飛騨高山で楽しむ!歴史散策と食べ歩きグルメ

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

昔懐かしい古い町並みで有名な飛騨高山。フォトジェニックなスポットとしても人気があります。食べ歩きできるグルメも多いので、ぜひ女子旅で訪れてみませんか。

 

レトロな町並みは、ただ歩くだけでもワクワクしますよね。朝の連続テレビ小説の舞台にもなった飛騨高山エリア。古き良き日本の町並みを歩けば、一昔前にタイムスリップしたかのよう。飛騨グルメの食べ歩きなども楽しいですよ。レトロで楽しい飛騨高山の魅力をご紹介します。

 

 

 

「飛騨高山」ってどんなところ?

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

飛騨高山は、城下町の商人町として発展した出格子の連なる「古い町並み」や、日本で「陣屋」の主要建物が残る、歴史ある町。JR名古屋駅から特急ひだ、または、濃飛バスにて約2時間半で行くことができます。最寄りのJR高山駅から徒歩圏内に複数の観光スポットがありアクセスのしやすさも魅力です。

 

 

日本で唯一、現役だった陣屋の主要建物が残っている

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

飛騨高山に着いたら、まず訪れたいのが「高山陣屋」。JR高山駅から徒歩約10分の場所にある、高山のシンボル的存在です。

 

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

高山陣屋は、高山城主の下屋敷の一つとして作られ、江戸時代には江戸から来た役人である代官や郡代が政治を行う役所「陣屋」として使われた施設。主要な建物が現存する陣屋は、ここ高山陣屋のみなのです。まるで、歴史ドラマの世界に飛び込んだ気分になれる施設です。

 

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

関を入るとすぐに目に入ってくるのが、正面壁の「青海波(せいがいは)」。青海波は、格の高い郡代が使うことができた模様なんです。飛騨高山の郡代は、いかに格式が高かったかが分かります。

 

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

「御役所」は、役所の中枢部にあたる場所。年貢徴収から裁判まで、地方行政の様々な実務がこの場所で行われていました。

 

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

「居間」は代官・郡代が日中に執務をしたとされる部屋。文机からは庭園を眺めることができます。ここでリモートワークできたら仕事がはかどりそうですね。

 

外から見ると、また違った雰囲気があります。居間は何と3階建てなんです。

 

書院造りの「大広間」は、重要な年中行事などで使用されていました。かつての役人やその家族たちが居た空間、見た風景などを五感で感じることができます。

 

かつて年貢米が保管されていた蔵は、現在は資料館となっています。高山陣屋でしかみられない貴重な資料が保管されているほか、蔵の周りには、当時の農具や飛騨名産の木材など、実際に触れることができる展示もあります。

 

高山陣屋のアイコンは、「青海波」と釘隠しの「うさぎ」。陣屋が現役だったころ、青海波は玄関の大床の他、玄関の壁や襖全面に描かれていました。原物は御蔵で見ることができます。また、石庭にも描かれています。


うさぎは子どもをたくさん産むことから、縁起の良い動物とされています。また、火災から建物を守ってくれる魔除けの意味合いがあるともいわれています。高山陣屋の建物内にたくさん隠れているので、ぜひ探してみてくださいね。

 

高山陣屋

住所
岐阜県高山市八軒町1-5
電話番号
0577-32-0643
営業時間
3月1日〜10月31日 8:45〜17:00
11月1日〜2月28日  8:45〜16:30
休館日
12月29日~1月3日
入場料
440円 高校生以下無料
アクセス
JR高山駅より徒歩約10分
公式HP
高山陣屋

 

 

古い町並みをのんびり散策

飛騨高山の町の魅力の一つは、なんといっても「古い町並」。約400メートルの範囲に広がる国選定重要伝統的建造物群保存地区を、古い町並と呼んでいます。高山城の城下町の中心地にあたり商人町として発達したエリアで、道の両側には出格子の建物が連なり、軒下には用水が流れる風情ある風景が残っています。海外からの観光客にも人気のある日本ならではの風景は、のんびりと散策してほしいところ。

 

古い町並み

住所
岐阜県高山市上一之町
アクセス
JR高山駅より徒歩約10分

 

 

古い町並は食べ歩きグルメの宝庫

フォトジェニックで歩くだけでも楽しい古い町並ですが、実は食べ歩きグルメがたくさん集まっている食べ歩きグルメの宝庫でもあります。食べ歩きグルメといっても、侮ってはいけません。ブランド国産牛の「飛騨牛」をはじめとする、絶品グルメが多いのです。

 

 

喜八郎の「牛まん」

食べ歩きできる飛騨高山グルメ、1つ目は、飛騨牛を気軽に楽しめる牛まんのお店「牛まん喜八郎」をご紹介します。人気なのは「喜八郎牛まん」(560円)。飛騨牛をたっぷりと使った牛まんは、噛むごとに肉汁がじゅわ~っと口中に広がります。ほかに、黒ゴマをたっぷり使った「黒ごまあんまん」(350円)もおすすめ。
店内で座ってゆっくりと食べることもできるので、休憩にもおすすめですよ。

 

牛まん喜八郎 上三之町店

住所
岐阜県高山市上二之町35
電話番号
0577-62-8811
営業時間
10:00~18:00
定休日
水曜日
アクセス
JR高山駅より徒歩約10分 

 

 

売り切れ必須!「飛騨牛にぎり寿司」

もうひとつ、飛騨牛を気軽の楽しめるお店が、飛騨牛を握りでいただく「飛騨 こって牛」。お寿司なのに、食べ歩きグルメ?と驚くのですが、海老せんべいの上に、飛騨牛の握りを乗せて提供してくれるのが飛騨高山の食べ歩きスタイル。注文してから握ってくれるので、おいしい状態で食べられますよ。


「飛騨牛 トロさし握り」(1,000円)は、特に霜降りの多い部位で、下の上でじんわりと旨味が溶け出します。

 

飛騨 こって牛

住所
岐阜県高山市上三之町34
電話番号
0577-37-7733
営業時間
10:00~17:00
定休日
無休
アクセス
JR高山駅より徒歩10分

 

 

飛騨高山ならではの「みたらしだんご」

みたらし団子のお店の中でも、比較的遅い時間まで開いているのが「さん陣」。みたらし団子というとべっこう餡がたっぷりとかかった甘めのお団子というイメージがありますが、ここ飛騨高山のみたらし団子はお醤油が焦げた香りが香ばしいしょっぱめのお団子。1本から購入できるので、食べ歩きにもってこいです。

 

さん陣

住所
岐阜県高山市上三之町91−4
電話番号
0577-33-1273
営業時間
11:00~18:00
定休日
木曜
アクセス
JR高山駅より徒歩10分

 

 

女性にうれしい飲む点滴「甘酒」

飲む点滴とも呼ばれる甘酒。飛騨高山は飛騨山脈のおいしい水や良質な米などに恵まれていることから、古くから酒造りが盛んでした。古い町並にも酒屋が多くあることもあり、酒蔵をはじめ甘酒を出しているお店が数件あります。ぜひお好みの甘酒を飲んでみてくださいね。

 

飛騨地酒蔵 本店

住所
岐阜県高山市上三之町48
電話番号
0577-36-8350
営業時間
8:30~17:30(季節により変更あり)
アクセス
JR高山駅より徒歩約10分

 

 

新たな飛騨高山名物?「スッポコーン」

飛騨高山の新たな名物グルメになりそうなのが、別館 まるやの「スッポコーン」(500円)。ポップコーンに、すっぽんのエキス入りフレーバー粉をまぶして食べる、新感覚のグルメです。現在は飛騨の山椒、和風ダシ、バター醤油、トリュフソルトの4フレーバー。すっぽんの生臭さはほとんどなく、お子さまでもおいしく食べられるほど。ぜひチャレンジしてみて。

 

別館 まるや

住所
岐阜県高山市上三之町52
電話番号
0577-32-7070
営業時間
営業時間: 9:00〜17:00 (年中無休)
アクセス
JR高山駅より徒歩約10分

 

 

ぜひ食べたい飛騨高山グルメ

飛騨高山ならではのグルメには古い町並みで気軽に食べ歩きできるものもありますが、食べ歩きでは食べられない絶品グルメもたくさんあるのです。

 

 

食べやすい高山ラーメンなら「宮川伊吹」へ

飛騨高山には、おいしいグルメがたくさん。その中でもぜひ食べてほしいのは、「高山らーめん」。行列の絶えない人気店も多い、人気の高山グルメです。おすすめの高山ラーメンが「宮川伊吹」。高山らーめんの特徴は濃い目の醤油味ですが、こちらでは少しあっさりとした味付けのラーメンが食べられます。

「中華そば(並)」(750円)は、高山ラーメン初心者にもおすすめのラーメン。中太のストレート麺で、動物・魚介出汁の旨味をバランス良くまとめたスープをほどよく絡めてくれます。

 

「チャーシューご飯」(350円)は、特製の味噌ダレで焼いた柔らかくジューシーなチャーシューに、たっぷりのネギとシンプルなのに、仕上がりのクオリティが高くおすすめです。

 

 

宮川伊吹

住所
岐阜県高山市花里町6-9-3
電話番号
0577-57-7345
営業時間
10:00~16:00
定休日
毎週火曜日 ※祝日の場合は営業
アクセス
JR高山駅より徒歩3分

 

 

地元の人のここぞという晴れの日ごはんは「やぐら」で

飛騨牛の専門店は数あれど、地元の人がここぞという晴れの日に利用するのが「やぐら」。飛騨高山の住民におすすめを聞くと、多くの人がこちらのお店を挙げるほど、人気のお店です。飛騨牛の中でも、主に飛騨地方で育った黒毛和種の5等級を中心に、4等級以上の牛肉を提供してくれます。

 

おすすめは、飛騨牛しゃぶしゃぶ。「[C]特選」(6,380円)なら、極上の飛騨牛を贅沢に味わえます。舌の上でとろける飛騨牛の脂の甘さをぜひ堪能して。ランチタイムには、飛騨牛を気軽に食べられる限定メニューもあります。「飛騨牛焼肉丼」(1,760円)は、さっと炙った飛騨牛を特製たれにくぐらせ、ご飯の上にたっぷりと乗せた一品。

 

 

高山 味処 やぐら

住所
岐阜県高山市有楽町50-2
電話番号
0577-33-4877
営業時間
11:00~14:00(L.O.13:30)、17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日
月曜日
アクセス
JR高山駅より徒歩約7分

 

 

飛騨高山でもタピオカブーム「acero gelato&coffee」

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

「acero gelato&coffee」は豊富なジェラートとコーヒーをテイクアウトで楽しめるお店。また、一大ブームから定番となった「タピオカミルクティー」(600円・税抜)もおすすめです。店内がかわいらしく、フォトジェニックな空間に。もちろん街中に連れ出してもフォトジェニック。

 

acero gelato&coffee

住所
岐阜県高山市本町2-68
電話番号
0577-62-9485
営業時間
10:00~17:00
定休日
火曜日
アクセス
JR高山駅より徒歩7分

 

 

飛騨高山みやげはこれ

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

飛騨高山みやげといえば、やはり「さるぼぼ」。さるぼぼは飛騨地方の言葉で猿の赤ん坊のことで、飛騨地方では、母親が娘の縁結び・安産・夫婦円満を願い、また、子ども達が健やかに育つことを願い、このさるぼぼを作り与えていたそうです。

そして高山陣屋のウサギや青海波をモチーフにしたグッズ。特に、高山陣屋の売店では、限定のさるぼぼやグッズがあるので、ぜひのぞいてみて。

 

 

おしゃれ雑貨もあります

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

飛騨高山らしいおしゃれ雑貨を見たいなら、「匠館」へ。昔から質の高い材木の産地として知られる飛騨高山ならではの、木製食器などがそろうお店です。 

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

何かと便利なカッティングボード(4,320円~)は、様々な大きさ・形のものがそろいます。ほかにも、お店オリジナルのランチョンマット(小:6,530円/大:7,280円)や、さるぼぼそえぶみ箋(390円)や、さるぼぼのなごみ和紙レターセット(390円)などもありますよ。

 

匠館

住所
岐阜県高山市下三之町1−22
電話番号
0577-36-2511
営業時間
9:00~17:00
定休日
火曜日
アクセス
JR高山駅より徒歩約12分 

 

 

名物朝市にも行ってみよう

飛騨高山といえば、朝市も有名です。古くは江戸時代にはじまり、明治時代から朝市と呼ばれ、親しまれるようになりました。陣屋前広場と宮川沿いの2カ所にて、毎日開催されています。

朝採れの新鮮なお野菜や果物、お菓子などが売られている、飛騨高山ならではの朝の風景です。朝市といっても正午まで開催しているので、少し早起きしてお散歩がてら出かけてみては。

 

宮川朝市

住所
岐阜県高山市下三之町
営業時間
7:00~12:00(12月~3月は8:00~12:00)
アクセス
JR高山駅より徒歩約10分
公式HP
飛騨高山 宮川朝市

 

 

足を延ばせば、こんなスポットも

飛騨高山は駅から徒歩で歩いて観光できるコンパクトさが魅力の一つですが、少し離れたところにも見どころがあります。どちらもバスで訪れることができるので、ぜひ足を延ばしてみて。

 

 

飛騨の里

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
写真提供:高山市

「飛騨民俗村・飛騨の里」は、合掌造りの古民家を移築し、昔の飛騨の暮らしを再現した集落博物館。昔話の世界に飛び込んだかのような、のどかでのんびりとした空気が流れています。

 

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

飛騨の里では、飛騨の民芸品であるわら細工やさしこ細工などの実演や体験を日替わりで開催しています。駐車場を挟んだ場所にある「思い出体験館」では、「さるぼぼづくり体験(60分)」や「組ひもづくり体験(60分)」(各1,500円)などの民芸体験も。気軽にできる「手焼きせんべい体験」(600円)もおすすめです。

 

飛騨民俗村・飛騨の里

住所
岐阜県高山市上岡本町1−590
営業時間
8:30~17:00
入館料
大人700円 小人200円
アクセス
高山濃飛バスセンターより濃飛バスにて約10分、バス停「飛騨の里」下車
公式HP
飛騨民俗村・飛騨の里

 

 

飛騨大鍾乳洞

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
写真提供:飛騨大鍾乳洞

「飛騨大鍾乳洞」は、飛騨高山エリアと奥飛騨温泉郷のほぼ中間にある、全長約800mの巨大な鍾乳洞。標高約900mと日本一高い場所にある観光鍾乳洞です。

 

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅
写真提供:飛騨大鍾乳洞

鍾乳洞は一年を通して平均12℃と涼しいため、暑い日にはとても気持ちがよいですよ。鍾乳洞内には、その涼しさを生かした酒蔵もあります。

 

飛騨大鍾乳洞

住所
岐阜県高山市丹生川町日面1147
営業時間
4月~10月は8:00~17:00(閉館17:30)、11月~3月は9:00~16:00(閉館16:30)
入場料
大人1,100円 小人550円
チケット
飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館 前売チケットの購入はこちら<現地購入の当日券より100円OFF>
アクセス
高山濃飛バスセンターより濃飛バスにて約30分、バス停「鍾乳洞口」下車。バス停そばより飛騨大鍾乳洞まで無料シャトルバス送迎あり
公式HP
飛騨大鍾乳洞

 

 

飛騨高山を散策しよう

飛騨高山で昔気分と伝統文化に触れる旅

高山駅からは、少し足を伸ばせば、世界遺産・白川郷へ行くこともできます。また、絶景露天風呂が有名な奥飛騨温泉郷も近いので、ぜひ合わせて訪れてみてくださいね。

 

 

 

取材・撮影・文/河合理恵

 

 

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