全国には魅力あふれる温泉地がたくさん!今回は2022年と2021年を比べて高い宿泊実績となったTOP5の温泉地をご紹介します。愛媛の道後温泉や福井のあわら温泉、岐阜の飛騨高山温泉など、どの温泉地も温泉だけでなく多彩な観光やご当地ならではのグルメも魅力です。ぜひ、次の旅行計画の参考にしてみてください。
※このランキングは、楽天トラベルの2022年と2021年の1月1日~12月31日までの人泊数実績をもとに算出しています 。
※集計対象:人泊数TOP50までのの温泉地で一定数以上の施設数がある温泉地
道後温泉(愛媛県)
第1位は愛媛県の「道後温泉」。約3000年の歴史を持つ道後温泉は、大国主命(おおくにぬしのみこと)や聖徳太子も訪れたとされる温泉地です。国の重要文化財でもあるシンボル的存在の共同浴場「道後温泉本館※」や、飛鳥時代の建築様式が特徴の「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」が特に有名です。温泉街には気軽に楽しめる手湯や足湯も複数点在。2022年にオープンした「足湯カフェ坊っちゃん」も注目を集めています。
観光では、全国で現存する12の天守をはじめ多くの歴史的文化遺産が残る「松山城」、恋愛成就のパワースポットとして知られる「円満寺(圓満寺)」、約300点もの和ガラスを展示する「道後ぎやまんガラス美術館」などがあります。また、松山市内を走る「坊っちゃん列車」も見逃せません。ご当地グルメでは、鯛めしをはじめ、三津浜焼き、五色そうめん、道後ビール、愛媛のみかんを使ったスイーツなどを味わえます。
※道後温泉本館は2019年1月15日から保存修理工事のため2階以上は休館。1階神の湯、2・3 階休憩室等は休止。霊の湯の入浴は可能です。
あわら温泉(福井県)
「関西の奥座敷」と呼ばれる福井県あわら市の「あわら温泉」。明治16年開湯の温泉地で、74本もの源泉をもち、自家源泉のある温泉施設が揃っています。「あわら湯のまち駅」の目の前にある「芦湯(あしゆ)」には5種類の足湯浴槽があり、毎日7時~23時までいつでも無料で源泉かけ流しの足湯が楽しめます。湯上りにはすぐ近くにある「湯けむり横丁・屋台村」や、街歩きで銘菓のスイーツ店や越前おろし蕎麦を満喫するのもおすすめです。
また、 無病息災・ 延命長寿・ 除病安楽などのご利益があるとされる「三薬師巡り」や、芸妓・舞妓さん姿に変身できる体験スポット「伝統芸能館」、アートや工房体験と森林浴が魅力の「金津創作の森」など多彩な観光が叶います。
また、冬の味覚「越前ガニ」が有名で、冬は温泉宿でカニ料理を味わうのも一興。春は人気漫画『ちはやふる』の桜並木のモデルとなったといわれる「あらた坂」、夏はプールで思いっきり遊べる「芝政ワールド」などの季節毎の楽しみにも注目です。
飛騨高山温泉(岐阜県)
岐阜県の「飛騨高山温泉」は北アルプスの麓に位置する温泉地で、城下町の風情が残る古い町並みや、春と秋に行われる豪華絢爛な伝統行事「高山祭」など、歴史と伝統が色濃く残る風光明媚なエリアです。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「古い町並み」では町屋建物の酒屋や味噌屋のほか、土産店やカフェなどを営業するお店もあり、ノスタルジックな雰囲気を味わいながら散策が楽しめます。
周辺では、朝市も観光の楽しみのひとつで「宮川朝市」や「陣屋前朝市」に赴くのもおすすめ。奥飛騨方面に足をのばせば、日本一高い場所に位置する「飛騨大鍾乳洞」や「平湯大滝」などの見どころが点在しています。
グルメでは国産ブランド牛の「飛騨牛」が有名。ステーキやしゃぶしゃぶ、郷土料理の朴葉焼き(ほおばやき)、にぎり寿司などで飛騨牛を味わえるお店や宿泊施設が沢山。ほかにも、高山らーめんや飛騨そば、漬物ステーキ、しょうゆ味のみだらしだんご、地酒などのご当地グルメが揃っています。
山代温泉(石川県)
日本神話にも登場する三本足のヤタガラスの伝説が残る、開湯1300年の石川県加賀市の「山代温泉」。江戸時代に共同浴場を中心として栄えた温泉地で、現代でも気軽に楽しめる2つの浴場が名物になっています。1つは、加水なしの2つの湯が楽しめる「総湯(そうゆ)」。北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)ゆかりの旅館「旧吉野屋旅館」で使われていた重厚感のある門が目印です。もう1つは、明治時代の浴場を復元した「古総湯」。九谷焼タイルとステンドグラスなど、内観も外観も当時の雰囲気に再現されており「体験型温泉博物館」といわれています。
観光スポットでは、国指定史跡の「九谷焼窯跡展示館」や「石川県九谷焼美術館」「加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森」などがあり、九谷焼の絵付け体験ができるスポットもあります。また、山代温泉のパワースポットとして知られる「薬王院温泉寺」「服部神社」も訪れたいところ。そして、加賀といえば日本海で獲れるカニやのどくろ、能登牛などのグルメも魅力です。
いわき湯本温泉(福島県)
常夏ムードが1年中楽しめる温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」がある、「いわき湯本温泉」が第5位。日本の三古泉のひとつといわれ、地下約50m地点の貯湯槽からくみ上げられる源泉は毎分約5トンもの湧出量を誇ります。お湯は珍しい硫黄泉で「美人の湯」をはじめ、様々な効能が期待できる泉質。湯本駅の構内でも足湯が楽しめ、駅周辺にも足湯スポットが点在。旅館やホテルのほか、「さはこの湯」や「湯本駅前みゆきの湯」といった日帰り入浴施設で気軽に温泉を堪能することもできます。
観光では「国宝 白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)」と浄土式庭園の美しさを楽しめる「願成寺」や、桜やコスモスの名所でもある「21世紀の森公園」、いわきマリンタワーや潮見台が見どころの「三崎公園」。東北最大級の体験型水族館「アクアマリンふくしま」と、魚介類市場やレストラン、土産処などが並ぶ「いわき・ら・ら・ミュウ」がある「アクアマリンパーク」などがあります。
グルメでは、郷土料理の「うにの貝焼き」や「サンマのポーポー焼き」、ソウルフード的な存在の「メヒカリ唐揚げ」などの名物も注目。夏はカツオ、冬はアンコウも見逃せません。