2023年12月15日、沖縄県初の常設展示「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄」が那覇市の「Tギャラリア沖縄 by DFS」3階にグランドオープンしました。これは、他の人と一緒にのびのび創造を楽しむ「共創」をコンセプトにしたアミューズメント施設。デジタルテクノロジーが駆使されたアトラクションを通して、クリエイティビティや多様性の尊重について学びます。
「学ぶ!未来の遊園地」は2013年11月に沖縄で初めて開催した後、シドニー、バンコク、上海、トリノ、ブタペスト、ジャカルタ、ヨハネスブルグなど世界各地へと展開。シンガポール、ドバイなどでは常設展も行っており、現在すでに1,500万人以上が体験しています。
会場では自分の描いた作品をグッズにして持ち帰ることも可能。色とりどりに輝く世界で楽しく遊びながら、未来を生きるために大切なチカラを身につけましょう。
国籍や年齢の垣根を越えて共創のチカラを育む未来の遊園地
アトラクションの一つ「つぶつぶの滝、全身ですくうと小さきも大きなうねりとなるだろう」は、水分子を模した光が集合したり壊れたりする様子を通して、モノや生物の性質を表現した作品です。バラバラに落下した水の粒は、やがてつながり、水という液体に変化。単体では分子のままですが、複数の分子がつながると単体とは異なる性質に変化するのがわかるでしょう。水クラスターが生まれたり壊れたりすることで、さまざまな形に変化できる水の性質も学べます。
「すべって育てる!フルーツ畑」は、くだものとミツバチの関係を背景にしたアトラクションです。ミツバチは花の蜜を食べる一方、花粉を運んで花の繁殖に役立つという共生関係。この作品では、人が太陽の光として坂をすべり、水色のボール、黄色のボール、フルーツのボールにぶつかります。水色のボールは種を発芽させて花を咲かせ、黄色のボールは花に当たって受粉し、フルーツのボールは新たな種をまいて次の命へとつなぐ役割を持っています。ボールにぶつかってフルーツを育てる一連の行動を通して、異なる生き物同士が関わりながら生きている「共生」の世界を体験できます。
自分が描いたアートをグッズにして持ち帰れる「お絵かきファクトリー」
「世界とつながったお絵かき水族館」は、紙の上に描いた魚がスクリーンの水族館で泳ぎ始めるという不思議な作品です。その魚にはふれることも、餌をあげることも可能。なかでも、マグロは空間を飛び出して、世界各国で開催されている展覧会の「お絵かき水族館」や「スケッチオーシャン」に行けるので、自分の描いたマグロが世界各国を旅したり、世界の誰かによって描かれたマグロに出会えたりと国境を越えた人とのつながりを感じられるでしょう。自分の手で描いた魚が、他の人の描いた魚と一緒に泳ぐ体験を通じて、クリエイティビティや表現力の発揮、多様性の尊重、自己効力感の情勢、テクノロジーへの興味などを育めます。
「お絵かきファクトリー」では、「世界とつながったお絵かき水族館」「鼓動する谷のグラフィティネイチャー」で描いた自分の絵をオリジナルの缶バッチやタオル、Tシャツ、トートバッグにして持ち帰れます。世界の一つだけのオリジナルグッズを手にすれば、楽しい思い出がより大きく膨らんでいくでしょう。
同施設がつくられた背景には、未来の働き方や、正解を一つに絞る教育、テストやスマートフォンによって促される個人主義があります。「これからの社会では、共同的な創造性が最も大事なことの一つになっていく」と考えたチームラボは、それぞれが自由に動きながらも共創的に活動できるアトラクションを誕生させました。「共創を楽しむことで、日々をより共創へと変えていけるのではないか」という思いから考案された同施設で、子どもも大人もみんなで遊びながら、未来に必要なチカラを育みませんか。
チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄
- 住所
- 沖縄県那覇市おもろまち4-1 Tギャラリア沖縄 by DFS 3階
- 料金
- 大人(18才以上)2,000円、中学生・高校生1,400円、幼児(4才以上)1,200円、障がい者割引 (大人 18才以上)1,000円、障がい者割引(中学生・高校生)700円、障がい者割引(幼児4才以上)600円
- 営業時間
- 10:00~20:00 (最終入館19:00)
- アクセス
- 【電車】ゆいレール 「おもろまち」駅隣接(「那覇空港」駅から約19分)
【車】那覇空港から車で約30分 - 駐車場
- あり(180台)
- 詳細
- 「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄」公式サイト