オオサンショウウオの展示などで有名な「京都水族館」で、館内最大の水槽がそびえ立つ「京の海」エリアがリニューアルされました。
フロアには水が揺らめく演出が施されるなど、まるで海の中にいるような感覚を楽しめます。
京都の海を再現した大スケールの水槽「京の海」
京都水族館の開館4周年を記念して2016年に誕生した「京の海」エリアは、水量約500tを誇る大水槽が見どころ。来場者は天窓や洞窟など7つのビュースポットから魚たちの様子を楽しめます。
水槽内には、多種多様な生き物が暮らす京都の豊かな海洋環境がまるごと再現されています。天橋立で仕切られた内海「阿蘇海(あそかい)」で獲れる幻の黄金マイワシ「金樽(きんたる)イワシ」をはじめ、ホシエイやコブダイなど約50種5,500点もの生き物が、大きな水槽の中を悠々と泳いでいます。
なかには高級食材のアマダイなど、京都の食文化に根付いた生き物も展示されています。アマダイは京料理では「ぐじ」という名で珍重され、鮮やかなピンクの体色が特徴。そんなアマダイが縄張りを作って生活する様子など、貴重な生態を間近で観察できます。
まるで海の中! 魚たちに囲まれる神秘的空間
今回のリニューアルでは、大水槽を眺めるフロアを一新。1階には、海中の岩をモチーフにしたさまざまな形や大きさのソファが新設されました。
視界の端から端までを水槽に覆われる迫力のスポットで、どんな生き物がいるかじっくり探してみるのもよし、ぼんやり全体を眺めながら癒やされるのもよし。擬岩のソファに腰掛けながらゆったりとした時間を過ごせます。
さらにフロアには、海底に光が差し込んで水が揺らめく様子をイメージした、幻想的な映像演出も追加されました。自らもまるで海の中にいるような没入感を味わいながら、魚たちの世界へと溶け込んでいけそうです。
京都水族館では現在、リニューアルを記念した関連イベントも開催中。3月10日には「梅小路公園・京都駅周辺 春の音楽祭」の一環として、「京の海」エリアを舞台に、京都市立芸術大学の学生たちによる弦楽四重奏の演奏会が行われる予定です。圧巻の大水槽をバックに、海をテーマにした名曲の数々を堪能してみてはいかがですか?
京都水族館
- 住所
- 京都府京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
- 入館料
- 大人 2,400円、高校生 1,800円、小中学生 1,200円、幼児(3歳以上) 800円
- アクセス
- 「京都」駅から徒歩約15分、
JR山陰本線「梅小路京都西」駅から徒歩約7分 - 駐車場
- なし
- 詳細
- 「京都水族館」公式サイト