累計来場者数は1,000万人を超え、今年で14年目を迎えた「アートアクアリウム」。これまで夏季限定での開催だった水族アートの展覧会が2020年8月、大型常設展にパワーアップして東京・日本橋に誕生しました。30,000匹以上の金魚が光や音、香りの演出の中で舞い泳ぐ、「五感で感じる」新感覚の美術館です。
同常設展は、過去最大規模となる延床面積約2,321平方メートルの広さが特徴。お祭りでよく見かける金魚から普段あまり目にする機会のない貴重な金魚まで、30,000匹を超える金魚たちが集結します。
光や音、香りの演出で金魚が舞い泳ぐ「五感で感じる」美術館
過去の開催時に人気を集めた作品だけでなく、命・光・音・香・味の感覚を刺激する、「五感で感じる」新たな展示を追加。新エリアの「浮世」は、江戸時代の「花街」を表現したエリアです。入口に佇む大門を表した「金魚大門」をくぐれば、そこは豪華絢爛な夢の世界。
花街の最も煌びやかで象徴的な瞬間である「花魁(おいらん)道中」を、大小さまざまな花魁で表現した作品では、進化したライティングシステムと音響システムを使用し、これまでにない臨場感を味わえます。
浮世を離れると、摩訶不思議な金魚の世界が広がる「神秘」エリアへ。等身大以上の水柱がいくつも立ち並ぶ「金魚の杜(もり)」が現れ、水の中の世界と外の世界の境界線が曖昧になった浮遊感を楽しめます。
また、この作品は見る場所によって違った見え方をする演出が特徴。1階では自らの足で不思議な世界をさまよい、2階ではその世界を俯瞰で眺めることができ、それぞれの場所から見える景色の魅力に圧倒されます。
その他にも、三角柱のアクアリウムが40個積み重なった、高さ約2.4m・幅約4mの大型作品「インフィニトリアム」や、美しく切ない命を表現した花蓮型のアクアリウム「ロータスリウム」など、さまざまな作品を展示予定。
展示を満喫した後は、5日ごとにメニューが変わる和のカフェスペースで、江戸時代に狩野派が描いたとされる「老松」を眺めながらゆったりと食事を楽しむのもおすすめです。 優美で幻想的な世界が広がる「アートアクアリウム美術館」。金魚たちが織りなす物語を五感で堪能してみては。
アートアクアリウム美術館
- 住所
- 東京都中央区日本橋本町1-3-9
- 営業時間
- 10:00~22:00(最終受付21:30)
- 料金
- 【入場券】中学生以上2,300円、小学生以下無料
【アフター6入場券】中学生以上2,000円、小学生以下無料
- 休館日
- 年中無休
※メンテナンスのため不定期で休館
- アクセス
- 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅より徒歩約2分