「日本ドルフィンセンター」は、香川県東部のさぬき市にあるイルカと触れ合える施設です。優雅に泳ぐイルカを間近で観賞できることに加え、気軽に参加可能な「餌やり」やイルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」などイルカと触れ合えるプログラムも盛りだくさん。「日本ドルフィンセンター」ならではのイルカと触れ合える非日常体験をご紹介します。
「日本ドルフィンセンター」ってどんな施設?
日本ドルフィンセンターがあるのは、香川県東部のさぬき市。海水浴場で知られる「津田の松原」から車で約6分の海沿いに建てられた施設で、イルカは海の中に作られた生簀(いけす)にいます。施設周辺は砂浜になっており、体験プログラムが行われていないタイミングであれば、自由に海水浴やシュノーケリングができます。波もほぼなくのんびりとした海の時間を過ごしましょう。
「人もイルカもハッピーな触れ合いを」が施設のメインコンセプト。単に来場者を楽しませるだけではなく、イルカたち自身の自由意志を尊重して、楽しみながら人と触れ合ってもらえる環境づくりを行なっています。
2種類のイルカに会えるイルカプール
日本ドルフィンセンターの最大の見所はやはりイルカプール。入場料を支払えば、自由に散策することが可能です。イルカプールは大きく2つのゾーンに分かれていて、ハンドウイルカとカマイルカが暮らしています。
ハンドウイルカは体長3mほどの種類で、ずんぐりとした体型と太いクチバシが大きな特徴。ハンドウイルカのいるプールでは、手を伸ばせば届くほどイルカに近づけるゾーンが設けられており、そこからであれば係員さんの指示に従いつつイルカに触れることも可能です。(イルカが近寄ってきているタイミングに限定)
もう一方のプールにいるのはカマイルカ。体長は2mほどとハンドウイルカよりも少し小さめで、名前の由来にもなっている鎌のような形をした背ビレが特徴です。プールの中を自由に泳ぎまわり、タイミングによっては迫力あるジャンプをして楽しませてくれますよ。ぜひ2種類のイルカの違いを見比べてみてください。
体験プログラムで、さらに深いイルカ体験を
各種体験プログラムも充実しています。プール内で自由に泳ぐ姿を見ているだけでも楽しめますが、気になった体験があれば参加してみましょう。
最も気軽に参加できるのは「餌やり体験」。参加条件は特にないので、小さなお子様も保護者の補助があれば体験できます。1日4回、イルカのトレーニングタイムに合わせて実施されるプログラム。イルカに餌を与えて、クチバシやヒレに触れられるという貴重な体験でイルカの肌触りを体感してみてください。
餌やり体験の後には「トレーニングタイム」に突入。トレーナーと息の合った動きで豪快なジャンプを見せてくれるイルカですが、その練習風景を間近で観察できる機会です。優雅に泳ぐ姿とはまた少し違った、大迫力の瞬間を近くで見ることをおすすめします。
ジャンプのサインを自分で出したい!と思ったら、「トレーナー体験」がおすすめです。
事前に簡単なレクチャーを受けて「ハンドサイン」を出してみましょう。イルカが合図でジャンプして、トレーナーになった気分を味わえます。
より近くでイルカと触れ合えるのは「ふれあいビーチ体験」(GWから10月までの季節限定)です。体験用の服装に着替えたら、駐車場横のビーチに入ってカマイルカと触れ合えます。大人は胴付き長靴で水に濡れない恰好での体験も可能です。
ヒレやお腹などを触らせてもらったり、エサをやったり、近くを泳いでもらって最速時速約50kmのスピードを体感したりと、さまざまな方法でカマイルカのことを知ることができますよ。
最も人気のあるプログラムは、イルカと一緒に泳ぐ体験ができる「ドルフィンスイム」です。イルカ好きには憧れのイルカと一緒に泳ぐ体験は、限られた施設でしかできないので、忘れられない思い出になること間違いありません。
泳ぐのが苦手な人も身体が浮くウェットスーツを着用すれば安心です。イルカと一緒の空間に慣れるため、水中での動き方などのレクチャーを受けたら、実際に海に入ってイルカと触れ合います。イルカの名前を呼んだり、一緒に泳いだり、一緒に記念撮影をしたり…。
体験の最後には、イルカの背ビレにつかまってプールを一周してもらえます。そのスピード感・力強さは圧巻!ぜひ参加してみてくださいね。
展望レストラン兼ショップ「マリンレスト」
「マリンレスト」は、展望レストラン兼ショップとして営業中。ここでしか買えないオリジナルグッズを始め、イルカや海に関する商品がずらり。外観も特徴的で、巻貝をイメージして造られたという建物は、瀬戸内海にマッチしています。
エコバッグやステッカーなど、日本ドルフィンセンターオリジナルのデザインのものは特に人気の商品です。他にも、缶バッジやマスキングテープなど、イルカと触れ合った後にお土産として持ち帰るのにピッタリなものばかり。
イルカプールを眺めながら食事ができる飲食スペースも用意されています。メニューは香川県といえば外せないうどんや、写真映えすることで近年人気となっている香川県の銘菓「おいり」がトッピングされたソフトクリームなど。地元の飯田農園さんのすももジャムを使ったものと、上品な甘みの和三盆をかけた2種類から選ぶことができますよ。
イルカプールとマリンレストの間には鳥居がたっており、さらにマリンレストの屋上には、海の神様「玉嶋弁財天」が祀られています。地元の方もお参りに来るという、海をバックにした素敵なロケーションなので、訪問の際には屋上まで行ってみてくださいね。
「日本ドルフィンセンター」で特別な体験を味わおう
日本ドルフィンセンターは、単にイルカと遊ぶことができるだけの施設ではありません。2022年には、「イルカへの興味をきっかけにさまざまな社会問題にも目を向けてほしい」という思いから「ドルフィンヒーローノート」をつくり販売開始。
イルカの体の仕組みや生態に関するクイズ、一緒に海で暮らしている海の生き物のこと、地球規模の海ゴミなどによる海洋汚染など、SDGsに関連した活動についても学ぶことができます。売店レジ横に置かれているので、ぜひチェックしてみてください。
イルカと触れ合いながらその魅力を体感できる日本ドルフィンセンター。実際に足を運んで、癒しの時間、学びの機会になることを感じられることでしょう。他の場所では味わえないイルカとの特別な時間を過ごしてみませんか。
日本ドルフィンセンター
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 水曜日(10〜翌年3月のみ)
- 見学料
- 大人:500円(中学生以上)、子ども:400円(4歳以上)、幼児:無料
※さぬき市在住の小学生までの子どもは無料 - 住所
- 香川県さぬき市津田町鶴羽1520-130
- アクセス
- 【車】高松空港より約45分
【電車】JR高徳線高松駅より約50分、鶴羽駅で下車より徒歩約20分 - 駐車場
- あり
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取材・撮影・文/岡本 大樹