提供:テレビ大分
大分県内の流行の場所などを紹介する特集。今回、取材したのは約70年の歴史を誇る菓子「ビスマン」。大分県中津市の老舗菓子店「ビスマン本舗 殿畑双葉堂(とのはたふたばどう)」(以下「殿畑双葉堂」)の商品で、アニメ映画にも登場し、注目されています。
「子どもたちにビスケットを」先代の思いが込められた一品
「殿畑双葉堂」の店内に入ると、さまざまな種類のお菓子が出迎えてくれます。
その中でもひときわ目を引くのが「ビスマン」。
レトロな雰囲気漂うパッケージと愛らしい見た目が特徴的なこのお菓子は、店の看板商品として知られています。
ビスマンは1955年に誕生。
当時ビスケットは高級品で、「子どもたちにビスケットのようなお菓子を食べさせたい」という殿畑双葉堂3代目の殿畑忠さんの思いから生まれたのが、このビスケットまんじゅう「ビスマン」だったんです。
5代目の殿畑敦士さんは「パッケージも当時のまま残しています」と語ります。
時代を超えて愛され続ける秘密は、ビスマンの変わらない味と姿にあるのかもしれません。
焼きたての香りに包まれる幸せな時間!
年季の入ったオーブンがある工場で製造過程を見学させてもらうと、手作りの温もりが伝わってきます。
ビスマンの中身は、卵の黄身を入れた黄身餡。
見た目は変わっていないものの、ビスマンの中身や味は時代とともに少しずつ進化を遂げているそうです。
焼き上がったばかりのビスマンを試食させてもらいました。
―リポーター
「このビスケット生地が本当にサクッと、でもしっとりとしていて、黄身餡のほどよい甘さと黄身のコクがすごくおいしい!」
焼きたてのビスマンは週に1回ほど不定期で販売していて、1個140円で購入することができます。
アニメ映画「きみの色」に登場
そんなビスマンが思わぬところで全国区の知名度となっているというウワサ…。
実は、アニメーション映画「きみの色」のワンシーンに登場しているんです。
映画の舞台が長崎をモデルにしていることから、九州の銘菓として知られるビスマンが選ばれたということです。
映画の中では、「またこれでごめんよ」「これがいいんだよ」というセリフとともに、登場人物たちが手にしておいしそうに食べています。
「きみの色」とコラボしたオリジナルデザインのビスマンも販売中です。
伝統と革新の融合で未来へ
誕生からおよそ70年。中津の地で生まれたビスマンは、いま新たな脚光を浴びています。
時代に合わせて進化させつつも大切な部分は守り続ける。
これこそが、ビスマンが長く愛され続けてきた秘密なのでしょう。
ビスマン本舗 殿畑双葉堂 本店
- 住所
- 大分県中津市植野524‐1
- 営業時間
- 8:00~17:00
- 電話番号
- 0979-32-6151
- 公式サイト
- 殿畑双葉堂
※この記事は、2024年09月12日にテレビ大分「TOSオンライン」で公開された記事を転載したものです。
大分県の宿
大分県の楽パック(航空券+宿)
大分県のJR楽パック(JR・新幹線+宿)