愛知県蒲郡市にある「ラグーナテンボス」は、アトラクションあり、ショッピングあり、グルメありの人気複合リゾート施設です。ビーチや入り江も含む広大な敷地にまたがるたくさんの見どころを、お子さんと効率よく1日で楽しむ方法をご紹介! 子どもがうれしい遊び場から、大人も大満足の海の幸や日帰り温泉まで、ラグーナテンボスならではの楽しみを見つけに出かけてみましょう。
蒲郡のエンターテイメント発信地、ラグーナテンボス
ラグーナテンボスは、2002年に「ラグーナ蒲郡」の名前で開業。長崎県にある「ハウステンボス」と運営会社が一緒になった2014年に現在の名称に変更しました。
アトラクションがメインの「ラグナシア」、ショッピングや食事ができる「フェスティバルマーケット」を始め、合計8つのエリアを有する、一大リゾート施設です。
夏のプールや夜のイルミネーションを始めとして、アニメキャラクターとのコラボレーションや、アイドルフェスなど、常に新しいエンターテイメントを蒲郡で発信し続けています。
敷地は、穏やかな三河湾や里山に囲まれており、どこかのんびりとした風景が魅力です。
名古屋からラグーナテンボスまでは、車で約1時間10分。駐車場は1日1台800円で利用できます。メインのラグナシア駐車場には900台以上が収容可能。満車の場合は隣接するフェスティバルマーケットや、併設のホテル、その他施設敷地外の駐車場も借り切っており、混雑時も駐車できないといったことはこれまでにないそう。
電車なら、名古屋駅からJR東海道本線に乗りおよそ40分の蒲郡駅を下車。駅からは、毎日30分おきに無料送迎バスが用意されています。
まずは、アトラクションエリア「ラグナシア」へ。到着したら、チケットを購入しましょう。
基本的には窓口で当日に購入しますが、お盆や年末年始などの連休時に限り公式Webページから事前購入も可能です。
今回は、入場券にあたる「観覧券」(中学生以上2,250円、小学生1,300円、3歳以上800円)をチョイス。
「パスポート」券を購入すれば対象アトラクションが乗り放題になりますが、乗り物以外も楽しめるのがラグーナテンボスの魅力。敷地内をのんびりと巡ってみましょう。もし入場後に乗り放題にしたくなっても、差額分を支払えばあとからパスポート券に変更することもできますよ。
家族みんなでアトラクションを楽しめる「ラグナシア」
入場口を入り、ラグナシアのエントランスへ。中世ヨーロッパ風の建物が出迎えます。
ラグナシアとは、港町という意味のスペイン語で、蒲郡が海の町であることにも由来しています。
エリア内には、絶叫マシンやVRを駆使したコースターなど20以上のアトラクションの他にも、劇場、プロジェクションマッピングなど見どころ満載。今回はその中でも、お子さんと一緒に家族で楽しめるものをご紹介します。
ファミリー向けゾーン「ステラパーク」を満喫!
エントランスから左手に進んですぐのところにあるのが、ファミリー向けアトラクションが揃う「ステラパーク」です。
ステラパーク内のアトラクションは、身長110センチ以上であれば、すべて乗車することができます。90センチ以上の場合は保護者同伴であれば乗車が可能(パラレルウォークは110センチ以上でも、ペダルに脚が届かない場合は保護者の同伴が必要です)。お子さんと一緒に安心して楽しめる乗り物が揃っています!
まずやってきたのは、「ステラコースター」(1回1人300円)。8色のクジラのキャラクターのコースターに乗車します。
スタートすると、クジラたちのかわいらしいおしゃべり声が。「海が見えてきたぞ!」という掛け声で最高地点に達すると、左手には三河湾の穏やかなブルーが視界いっぱいに! コースターはパークの最も海側に位置しているため、遮るもののないオーシャンビューが広がります。
急なカーブを、意外にもスピーディーに駆け抜けます。海風を存分に浴びる爽快感は、大人にも気持ちが良いものです。
ステラコースターのお隣にあるのが、「パラレルウォーク」(1回1人200円)。ラグナシアのイメージキャラクター・ガトーくんに2名まで乗りこむことができ、地上約3メートルの高さをペダルを漕いで進んでいきます。
三河湾や敷地を囲む里山はもちろん、ラグナシアの全景が見渡せる高さを、およそ130メートル走行します。力いっぱい親子で漕ぎ進みながら、次は何に乗ろうか、と会話も弾みますね。
他にも、かわいらしい海の生き物にまたがれるメリーゴーランド「マーメイドカルーセル」(1回1人200円)など、海辺のテーマパークならではのアトラクションが揃っています。
乗りたいアトラクションを見つけたら、200円券(ステラコースターは300円券)を購入しましょう。券売機は、青い小屋が目印です。
屋内には無料で使えるキッズスペースも!
お子さんはまだまだ遊びまわりたいけれど、大人はひと息つきたいときには、キッズスペース「プエルプエラ」がおすすめ。
ステラパークからすぐ、エントランスへ抜ける途中にあり、小学生未満のお子さんは無料で利用することができます。冷暖房のきいた室内にあるので、気候を気にせず遊べるうれしいスペースです。
ふわふわのマットが敷かれた床に寝転んだり、大きな滑り台ではしゃいだり、子どもたちは思い思いの遊びに夢中。中でも人気のボールプールは、すぐそばに大人が座れるベンチもあるので、安心して遊ばせられますね。
ランチは「フェスティバルマーケット」で蒲郡の本格海鮮を!
ラグナシアを満喫してお腹が空いたら、レストランやショップが集う「フェスティバルマーケット」へ向かいましょう。
一度ラグナシアを出ることになるので、入場口で再入場用のハンドスタンプを押してもらいます。スタンプがあれば当日中何度でも再入場が可能。特殊な光を当てると、パークキャラクターが浮かび上がる仕組みです。
入場口を背にして右手のエレベーターで2階の連絡デッキへ。奥に見える観覧車を目印に進みます。
海鮮たべりん広場は、三河湾の獲れたて鮮魚の宝庫!
お子さん連れにおすすめなのは、「おさかな市場」の中にある「海鮮たべりん広場」。三河湾のものを中心に、新鮮な海鮮を提供する8つのお店が集まる本格海鮮のフードコートです。
一番の人気は、「産地直送市場」の「蒲郡海鮮かき揚げ丼」(500円・税込)。広場の一番奥にあるお店です。
ネギ、タマネギの他に、イカと季節の白身魚がぎゅっと詰まったかき揚げは、器の高さを優に越すほどボリューミー! それでいて500円というコスパの高さで、人気の理由にも納得です。この日の白身魚は、鯛の一種であるクロダイ。プリプリと歯ごたえのある身が惜しげもなく使われています。
広場の外へもテイクアウト可能ですが、中のスペースで食べれば愛知県民の家庭の味、赤みそのおみそ汁がついてきます。
お子さんと大ボリュームのかき揚げ丼を分け合うのもよいですが、他のお店をめぐって個性豊かな蒲郡食材の一品メニューをいくつかいただくのもおすすめです。
こちらは、「三河湾直送 魚喜」の「浜焼き大アサリ」(2つ入り、700円・税込、時価変動あり)。蒲郡の名産、しっかりと肉厚な大アサリを直火で焼き上げます。網の上で徐々に貝が開いていく様子を、お子さんも興味津々で見つめることでしょう。
1口ぐっと噛みしめれば、口の中に濃厚な磯の香りが広がります! エキスまで飲み干したい一品です。
他にも、お寿司を一貫単位から提供する「まぐろや」など、個性的なお店が多数。蒲郡の豊かな海の幸を自由に楽しんでみてくださいね。
海鮮たべりん広場(おさかな市場)
- 営業時間
- 平日: 9:00~19:00
土日祝: 9:00~20:00
蒲郡の新定番「フラワーラグーン」
海の幸を堪能したら、連絡デッキを伝ってラグナシアへ再入場。先ほどのステラパークとは逆側の右手を進み、ラグナシア内にある「フラワーラグーン」を目指しましょう。
2016年にオープンした、「アートと水とお花の融合」をテーマにしたフラワーガーデン。お花の美しさはSNSでも話題になり、いまや蒲郡の新定番になりつつあるスポットです。ラグナシアの観覧券があれば、無料で楽しむことができます。
ゲートをくぐると、花々が壁面にかわいらしい模様をかたどります。ここでは、お花の立体的な展示を心掛けているそうで、ついシャッターを押したくなるようなロマンチックな景観が広がります。
ガラスでできた回廊の内部までお花が咲き誇る「ガラスの回廊」。夜は足元がライトアップされ、幻想的な雰囲気に。お花は、1~2か月を目安にすべて植え替えているという徹底ぶりで、何度来ても四季折々さまざまな風景を楽しむことができます。
こちらも人気の「フラワーオーバル」。円形に囲む高さおよそ4メートルの壁全面にお花が! 中に入ると、お花が降り注いでくるような、幸せな気持ちに包まれます。
一般的な花畑とは違った立体的な仕掛けに、お子さんたちも飽きることなくはしゃぎながら見学をしていくそう。
フラワーラグーンは、美観を求めるシニア世代もターゲットに造られました。おじいちゃん・おばあちゃんも一緒の3世代でのお出かけにもぴったりな場所へと進化しようとしています。
シニア世代を意識していることもあり、園内でも特にバリアフリー設計になっているエリアなので、ベビーカーでの見学も安心です。
ショーや宝探し、体験型アトラクションも
乗り物や庭園だけでなく、お子さん向けの無料ショーや、敷地内をスタンプラリーで巡る宝探しゲーム(一部有料)など、体験型のアトラクションも豊富。
園内を歩くグリーティングや、ショーに出演する恐竜の「ラプトル」は、大きな鳴き声とリアルな質感で子どもたちの人気者!
時期によって開催されるイベントは異なるので、訪れる際には公式Webページをチェックして、ぜひ参加してみてください。
お子さん連れも安心!充実の園内設備
アトラクションや演出だけでなく、お子さん連れには気になる設備もさまざま揃います。
こちらは、「レンタルルーム」。エントランスと同じ建物の中と、入場口右手の「ビバ・ピアッツァ」の中に合計14室あり、空きがあれば当日に申し込むことも可能です。テレビやシャワー、ソファを完備した個室を1日1室2,000円~借りることができます。
荷物が多い時や、お子さんが疲れてしまったときなど、拠点としての使い勝手がよいとあり評判です。ベビーカーも玄関まで入れるよう、段差のない設計になっています。
事前予約は電話、もしくはプール営業期間のみ公式Webページで受け付けます。特に混雑する夏場には必ず予約をしておきましょう。
ベビーカーは1日1台300円でレンタル可能。持ってくるのが大変だったり、お子さんが途中で歩き疲れたりしても、気楽に借りられます。
レンタルルーム、ベビーカー貸し出しを希望する場合は、ラグナシア入場口を入ってすぐ右手にある「インフォメーションセンター」で申し出てくださいね。
その他にも、園内13か所のおむつ替えベッド付き多目的トイレ、2か所の授乳室、2か所のおむつ販売所を完備。小さなお子さん連れのお出かけの不安が少しでも払拭できるように、という心配りが感じられます。
帰る前に、天然温泉「ラグーナの湯」で立ち寄り湯を堪能
たくさん遊んだあとは、汗と1日浴びた潮風をさっぱりさせてから帰路につきたいもの。最後に、無加水天然温泉「ラグーナの湯」で立ち寄り湯を堪能しましょう。
ラグナシアからだと橋のない入り江を挟んだ向こう側なので、駐車場から車を出し、ラグーナの湯の無料駐車場へ駐車し直すのがおすすめ。または、ラグナシア入場口を出て右手にあるバス停から、30分間隔で運行する園内周遊バスで「ラグーナヒル」バス停を下車し向かうこともできます。車で約5分の距離です。
高張性アルカリ性のお湯は、蒲郡の地下約1,500メートルからくみ上げる、源泉100%天然温泉。ゆったり楽しめる内風呂の他、露天風呂は三河湾とお風呂がつながって見えるインフィニティ風呂! 夕暮れどきを狙って入りたいですね。
屋外の足湯だけであれば、無料で利用することもできます。
足湯に毎日のように通うという近隣の方も。観光客だけでなく、地元の方にも愛される場所のようです。
ラグーナの湯
- 営業時間
- 7:00~22:30(最終受付21:30)
- 料金
- 中学生以上1,030円、小学生520円
- 定休日
- 年中無休(臨時休業日あり)
- 駐車場
- あり。施設利用者は無料。
1泊すれば、まだまだ広がる楽しみ方
ラグーナテンボスには、今回紹介しきれなかった魅力もまだまだたくさん。夏場のプールや海上アスレチック、360度で繰り広げられる日本で初めてのマッピングショー「ラルース」、長崎ハウステンボスからやってきた歌劇の上演、本格タラソテラピー施設「タルゴラグーナ」など、興味に合わせた過ごし方ができる場所です。敷地内には2つのホテルも併設しているので、1泊して翌日に回り切れなかったエリアを満喫するのもおすすめです。
もしくは、ゆるい解説ポップで話題の「蒲郡市竹島水族館」を始めとした、蒲郡の周辺観光スポットを巡るのも、1日目とはまた違った過ごし方ができて、楽しみが広がるはず。
蒲郡の穏やかな立地や、新鮮な海の幸に温泉に。子どもに向けて意匠を凝らした施設でありながらも、大人にもうれしい蒲郡の魅力を体いっぱいに感じられる場所です。週末は、家族みんなでラグーナテンボスへ出かけてみてくださいね。
ラグーナテンボス
- 住所
- 愛知県蒲郡市海陽町2-3
- 電話
- 0570-097117(インフォメーションセンター、受付時間9:00~16:00)
- 駐車場
- あり。1日1台800円
ラグナシア
- 営業時間
- 最長9:00~22:00
(※季節・曜日などにより異なります。必ず公式Webページをご確認ください)
- 料金
- 観覧券:中学生以上2,250円、小学生1,300円、3歳以上800円
パスポート:中学生以上4,350円、小学生3,250円、3歳以上2,500円
(その他、平日パスポート・シーズンパスポート・年間パスポートなどあり) - チケット
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撮影/渡辺 健太郎
取材・文/楽天トラベルスタッフ
※掲載内容な公開時点のものです。ご利用時と異なる場合がありますので、利用する際は公式HPなどでご確認ください。