなだけ明太子を食べたり!どんなことが体験できるのか、詳しくレポートします。
目次
「やまやファクトリーテラス」へのアクセス
「やまやファクトリーテラス」はやまやの明太子について楽しく学び、おいしさに触れることができる複合施設。工場見学は予約不要で、自由に訪れることができます。
アクセスは福岡ICより車で約6分(無料駐車場あり)。バスを利用する場合、JR篠栗駅より最寄りのバス停「篠栗霊園」まではバスで約3分、「篠栗霊園」から徒歩約6分となります。
土日祝日はJR篠栗駅より無料シャトルバスが運行中。改札を出て「ささぶりっじ」を渡り、反対側にあるロータリーがバス乗り場となります。ラッピングが施された赤いシャトルバスは、一目でわかりますよ!
シャトルバスに約6分乗ると、大きなやまやの本社工場に到着です!「やまやファクトリーテラス」は2階にあり、階段もしくはエレベーターで上って入り口へと進みます。
やまやの明太子ができるまでを学ぼう
工場見学は自由に楽しむことができますが、まず最初にガイダンスのムービーを見るのがおすすめです。15分おきに約10分間の映像が流れ、やまやの明太子がどのように作られているのかを知ることができます。工場見学ができるのは製造工程の一部なので、ムービーで「原卵解凍」「塩蔵」「選別」「漬け込み」「熟成」「液切り」「計量・金属検査」「包装」の全工程を理解すると、より工場見学も楽しめますよ。ちなみにスケトウダラの卵巣の「塩蔵」、つまり「たらこ作り」から自社で手がけているのが、やまやの大きな特徴です!
ムービー開始までの待ち時間には、日本や九州の食文化を学ぶ展示の見学を。福岡の「がめ煮」、大分の「だんご汁」、鹿児島の「鶏飯」などが紹介され、九州の食文化の豊かさを実感できます。「やまや」は「九州から世界へ、やまやスタンダードを。」というビジョンのもと、明太子だけではなく、九州の食の魅力を伝える企業を目指しています。
ガイダンスを見た後は階段を上り、工場見学ができるフロアへ。ここでも明太子ができるまでの工程を詳しく学ぶことができます。入場は自由で、チケットなども不要です。
「辛子明太子を知ろう」というコーナーでは、Q&A方式で辛子明太子の豆知識を紹介。例えば、辛子明太子はどこで生まれたのでしょうか?福岡発祥と思われがちですが、実は辛子明太子は「韓国」生まれ。明治時代に朝鮮半島に渡った日本人が、スケトウダラの卵巣に唐辛子をまぶしたものを商品化したのが始まりだそうです!
「探してみよう あなたのまちの明太子」のコーナーは、やまやの工場から出荷された明太子がどこに向かうのかを学べる、インタラクティブな展示です。真ん中にある明太子マークを、たくさんタッチすると……!?どうなるのか、現地で試してみて下さいね。
見どころ満載!明太子の工場見学へ
明太子についての知識を学んだ後は、いよいよ工場見学!大きな窓から終盤の工程となる「異物混入チェック」の様子を生で見ることができます。
手前でスタッフが作業しているのは、お土産用となる明太子の計量。一つひとつの重さが異なる明太子を計り、製品に合わせたグラム数へと調整します。ベテランさんともなると素早い動きで、あっという間に計量完了!計量された明太子はX線装置と金属探知機で異物が混じっていないかを確認したのち、冷凍工程へと進みます。
奥の機械では、加工用の明太子が充填されています。この明太子はパスタソースになったり、明太フランスに挟まれたり。見逃しがちなので、要チェックです。
工場見学の最後は、「めんたいクイズ」に挑戦。「スケトウダラの卵巣には、どれくらいの卵がつまっているでしょう?」といった、明太子にまつわる全5問のクイズに答えていきます。全部正解したら、あなたも「めんたいキング」!
メニューが豊富なレストランでランチ
やまやファクトリーテラスで工場見学と一緒に楽しみたいのが「レストラン」。明太子を使った料理やスイーツを、明太子カラーに彩られた開放的な空間で楽しむことができます。
11:00〜15:00のランチタイムには、「めんたいビュッフェセット」を提供。「和州牛ハンバーグ鉄板焼き」(2,000円)や「できたてめんたい釜玉うどんセット」(1,280円)などメインを注文すると、明太子やサラダなどをビュッフェスタイルで自由に楽しめます。ごはんやお味噌汁もおかわり自由!
例えば「九州産鶏もも鉄板焼き」(1,800円)は鉄板で皮目をパリパリに焼いたジューシーな鶏もも肉、できたてめんたい、明太子味の昆布、めんたいのり、明太子のポテトサラダ、お味噌汁、ごはんのセット。「できたてめんたい」とは通常冷凍する明太子を冷凍せず、できたての粒感をそのままに味わえるやまやの大人気商品です。プチプチ感がたまらなくおいしく、ごはんがどんどん進みます!
うれしいことに、めんたいビュッフェセットは「できたてめんたい」も好きなだけ食べてOK!おいしいできたてめんたいを、いくらおかわりしてもOKなんて、とても贅沢です。
サラダのドレッシングはやまやの商品も。「めんたいドレッシング」や九州産をはじめとした旬の食材と乳酸菌を掛け合わせたブランド「乳酸菜(ユサンチェ)」のドレッシングなどをお試しして、気に入ったものはマーケットで購入することができます。
最後は明太子を乗せた「お茶漬け」を味わうのが一押し。やまやの人気商品「うまだし」をかけて味わう「めんたい茶漬け」を、自分で作ることができます!
やまやファクトリーテラスで思わず二度見してしまうユニークなスイーツが「めんたいソフトクリーム」(380円)。ミルクベースのソフトクリームに明太パウダーが入ったオリジナルソフトクリームです。食べてみると、最初はミルクの甘さを強く感じるのですが、後から明太子がピリリ!「甘い」「辛い」がクセになる味わいでした。
オリジナル明太子作りに挑戦!
せっかくやまやファクトリーテラスに訪れるなら、オリジナル明太子を作る「漬け込み体験」にご参加を。やまやのスタッフに教えてもらいながら味の決め手となる漬け込み液を自分で調合し、自分好みの明太子を作ることができます。体験料金は子ども2,000円・大人5,000円で、座席数に限りがあるのでWebサイトより事前予約がおすすめです。
やまやの明太子は水を一切使用せず、「酒」「唐辛子」「柚子胡椒」「昆布」で味付けをするのがこだわりです。漬け込み体験では唐辛子と柚子胡椒の量を調節し、好きな味を作っていきます。唐辛子はそれぞれ「辛み」「香り」「辛さひかえめ」という特徴を持つ3種類。辛いのが好きな人はたっぷり辛みを入れて激辛にしても、子どもも食べやすい辛さひかえめな唐辛子だけを入れても、自由自在です!
たらこに自分で調合した漬け込み液をかけて、封をしたら完成!……ではなく、ここから「自宅の冷蔵庫で寝かせる」ことが大切なポイントです。やまやの明太子は「168時間寝かせる」ことが特徴で、体験でも同じく168時間寝かせて、ようやく完成します。168時間待って味わう、自分だけの明太子は、おいしさもひとしお。6時間保冷可能な保冷剤ももらえるので、遠方から訪れても安心です。
お土産は限定品にも注目
最後は「マーケット」でお土産を購入。明太子、だし、もつ鍋、お酒など、やまやが作るおいしい商品がずらりと並んでいます。
人気No.1商品は工場から88歩で店頭に並ぶ限定の「八十八っ歩めんたい」(300g 1,680円)!空港や駅などで買える「できたてめんたい」は150gで1,680円ですが、これはお値段そのままに2倍の量が入っているお得な商品なのです。お得な理由は、形が崩れてしまっているから。味はできたてめんたいとまったく同じで、プチプチ感も楽しめますよ。
もう一つ、ここでしか買えない限定品が「工場見学に行ってきましたセット」(1,200円)。やまやの商品がお得に購入できます。セットは「めんたいふりかけ」「めんたいのり」「からし高菜」「うまだし」「博多さくふわり」の通常1,455円分の商品が入った「和のおとも」と、「塗って焼いたら明太トースト」「めんたいペペロンチーノ【パスタソース】」「めんたいラスク」「博多さくふわり」の通常1,672円分の商品が入った「洋のおとも」の2種類です(※中身の内容は変更になる場合があります)。
マーケットにはやまやのほとんどの商品が並んでいるので、新しい商品も手に入ります!「やまや うま缶 辛子明太子」(756円)や「うま缶 唐揚げめんたいこ味」(540円)は今年発売した新商品。賞味期限が長く、食べたい時に備えてストックできる便利な缶詰めで、お土産にぴったりです。
篠栗の美しい自然を楽しみながら、やまやの明太子がおいしい理由を知り、味わうことができる「Yamaya Factory Terrace(やまやファクトリーテラス)」。特にプチプチ感がたまらない「できたてめんたい」をおかわり自由で味わえるのは大きな魅力です。「168時間熟成」などやまやのこだわりを工場見学で学び、実際に食べるとよりおいしく感じますよ。次の福岡旅行は、やまやファクトリーテラスに遊びに行ってみてくださいね!
Yamaya Factory Terrace(やまやファクトリーテラス)
- 住所
- 福岡県糟屋郡篠栗町彩り台1-1 2F
- 営業時間
- 10:00~18:00(不定休)
- 入館料
- 無料
- アクセス
- 福岡ICより車で約6分
- 公式サイト
- 奥出雲そば処一福
取材・撮影・文/小浜みゆ