提供:ことりっぷ
一年を通して観光客でにぎわう浅草。今回は、町歩きの途中に立ち寄りたいランチがおいしいお店をご紹介します。下町らしい雰囲気が残る浅草&蔵前エリアで、伝統的な和定食を味わえるお店、ひとりでも入りやすいごはん屋さん、ゆっくりと過ごせるおしゃれなカフェなどバラエティ豊富におすすめをセレクトしました。
気分やいっしょに行く人に合わせて、思い思いのランチを楽しんでくださいね。
グランプリ受賞の老舗「グリル グランド」
1941年創業の洋食レストラン「グリル グランド」。3代続く伝統の味を求めて多くの人が足を運びます。2週間煮込んだデミグラスソースや、一般社団法人日本コロッケ協会主催のコロッケグランプリ2年連続金賞受賞のカニクリームコロッケはぜひ味わってほしい一品。サクッサクの衣のコロッケがクセになりますよ。
肉汁あふれるハンバーグが名物「モンブラン」
「ロシア風ハンバーグ」、サラダ付きのセットもあり
東京メトロ・浅草駅の雷門方面出口から歩いて5分、浅草寺の大提灯前を通り過ぎしばらく進んだところにある「モンブラン」。ケーキ屋さんのようなモザイク調のかわいいレンガ壁が目印です。
看板メニューは鉄板にのせられ、ジュウジュウと湯気を上げながら運ばれてくる「ハンバーグ」。国産牛肩ロースを二度挽きした挽肉を使用、味の決め手となるタマネギは1時間以上かけて炒め、さらに数時間寝かせるというこだわりよう。シンプルだけど、肉の旨みがしっかり感じられるハンバーグを求めて、連日多くの人が訪れます。
昭和レトロな空間で懐かしの洋食を「ヨシカミ」
「ビーフシチュー」(3000円)、「オムライス」(1450円)
東京メトロ銀座線・浅草駅から徒歩約5分。観光スポット、浅草演芸ホールや浅草ROXの近くに位置する「ヨシカミ」。1951(昭和26)年から続く老舗の洋食屋で、開店前から行列ができるほどの人気店です。
赤いチェックのテーブルクロスなど、昭和レトロな雰囲気の中いただけるのは、半熟の卵と秘伝のソースを使ったケチャップライスとの組み合わせがたまらない「オムライス」。他に、ほろほろのお肉を濃厚ブラウンソースでじっくりと煮込んだ「ビーフシチュー」も人気です。
芸人さんや著名人の色紙が並ぶオープンキッチンの店内
羽釜で炊いた艶やかごはんの和定食「梅と星」
いつも観光客でにぎわっている仲見世通りの一本裏に佇む「梅と星」。炊き立ての羽釜ごはんと、選りすぐりの梅干しとスター(星)ぞろいのお供たちなどがセットになった定食が看板メニューのお店です。
おすすめは「おともみくじ定食」。羽釜で炊いたふっくら艶やかなごはん、豚汁、浮浮卵(ふわふわたまご)、梅干し、お供3品がセットになった定食です。 お供は、塩昆布、大根のたまり漬、いぶりがっこなど約20種。七福神のイラストが描かれた7本のおみくじを引いて、お供の3品が決まる楽しい仕組みです。
隅田川が目の前♪絶景浅草ビューを満喫「カフェ・ムルソー」
浅草で40年以上愛されてきた老舗カフェ「カフェ・ムルソー」。江戸通りの1本隣にある路地にひっそりと店を構え、まるでヨーロッパのカフェのようなたたずまいです。リバーサイドの大きな窓は気候の穏やかな春や秋には全面開放され、東京スカイツリーやアサヒビール本社、駒形橋をくぐる水上バスなど、浅草ならではの景色が存分に楽しめます。
「本日のキッシュ」のコース(パン付き)
昼はグラタンやパスタをメインにしたランチセット、ブランチタイムにオーダーできる「本日のキッシュ」のコースは、メインのキッシュのほか、前菜、スープ、サラダ、パン、デザート、ドリンクがセットになっています。
浅草寺詣での帰りに訪れたいおにぎり専門店「宿六」
おにぎり2個(814円~豆腐味噌汁と沢庵つき ※おにぎり3個は1200円~)
大勢の参拝客でにぎわう浅草寺の近くにある「宿六」。創業70年を迎えるこちらは、東京で一番古いおにぎり専門店。檜の一枚板を使ったお寿司屋さんのようなカウンターにはショーケースが設置され、その中には「梅干」「さけ」のほか、小さなエビを醤油につけた佃煮の「あみ」や「いくら」などおにぎりの具材が並びます。
お米は毎年新米の時期に30銘柄ほどを試食する中から1銘柄だけをセレクト。大きな羽釜で炊いたごはんを江戸前の海苔で巻いたできたてのおにぎりは、なによりのごちそうです。
創業150年を超える江戸前天ぷらの有名店「天麩羅 中清」
江戸前天ぷらの老舗「天麩羅 中清」。仲見世商店街と並行にのびる浅草オレンジ通り沿い、浅草公会堂の向かいにある歴史を感じる建物です。池のある静かな中庭がシンボル的な存在で、それを囲むように数寄屋造りの離れ座敷が並んでいます。
看板商品は「雷神揚げ」か「天丼」。ランチは、芝エビとアオヤギの貝柱のかき揚げで、迫力のあるボリューム満点の「雷神揚げ」を定食でいただくことができます。丼物が好きな方は、「天丼」がイチオシ。秘伝のたれにくぐらせた、車エビ2本、キス、芝エビのかき揚げがのっています。
大根づくしの定食「ごはん×カフェ madei」
メインのおかずは週替わり、小鉢も選べる。「大根尽くしの縁結び定食」(1100円)
浅草寺周辺の喧騒から少し離れた、縁むすびの神様ともいわれる待乳山聖天(まつちやましょうでん)のそばにひっそりと佇む「madei(までい)」。ランチの「大根づくしの縁結び定食」は、大根を使ったメインのおかずに、大根の炊き込みごはんとスープ、小鉢と大根の皮を使った小皿の2品。大根がお供えものという、お店の前の待乳山聖天にちなんだ大根づくしのやさしい味わいの和食ランチです。デザートには、さっぱりやさしい甘さの「はちみつ大根アイス」を味わって。
【蔵前】隅田川沿いのビストロ「シエロイリオ」
「日替わりランチ」(1100円)は、スープ、パンまたはライス付き
浅草から蔵前へ、都営浅草線でひと駅。隅田川沿いの「リバーサイドカフェ シエロイリオ」は、窓際の席から、隅田川と東京スカイツリー®が望める抜群のロケーション。契約農家から届く、こだわりの野菜を使ったカジュアルな料理を比較的お安い価格でいただけます。15時までオーダーできるランチはパスタやボリュームたっぷりのメインのものなど、メニューも豊富。しっかり食べたいときはコースメニューをどうぞ。
【蔵前】もちもち寝かせ玄米の定食。「結わえる 本店」
ハレ箱膳定食(1100円)※内容変更の場合あり
蔵前駅から歩いて4分。隅田川沿いの静かな路地にある「結わえる商家」。入口近くの物販コーナーの奥には、玄米が評判の「一膳飯屋」があります。
ランチタイムにはおばんざいが選べる、一汁三菜の充実した和定食をいただけます。保温熟成させた“寝かせ玄米”という独自の炊き方の玄米は、もちもちした食感と旨み。小鉢や汁物は日替わりです。どれも手が込んでいるのに、やさしい味付け。素材の味が活かされています。
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いかがでしたか?
今回は過去に紹介した記事と「ことりっぷアプリ」の投稿から、覚えておくと便利な浅草周辺エリアのランチがおいしいお店をまとめてご紹介しました。
メニューや営業時間、定休日などの情報は、各店舗に確認してからおでかけしてくださいね。
文:朝光洋理