「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」はひまわりやネモフィラ、自然とアートの融合を楽しめる!

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

デジタルテクノロジーを使ったアート作品で国内外問わず、多くの人々を魅了し続けるアート集団「チームラボ」。そのチームラボの常設の野外ミュージアムが大阪・長居公園内にあることをご存知でしょうか?

夜の長居植物園を舞台に繰り広げられる野外ミュージアム「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」の魅力を詳しくご紹介します!

 

「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」の舞台は長居植物園

長居公園

大阪市内南部に位置する「長居公園」。約66ヘクタールの広大な園内に、Jリーグ「セレッソ大阪」のホームグラウンド「ヤンマースタジアム長居」をはじめ、アスレチック施設、カフェやレストラン、BBQ施設などを擁する大阪府民に愛される総合公園です。

梅田から大阪メトロ御堂筋線で約23分、心斎橋やなんばから15分ほどの長居駅に近く、都心から地下鉄一本ですぐアクセスできる立地も魅力的です。

長居植物園 ネモフィラ
長居植物園
長居植物園 バラ
長居植物園 コスモス

その長居公園の一角にあるのが、2024年で創設50周年を迎えた「大阪市立長居植物園」。約24ヘクタールの園内をおよそ1,200種類もの植物が彩り、春にはネモフィラ、夏はひまわり、秋はコスモスや紅葉、冬には山茶花やロウバイなど、一年を通してさまざまな植物を楽しめます。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」は、日中は長居植物園であるこの地を舞台に、日没後に開催されます。チームラボ唯一の屋外の常設展示で、自然が自然のままアートになり、作品と人々と自然の共存を楽しめるのが特長です。

長居植物園

また、開園から50年が経った長居植物園には、オオタカやフクロウなど、多くの野鳥が暮らすように。こういった生き物たちは、そこに健全な生態系がないと生きていけないため、大阪市内という大都市のなかに生態系がうまく息づいていると言えます。

そんな植物園で、「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」の作品は「生命のような存在の輪郭」をテーマに、「生命とはそもそもどんなものなのか?」を問いかけています。

では、「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」の7つの展示エリアを巡っていきましょう!

 

《ツバキ園の呼応する小宇宙 - 液化された光の色, Dusk to Dawn》

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボ《ツバキ園の呼応する小宇宙 - 液化された光の色, Dusk to Dawn》©チームラボ

長居植物園に11ある花木の専門園のひとつ、ツバキ園。日が沈み、辺りが暗くなると、ツバキ園内に設置された卵形体「Ovoid(オヴォイド)」が輝きはじめます。これは、《ツバキ園の呼応する小宇宙 - 液化された光の色, Dusk to Dawn》という作品です。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

まるで命があるかのようにゆっくりと明滅し、音色を奏でるOvoid。人が触ったり、風が吹いて揺れたりすると、色と音色が変化し、それに呼応するかのように周囲のOvoidへも伝播していきます。

光り方や色合いは多種多様で、なんと57ものカラーがあるのだとか。光だからこそなせる作品です。

 

《ツバキ園の呼応する小宇宙 - 固形化された光の色, Dusk to Dawn》

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

同じくツバキ園で展開する《ツバキ園の呼応する小宇宙 - 固形化された光の色, Dusk to Dawn》は、61色もの固形化された光の色で変化していきます。

真っ暗なツバキ園で、明滅しながら色や音色を変えていくOvoidを見ていると、生命にとって周りの環境とのつながりの大切さを感じるとともに、宇宙空間にいるかのような不思議な感覚をおぼえます。

 

《風の中の散逸する鳥の彫刻群》

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボ《風の中の散逸する鳥の彫刻群》©チームラボ

「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」で最も大きな展示が、池に浮かぶ島に立つ《風の中の散逸する鳥の彫刻群》。周辺を飛ぶ鳥たちのエネルギーをインタラクティブに描き続ける作品です。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

鳥が飛ぶと、空気など周囲の環境を動かします。今この瞬間に周辺を飛んでいる鳥と、今日の日の出から日の入りまでの間に飛んだ鳥たちが、この世界に与えたエネルギーが作品に反映されています。

しばらく眺めていると、ときにシュッと鳥が横切るような線が映し出され、光に輝く草木のような模様もそれに合わせて変化していき、時間を忘れてぼーっと見入ってしまいます。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

昼間は水辺の草木や、植物園を訪れる鳥を眺め、夜はその鳥や草木の気配、力強さを感じられる幻想的な作品を楽しむ――。昼も夜も1日を通して楽しめるのが、この植物園とミュージアムの魅力でもあります。

 

《自立しつつも呼応する生命の森 - ユーカリ》

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボ《自立しつつも呼応する生命の森 - ユーカリ》©チームラボ

ユーカリの広場に、大きな光のOvoidが密集して立つ作品《自立しつつも呼応する生命の森》。人にかき分けられたり、風に吹かれたりして倒れても、起き上がりながら光の色を変え、その色特有の音色を響かせます。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

こちらのOvoidはやわらかいので、見るだけでなく、押してみたり、迷路のようにOvoidをかき分けて進んでみたり、Ovoidに囲まれて写真を撮ったり、自由に楽しめるのもポイント。ツバキ園で見たOvoidが並ぶ世界に迷い込んだかのような、不思議な感覚になる展示です。

 

長居の里山、二次林を彩るアート

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

長居の里山と呼ばれる二次林には、《森に憑依する炎 - 二次林》などが。スマートフォンアプリ「Distributed Fire」を作品の炎に近づけると、アプリにも炎がともり、炎を持ち帰ることができるというユニークな作品です。

そして、その持ち帰った炎を、ほかの人のアプリに近づけると炎がともり、シェアすることも可能。そうしてほかの誰かにつながっていくことで、炎群全体が世界中に広がり、炎地図に描かれていきます。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボ《Walk, Walk, Walk - 二次林》©チームラボ
※参考画像

また、8月29日から新しい作品《Walk, Walk, Walk - 二次林》が加わりました。

いろいろな出来事に対峙しながら、森の中を歩き続ける肖像群。これはコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれているもので、同じ絵は二度と見ることができず、今この瞬間に作品を見ている人もまた登場人物という、不思議な没入感に包まれる作品です。

 

人に反応し、輝きや音色を変える作品たち

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

池に浮かべたランプが水面を美しく彩る《大池に浮遊する呼応するランプ- Fire》や、池のほとりに展開する《光の草原- カピラリス》は、人か近づくと、より輝きを増し、音色を響かせる仕掛けが。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

夏頃に花を咲かせるサルスベリの並木に展開する《呼応するサルスベリ》、植物園のゲートに続くラクウショウ並木に展開する《生命は連続する光 - ラクウショウ》も同様の表現で、自分の存在と、同じ空間にいるほかの人の存在を感じられる作品です。

 

ひまわりやネモフィラ、季節限定の展示も見逃せない!

「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」では、ここまでご紹介した常設展に加えて、季節限定の展示も行っています。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

夏(8月初旬~中旬)に開催されるのが、ひまわり畑が夜の闇に浮かび上がる《生命は闇に浮かぶまたたく光 - ヒマワリ》。見晴台が設置されているので、高い位置から全体を見渡せます。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

ひまわり畑の中を歩けるので、作品を間近に楽しむことも。光のあて方にもこだわり、ただ全体をライトアップするのではなく、ひまわりの花だけを丁寧に照らし出す技術はさすがチームラボ!

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

日中、太陽の光に輝くひまわりと、夜、ライトに照らされたひまわりのコントラストを楽しめるのは、「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」ならでは。

チームラボ《生命は闇に浮かぶまたたく光 - ネモフィラ》©チームラボ

春(4月上旬~5月中旬)には、一面に広がるネモフィラ畑を光が包む幻想的な光景を見ることができます。まるで光り輝く海原にいるかのようなこの作品も、花だけを照らし出していて、人が近づくとより強く輝き、美しい音色を響かせます。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
チームラボ《生命は闇に浮かぶまたたく光 - コスモス》©チームラボ

秋(11月初旬~中旬)には、コスモス畑のライトアップを実施。見晴台から眺めるだけでもきれいですが、作品の中に入って、光や音の変化を楽しむのもおすすめです。

 

野外ミュージアムならではの魅力

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

「Digitized Nature:自然が自然のままアートになる」というコンセプトを掲げる「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」。野外ミュージアムだけに、雨の日には雨の日だからこそ出合える風景があります。先ほど挙げた季節限定の展示を含め、春に花を咲かせる植物、冬に葉を落とす植物など、天候や季節によって、そのときにしか見られないアートに出合えるのも魅力です。

同時に、野外の植物園で開催されるため、足元は歩きやすい靴で、冬は防寒対策、夏は虫除けなどを準備して行きましょう。

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
「チームラボアプリ」©︎ チームラボ

また、事前に「チームラボアプリ」をダウンロードしておくのがおすすめ。アプリではマップや現在地、作品の詳細などを確認できます。ちなみに、園内に順路はなく、好きなようにまわってOK! マップを片手に気の向くまま、自由に楽しんでください。

 

チームラボ ボタニカルガーデン 大阪

住所
大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23
アクセス
大阪メトロ御堂筋線「長居」駅 3号出口より徒歩約10分
JR阪和線「長居」駅 東口より徒歩約12分
営業時間
日没~21:30(最終入場20:30)
※季節によって異なる
定休日
第2・4月曜日

▼関連記事

取材・撮影・文:立岡美佐子

Article survey

お客様のご意見をお聞かせください
このページは気に入っていただけましたか?

ワクワクする旅のきっかけから現地で役に立つ情報まで、確かな情報を旅行者にお届けします。

fwsale202410
女子旅特集

※当ページのランキングデータ及び記事内容の無断転載は禁止とさせていただきます。
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※(税抜)表示以外の価格はすべて税込価格です。場合によって税率が異なりますので、別価格になることがあります。

 
 

TOP