グランドピアノが置かれた吹き抜けの空間に、プライベートサウナとプール付きテラス、それに臨場感あふれるシアタールームも。2023年2月17日オープンの「Rakuten STAY VILLA 鴨川」には、思わず歓声を上げたくなるような設備が目白押し。「楽天市場」の人気商品を体験できるといった楽天ならではのおもてなしも滞在を盛り上げます。
特にスイートルームは約300平米という桁違いの広さで、子どもたちが走り回っても十分すぎるほど。洗濯機・キッチン用品もそろっているので、別荘として頻繁に利用したくなります。
温暖な海の町にある「Rakuten STAY VILLA 鴨川」
水平線がどこまでも続く千葉県鴨川は、房総半島の南東部にあり、太平洋に面しています。温暖な気候で、1月になれば県花の菜の花が満開となり、春が一足早く訪れます。
東京湾アクアラインを利用すれば、東京都心や横浜から車で1時間半ほど。公共交通機関だと、東京駅発「鴨川シーワールド」行きバスを利用するとバス停から徒歩5分ほどで到着します。
混雑を避けられる無人チェックイン
宿泊の予約が完了すると、チェックインに関する案内がメールで届きます。そこにお部屋の番号と玄関を開錠する鍵番号も記されているので、当日はそれに従って入室。混雑状況に左右されず、到着したらすぐにお部屋に入れるのは、小さな子どもやペット連れ、荷物が多いときなど、何かと便利です。
敷地内には予約不要の駐車場があり、スイートルームは2台、スタンダードルームは1台まで無料で利用可能。電気自動車用の充電スタンドも6台分設けられています。
お部屋にはタブレット端末が置かれていて、画面に従いながらチェックイン。事前に住所や連絡先を入力しておくと手間が省け、最後にオペレーターとの確認でチェックインは完了。
滞在中に困った場合も、24時間タブレットからオペレーターにつなぐことができ、警備会社の緊急駆け付けも24時間365日受けられるので安心です。
贅を尽くしたおもてなしで迎えてくれる「スイートルーム」
16棟ある宿泊施設の中でもA棟の「スイートルーム」(2棟)は、非日常な滞在を存分に堪能してほしいという想いと仕掛けがふんだんに詰まったお部屋です。
鴨川で有名な地層をイメージした外観から室内に入ると、陽光が注ぐ吹き抜けの天井、柔和な色でありながら堂々とした梁、まるでホールのようなリビングという光景が広がり、思わず感嘆してしまうはず。
広さは驚きの約300平米。2階建てで、12名まで宿泊できます。ソファスペースにIH対応のアイランドキッチン、さらにダイニングテーブルとチェア10脚など、決して小さくはない家具が置かれていますが、それでもゆとりが感じられる間取りです。
食事をしたり、くつろいだりする場所が同じなので、子どもたちの様子も常に把握できます。いつもより一緒にいられる時間も増え、会話も弾みそう。
落ち着いた雰囲気を醸し出す炎は、ゆらゆらと揺らめき、まるで本物のよう。しかし、正体は電気と水蒸気なので、うっかり子どもが触っても安心です。
非日常と贅沢にこだわったスイートルーム
「こだわりと贅沢を極めたラグジュアリーな空間」にスイートルームを仕立てるべく、特に力を入れたのがプライベートプール。4mx2.5mの大きさは圧巻で、南国リゾートのような雰囲気にここが日本だということを忘れそう。冬は水温が上がりづらいため、サウナ後の水風呂としてつかうと最高です。
カラフルな浮き輪とアームリング、さらに膨らます用の空気入れも完備。家から持参するアイテムを減らせるのもうれしいポイントです。
非日常な時間を過ごしてもらえるよう、あえて普段お目にかかれないグランドピアノを設置。自動演奏付きなので、BGMとして活用したり、自分で弾いてみたり。ここでリサイタルをするのも忘れられない経験になりそう。
寝室は洋室2部屋と和室1部屋
スイートルームの寝室は、2階にクイーンベッド2台、1階にダブルベッド2台がそれぞれ置かれています。ベッドは数々のラグジュアリーホテルでも採用され、快適な寝心地と評判のSimmons(シモンズ)製。
もう1部屋の和室にはシングルの布団4組が収納され、ベッドが心配な子どもにおすすめ。3部屋の寝室はそれぞれ仕切られていて、プライベート感も確保されています。
大人数でも快適に過ごせる浴室
親・子・孫の三世代はもちろん、大人数のグループ旅行にも対応できるよう浴槽と洗面所が2カ所あるのもスイートルームならではの魅力です。
もう一方の浴槽は大人2人が脚を伸ばしても余裕な広さ。こちらはお湯も人工温泉なので、せっかくなら長湯を堪能して、日々の疲れを癒したくなります。
併設しているドライサウナは、好きな時間に利用できるうえ、ロウリュも好きなだけ可能という、まさにサウナーにとっての夢が叶う環境。熱くなったらすぐ屋外に出て、外気浴やプールに入れる間取りもサウナーにはたまりません。
ダイソンのドライヤー、John Masters Organics(ジョンマスターオーガニック)のスキンケアセット、パジャマ、ふかふかの使い捨てスリッパはスイートルームだけの特別仕様。
タオルはバスタオル、ボディタオル、フェイスタオルの3種類があり、歯ブラシ、綿棒など基本的なアメニティも置いてあります。
滞在を快適にする調理器具や家電
調理家電は電子レンジと炊飯器をはじめ、すき焼きやしゃぶしゃぶができる電気鍋、魚を一尾まるまる焼ける大きなホットプレートもそろいます。
カトラリーや食器は、大小のお皿やボウル、グラスにカップなど品ぞろえは十分。子ども用の割れない素材でできた食器(お皿、ボウル、スプーン、フォーク)も。キッチンには食洗器が備わっているほか、自分で洗う用のスポンジと洗剤もあります。
調理器具も一通りそろっていて、鍋、フライパン、まな板はサイズ違いも。ザルやボウルのほか、菜箸、フライ返し、トング、おたま、調理ばさみも用意されています。
ついつい忘れがちなサランラップやアルミホイル、キッチンペーパーといった消耗品も常備されているので安心です。
分別方法が複雑だったり、ごみ袋が指定されていたりとごみ事情も地域によって色々です。しかし、専用の袋と分別用のごみ箱が設置されているので、迷うことなく捨てられます。
ネスプレッソのコーヒーマシンは、人数分のカプセル付き。電気ケトルもありますが、緑茶などのティーバッグは付いていないので、飲みたい際は自宅からご準備を。
ファミリーや連泊で助かるのが洗濯乾燥機。寝る前にセットしておけば翌日にそのまま着用できるので、服の枚数も調節できます。洗剤も用意されていて、至れり尽くせりな環境です。
地元の鮮魚を夕食時に合わせてお届け
楽天が手掛ける「Rakuten STAY」は全国に40以上あり、地域とのつながりをより深く体感できるのが「Rakuten STAY VILLA 鴨川」の魅力です。その言葉通り、食事プランには地元で獲れた新鮮な魚介やブランド牛を使ったメニューが並び、「金目鯛と豚のしゃぶしゃぶ」や「かずさ牛のすき焼き」、「海鮮BBQ」など選択肢も多数。
特に鮮魚店が夕方に届けてくれる舟盛は、その日獲れた約5種類の海の幸(この日は伊勢海老、サザエ、鯛、イサキ、クロムツ)が豪華に盛られ、鮮度も抜群。分厚いお刺身は食べ応えがあり、ひとつひとつの味をしっかりと堪能できます。
お刺身の中でも、クロムツは炙ることで生の状態とは異なる食感と香りを味わえるなど、食べ比べが楽しい内容です。 ※舟盛以外は、チェックイン前に食材が冷蔵庫に用意されています
普段の食卓ではあまり見ない食材の数々に興味津々。実際に見て、触れて、味わうという一貫した体験のおかげで、これを機に食の好みが広がるかも。
舟盛にはお惣菜がセットで付きますが、地元ならではの食材を調達して持ち込んでもOK!今回は大きな金目鯛を一尾まるまる焼いてみました。ただし、備え付けの調味料はないため、お好みの調味料を持参するのがおすすめです。 ※食事付プランの場合は、必要な調味料がセットになっています
金目鯛をホットプレートで焼いたら、身がふっくらとなり、ご飯もすすみます。リラックスしながら食べる、家族との食事は何よりのご馳走みたい。
スイートルームでは、夕食時にも特別感が味わえるおもてなしが盛りだくさん。梨やゆずを使ったご当地サイダーのほか、九十九里のクラフトビール、ゆずのスパークリングワインが用意され、すべて無料という太っ腹ぶり。
常設されたビールサーバーは食事の際に盛り上がること間違いなし。琥珀色に注がれたビールは、泡がきめ細かく、スッキリとした味わいで、飲むペースも進むはず。
夜は映画鑑賞でくつろぎのひとときを
お腹もいっぱいになったら2階のシアタースペースへ。YouTubeをはじめ、アカウントがあればNetflix、Disney+など動画配信サービスも見られます。映画館さながらの迫力を味わえ、「今日は特別」と言って、家族そろって夜更かしするのも楽しい旅行の思い出です。
千葉の美味が詰まった朝食
朝食は3種類から選べて、今回は「洋朝食バンズセット」を選択。それぞれが個包装されているので、別々で食べたり、自分好みのハンバーガーをつくったりと食べ方も自由自在。林SPFポークのボロニアソーセージはフライパンで少し焼くとジューシーさが増して、リッチな味わいに。
あたたかな日差しを浴びながらテラスで食べる朝食はちょっとしたピクニック。今日はこれからどこへ行こうか、次に泊まるのはいつにしようかと鴨川の旅プランはまだまだ膨らみそうです。チェックイン同様、チェックアウトも10時までにタブレット端末で行います。
4種類のデザインに分かれた「スタンダードルーム」
スイートルームとは別の「スタンダードルーム」(14棟)も、広さは100平米以上あり、悠々とした広さが魅力。4種類のデザインで、淡い色合いの「和モダン」や異国情緒漂う「モロッカン」に加え、水色など明るいトーンに彩られた「浅い海」と、青の神秘的な印象の「深い海」(写真)といった海を彷彿させる内装が特徴です。
スタンダードルームの寝室は2部屋。ダブルベッドが2台置かれた洋室と、和室にはダブルの布団がB棟は4組、C棟とD棟は3組が収納されています。
スタンダードルームも洗面所は2カ所あり、シャワーと浴槽が1カ所ずつ。それぞれにシャンプー、コンディショナー、ボディーソープが備わっていて、バスタオル、ボディタオル、フェイスタオルと歯ブラシ、綿棒もあります。
B棟、C棟、D棟の違いって?
同じ「スタンダードルーム」の中でも最大の広さを誇るのがB棟です。170平米以上あり、定員もC棟・D棟より2人多い12名まで。「スイートルーム」同様にドライサウナも完備されています。
B棟とC棟は3階がルーフトップになっていて、こちらでBBQも可能。海からの風を感じ、空を眺めながらと開放感を味わいながら食事ができます。
C棟とD棟にはミストサウナを設置。温度は最高45℃まで可能で、身体の芯までじんわりと温まれます。
ワンちゃんと一緒に宿泊できるのがD棟の特徴。ワンちゃん関連のアメニティがそろっているのに加え、専用のドッグラン付きです。
「Rakuten STAY VILLA 鴨川」おすすすめ周辺観光
「鴨川シーワールド」
「Rakuten STAY VILLA 鴨川」に滞在するなら、徒歩5分ほどで行ける「鴨川シーワールド」は外せないスポット。全国有数の広さを誇り、「海の世界との出会い」をコンセプトに自然環境を再現した展示が魅力です。
日本で一番初めにシャチのパフォーマンスを始めた歴史があり、その全国で唯一のパフォーマンスは迫力満点。トレーナーと息の合ったコンビプレーの数々にシャチとの絆の深さがうかがえます。さらに愛くるしい表情のベルーガや芸達者なアシカやイルカのパフォーマンスも必見です。
「菜な畑ロード」
1月上旬から3月上旬まで、満開の菜の花を一望できる「菜な畑ロード」は車で約10分。旅のハイライトになる記念写真が撮れると評判で、黄色の絨毯が一面を覆う光景は幻想的。駐車場は無料で、トイレも完備されています。
「Rakuten STAY VILLA 鴨川」宿泊者だと、さらにうれしいことに無料で葉の花摘み体験もできます。長靴とハサミも借りられ、通常よりも奥まで入ることができ、菜の花のふくよかな香りに包まれます。
「道の駅 鴨川オーシャンパーク」
おみやげの購入や食事をしたいなら、車で15分ほどの「道の駅 鴨川オーシャンパーク」へ。サザエを象った建物は、さながら海に臨むアート作品のようです。
漁港から新鮮な魚介が直接届くレストランはランチ場所にぴったり。鯛やワラサなど数種類のお刺身がいただける定食や海鮮丼を中心に磯ラーメンや海鮮ナポリタンなど興味深いメニューや、ミートスパゲッティ、生姜焼き定食といったお肉料理も。
千葉県産のお菓子や干物、おみやげが並ぶ物産館は充実の品ぞろえ。農産物コーナーでは、地元で収穫された温州みかんやキウイなど温暖な気候特有の食材や、明治天皇に献上した長狭米(ながさまい)も販売。単純硫黄泉の足湯「なぎさの湯」も設けられていて、観光客だけでなく地元の人たちも訪れる人気スポットになっています。
季節を問わない「Rakuten STAY VILLA 鴨川」
海岸線に近い場所にあり、海からの心地よい風が吹き抜ける「Rakuten STAY VILLA 鴨川」。自宅のようにくつろぎながらも、豪華な設備を堪能でき、さらに夕食では千葉の海鮮やブランド豚などの名産をいただけます。
房総半島の南に位置する鴨川は、黒潮(暖流)のおかげで冬も温暖。1月になれば菜の花が満開となり、春が一足早く訪れます。そのため房総は冬や春のイメージが強いですが、実は夏もおすすめ。最高気温が30度を下回り、水浴場もあることから避暑地という一面も。どの季節でも思い立ったが吉日。東京に近いリゾート地・鴨川はすぐそこです。
Rakuten STAY VILLA 鴨川
- 住所
- 千葉県鴨川市西町1130-1
- アクセス
- 【車】館山自動車道君津ICから房総スカイラインで約45分(マップコード:309 404 589*15)
【電車】JR外房線「安房鴨川駅」からタクシーで約5分 - 駐車場
- あり 敷地内:18台 ※EV充電可能(6台/先着順) A棟は2台/1棟、B・C・D棟は1台/1棟
- チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:22:00)
- チェックアウト
- 10:00
- 総部屋数
- 16室
取材・写真・文/浅井みら野