近年、淡路島の名物として広く知られるようになってきた「生しらす」。春から秋の間だけ味わえる季節限定の味覚ですが、2024年は4月24日から島内の飲食店や宿泊施設で「生しらす丼」の提供が一斉に始まりました。
鮮度抜群の生しらすを使い、店舗ごとに趣向を凝らした丼が、淡路島の各地でたっぷり味わえます。
水揚げ直後の鮮度と旨みがぎゅっと詰まった「生しらす」
2024年で14年目を迎えた淡路島の生しらす事業。現在は毎年50万食以上が販売されるまでに成長し、地元の新たな味覚として広く認知されています。
しらすは傷みやすいため、釜揚げやちりめんにして食べるのが一般的。しかし「生しらすならではのおいしさを知ってもらいたい」と、明石海峡に面する島北端の岩屋港では、競りを行うことなく地元の加工業者に持ち込み、水揚げから数十分で急速冷凍するというスピード処理によって鮮度を維持しています。
なかでも「淡路島の生しらす」として提供されるのは、水揚げされたしらすのうち、最高鮮度を意味する「きれいもん」と認められたわずか2%程度のみ。
その新鮮な味わいは、全国漁業協同組合連合会から兵庫県プライドフィッシュに認定されているほか、2023年には日本観光特産大賞で金賞「ニューウェーブ賞」に選ばれました。
島内61店舗による競演! 極上の「生しらす丼」
2024年は11月末までの間、淡路島全島の飲食店や宿泊施設計61店舗で、それぞれの料理人たちが創意工夫した生しらす丼が提供されています。
そのうち、1つの施設で2種類の生しらす丼が楽しめることで人気なのが、明石海峡大橋を望む「道の駅あわじ」(淡路市)。施設内の海鮮丼専門店「えびす丸」では、主役の生しらすを中心にマグロ、エビ、イクラが脇を固めた贅沢な丼(1,100円)が楽しめます。
生しらす丼のために考案されたという、白ポン酢と濃口しょうゆをブレンドした特製しょうゆが、しらすの味をぐっと引き立てます。
施設2階にあるレストラン「海峡楼」でも、秘伝の白ポン酢で仕上げた生しらす丼(1,380円)が提供されています。ゆったりとしたテラス席で、明石海峡大橋の雄大な景色を眺めながら味わう生しらすは、まさに絶品の一言。
島内61店舗で提供される丼は、生しらすを豪快に盛り付けたシンプルなものから、繊細な御前として仕上げたものまでバラエティ豊か。
しらすの水揚げが行われる岩屋港そばの観光複合施設「淡路島タコステ」では、生しらす丼(1,100円)と一緒に、海鮮浜焼き(1人前3,500円)がセットで楽しめるなど、島が誇る海の幸をお腹いっぱい味わえます。
しらす漁獲量で日本一を誇る兵庫。淡く透き通った身から感じられる磯の香りとぷりぷりの食感を求めて、淡路島を訪れてみてはいかがですか?
淡路島の生しらす
- 提供期間
- 2024年4月24日〜11月末
- 対象店舗
- 淡路島内の飲食店・宿泊施設 計61店舗
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なお、「淡路島の生しらす」は、淡路市のふるさと納税返礼品にもなっています。店舗で提供されるものと同じく急速冷凍された生しらすに、4種の柑橘をブレンドしたオリジナル白ポン酢のタレが付いてきます。
淡路島を訪れることが難しい方は、ふるさと納税も選択肢のひとつとして考えてみてくださいね。