提供:ことりっぷ
2024年はフランス・パリのカピュシーヌ大通り35番地でサロンから独立したグループによる展覧会「第1回印象派展」が開催されてから150周年。それを記念し、世界中で愛されているフランス印象派の世界を探求する没入型展覧会「モネ&フレンズ・アライブ」が、2024年7月12日(金)から9月29日(日)まで日本橋三井ホールで開催中。今回は日本初開催となる東京展の様子をレポートします。
絵画とクラシック音楽を融合させたダイナミックなイマーシブ体験
「Grande Experiences(グランデ・エクスペリエンセズ)」は、大規模展覧会や没入型文化体験の立案、開発、制作、ライセンス供与および設営において世界中で高く評価されています。
この展覧会では、Grande Experiencesが開発した、世界で最も臨場感に満ちたマルチ・スクリーン環境を提供する「SENSORY4™」を使用し、驚くほど精密なイメージが大量のプロジェクターから流れ出し、会場を包み込むようなデジタル・サラウンド音響と融合することで息をのむような没入体験ができます。
印象派にスポットを当てた「モネ&フレンズ・アライブ」
モネ&フレンズ・アライブでは、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活躍したクロード・モネやピサロ、ルノワール、セザンヌ、ドガなど、ごくありふれた人々の日常を屋外で描いていた印象派の絵画の数々を展開。
彼らが感じていた19世紀フランスの光景や色、音、香りを「大都会」「日常を描く」「戸外制作」という3つのテーマを通して独自の視点や技法、大胆な筆遣いを浮き彫りにし巨大なスクリーンへと次々と映し出していきます。
作品とともに、印象派の画家たちの名言も映し出される
スクリーンには大都会・パリの街並みや人々の生活、美しい景色などが鮮やかに表現。絵画が大きく映し出されることにより作品の中の世界が目の前に広がる感覚や光の美しさ、躍動感を肌で感じることができます。
絵の中でクローズアップされる場所が少しずつ変化していくことで美しい色合いの移り変わりを感じたり、会場の中で自分の視点を変えてみたりすることでさまざまな刺激をもらえます。会場にはイスも設置されているので、座って鑑賞することも。好きなアングルやエリアを探して会場内を探検してみるのもおすすめです。
インスピレーションが高まる、クラッシック音楽との融合
そしてこの展覧会の魅力は、なんといっても力強いクラシック音楽と印象派の絵画の融合です。音楽と融合することで鑑賞者を独自の没入体験へと引き込んでいきます。
特に踊り子やダンス教室が描かれた絵画では、バレエダンサーが踊る動画シーンが同時に展開。ダイナミックな音楽が流れることで、よりインスピレーションが高まっていきます。
フロア全体がアートに!全身で感じる印象派の世界
会場では、スクリーンだけでなくフロア全体が作品の一部となっています。また、次テーマへ移行する場面ではストーリー展開や光、色彩に変化を与えて、異なるテーマの空間へと次々に移行していきます。この連続性が、展覧会全体を通じて一体感を生み出しているかのよう。
モネの「日本の橋」では、足元に橋や睡蓮の花、水の揺らぎなども表現されて思わず気分が高まり、会場を歩きまわってみたくなります。
会場では次々に流れるサウンドに身を委ねながら、たくさんの絵画の世界に心が踊ったり、美しい自然の風景の中でリラックスしたりと、まるでジェットコースターに乗ったかのようなあっという間に時が過ぎていく感覚が味わえます。
展覧会限定のグッズやCOREDO室町とのコラボメニューも
左からオフィシャルプログラムとPRESS BUTTER SAND「モネ&フィレンズ アライブ限定パッケージ」 モネさんマスコットキーホルダー
「モネ&フレンズ・アライブ」では、展覧会限定のグッズやCOREDO室町とのコラボメニューも充実しています。モネや他の印象派の作品とコラボレーションしたスイーツやステーショナリー、アクセサリー、アパレルグッズなども販売。アート鑑賞後も楽しめるアイテムが多数揃っています。
green bean to bar CHOCOLATE レモンパルプティーソーダ
またCOREDO室町の飲食店では、限定店舗で印象派の色彩を再現したコラボメニューもいただくことができますよ。
この夏は、アート好きや印象派のファンの方はもちろん、お友だちやお子さんと一緒に名画の世界を音楽と映像で身体ごと体感してみるのもおすすめです。また2025年1月には、デザインクリエイティブセンター神戸の「KIITOホール」でも開催が予定されているので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
文:モリサワ ジュンコ