提供：ことりっぷ
多くの人で賑わうのにどこかゆったりとした空気が流れる街・吉祥寺。おさんぽ中に立ち寄るのにもぴったりのカフェをご紹介します。今回は、草花や本、アートに囲まれたユニークな空間や新しい味に出会えるお店など、個性的なお店をセレクト。自分だけのお気に入りを見つけにぜひお出かけしてみてくださいね。
洞窟を思わせるような非日常的空間が印象的「コーヒーホール くぐつ草」
吉祥寺の駅前の商店街のなかにある創業43年を超える喫茶店「コーヒーホール くぐつ草」。柔らかな曲線を描く天井や、人の手で掘られたような壁面が印象的、非日常的でありながらも温もりが感じられ、落ち着きます。
オリジナルの味わいを求めて試行錯誤を繰り返し、オープンから5年後にメニューに載ったという「くぐつ草カレー」は、ランチの人気メニュー。食後は、ネルドリップで淹れる「ブレンドコーヒー」を楽しみましょう。
体に優しい和定食ランチが人気「四歩」
吉祥寺駅北口を出て約10分、五日市街道から路地を入ったところにある雑貨店併設の人気カフェ「四歩」。「老若男女が楽しめる店」をコンセプトに日本全国から雑貨をセレクト、カフェではほっとくつろげる家庭料理をいただくことができます。
ランチタイムのおすすめは「本日のごはんセット」。日替わりの肉か魚か選べるメインメニューに白米、玄米、十五穀米からから選べるごはん、みそ汁、漬物、小鉢が3種類ついた贅沢な一品です。
カフェタイムには、約10種類のケーキやパフェのなかから2～3種を選ぶ「デザートプレート」を。デザートをどれにしようか迷ったらぜひトライしてみて。
緑に囲まれた紅茶専門カフェ「TEA HOUSE はっぱ」
吉祥寺のメインストリート「吉祥寺中道通り商店会」の途中にあるテーマパーク「吉祥寺プティット村」。こちらの一角にある「TEA HOUSE はっぱ」は、まるで森の中に迷い込んだかのような非日常的気分に浸れる紅茶専門カフェです。店内はドライフラワーが天井から吊り下げられ、葉っぱのようなハート形のような窓から差し込む光が独特な世界を演出しています。
フルーツティー「ストロベリーサーカス」と「フルーツタルト」 
「サーモンのブルスケッタ」と「自家製レモネード」
お目当ての紅茶は、フレーバーティー、スペシャルティー、フルーツティーなど約20種類ほど。なかでも大きなカットのドライフルーツやハーブ、スパイスなどをたっぷり使ったノンカフェインのフルーツティーがおすすめです。
ランチにしたい軽食メニューも充実。新鮮な野菜がをたっぷり使用したヘルシーなひと皿をこだわりドリンクと一緒にどうぞ。
イギリスの伝統菓子を紅茶と共に「マーガレット・ハウエル ショップ＆カフェ 吉祥寺」
イギリスのクロージングブランドが手がける「マーガレット・ハウエル ショップ＆カフェ 吉祥寺」。北口から中道通りの商店街を抜けた緑あふれる公園に隣接、ショッピングや散歩の合間に立ち寄れる立地です。
1階のカフェではイギリスで古くから親しまれている料理を、現代の食文化に合わせてアレンジしたスイーツやランチをいただけます。アフタヌーンティの本場ならではの紅茶も種類豊富にそろい、贅沢な午後のひと時が過ごせます。
体にやさしいヘルシーメニューが充実「海猫山猫」
三鷹と吉祥寺の間、井の頭通り沿いにある「海猫山猫」は夫婦で営む小さなカフェ。野菜や玄米がたっぷりとれるヘルシーメニューが多く揃います。人気の「農園スムージー」はその日に農園から届いた新鮮な野菜で作るので、どんな内容になるかはお店に行ってからのお楽しみ。素材の味が凝縮した一杯をいただくと、からだの中からきれいになりそう。
農園から届いた旬の野菜をパンと一緒にたっぷり味わえる「野菜がとれるオープンサンド」などの軽食のほか、「油そば」「玄米カレー」などランチにぴったりのメニューも多数。食後にはハンドドリップコーヒーで癒やされて。
つい長居したくなる♪本が読めるカフェ「アリーカフェ」
一番人気の「角煮ごはんの和風オムライス」
多くの人で賑わう駅前からわずか2分ほどの場所にある「アリーカフェ」。扉を開けると別世界の静けさで、家具や植物の配置、パーティションなどの工夫が光るライベートな空間が広がります。店内のあちこちに本好きなオーナーがセレクトした本や雑誌が置かれ、自由に手に取って読むことができます。
カフェのメニューは、角煮がたっぷり入った和風オムライスや、オレオを練りこんだ自家製のチーズケーキ、リヨンに本店を構える人気紅茶店「CHA YUAN」のお茶など。ランチからスイーツ、ドリンクまで魅力的なメニューが揃い、くつろぎの時間を彩ってくれます。
ビルの3階にあり、駅前の喧騒がうそのよう
タイムワープしたみたい♪「ゆりあぺむぺる」
南口から徒歩3分。バス通り沿いにある洋風の白い建物が、喫茶店「ゆりあぺむぺる」です。その少しユニークな店名は、宮沢賢治の詩集『春と修羅』に登場する名前からつけたのだそう。店内にはアンティーク調の家具やインテリアが置かれていて、ランプの薄明かりが落ち着いた雰囲気を醸し出します。
こちらのお店の定番人気はクリームソーダ。メニューには赤、青、黄色と色とりどりのクリームソーダが並んでいて、どれにしようか迷ってしまいます。にっこり笑顔モチーフのスマイルチキンカレーなやミラノ風シチュー、サンドイッチなどランチのメニューも豊富に揃います。
カラフルでポップ「ハティフナット吉祥寺のおうち」
吉祥寺駅北口から歩いて6分ほど。「HATTIFNATT（ハティフナット）吉祥寺のおうち」は、古民家を改装したポップでカラフルなカフェです。
小さな扉を開けると、壁一面に描かれたかわいい絵がお出迎え。木の温もりが懐かしい店内には、木のテーブルや椅子、屋根裏ロフト席もあって、童心に返った気分で楽しめますよ。
お店では、タコライスをはじめとしたフードメニューのほか、ふわふわのシフォンケーキなどスイーツも充実。ラテアートがかわいいドリンクメニューも豊富で、乙女心をくすぐります。ハンドメイドの雑貨屋さんもすぐ近くにあるので、ぜひ立ち寄ってみませんか。
洋服屋さん併設のカフェ「コロモチャヤ」
吉祥寺駅からすぐの「coromo-cya-ya（コロモチャヤ）」は、洋服屋さんにカフェが併設されたお店。ショップとカフェがガラスで仕切られた開放的な空間なので、お買い物に迷ったらカフェでひと休みできます。
カフェの自慢は、タルトと紅茶。オリジナルブレンドや季節の紅茶など多彩なお茶が楽しめますよ。タルトは、リンゴやバナナの定番をはじめ、レモンを使った季節のタルトもいただけるので、おいしい紅茶と一緒にゆっくりとくつろいでみては。
“生”フローズンヨーグルトが人気「ウッドベリーズ マルシェ」
フローズンヨーグルトとパフェが楽しめる「ウッドベリーズ マルシェ」は、吉祥寺駅北口から歩いて４分ほどの場所にあります。
こちらでいただけるのは、自家発酵の手作りヨーグルトと産直果物を使い、素材本来の味を引き出した繊細で優しい味わいの生フローズンヨーグルト。加熱殺菌をせずに乳酸菌が生きたヨーグルトや新鮮な果物といった「生」の自然素材だけを使うため、生フローズンヨーグルトと呼ぶそう。
この時期は、タカミメロンなど旬の果物を使ったメニューも登場します。涼しげでビタミンも摂れるので、じめじめした季節を爽やかに過ごしてみませんか。
季節の野菜をたっぷりとり入れた「オリド」のサンドイッチ
「ORIDO（オリド）」は、オーナーの江口さんがフードスタイリストの経験を活かして始めたカフェ。有機栽培の野菜など厳選した食材で作るサンドイッチやでリセットは、食材の組み合わせも絶妙です。手作りスイーツもやさしい味わいでほっこりしますよ。
花屋さんの中の隠れ家「吉祥寺ひとくさ/くろもじ珈琲」
JR吉祥寺駅から徒歩10分。緑の草花が並ぶアパートの１階にある「吉祥寺ひとくさ/くろもじ珈琲」。花屋さんとカフェが併設されたお店です。アクセサリーやドライフラワーなどのオリジナル商品も多く、苔玉やスワッグ作りのワークショップなども人気です。
カフェスペースはお店の奥にあり、隠れ家のような雰囲気。自家製スイーツや深いコクが魅力のオリジナルブレンドコーヒーなど、こだわりの逸品が勢揃い。美しい草花に囲まれた空間で、香りにも癒やされながらゆっくりと食事やお茶をどうぞ。
山野草や枝物の取り扱いが多いのもこちらの花屋さんの特徴
幻想的な「焼き氷」で話題！「カフェ ルミエール」
目の前でパフォーマンス。炎に包まれる様子は魔法のよう
吉祥寺駅公園口を出てすぐの場所ながら、少しわかりにくい立地の「カフェ ルミエール」。高品質なスペシャリティコーヒーを親しみやすく提供する場所として2012年にオープンし、豆の種類だけでなく、淹れ方も3種類から選んで楽しめる“大人の隠れ家”です。
こちらで人気なのが、2017年にスタートした「焼き氷」。メレンゲで包んだかき氷をバーナーで炙り、火をつけたラム酒をかけていただきます。ふわふわのメレンゲとかき氷の取り合わせにラム酒の風味が加わり、まさに新感覚の味わい。食べ進めるとフルーツやクリーム、自家製のクッキーなどが現れ、最後まで飽きずに楽しめます。
井の頭公園の一軒家「カフェ・ド・リエーヴル うさぎ館」
ブラウンシュガー塩バターの「クレープ」（手前）
井の頭公園内の木々が生い茂るエリアにある「Café du lièvre うさぎ館（カフェ・ド・リエーヴル ウサギカン）」。地下にはオーナー・吉田キミコさんのギャラリーがあり、少女やうさぎをモチーフにした作品がヨーロッパのような雰囲気を醸し出しています。
メニューは名物の香り高くパリッとした食感が絶品のそば粉100%の「ガレット」や、フランス産の小麦粉を使った､柔らかくもちもちの「クレープ」など。惜しまれつつ閉店た吉祥寺の人気店「モンタナ」のカレーもいただけます。ワインなどのドリンクも充実。明るい店内から四季折々の景色を眺めながら、食事もお茶も楽しめます。
ガレットの発祥地であるフランス・ブルターニュ地方のレストランをイメージ
駅近なのにゆったり感がうれしい「コマグラカフェ」
食器類もあえて不統一。どんなお皿で運ばれてくるかも楽しみのひとつ
東急百貨店裏の脇道にあるビルの3階にあり、入口にある深緑色の小さな看板が目印の「コマグラカフェ」。バーをリノベーションした空間に、もとのお店から引き継いだものや古道具屋さんから来た家具や照明が配されています。オーナーさんが好きなものを少しずつ揃えたそうで、バラバラながら不思議な統一感。便利な立地ながら静かな時間が流れます。
メニューはカレーなどの本格的な食事から、季節の果物をふんだんに使った手作りのスイーツまで。営業時間や新しいメニュー、季節のおすすめなどは公式Instagramで発表されるので、チェックしてから訪れるのがおすすめです。
バーの名残のカウンター。温かい雰囲気が漂う
いかがでしたか？
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したお店の中から、吉祥寺の個性的なカフェをまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日などの情報は、各記事の公開時点のものですので、事前に確認しておでかけしてくださいね。
文：朝光洋理／高柳涼子
