2023年11月23日〜11月26日の4日間、盛岡市内4つの歴史的建造物でダンス・演劇・音楽などを楽しめる「MORIOKA ARTS TRAVERSE(モリオカ・アーツ・トラヴァース)~もりおか周遊舞台芸術祭~」が開催されます。
4つの会場では、コンテンポラリーダンス・演劇・クラシック音楽・現代音楽・デジタルインスタレーションなどの様々なジャンルのパフォーマンス公演を実施。盛岡の街を巡りながら楽しむ、周遊型の舞台芸術祭です。アーティストが岩手県に滞在して創作した作品など、本イベントのためのスペシャルな作品も多数上演されます。
明治時代の洋館でトークセッションや演劇、デジタルアートなどを展開
ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」に選出され、国内外から旅行先として注目が高まっている岩手県の盛岡市。同イベント開催中には、市内の歴史ある4つの文化建造物でライブパフォーマンスが繰り広げられます。アーティストたちがつなぐ盛岡市の過去と現在、未来をその目で目撃してください。
4つの会場は、いずれも盛岡駅からタクシーやバスで約10〜15分。市内観光を兼ねて、芸術の秋を満喫するのにうってつけです。ここでは期間中に開催されるパフォーマンス、展示をいくつか紹介します。
旧石井県令邸
明治18年頃に建設された盛岡で最も古い本格的なレンガ造りの洋館。第2代・石井省一郎県令の私邸
(1)オープニングプログラム「ダンスショーイングとデジタルアート展ギャラリートーク」
前半は、ダンサーの森下真樹氏と中村駿氏が踊りながら邸内を巡ってみせるショーイング。後半は、盛岡出身のデザインエンジニアであるアラカワケンスケ氏と建築士の千葉光(NoMaDoS)氏が、建築という視点から盛岡市の「めぐり」をテーマに対談します。
日時:2023年11月23日13:30〜15:00
料金:参加無料(定員約20名、要予約)
(2)まちと呼応する体験型演劇作品「ト(”)リップ ~旧石井県令邸編~」
「ト(”)リップ」とは、劇作家・演出家であり、盛岡市の旅行会社でガイドを行っている村田青葉氏が「まち」と「演劇」を組みあわせた新企画。街や人、建造物などの歴史から滴り落ちた(ドリップ)話しを、演劇(ドラマ)で表現し、観客を小旅行(トリップ)へ誘います。
日時:2023年11月25日、26日(1日9ステージ、各約20分)
料金:500円(定員各回約12名)
古典から現代まで地元ゆかりのアーティストによるコンサートや舞踏
岩手県公会堂
昭和2年に昭和天皇の成婚を記念し竣工。設計は「日比谷公会堂」「早稲田大学大隈記念講堂」を設計した佐藤功一博士氏。
(1)「木管五重奏曲コンサート」
公募した2名の作曲家と、地元ゆかりの「いわてフィルハーモニー・オーケストラ」の若手アーティストたちがコラボレーション。作曲家の大畑眞氏は「伝統芸能」を、井澗昌樹氏は宮沢賢治の「双子の星」をテーマに、岩手県に滞在しながらそれぞれ木管五重奏を作曲しました。100年前頃の木管五重奏の名曲とともに奏でます。
日時:2023年11月23日16:00~、19:00~、11月24日19:00~
料金:1,500円
定員:50名(自由席)
(2)岩手出身の若手音楽家コラボレーション いわての「四季」
岩手出身のヴァイオリニスト・町田匡氏をソリストに迎え「いわてフィルハーモニー・オーケストラ」がヴィヴァルディの「四季」を披露。古典と現代的にアレンジしたヴァージョンを演奏し、違いを楽しめる構成になっています。
日時:2023年11月25日19:00~、11月26日11:30~
料金:1,500円
定員:50名(自由席)
岩手銀行赤レンガ館
明治44年に落成し、岩手銀行中ノ橋支店として市民に愛された、東北地方に唯一残る辰野金吾建築。
(1)クラシック音楽と呼応するコンテンポラリーダンス公演「ベートーヴェンを踊る」
ベートーヴェンの「運命」や「第九」を振付し、大好評を得たコンテンポラリーダンサーの森下真樹氏が岩手に凱旋。今回はダンサーの中村駿氏とダンサーであり映像作家の酒井直之氏とともに盛岡に滞在し、交響曲第3番「英雄」をつくり上げました。
日時:2023年11月25日11:30〜12:15、11月26日14:00〜14:45
料金:1,500円
定員:30名
もりおか啄木・賢治青春館
明治43年に「第九十銀行本店本館」として落成し、 設計は盛岡出身設計技師の横濱勉氏。
(1)美術と呼応するクラシック音楽コンサート「マリンバの魅力」
古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持つマリンバ・打楽器奏者の熊谷綾子氏が「自然」をテーマにソロコンサートを開催します。
日時:2023年11月26日15:00(開場14:30)
料金:1,500円
定員:60名
他にも注目の催しが用意されています。どの会場も歴史とおもむきがたっぷりなので、寺町通りや盛岡八幡宮といった観光スポットとあわせ、秋の盛岡をそぞろ歩きしながら、アートに触れてみてはいかがでしょうか?
MORIOKA ARTS TRAVERSE~もりおか周遊舞台芸術祭~
- 住所
- 旧石井県令邸:岩手県盛岡市清水町7-51
岩手県公会堂:岩手県盛岡市内丸11-2
岩手銀行赤レンガ館:岩手県盛岡市中ノ橋通1-2-20
もりおか啄木・賢治青春館:岩手県盛岡市中ノ橋通1-1-25 - 料金
- イベントによって異なる
- 開催期間
- 2023年11月23日〜11月26日
- 時間
- イベントによって異なる
- アクセス
- 【電車】JR「盛岡」駅よりタクシーで約10分
- 公式サイト
- MORIOKA ARTS TRAVERSE~もりおか周遊舞台芸術祭~