はじめての「豊洲市場」の歩き方。おすすめの海鮮グルメ・周辺観光スポットをご紹介【楽天トラベル】

公開日: 2023/09/08

日本のみならず、世界中からさまざまな食材が運ばれる「豊洲市場（とよすしじょう）」。1935（昭和10）年から公設卸売市場として機能していた「築地市場」の代替として、2018（平成30）年に開場しました。
新鮮な魚介類や青果を求めるプロの料理人やバイヤーはもちろん、一般の人が来場できるエリアもあります。

東京の主要な観光地のひとつにもなっているため「一度は行ってみたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、はじめて市場に行く方に向けた、豊洲市場のおすすめスポットをご紹介します。

・豊洲市場へのアクセス
・6街区「水産仲卸売場棟」の見学コースと飲食店を巡ろう！
・プロのための物販エリア「魚がし横丁」でお買いもの
・早朝はマグロのせりを体感するチャンス！7街区エリアへ
・5街区「青果棟」の見学コースは見ごたえたっぷり！飲食店街も
・豊洲市場を満喫した後は、周辺エリアのレジャー施設へ！

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豊洲市場へのアクセス

豊洲市場へ行くには、新交通ゆりかもめの利用がおすすめです。豊洲市場の最寄りである市場前駅は、ゆりかもめ新橋駅から直通約27分で到着。また、新橋駅前からは豊洲市場行きのバスも出ています。

豊洲市場内で一般来場者が入れるエリアは、6街区「水産仲卸売場棟」、7街区「施設管理・水産卸売場棟」、5街区「青果棟」です。市場前駅からは、屋根のある歩行者デッキでそれぞれつながっているので、日差しの強い日や雨の日でも快適に移動できます。

6街区「水産仲卸売場棟」の見学コースと飲食店を巡ろう！

豊洲市場の人気スポット、飲食街に行ってみましょう。改札を出て、歩行者デッキを右に進むと、6街区の「水産仲卸売場棟」に着きます。

ここは、寿司や海鮮丼、⿂料理やとんかつなど、22店舗の飲食店が軒を連ねるエリア。市場内で働く人や買い出し人のための食堂ですが、一般の人も食事ができます。土曜日や観光シーズンは混雑しているので、ゆっくり見て回りたい場合は、平日の午前中に行くのが良いでしょう。
※市場の休市日（主に水曜、日曜、祝日）は飲食街もお休みです。

海鮮丼　大江戸　豊洲市場内店

「海鮮丼大江戸豊洲市場内店」は、1909（明治42）年に創業し、築地市場の時代からさまざまなメニューを提供してきた海鮮丼専門店。行列が絶えない人気のお店です。

毎朝市場から仕入れる新鮮素材をぜいたくに使った丼は、味はもちろんのこと、見た目も華やかでボリュームたっぷり。「頂生えびのぼりいただき丼」（2,900円）は、特に人気が高いメニューのひとつです。

そそりたつ2匹のえびは大迫力！そのインパクトの大きさに、運ばれてきた途端思わず歓声をあげる人も多いそう。

丼にはお味噌汁とオリジナルの魚介だしが付いてきます。魚介のうまみがたっぷり入った熱々のだしをかけることで、さらに深みのある味わいに。ボリューミーで大満足の逸品です。
同フロアには、姉妹店「魚がし料理粋のや（いきのや）」もあり、そこでは金目鯛の煮付けや銀だらの西京焼きなどの魚料理を味わえます。

海鮮丼　大江戸　豊洲市場内店

住所: 東京都江東区豊洲6-5-1　水産仲卸売場棟(6街区)　3階飲食店街内
営業時間: 7:00～14:30
席数: カウンター11席
公式サイト: 海鮮丼　大江戸　豊洲市場内店

寿司大（すしだい）

新鮮な旬のネタの仕入れにこだわり、心のこもった接客でもてなしてくれる「寿司大」。板前が目の前で握ってくれる寿司は、どれも絶品です。

ぜひ食べていただきたいメニューは「店長おまかせセット」（5,000円）。今回は撮影用として特別にひと皿にまとめてもらいましたが、本来では握りたてを一貫ずつ提供してくれます。最後の一貫は、好きなネタを選べるのもうれしいポイント。
店内は活気にあふれており、大将や板前さんとの会話を楽しみに訪れる人もいるそう。お寿司以外にもおつまみや季節のメニューも豊富なので、新鮮な魚をお酒と一緒に味わいたい際にはぴったりです。

寿司大

住所: 東京都江東区豊洲6-5-1　水産仲卸売場棟（6街区）3階飲食店街内
営業時間: 6:00～14:00
定休日: 休市日に準ずる
席数: カウンター14席　テーブル2席
公式サイト: 寿司大

「水産仲卸売場棟」の見学コース

歩行者デッキをさらに進んだ先には、「水産仲卸売場棟」の見学者コースがあります。ここからはガラス越しに、プロの料理人や買い出し人が水産物を仕入れる様子を見ることができます。

豊洲市場のミニチュアや市場内で使われている実物のターレー（運搬車）、クロマグロの大きな実物大パネルもあり、通り過ぎる家族連れや、外国人観光客たちはみんな興味津々。

見学コースは市場での思い出を残す、撮影スポットとしても人気。市場らしい仕入れの風景をのぞいてみたい人は、早朝が一番にぎわっているので、朝一番に行くことをおすすめします。

水産仲卸売場見学コース

住所: 東京都江東区豊洲6-5-1　水産仲卸売場棟（6街区）3階
利用時間: 5:00～17:00　
※日・祝日及び休市日を除く
定休日: 休市日に準ずる

プロのための物販エリア「魚がし横丁」でお買いもの

水産仲卸売場棟4階の「魚がし横丁」はプロ御用達の物販エリア。一般の人も商品を購入することが可能です。現在、約70店舗の専門店が営業しています。

食品から、市場で働く人の作業服や長靴、料理人のための包丁専門店まで、幅広いジャンルのお店が立ち並び、「1周すればだいたいのモノがそろう」と言っても過言ではないエリアです。午前中には売り切れてしまう品物もあるので、早めに行くのがおすすめ。

築地正本（つきじまさもと）

「築地正本」は、江戸末期の刃物製造業から始まった料理用包丁の専門店。築地市場の時代から、料理人の仕事を支えてきた老舗です。和包丁はもちろん、洋包丁にも最上級の鋼材を使って製造していることが特長です。

刺身包丁、出刃包丁、牛刀、三徳包丁、ペティナイフから、はさみや研ぎ石まで、バラエティに富んだ商品がそろっています。

よく切れて刃持ちが良く、アフターサービスにも力を入れている「築地正本」は、料理界では名高く、数々の著名な料理人が、代々築地正本の包丁を使っているそう。
近年は、海外からの観光客も多いようで、取材時も多くの人が研ぎの作業を珍しそうに見つめていました。

築地正本

住所: 東京都江東区豊洲6-5-1　水産仲卸売場棟（6街区）4階
営業時間: 6:00～14:00頃（不定期で変動あり）
定休日: 日曜、祝日、及び休市日に準ずる
公式サイト: 築地正本

玉子焼つきじ丸武（まるたけ）豊洲店

「玉子焼つきじ丸武」は、創業80年以上の築地市場でも人気の玉子焼専門店です。今は少なくなっている手焼きにこだわり、昔ながらの味を受け継いでいます。秘伝のだしをたっぷり使い、職人の手で一本ずつ丁寧に焼かれた玉子焼はふんわりとしたやさしい味わい。

定番の「厚焼玉子」（720円）のほか、特選桜海老の釜揚げが入った「海老玉」（800円）、三つ葉を混ぜ入れた「三つ葉巻」（750円）、国内産の良質なねぎが包みこまれた「ねぎ玉」（700円）、生の青のりを使用した風味豊かな「海苔玉」（700円）など、さまざまなメニューがあります。伊達巻スイーツの「伊達ロール」（550円）やハーフサイズの「小巻」（400円）などは、お土産にもぴったり。

玉子焼つきじ丸武豊洲店

住所: 東京都江東区豊洲6-5-1　水産仲卸売場棟（6街区）4階
営業時間: 4:30～14:30頃（土曜は15：00）
定休日: 祝日・休市日に準ずる
公式サイト: 玉子焼丸武

4階には、これまで紹介した以外の包丁や玉子焼きのお店も並んでおり、店舗によって雰囲気や特長も異なります。まずは一周してすべてのお店をのぞいてみてはいかがでしょうか。

湾岸エリアを一望！屋上緑化広場

水産仲卸売場棟に行った際に、ぜひ足を運んでいただきたいのが「屋上緑化広場」です。行き方は「魚がし横丁」のフロアから階段、または見学者通路からエレベーターを使って「屋上プロムナード」へ上がり、案内に従って進んだ先にあります。

広場に出ると、目の前には青々とした芝生と東京の湾岸エリアが広がります。天気がよければ、ここから富士山が見えることも。市場の中をたくさん歩いて疲れたら、ここで休憩することもできます。飲食は禁止のため、購入した商品などの持ち込みには気を付けましょう。

屋上緑化広場

場所: 東京都江東区豊洲6-5-1　水産仲卸売場棟（6街区）屋上
利用時間: 5:00～23:00

早朝はマグロのせりを体感するチャンス！7街区エリアへ

市場前駅から、左へ進んだ先にあるのは、豊洲市場の7街区エリア。ここには「管理施設棟」と「水産卸売場棟」の2つの棟があります。

つきぢ神楽寿司　豊洲市場店

「管理施設棟」の3階にも10店舗以上の飲食店があり、観光シーズンやお昼時には多くの人でにぎわっています。その中で今回ご紹介したいのは「つきぢ神楽寿司」です。

このお店のこだわりは、なんといっても「赤シャリ」を使用した、本格的な江戸前寿司を味わえること。オリジナルの赤酢で握ったシャリは香り高くまろやかで、ネタ本来の味を引き立たせてくれます。珍しいシャリに興味を引かれる人も多く、外国人観光客がSNSで紹介することも多いそう。

「おまかせ 11貫（玉子・味噌汁付き）」(3,500円）は、「つきぢ神楽寿司」のもうひとつのこだわりである炙り寿司も楽しめるセットです。炙り寿司は醤油を付けずに食べてもおいしいので、まずはそのままでシャリと素材の味を楽しみましょう。

つきぢ神楽寿司　豊洲市場店

住所: 東京都江東区豊洲6-6-1　管理施設棟（7街区)　3階
営業時間: 7:00〜15:00（L.O.14:30）
定休日: 日曜、祝日　そのほか休市日に準ずる
席数: カウンター8席、テーブル3席
公式サイト: つきぢ神楽寿司　豊洲市場店

茂助だんご（もすけだんご）

海鮮グルメを満喫した後は、「茂助だんご」でほっと一息。魚河岸で働く男たちの手土産として、120年以上愛されてきた老舗のだんご店です。

小豆を炊くところから手掛けるこだわりの自家製あんは、すっきりとした深い味わい。使われている上新粉も米の製粉から行っているそう。もっちりとした歯応えのあるだんごを噛みしめると、上品な甘さが口の中に広がります。

店内には和カフェが併設されており、築地時代から人気の「玉ぞう」（800円）やあんみつ、抹茶ラテなどカフェメニューも豊富。抹茶と⼀緒に楽しむこともできるだんごは、醤油・こし餡・つぶ餡の3つから好きな味を選べるのもうれしいところ。

テイクアウトの商品を含め、午前中で売り切れてしまうこともあるそうなので、早めの訪問がおすすめです。

茂助だんご

住所: 東京都江東区豊洲6-6-1　管理施設棟（7街区)　3階
営業時間: 6:00〜15:00（和カフェ L.O.14:30）
定休日: 休市日に準ずる
席数: テーブル　15席
公式サイト: 茂助だんご

「水産卸売場」の見学デッキ

飲食店街を抜け、長い廊下を奥へ進んでいくと「水産卸売場棟」に到着します。ここは国内外からの水産物が集められ、業者による取引が行われる場所。

一般来場者は3階の見学者通路から、せりの様子を見ることができます。事前抽選でより近い場所からの⾒学もできるので、気になる人はこちらのページもご確認ください。

早朝しか見ることができないせりを、日中訪れた人でも見学できるよう、こちらのデッキではその様子を撮影した動画が配信されています。

水産卸売場見学デッキ

住所: 東京都江東区豊洲6-6-2　水産卸売場棟（7街区）3階
利用時間: 5:00～17:00　※せり見学時間5:45～6:25
定休日: 日曜、祝日　そのほか休市日に準ずる

5街区「青果棟」の見学コースは見ごたえたっぷり！飲食店街も

カラフルに色分けされた「青果棟」の見学コース

野菜や果物が取引される「青果棟」は敷地面積が広く、見学コースもボリュームたっぷり。

2階の見学コースからは、果物や野菜の入った段ボールが積みあがっている様子や、ターレーが忙しく走り回る姿を見ることができ、市場の活気を味わえます。

このコースは、カラフルに色分けされており、華やかでかわいらしい雰囲気。PRコーナーには、野菜や果物の旬を分かりやすく解説したパネルや休憩スペースもあるので、ひと息つきながら、楽しむことができます。

「青果棟」の見学コース

住所: 東京都江東区豊洲6-3-1 青果棟（5街区）
利用時間: 5:00～17:00
定休日: 日曜、祝日　そのほか休市日に準ずる

また、青果棟の1階にも天ぷら、日本そば、寿司などの飲食店があります。どれも人気店ばかりですが、水産卸売り場などがあるエリアとは少し離れているため、知る人ぞ知る穴場スポットです。ぜひ足を運んでみてください。

豊洲市場

住所: 青果棟（5街区）：東京都江東区豊洲6-3-1
水産仲卸売場棟（6街区）：東京都江東区豊洲6-5-1
管理施設棟（7街区）：東京都江東区豊洲6-6-1
水産卸売場棟（7街区）：東京都江東区豊洲6-6-2
営業時間: 各店舗により異なる
定休日: 休市日についてはこちらのページを参照
アクセス: ゆりかもめ「市場前」駅より徒歩約1分
公式サイト: 豊洲市場

豊洲市場を満喫したあとは、周辺エリアのレジャー施設へ！

豊洲市場の活気を体験し、市場グルメでお腹を満たしたあとは、豊洲エリア周辺へ移動してみましょう。
大人から子どもまで楽しめるレジャー施設が満載です。

teamLab★Planets TOKYO DMM

市場前駅の隣、豊洲市場から徒歩圏内でもある新豊洲駅から徒歩約1分の位置には「teamLab★Planets TOKYO DMM（チームラボプラネッツ　トーキョーディーエムエム）」があります。ここは世界でも珍しい、裸足で体験するアートミュージアム。アートコレクティブ・チームラボの作品を展示するために設計・建設された施設です。