箱根・大涌谷観光!名物黒たまごや自然研究路を楽しむおすすめモデルコース

大涌谷

神奈川県・箱根にある代表的な観光スポット「大涌谷(おおわくだに)」。箱根火山の地すべりによってできた地形で、いまもなお、もくもくとした噴煙と硫黄のにおいが立ち込めています。大涌谷に行くなら参加してほしい「自然研究路」や黒たまごなどの名物グルメを楽しむ半日のモデルコースを紹介します。

 

 

3000年前の噴火によって生まれた「大涌谷」

大涌谷

大涌谷は、3000年前に起こった箱根火山最後の爆発によってできました。現在でもあちこちで、沸き立つ湯釜や白煙を上げる噴気孔などを見ることができ、火山のダイナミックな活動を感じられます。

 

大涌谷までのアクセス

大涌谷

大涌谷へは、車、伊豆箱根バス、箱根ロープウェイで訪れることができます。

 

箱根ロープウェイは、箱根湯本駅から箱根登山鉄道に乗車し、「強羅駅」で箱根登山ケーブルカーに乗り換えます。その後、「早雲山駅」で箱根ロープウェイに乗車し「大涌谷駅」で下車。所要時間は約1時間で、運賃は片道2,390円(箱根湯本駅から大涌谷駅まで)です。早雲山駅から大涌谷駅間では、噴煙地の上を渡るので、迫力満点の景色を楽しめます。

 

小田急線往復と箱根での乗り物が乗り降り自由になる「箱根フリーパス(2日間券or3日券)」もあるので、箱根を周遊する場合は、こちらも検討してみてください。

 

大涌谷
画像:PIXTA

車の場合、駐車場の営業時間は午前9時〜午後4時で、料金は大型1,580円、普通530円、二輪車110円です。土日祝や長期休みに入ると駐車場待ちの車両で周辺の道路が混雑するので、時間に余裕を持って早めに来場するか、箱根ロープウェイ「桃源台駅」「蛭子駅」「早雲山駅」にある駐車場に停めるパーク&ライドを利用するのが便利です。

 

伊豆箱根バスは、小田原駅または箱根湯本駅から、伊豆箱根バス「大涌谷経由箱根園」または「湖尻行き」に乗車し、「大涌谷」で下車します。

 

大涌谷

今回は、箱根ロープウェイに乗車し「大涌谷駅」へ向かいました。到着して外に出ると、硫黄の香りが漂い、噴煙がもくもくと上がっている様子が見えてきます。

 

10:00 噴煙地近くまで行ける「大涌谷 自然研究路」

大涌谷

大涌谷を存分に楽しむには、噴霧地近くまで行ける「大涌谷 自然研究路」への参加がおすすめです。

 

「大涌谷 自然研究路」は、以前は誰でも入れるエリアでしたが、火山活動のために2015年より立ち入りが規制されていました。約7年ぶりとなる2022年3月27日より立ち入りが再開し、迫力満点の様子を楽しめます。

 

大涌谷

入場は事前予約制で、10時〜、11時半〜、13時〜、14時半〜の1日4回開催です。定員は各回30名で、安全対策協力金として当日一人500円を支払います。(現金不可※クレジットカード・交通系電子マネーなどキャッシュレス決済のみ)

 

土日や大型連休は早めに予約が埋まってしまうので、2〜3週間前には予約しましょう。

 

大涌谷

当日は開始の20分前までに「大涌谷インフォメーションセンター」を訪れて受付をします。気象状況や火山の状態によっては中止する場合もあるので、公式サイトの確認を忘れずに。

 

ヘルメットを装着し、引率誘導を行う監視員2名の方とともに「大涌谷 自然研究路」に入場します。1周約700m、約40分間の散策がスタート!

 

大涌谷
大涌谷

監視員の説明を聞きながら、屋上展望台を目指します。道中には、シェルターが7箇所あって、最大30cmの噴石の飛来に耐えられるそうです。

 

大涌谷

あちこちから火山性ガスを含む噴煙が上がり、火山性ガス(硫化水素、二酸化硫黄)の臭いが立ち込めています。大涌谷全体でこの臭いはしますが、噴煙地近くなのでより強い臭いが漂います。

 

火山性ガスの影響で樹木は立ち枯れ、岩石は粘土化して赤茶けた山肌が見えていますが、酸性土壌に強いアセビ、リョウブ、ノリウツギの花などの植物は、春から秋にかけて育つので、季節によって風景が変わるのだそう。

 

大涌谷
大涌谷

約30分かけて、4号シェルター屋上展望台付近の玉子蒸場に到着。毎日ここで名物の黒たまごを作っています。運がよければ、黒たまごを作っている様子や専用ロープウェイで黒たまごを運んでいるところを見られるかもしれません。

 

大涌谷

行きとは別のルートで出口へと向かいます。晴れていれば富士山を眺めることができますが、山の天気は変わりやすく取材日は富士山を拝むことができませんでした。

 

11:00 名物「黒たまご」を食べる

大涌谷

大涌谷観光で欠かせないのが、名物黒たまご。「大涌谷くろたまご館」「極楽茶屋」で販売しています。大人気で行列ができますが、列の流れはスムーズなのでご安心を。

 

大涌谷

「黒たまご4個入り」(500円)を購入。約80度の温泉地で60分程じっくりと卵を茹でた後に、約100度の蒸気で15分程蒸し、できたてを専用ロープウェイで運んでいます。黒い色の正体は、地熱と火山ガスの化学反応なのだそう。

 

大涌谷

袋から出してみるとまだ温かく、ほんのりと硫黄の香りがします。ゆで卵とはまた違って、ややコクを感じるようなおいしさでした。1つ食べると7年寿命が延びると言われているので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

11:30 「涌わくキッチン&CAFÉ」で軽食

大涌谷

軽食をとりに「涌わくキッチン&CAFÉ」へ。「黒カレーパン」(380円)や「高原特濃乳カフェオレ」(390円)などを大涌谷を眺めながら室内で食べられます。

 

黒カレーパンは、ブラックココアパウダーと竹炭を練り込んだ生地に、黒いカレーがたっぷりと入っています。ここだけの限定商品なのでチェックしてみてください。

 

12:00 「くろたまSHOP」でお土産を購入

大涌谷
大涌谷

「くろたまSHOP」では、オリジナルのお土産や黒たまごの味わいを楽しめるスナックなどを販売しています。豊富な商品の数々にどれを買おうか悩んでしまいますが、店内には人気商品ランキングなども掲示してあるので、それを参考にお土産を選んでみてくださいね。

 

12:30 箱根ロープウェイに乗り「早雲山駅」へ

大涌谷

大涌谷観光を楽しんだあとは、再び箱根ロープウェイに乗車し、早雲山駅に向かいましょう。

 

大涌谷

早雲山駅の駅舎2階「cu―mo(クーモ)箱根」には、景色を見ながら足湯に浸かれる展望テラスがあり、カフェやショップが併設されています。晴れていれば、箱根外輪山や強羅などを眺めることができるので、大涌谷観光と併せて立ち寄ってみるのもおすすめです。

 

大涌谷

大涌谷の見学だけなら1時間程、「大涌谷自然研究路」へ参加してグルメや買い物なども楽しむなら3時間ほどみておくと余裕を持って楽しめます。箱根ロープウェイを乗り継げば、芦ノ湖の方にも行けるので、箱根周遊をしながら観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

大涌谷

住所
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
アクセス
「箱根湯本」駅から箱根登山鉄道(終点乗換)、箱根登山ケーブルカー(終点乗換)、箱根ロープウェイ「大涌谷」駅からすぐ
営業時間
くろたまSHOP、湧わくキッチン&CAFE 9:00〜16:00、黒たまごの販売 9:00〜16:20
公式サイト
大涌谷くろたまご館

 

 

 

取材・撮影・文/加藤あやな 

 

 

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