箱根湯本周辺おすすめ散策コース！温泉街で足湯やグルメを堪能

新宿駅から好アクセスの箱根湯本駅。駅周辺にはランチやカフェ、食べ歩きスイーツなどグルメスポットから、足湯や日帰り温泉、神社仏閣などの観光スポットが充実しています。今回は、車がなくても十分に楽しめる、箱根湯本のおすすめ散策コースをご紹介します。

1200年もの歴史を持つ、日本屈指の観光地である箱根温泉郷。箱根湯本は箱根の玄関口とも呼ばれ、奈良時代に開湯した箱根で最も古い温泉地です。箱根の中でも多くの温泉施設や温泉宿、飲食店やお土産もの屋さんが充実している、連日多くの観光客で賑わう観光スポットです。
 

箱根湯本は、首都圏からのアクセスが抜群です。新宿から箱根湯本駅までは小田急ロマンスカーで約1時間半で到着。東京駅から新幹線を利用すれば、小田原駅を経由して約1時間で到着します。

箱根湯本駅の近くにはお土産処やグルメ、日帰り温泉施設などが充実。車がなくても、温泉、グルメ、パワースポット巡りなどの観光を楽しめます。今回は、そんな箱根湯本のおすすめ散策コースをご紹介します。

旅の始めは、金運アップの神社として人気の「深沢銭洗弁天」へ。箱根湯本駅から箱根登山鉄道で約4分、小さな無人駅「塔ノ沢駅」で下車しましょう。

上りホームにある「深沢銭洗弁天」と書かれた提灯が下がっている門が目印。電車が走るトンネルの上へと行くことができる階段を使って、目的地へ向かいます。

こちらでは参拝後に境内の「弁天癒水」と呼ばれる水でお金を洗うと何倍にも増えると言われているそうです。

門のすぐ左手には金黒龍のお手水鉢があります。「弁天癒水」と木札に書かれていますが、お金を洗うのは本宮横の水場で行います。

まずは手を清めてから本宮に参拝。その後にお金をザルに入れ、杓で水をかけて洗います。本宮の右にある池の岩からは、水がこんこんと湧き出ています。

社殿の右奥へ続く道を1分ほど歩くと、中宮にたどりつきます。
深沢銭洗弁天は、大正時代にたびたび塔之沢温泉に宿泊していた実業家の夢枕に白蛇が現れたことをきっかけに、清らかな水が流れているところに小さな石造りの社を建ててお祀りしたのが始まり。

ご祭神は、白蛇の化身でもある瀬織津姫之大神（せおりつひめのおおかみ）。右手の石造りのお社には白蛇さんが祀られています。

さらに奥へと向かうと、洞窟の中に奥宮があります。瀬織津姫之大神は、速川の瀬に座して悪き事を大海原に持ち出してくれる位の高い神様。

駅から0分という場所にありながら中宮や奥宮まであり、経済界や商人の方々から厚く信仰されてきたことが伺えます。

奥宮の赤い鳥居の横にもお金を洗うザルと杓が置かれています。時間がある方は、こちらでもお金を洗ってみてはいかがでしょうか？洗ったお金は仕舞い込まずに、使ったほうがご利益に恵まれるそうですよ。

深沢銭洗弁天から徒歩約5分で「鯛ごはん懐石　瓔珞（ようらく）」に到着。

10年連続でミシュラン3つ星を獲得している、老舗京都南禅寺畔「瓢亭（ひょうてい）」。そこで修行した店主と2代目による本格的な懐石料理や、丁寧な仕事を施したお弁当を提供しています。お客様の予約時間に合わせて用意しているので、出来立てのお弁当をいただけます。

ランチに食べたい「縁結び弁当-結-」。ご縁を結んでくれる、おめでたい「鯛ごはん」と季節を感じる具が添えられています。鯛ごはんは箱根の天然水と昆布だしで炊き上げたごはんに、赤穂の天然塩で焼いた鯛の身をほぐしたものがたっぷり。ふんわりとした味わいが魅力です。

オリジナル菓子「鯛安吉日」まで付いていて、お値段1,300円（税込）。1日10個限定のお弁当なので、早めの予約を。テイクアウトもできますよ。

瓔珞のお弁当は、こちらの「YOURAKU TERRACE」でいただくことができます。芦ノ湖を水源とする早川のせせらぎと鳥の声、マイナスイオンをたっぷり含んだおいしい空気。

風が吹き抜け、木々が太陽の光を優しく遮ってくれます。2015（平成27）年に国の重要文化財に指定された、アーチ型が美しい千歳橋もテラスから眺められますよ。

※雨天や雪などの天候時はテラスはCLOSE

テラスだけでなく店内の席からも豊かな自然を楽しめ、2階には趣のある個室（有料・要予約）も用意されています。誰もがお気に入りの場所を見つけることができますよ。

店内では昼は鯛ごはん膳や松花堂鯛茶漬けなど、夜は鯛ごはん懐石コースなどが味わえます。席数が限られているので、予約するのがおすすめ。

縁結び弁当-結-に付いている「鯛安吉日」は、じっくり炊いた小豆を生地に包み、六面を丁寧に焼いたお饅頭。店頭でも1個200円で販売していますので、お土産にしても喜ばれます。

瓔珞オリジナル「鯛の干菓子」も人気。和三盆を使用した上品な甘さと鯛が並んでいる様が可愛らしい干菓子。縁起が良いと、結婚式の引き出物として予約される方も多いそうです。

箱根湯本駅より徒歩約5分、瓔珞から7分ほど歩いたところに、「茶のちもと」があります。バスで約1分の温泉湯場入口バス停の目の前にあるので、バスもおすすめ。

和菓子の販売をしている「ちもと　駅前通り店」と和菓子カフェ「茶のちもと」の2つの入口があります。建物を正面から見た時、右側ののれんが「茶のちもと」です。

ホワイトカラーを基調に、ゆるやかな曲線で構成された店内です。居心地がよくホッコリした気分になって、時間を忘れてくつろいでしまいます。

こちらの「お茶屋さんのあんみつ（期間限定）」の中には濃厚なほうじ茶アイスが入っています。お抹茶の寒天はあえて切らずに大きなまま。スプーンで寒天を切ることで蜜が絡みやすく、みずみずしく豊かな風味も味わえます。

手作りならではの優しい和の味は、一度食べるとファンになる人が多いそう。男性ひとりで訪れるリピーターの方もいるほどファンの多いお店。夏はかき氷、冬はぜんざいなども登場します。

「茶のちもと」から道路を挟んだ反対側の「箱根縁結び　福久や　九頭龍餅」。

ここでは「箱根縁結び　九頭龍餅（120円／個）」や「焼きモンブラン（330円／個）」など、食べ歩きスイーツにもピッタリな作りたてのお菓子が販売されています。店頭で販売されている「九頭龍ソフト（バニラ 400円、抹茶450円）」も大人気です。

お店の敷地内には、源泉掛け流しの足湯もあります。

もともと日帰り温泉施設があった場所で、当時引いた温泉をそのまま足湯として利用。足湯チケット(タオル付き)は大人200円、小学生以下150円です。極上の温泉を気軽に楽しみましょう。

足湯に入りながらほっこりひと休み。足湯だけの利用もOKですが、足湯に入りながらの飲食はご遠慮頂いているそうです。

ちょうどこのお店から箱根湯本駅に向かって箱根湯本駅前商店街となり、たくさんのお店が並んでいますので、どのスポットを巡るか相談するのにもぴったりの場所です。

せっかく箱根湯本まで来たなら、想い出に残る体験もしていきましょう。「箱根縁結び　福久や　九頭龍餅」から徒歩約5分、箱根湯本駅前のガラスアート体験ができる「箱根湯本駅前体験工房」。

こちらでは「イタリア製のヴェネチアンガラスを使ってピアスやストラップなどを作る「フュージング」と、グラスに砂を吹き付けて自分で書いた絵をグラスに彫刻する「サンドブラスト」の2つのコースから選んで体験できます。

ガラスを光熱で接着する技法のフュージングは、簡単にクオリティの高い品が出来上がるのでおすすめ。高熱で焼いて仕上げたガラスの作品は約10日後の発送となります。

キーホルダーやストラップは900円(税別)〜、ピアスやイヤリングは1セット1,600円(税別)、他にもフォトフレームやお皿などが作れます。初心者におすすめなのは箸置き。

皆で好みの色のアクセサリーを作るのも楽しいですし、カップルで同じデザインのアイテムを作るのもいいですね。

作るものが決まったら、次はベースの色と形を決めます。焼きあがると色が変わるので、見本を見ながら決めるとイメージしやすいですよ。

ベースの上にミルフィオリ「千の花」と呼ばれるガラス細工やガラスシートを載せます。配置を決めて、糊付けしたら完成。早い人は30分程度、お皿などパーツを多くつけるものは、1時間から2時間位かけてじっくり作る人もいるそうです。

約2週間後にイヤリングが届きました。100均で買ったパーツを加えて、ぶら下がるタイプのイヤリングにアレンジしてみました。

太陽の光でキラリと輝く、イヤリングは旅の思い出にぴったりです。

日帰り温泉施設の「箱根湯寮」へは無料送迎バスで箱根湯本駅からわずか3分。バス乗り場は駅のエスカレーターを降りた目の前にあり、アクセス抜群。土日祝日は9時から約10分おき、平日は15分おきに運行しています。

箱根湯寮は駅から近いことを全く感じさせない、空間を贅沢に使った趣のある里山の温泉です。こちらの泉質は、豊富な湯量のアルカリ性単純温泉。

肌あたりの優しい「美肌の湯」なので女性にもおすすめです。温泉に入って体の滞りを改善、疲れをリフレッシュしましょう。

画像提供／箱根湯寮

見晴風呂や信楽風呂、岩風呂はまるで森の中で温泉につかっているかのよう。自然をたっぷり感じることができる上に、雨の日でも温泉を楽しめるように一部に屋根を設けるなどの工夫もされています。

カップルやご家族連れには貸切個室露天風呂もおすすめです。

昔懐かしい囲炉裏のテーブル。里山の趣を食でも楽しめます。
メニューも豊富に揃っており、コース料理からちょっとした一品料理、ビール、曽我梅林の梅酒、ソフトドリンク、甘味まで幅広いメニュー。湯上りにぜひ立ち寄りたいスポットです。

箱根湯寮の中にあるお食事処「囲炉裏茶屋　八里」では魚や肉の炭火焼きや湯上りの一杯を楽しみましょう。
「山のホテル」や「ホテルはつはな」を運営する小田急リゾーツで腕をふるってきたベテラン料理長によるハイグレードな料理を堪能できます。お食事だけの利用も可能です。

目の前の囲炉裏で炙りながら楽しめるおすすめメニューは、本日の魚の塩焼き（900円／本）と七輪炙り3種盛り（1,300円）。魚の塩焼きは調理人が約40分間かけて炭火でじっくり焼き上げてから持ってきてくれます。なんと頭からしっぽまで食べられるという極上の一品。

箱根湯寮では浴衣の貸し出し（300円）もおこなっています。浴衣でゆっくり過ごせば、日頃の疲れも吹き飛びます。

パワースポット、グルメ、温泉など魅力満載の箱根湯本駅周辺はいかがでしたか？首都圏からアクセス抜群の駅ちかスポットなので、日帰りでも十分に満喫できます。もっとゆっくり箱根を楽しむなら宿泊して、翌日芦ノ湖方面の観光を楽しむのもおすすめですよ。

カップルや女子旅だけでなく、3世代旅やひとり旅も楽しめる箱根。次のお休みは、ふらっと出かけてみてはいかがでしょうか？
 

撮影・取材・文／北川りさ

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