都心から気軽にアクセスできる利便性に加え、海と山の豊かな自然にも恵まれた千葉県。テーマパークやレジャー施設も充実し、成田国際空港は日本の空の玄関口としてにぎわいます。四季折々の海の幸、山の幸も多彩。そんな千葉県の人気ご当地グルメを、飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」の会員にアンケート調査しました。郷土の味から注目のグルメまで、千葉の旅めしトップ10をご紹介します。
※「旅行・観光の際に食べたことがある/食べたい料理」「おすすめしたい郷土料理」の結果を合わせたランキング(楽天ぐるなび調べ)
※アンケート調査期間:2024年5月17日~24日
なめろう
アジに味噌やネギ、ショウガなどを混ぜ、粘りが出るまで包丁で細かくたたいて作る、魚のたたきの一種。漁師めしを起源とする南房総の沿岸部に伝わる郷土料理です。皿をなめたくなるほど美味なことが、名前の由来との説も。アンケートでは「酒のアテにいい」「キングオブ酒の肴!」など、日本酒好きを中心に絶大な支持を集めました。
海鮮丼
三方を海に囲まれた千葉県では、季節の新鮮な魚介を使った海鮮丼を楽しめます。中でも本場といえるのが南房総エリアで、各漁港の周辺には地元の漁協や水産業者が直営する食事処もあり、具があふれんばかりに満載の海鮮丼をリーズナブルに味わえて人気。窓から漁港の景色を眺めながら味わう、南房総の海の幸のおいしさは格別です。
ゆで落花生
千葉県を代表する特産品といえば、落花生。殻付きの生の状態からじっくり塩ゆでにした「ゆで落花生」は地元ではおなじみの食べ方です。掘りたてをすぐゆでることがおいしさの秘訣で、産地以外ではなかなか味わえない希少なグルメ。柔らかくホクホクした食感と豊かな甘さが際立ち、炒り豆とはまた違った落花生の魅力があります。
伊勢えび
千葉県は全国有数の伊勢えびの産地で、過去に水揚高で日本一になったことも。いすみ市から勝浦市にかけての一帯は特に好漁場として知られ、「外房イセエビ」の名前で千葉ブランド水産物に認定されています。黒潮にもまれて引き締まったプリプリの身を楽しむなら、刺身が一押し。殻付きを縦に割って豪快に焼く「鬼殻焼き」も人気です。
ぬれ煎餅
銚子名物のぬれ煎餅は、焼き上げたあとに地元特産の醤油を使ったタレをしみこませた煎餅。銚子市内にある老舗煎餅店「柏屋」が元祖と言われています。銚子電鉄が鉄道事業の収入減を補うために自社で商品化したところヒットし、一躍有名に。もちもちと弾力のある独特の食感が特徴的で、噛むほどに甘みのある醤油のコクが広がります。
ホワイト餃子
野田市に本店を構える餃子専門店「ホワイト餃子」。その名物餃子は、全体にこんがりと焼き色がついた、丸みのあるビジュアルが目を引きます。揚げ焼きでパリッと仕上げた厚めの皮の中には、地元産のキャベツや白菜を使った餡がたっぷり。店名は、創業者がかつて満州で餃子作りを教わった恩人の名前・白(パイ)さんに由来するそう。
勝浦タンタンメン
県の南東部、外房(太平洋)に面した勝浦市のご当地ラーメンです。一般的なゴマ風味の担々麺とは違い、主な具材はラー油、たまねぎ、豚ひき肉。真っ赤な見た目通りに刺激的な味わいで、「辛いモノ好きにはたまらない」との声も。海の仕事に携わる漁師や海女さんが冷えた体を温める食事として好み、地元で定着したと言われています。
落花生味噌(ピーナツ味噌)
県特産の落花生を使った郷土料理。生の落花生を香りが立つまで弱火で丹念に煎り、砂糖や味噌、酒で調味して仕上げます。もともと規格外の落花生を活用するために農家で作られたのが始まりとされ、保存食や常備菜として各家庭で親しまれています。ご飯のお供やお茶うけにも合うほか、県内では給食のメニューでもおなじみです。
うなぎ
年間を通して多くの参詣者でにぎわう成田市の成田山新勝寺。江戸時代、その門前町の旅館で客をもてなす名物として評判を呼んだのが、近くの印旛沼でとれるうなぎの料理でした。現在も成田山参道を中心にうなぎ料理専門店が多くあり、創業から100年以上にわたり秘伝のタレを受け継ぐ老舗も。うなぎを焼く香ばしい匂いが参道に漂います。
さんが焼き
1位にランクインした魚のたたき「なめろう」を、加熱調理した料理が「さんが焼き」です。なめろうをハンバーグのように成形して鉄板で焼いたり、ホタテやアワビの貝殻に詰めて焼いたりと、スタイルはいろいろ。香ばしい味わいは酒のつまみにもご飯のおかずにも好相性で、なめろうとの食べ比べもご当地ならではの楽しみ方です。
定番からレア種まで、千葉名物の貝に注目!
西に東京湾、東と南に太平洋が広がる千葉県は、海の幸の宝庫。とりわけ、貝のおいしさと種類の豊富さで知られます。その代表が九十九里のハマグリで、肉厚のプリプリとした身は旨みたっぷり。ハマグリを味わえる店が建ち並ぶ海岸沿いは「ハマグリ街道」と呼ばれています。
そのほか県内では定番のアサリやアワビに加えて、九十九里名物の巻貝「ながらみ」や、船橋・市川沖の三番瀬(さんばんぜ)でとれる二枚貝「ホンビノス貝」など、ほかではなかなかお目にかかれない珍しい貝も。新鮮な貝を豪快に浜焼きで味わえるのも、千葉旅行のとっておきの食体験です。