世界文化遺産・国立西洋美術館のミュージアムカフェでアートなランチを/上野「CAFÉ すいれん」

世界文化遺産・国立西洋美術館のミュージアムカフェでアートなランチを/上野「CAFÉ すいれん」

提供:ことりっぷ

 

20世紀を代表する建築家のひとりであるル・コルビュジエによって設計され、世界文化遺産にも登録されている国立西洋美術館。併設の「CAFÉ すいれん」ではスペシャルなプレートやケーキセットがいただけます。話題の展覧会を観たあとは、カフェでアートな料理をいただく贅沢なひとときを満喫しましょう。

 

開館当初の姿に生まれ変わった国立西洋美術館

開館当初の姿に生まれ変わった国立西洋美術館 前庭にあるロダンの作品を中心とする彫刻群も見どころ

国立西洋美術館は西洋美術全般を対象とする日本で唯一の国立美術館です。実業家の松方幸次郎が集めた松方コレクションをはじめ、世界の名品を数多く所蔵しています。

2020年10月から2022年4月の休館期間に、前庭のリニューアル工事が行われました。生い茂っていた植栽を最小限にし、すっきりとした印象に。JR上野駅公園口から続くメインストリートからもよく見えるようになったので、注目してみて下さいね。

 

名画の名がつけられた開放感のあるカフェ

名画の名がつけられた開放感のあるカフェ たくさんある座席が満席になり、外に列ができることも

カフェスペースは1階の一番奥にあります。店名「CAFÉ すいれん」は印象派を代表するフランス人画家、クロード・モネの代表作《睡蓮》(1916年)を冠しています。自然の光を作品に落とし込むことを得意としたモネの作品名にぴったりな、太陽の光あふれる明るい空間です。

モネの《睡蓮》は、5月12日まで開催中の展覧会『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』で見ることができますよ。

 

美術館をイメージしたスペシャルプレート

美術館をイメージしたスペシャルプレート カラフルな野菜がうれしい一皿で満足なプレート

カフェで人気の定番メニューが「ル・コルビュジエ プレート ドリンク付き(税込1,900円)」です。前菜、季節のスープ、生ハムとモッツァレラチーズのオープンサンド、フィジリのミートソースパスタが一皿に盛られています。四角いプレートは国立西洋美術館本館をイメージしているなど、実は何気ない素材や盛りつけに、こだわりが隠されているんです。

固め食感が特徴のらせん状のパスタは、内観から着想を得たのだそう。美術館の本館はル・コルビュジエの「無限成長美術館」の基本的な原理に基づいて設計され、展示室は中央ホールの周辺をらせん状に取り囲んでいます。この思想を体現した美術館は世界に3館ありますが、日本では国立西洋美術館だけ。

何気なく通り過ぎていた空間も、プレートに込められた意味を知ると、おもしろくみえてきます。

 

ル・コルビュジエが考案した「近代建築の5つの要点」のうち、「ピロティ」を浮かせたイカスミのバケットで表現したオープンサンド

 

王道のショートケーキでティータイム

王道のショートケーキでティータイム 余計な装飾や材料を加えないクラシックなショートケーキ

「ティータイムセット(税込1,100円)」は好みのドリンクとケーキをそれぞれ選べるセットです。ケーキはモンブランやオペラなど5種類あり、苺のショートケーキは喫茶店で食べられるような、シンプルなフォルムを意識しています。しっとりとしたスポンジに軽めの生クリーム、一粒の苺がちょこんとのった王道のショートケーキは、ラインナップのなかでも1、2を争う人気メニューです。

抹茶ラテの抹茶は京都の老舗製茶店「森半」から仕入れているというこだわり。香り高い抹茶をていねいに泡立ててから、ミルクと合わせています。

 

ティラミスは季節によって限定版が登場。春はさくら色のパウダーでおめかし

 

視覚と味覚で楽しむ企画展特別コース

視覚と味覚で楽しむ企画展特別コース パステルカラーでまとめられた企画展特別コース(税込3,800円、1日限定12食)

いつもよりちょっとリッチな気分を味わいたいなら、企画展とコラボした特別なコースはいかが?

2024年5月12日まで開催中の展覧会『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』からインスパイアされたコースは、現代美術らしくポップでカラフルな印象です。

CAFÉ すいれんでは展覧会ごとにシェフがじっくり考案した期間限定メニューが登場するので、展示と合わせて楽しみましょう。



国立西洋美術館は所蔵作品だけでなく、建物そのものやカフェメニューまでアートでいっぱい。美術館を訪れる際は、ぜひカフェレストランもチェックしてみてくださいね。

 

中世から20世紀半ばまでの西洋美術を収集してきた美術館が、はじめて「現代美術」を大々的に展示する展覧会

 

 

文:佐々木あみ(オフィス・ポストイット) 写真:古本麻由美

 

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