提供:ことりっぷ
50年以上前に開業し、名古屋の人々に親しまれてきた「中日ビル」。2019年に一旦閉館し全面建て替えを経て、いよいよこの春グランドオープンしました。上層階にはホテルやホールなどがあり、30店以上の名古屋初登場のブランドやレストランも出店。その中でも気になるショップをいくつかご紹介していきます。
歴史あるビルが新たに生まれ変わり全面開業
劇場や物産コーナー、地元グルメが楽しめるレストランなどがあり、名古屋の人々に長年愛されてきた「中日ビル」。この歴史あるビルが生まれ変わり、地上33階、地下5階からなる新たなビルとして、グランドオープンしました。
最上部には名古屋のおもてなしの拠点となることを目指し開業した「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 名古屋」が展開するほか、栄エリアが一望できる屋上広場や16都道府県のアンテナショップが並ぶ全国物産観光センターなども。
そしてレストラン&ショップフロアには名古屋初、全国初となる新業態のお店がオープンしていて、気になるお店がいろいろ。その中からいくつかピックアップしてご紹介していきます。
シンガポール発のラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」
まずご紹介するのは、名古屋初出店となるシンガポール発の紅茶ブランド「TWG Tea」。シンガポール国内では、高級ホテル「マリーナベイ・サンズ」などに店舗を展開し、アフタヌーンティーが楽しめる店舗も。国内でも、銀座や丸の内など7店舗を展開していましたが、東海エリアには今回が初出店となります。
ショーケースには茶葉を使用した色とりどりのマカロンも
店内には、約180種類もの茶葉が並んでいて、お茶によく合うマカロンなどの焼き菓子のほか、オリジナルのティーセットもセレクトされています。ゴールドの紅茶缶がずらりと並ぶインテリアはシンガポールのお店と同じ。見た目からもラグジュアリーな気分にさせてくれますよ。
国内3店舗目にして最大。入場料のある本屋さん「文喫 栄」
次にご紹介するのは、入場料のある本屋さんとして話題を集める「文喫」。3店舗目となる栄店は、ブックスストアと4つのエリアからなる国内最大規模の店舗となっていて、1日中過ごしてみたくなるほど。ブックストアは誰でも自由に、それ以外の4つのエリアは90分825円で利用することができ、有料エリアはフリードリンク付き。朝は無料でトーストが付くモーニングサービスも実施しています。
赤味噌のソースを添えた「彩野菜のキーマカレー」(1,078円) 名古屋の喫茶店をイメージしたステンドグラスも
有料エリアでは八丁味噌を使ったカレーライスやホワイトソースでアレンジしたナポリタンなど、名古屋の喫茶店をイメージしたさまざまなメニューも楽しめますよ。店内のインテリアも、地元愛知のメーカーとコラボして作り上げたタイルやステンドグラスがデザインされています。ブックディレクターがセレクトした3万冊もの本は名古屋にちなんだものも。本との出会いをさまざまな形で楽しめる、名古屋ならではの「文喫」となっています。
カスタマイズも楽しい。名古屋名物「あんかけスパ」の老舗「ユウゼン」
「ミラカン」(1,000円)
新しい「中日ビル」には、名古屋コーチンやきしめんなど名古屋のご当地グルメのお店も入店しています。その中でもおすすめなのが、昭和47年に創業し50年以上愛される、あんかけスパゲティ専門店「ユウゼン」。あんかけスパゲティというと、胡椒の効いたスパイシーなソースが多いですが、「ユウゼン」のあんかけソースは野菜や塩の旨みが効いたスパイシーだけれどまろやかな味わいが特徴です。
王道は野菜と赤ウィンナーがたっぷりの「ミラカン」ですが、ほかにも白身魚のフライや目玉焼きがのった「バイキング」、野菜入り玉子焼きが乗った「スパニッシュ」など15種類のメニューがあり、トッピングや量がカスタマイズできます。
麺は日本最古という富山のパスタメーカーの麺を創業以来変わらず使い続けているそう。変わらない味を求めて何度も訪れる人が多い人気店です。
色とりどりの野菜のある暮らしを提案「TOIRO」
有機栽培の日本茶を楽しめるティースタンド「HAPPA STAND」を手掛ける会社が新たに立ち上げた、野菜テーマにしたお店「TOIRO」。麹ドレッシングを使ったサラダや季節のスープ、ベジアイスクリームが並んでいます。
鮮やかな野菜の色に目を奪われますが、すべて無添加で、自然素材のみを使用。生産者から厳選した野菜を取り寄せ、店の奥にあるキッチンで、サラダやスープにしていきます。サラダはワンボウルの中に野菜だけでなく、豆腐や鮭なども入っていて栄養バランスも考え抜かれたものばかりですよ。
アイスクリームも、ゴボウCHOCOLAT、CORNメープル、CELERYグレープフルーツなど、美味しさを追求して生まれたという斬新な組み合わせのフレーバー。無添加で作り上げているということにも驚きです。野菜が持つ十人十色な個性を感じられる一品との出会いを、ぜひ楽しんでみてください。
日本食材×フランス伝統菓子「ミッシェルブラン・エソンシエル」
世界中のショコラティエが集まる団体「ルレ・デセール・インターナショナル」の創始者であり、フランス最優秀職人などの称号を持つショコラティエ兼パティシエ、ミッシェル・ブラン氏。日本では名古屋にパティスリーを2店舗展開していますが、今回新たに日本の食材を使ったフランス伝統菓子の専門店をオープンさせました。あまおうや瀬戸内レモン、和紅茶など、ブラン氏が日本で出会ったさまざまな食材を使って作り上げた、ガレットやダックワーズ、マフィンなどがショーケースにずらりと並んでいます。
岡崎の八丁味噌×くるみのサブレや西尾抹茶のダックワーズなど地元食材も使用。安納芋とカルバドス、王林リンゴとアールグレイなど、食材の組み合わせ方にもフランス菓子の巨匠ならではのセンスが光ります。
いかがでしたか? ほかにも魅力的な店舗がいっぱいの「中日ビル」。名古屋初登場のお店を中心に、ここでしか味わえない楽しめない商品がいろいろあるので、ぜひ注目してみてくださいね。
文:田口真由美