全国でも指折りで都心に近い「福岡空港」。地下鉄に乗れば、空港から博多駅まで約5分、天神までは約11分でアクセスできる立地の良さが魅力です。コロナ禍直後の2020年夏、実は福岡空港の国内線旅客ターミナルビルはリニューアルしていて、新しいお店や滑走路が見渡せる展望デッキが誕生し、さらにパワーアップ! 地元グルメやセンスの良いお土産屋さん、写真映えスポットなど、見て回るだけでも楽しい福岡空港をご紹介します。
※掲載している各店のメニュー料金は、2022年10月時点での金額です。
※営業時間は変更になっている場合があります。詳しくは福岡空港公式ページをご確認ください。
目次
福岡空港のフロアマップをチェック
福岡空港の国内線旅客ターミナルは、3Fと4Fに展望デッキがあり、1F~4Fに飲食店、ラーメンの名店が集まる「ラーメン滑走路」、売店と続きます。特に飲食店が充実しているので、まずはひと通り見て回ることをおすすめします!
国内線3Fの「ラーメン滑走路」へ
福岡の有名店をはじめとしたラーメン店8店舗が集結する「ラーメン滑走路」。21時まで注文可能なので、福岡滞在中はラーメンを食べる時間がなかった人も、ラーメン店をはしごしたい人も、出発ギリギリまで食べることができます。店構えやラーメンなど、どれをとっても心が躍る名店揃いなので、どのお店に入ろうか迷ってしまいそうです。
博多一幸舎
地元 博多の方をはじめ、観光や出張の方々にも愛されるとんこつ泡系ラーメン先駆けのお店。福岡を拠点に、県外や世界10カ国に60店舗以上展開している「博多一幸舎」のラーメンは、熟成追い炊き製法で濃厚ながらも後味がスッキリとした味わいが特徴です。
骨の旨味を凝縮したスープに、「製麺屋慶史」の歯切れ良い細平打ち麺を合わせた「豚骨ラーメン」(780円)。表面に浮かぶ泡は「脂泡」と呼ばれ、おいしいスープの証。思わず飲み干したくなるようなあと引く旨さです。小ぶりな「博多一口餃子」も専門店に負けないおいしさで人気の一品です。
博多一幸舎
- 場所
- 国内線3F「ラーメン滑走路」内
- 営業時間
- 10:00~O.S.21:00
- 詳細
- 博多一幸舎公式サイト
ラーメン海鳴
「海鳴」と書いて、「うなり」と読む、「思わずうなるような一杯を」をコンセプトに掲げる福岡を代表する有名店。魚介と煮干しを7種類厳選し豚骨スープに合わせた「魚介豚骨ラーメン」(820円)。重層的で奥深い一杯です。
「ラーメン辛子明太子」(980円)も見逃せません。ラーメンの上に、ただ明太子を載せているだけではないんです! 明太子を仕込むときに使われる調味液をスープに混ぜて、仕上げに明太子ドライパウダーをトッピングしたこだわりと熱意の込められた一品。食べる度に押し寄せる明太の旨みと辛みは、福岡空港でしか食べることができない限定メニューです。
ラーメン海鳴
- 場所
- 国内線3F「ラーメン滑走路」内
- 営業時間
- 10:00~O.S.21:00
- 詳細
- ラーメン海鳴公式サイト
国内線2Fの大型フードホール「the foodtimes」へ
高級感のあるシックな雰囲気の大型フードホールで、福岡・佐賀に店を構える8つの人気店が地元フードを提供しています。昭和43年から天神で働くサラリーマンの胃袋を掴んできた「ビーフバター焼き」のお店や、博多カレーを研究するお店が提供する“あごだし”のカレーなど、こだわりのお店が軒を連ね、多くの人で賑わっています。
因幡うどん
福岡といえばラーメンが有名ですが、近年、福岡のうどん業界も盛り上がっており、老若男女問わずうどんラバーズの人が増えています。そんな福岡のうどんの中でも一目置かれているのが、創業71年の歴史ある「因幡うどん」。ダシは天然にこだわり、ふっくらと柔らかな自家製麺は食べる度にホッとする味わいです。
欠かせないのが、福岡といえばやっぱり「ごぼう天うどん」(590円)! 博多うどんの特徴でもある太くてふっくらとした麺は、自社工場でつくっています。
因幡うどんといえば、「かしわごはん」(180円)も名物なので、注文する時は一緒にどうぞ!
因幡うどん
- 場所
- 国内線2F「the foodtimes」内
- 営業時間
- 8:00~O.S.20:30
- 詳細
- 因幡うどん公式サイト
井手カツ丼
昭和24年に創業した、佐賀・武雄の有名店「井手ちゃんぽん」の本店が直接手がけるのが「井手カツ丼」です。本店でちゃんぽんと二分するほどの人気メニューがカツ丼で、各地にある井手ちゃんぽんのお店の中で、名物の「カツ丼」(980円)を食べることができるのは、本店と福岡空港だけ!
さらに福岡空港店ではなんと、「至福のカツ丼 温玉のせ」(1,150円)も注文することができます。揚げたてアツアツのジューシーなカツ(「至福のカツ丼」では黒豚を使用)に、香り豊かな出汁を合わせた丼は、口幸の極み。ボリュームたっぷりの一品です。
井手カツ丼
- 場所
- 国内線2F「the foodtimes」内
- 営業時間
- 10:00~O.S.20:00
- 詳細
- 井手カツ丼公式サイト
展望デッキで空と飛行機を眺めながらのんびりと
飛行機を間近で見ることができる絶景スポットなら、3Fと4Fにある展望デッキへ。
朝、日中、夕方、夜と移り変わる空とともに、飛び立つ迫力満点の飛行機や、駐機している飛行機の姿を間近に見ることができます。ベンチに腰掛けて飲み物を片手にぼーっと空を眺めたり、お手持ちのスマートフォンやカメラで空や飛行機の写真を撮ったりと思い思いの時間をお過ごせます。
博多のネオンが煌びやかな夜は、デートスポットとしても人気です。
展望デッキ
- 場所
- 国内線3F・4F
- 開放時間
- 7:00〜22:00 ※天候により閉鎖する場合もあり
出発前にカラダをリフレッシュ
旅の疲れを癒したいなら2Fの「グローバル治療院」へ。全国展開されている「てもみん」と同じ会社が運営する「グローバル治療院」では、施術者全員があん摩マッサージ指圧師や鍼灸師などの国家資格を保有しています。最短10分~施術可能なので、時間がない人にもおすすめです。
福岡空港店で最近人気のメニューは、「炭酸ヘッドマッサージ」。本来、顔の美容液として使う炭酸濃度の高い泡を頭皮に染み込ませながらマッサージすることで、頭から顔にかけての血行を促します。顔のむくみもスッキリするので、人と会う約束の前や、好きなアーティストやアイドルのコンサートへ向かう前にぜひ利用したいですね!
グローバル治療院
- 場所
- 国内線2F
- 営業時間
- 10:00~最終受付20:00
- 詳細
- グローバル治療院公式サイト
お土産を買うなら、ココ!
HIGHTIDE STORE
センスの良い人に贈りものをしたい――。そんな時にイチオシなのが「HIGHTIDE STORE(ハイタイドストア)」。福岡発の文具・雑貨メーカーの直営店で、機能性やデザイン性に優れたお洒落なプロダクツは、仕事や勉強を楽しい時間に彩ってくれます。
福岡空港店では「旅」をテーマにしたグッズをセレクト。福岡「宇美八幡宮」内の和菓子屋「季のせ」と共同開発したスティックタイプの菓子「TABI-MONAKA」(1,296円)や、2022年9月に発売したばかりの「TABI-YOUKAN」(写真下左・540円)は、福岡空港店のみの限定品!
HIGHTIDE STORE
- 場所
- 国内線3F
- 営業時間
- 10:00~21:30
- 公式サイト
- https://hightide.co.jp
三日月屋
福岡発のクロワッサン専門店「三日月屋」では、商品が1つずつ個包装されているのでギフトにも最適。プレーン、メープル、チョコなど12種類の定番と、季節商品の計13種類が常時店頭に並んでいます。
このクロワッサンの層の数はなんと27層! 熟練の職人が、毎日一つひとつハンドメードで丁寧に織り上げ、焼き上げています。
時間が経ってクロワッサンがしっとりしてきた時は2分ほどオーブンで焼いた後、1分ほど置くと空気に触れて表面がカリッと仕上がるので、購入した翌日でもサクサク食感を楽しめます。
「生パイクロワッサン」は午前中に売り切れることが多いため、購入したい人はお店に取り置きをお願いしておくのがおすすめです。
三日月屋
- 場所
- 国内線2F
- 営業時間
- 6:30~21:00
- 詳細
- 三日月屋公式サイト
保安検査通過後でも九州グルメとビールでちょっと一杯
九州産直角打ち「しらすくじら磯貝」
キャッチーなイラストと文字が目を惹く、福岡の有名居酒屋「博多漁家 磯貝」のお店。豊富な魚メニューに加え、空港店では九州の名物×角打ちも楽しむことができます。人気のヤリイカの姿造りも注文可能です!
「特上海鮮丼」(2,860円)は、約10種類の魚介がたっぷりと載った贅沢な一品(明太子、小鉢、高菜、味噌汁付き)!
お酒は、毎日10時から提供。ドリンク2杯(ソフトドリンク可)+日替わりのおつまみ2点がセットになった「せんべろ」(1,000円)も楽しめるんです! その他、「ごまさば」(1,000円)や一日通して注文ができる定食も人気です。
九州産直角打ち しらすくじら磯貝
- 場所
- 国内線2F(保安検査通過後エリア)
- 営業時間
- 10:00~O.S.20:00
- 詳細
- 博多漁家 磯貝公式サイト
福岡空港ならではのグルメやスポットを楽しみたい人も、街中で福岡グルメを食べ損なった人も、いつ出かけても楽しい福岡空港。見ごたえあるお店がたくさんあるので、ゆっくり過ごしたり、散策を楽しんだりできるのも魅力です。利用する際は、ぜひ搭乗時間よりも少し早めに来て、福岡空港も満喫してくださいね!
取材・文/原口 可奈子 撮影/井上 由紀子