みかんスイーツに鯛めしも！道後温泉のおすすめ食べ歩きグルメ＆ランチ

愛媛県松山市の道後温泉といえば、外湯めぐりや食べ歩きといった温泉街散策もはずせません。レトロな商店街には、老舗から新しいカフェまで、愛媛ならではのグルメが盛りだくさん。特に愛媛のみかんや銘菓を使ったスイーツ、鯛めしは必食です！ 道後温泉駅前から続く「道後ハイカラ通り（道後商店街）」でおすすめの食べ歩きグルメとランチをご紹介します。

愛媛土産の定番、一六タルトを揚げた「一六タルトの天ぷら」

愛媛名菓「一六タルト」を作る一六本舗。道後本館前店の2階にあるお食事処&カフェ「一六茶寮」は、道後温泉のシンボル「道後温泉本館」の目の前という最高のロケーションにあります。

道後温泉本館を眺めながら味わいたいのが「一六タルトの天ぷら」。愛媛県産の柚子入りこしあんをスポンジで巻いた「一六タルト」を天ぷらにしたスイーツで、揚げることによって柚子の風味もおいしさも倍増。ドリンクとのセット（500円）があり、ドリンクはコーヒー、抹茶、愛媛のみかんジュースから選べます。

洋風スイーツなら「SHIRASAGI」（1,080円）もおすすめ。抹茶クリームの上に、道後温泉のお土産として人気の「道後夢菓子噺（どうごむかしばなし） 白鷺」や抹茶スイーツが美しく並べられ、道後の自然豊かな山里に白鷺が舞い降りる様子を表現しています。温かいチョコレートソースをかけて食べるアートスイーツはとてもフォトジェニック！

ランチにおすすめ「松山鯛めし」と「宇和島鯛めし」

道後温泉のランチは愛媛の郷土料理「鯛めし」を。鯛めしは、焼いた鯛をお米と炊き込む「松山鯛めし」と、タレにつけた鯛のお刺身を白米にのせて食べる「宇和島鯛めし」の2種類があります。

看板メニューは松山鯛めし「秋嘉 道後店」

道後温泉駅から商店街に入ってすぐのところにある「秋嘉（あか）道後店」では、松山・宇和島両方の鯛めしを楽しめますが、「松山鯛めし」が看板メニュー。

貴重な天然真鯛を使った松山鯛めし（2,350円）と、愛媛で育った鯛を使った秋嘉オリジナルの松山鯛めし（1,840円）があり、注文後20分ほどかけて土鍋でひとつひとつ丁寧に炊くこだわりの一品。鯛めしのほか、鯛のお刺身、サラダ、季節の天ぷら、汁物、香の物が付き、たっぷり鯛を味わえる満足感の高い御膳です。

松山鯛めしの食べ方は3ステップ。まずはそのまま味わい、香ばしく焼かれた鯛とごはんを堪能。次に大根葉、三つ葉、もろみをのせて味の変化を楽しみ、最後はお茶漬けで締める。だしをたっぷりかけ、わさび、うめ、三つ葉、海苔、あられと一緒に食べるお茶漬けはまた格別のおいしさです。

宇和島鯛めしの人気店「かどや」

宇和島鯛めしが人気のお店「かどや」。本場・宇和島の駅前通りに本店をもち、道後温泉では、公共浴場・道後温泉別館 飛鳥乃湯泉（あすかのゆ）のお隣と、道後温泉駅前（2021年6月現在、休業中）にお店を構えています。いずれも行列ができることの多い人気店です。

宇和島鯛めし（1,600円）には、宇和島で育った新鮮な伊達真鯛を使用。食べ方は卵の入っただし汁をよく混ぜ、その中に鯛の身、海藻、しその葉を投入。それをごはんにのせ、好みの量のだし汁をかけていただきます。

ちなみに、宇和島鯛めしはその昔、海賊たちが火の使えない舟の上で宴会をしていたときに、酒を飲んでいたお椀に白米を盛り、生の鯛の身をのせて食べたのがはじまりなのだとか。

プリプリの新鮮な鯛のお刺身と、ごはんが進む旨みあふれるだし汁。瀬戸内の恵みを存分に味わって、贅沢な気分にひたれる一品です。

かどや 道後椿坂店

SNSでも注目のかわいいプリン専門店「道後ぷりん」

2020年6月に商店街にオープンしたプリン専門店「道後ぷりん」。温泉をイメージしたレトロな店内は、2匹の猫のキャラクターが遊びまわり、とてもかわいらしい空間。写真映えスポットとしてもSNSで注目を集めています。

メニューはプリン、ソフトクリーム、パフェと豊富で、食べ歩きもイートインも可能。「ぷりんパフェ」（500円）はとろけるプリンにソフトクリームをのせて、おいりや猫型のクッキー、肉球型のチョコをトッピングしたパフェ。ソフトクリームは愛媛濃厚バニラ、みかん、ミックスから選べ、ミックスならバニラとみかんの両方を味わえます。

一番人気のスイーツは店名と同じ「道後ぷりん」（420円）。四国産の新鮮卵「それいゆ」を使用したプリンの上に、みかんが丸ごと1個入った愛媛ならではの新スイーツです。甘酸っぱいみかんと濃厚プリンがベストマッチ。持ち帰りもできます。

「坊っちゃん団子」は夏目漱石ゆかりの「つぼや菓子舗」が元祖

道後温泉を代表する名物「坊っちゃん団子」。商店街に坊っちゃん団子を売るお店はいくつかありますが、明治16年創業の「つぼや菓子舗」が元祖。夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場する団子屋のモデルになったお店で、つぼや菓子舗の二代目が、漱石も愛した団子から坊っちゃん団子を考案しました。

とろけるほどやわらかな求肥を抹茶・白・あずき、3色のあんで包んだお団子を串にさしたもので、白あんには北海道産大手亡豆（白いんげん）、あずきあんには北海道産しゅまり小豆を100%使用しています。

食べ歩きには、簡易包装の2本入り（220円、賞味期限当日中）がおすすめ。お土産におすすめの箱入りは1週間の日持ちです。1本1本手作りしているため、製造できる数に限りがあり、販売もここだけ。出会えたら絶対買いです！

愛媛みかんを堪能するなら「10FACTORY 道後店」

言わずとしれた柑橘大国・愛媛。「10FACTORY 道後店」は、愛媛のみかん産業を盛り上げるべく、愛媛県産の柑橘を使ったジュースやジャム、ドライフルーツなどを販売しています。ジュースやジェラートは、オレンジ一色のおしゃれな店内でも楽しめます。

他県から愛媛に来て驚くのがみかんの品種の多さ。「みかんジュースお試し3種セット」（品種によって、スタンダード500円、プレミアム700円／イートインのみ）は、その日おすすめの3品種のみかんジュースを飲み比べできるセットで、ある日のプレミアムのセット内容は不知火（しらぬい）、せとか、果試28号（紅まどんな）の3つ。ひとくちにみかんジュースといっても、飲み比べしてみると、甘みや酸味、濃厚さが全く異なり、愛媛の柑橘の幅広さを感じられます。

また、旬のみかんジュースとビールを割ったご当地ビール「みかんビール」（580円）もおすすめ。みかんの果実味あふれる愛媛らしいビールで、温泉に浸かったあとの一杯としても最高です。

全国コロッケコンクールで金賞に輝いた「みつわ」のコロッケ

商店街の入り口にある「みつわ」では、スナック感覚でサクッと小腹を満たしてくれるコロッケを販売しています。

2大看板メニューが、全国コロッケコンクール金賞を受賞した「金賞コロッケ」（250円）と、伊予ビーフを使った甘みのある「伊予ビーフコロッケ」（200円）。みつわは「食房 夢而今（ゆめじこん）」の併設店で、店頭にコロッケがなくとも5～15分程度で揚げたてを用意してもらえます。

クリームソーダやかわいいパフェも！ 女子に大人気の喫茶店「白鷺珈琲」

いま道後温泉で話題の喫茶店「白鷺（しらさぎ）珈琲」。店内の壁には、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場するマドンナと道後温泉に伝説を残す白鷺が描かれ、新しさとレトロさの両方を感じられるアーティスティックな空間になっています。

一番人気のシートが、窓に面したソファー席！ レトロな道後温泉駅舎を眺めながら、食事やドリンク、スイーツを堪能できます。

空間だけでなくメニューもフォトジェニックで、季節のフルーツを使用したドリンクや昭和レトロなクリームソーダ（660円）が人気。地のものを使ったメニューも多く、愛媛県新宮産の茶葉を使った抹茶ラテやほうじ茶ラテ（各660円）、季節のフルーツをあしらった豪華なパフェ「マドンナパフェ」（1,700円）なども。ドリンクや一部のデザートはテイクアウトも可能です。

鯛めしやみかんスイーツ、愛媛銘菓など、道後ならではのメニューであふれ、あれもこれも食べたくなってしまう道後ハイカラ通り（道後商店街）。今回紹介したお店はどれも徒歩約3分以内の範囲にあるので、はしごして楽しんでくださいね！

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取材・撮影・文／小浜みゆ