長崎県の島原城では、築城400年記念イベント「島原城 夜の陣」を開催しています。第9弾を迎えたこのイベントは、普段入ることができない城内を懐中電灯で照らしながら進み、昼間とは異なる天守閣を体験するというもの。フロアごとにテーマが決められており、光と音が織りなす幻想的な世界を堪能できます。
赤い光の中に浮かび上がる甲冑や、最上階から望める天守閣の影絵「キャッスルモンスター」など、見どころ満載。夜限定の御城印も販売されています。
夜の天守閣に忍び込み、暗闇に浮かぶ甲冑など幻想的な世界を体験
キリシタンや島原の乱にまつわるエピソードで知られる島原城。その天守閣は現在、キリシタン・郷土資料館として使われており、城内には島原の乱で使われた槍、砲弾、黄金の十字架など、貴重な資料が展示されています。
テーマに基づく光と音で演出された各フロアは、歴史の重みをより深く感じられる世界観に仕上げられています。例えば、1階は黄金の十字架がテーマ。島原の乱で全滅した農民たちが祈りを捧げただろう黄金製の十字架などが展示されており、黄色い光の中に重厚な空気感をまとった品々がぼんやりと浮かび上がります。
2階は戦をテーマにしたフロア。赤い光の中に甲冑がずらりと並んでおり、背筋が凍るような威圧感と芸術品のような幽玄の美を感じさせます。懐中電灯を当てるとスポットライトを浴びたように存在感を強める歴史の遺産が、訪れる人々を400年前の世界に誘います。
有明海の上に浮かぶ天守閣の影絵「キャッスルモンスター」が見どころの一つ
もう一つの見どころは、夜空に浮かぶ天守閣の影絵「キャッスルモンスター」です。天守閣を四方からライトアップすることで浮かび上がる影絵の現象といわれており、その神秘的な姿から天空の城「キャッスルモンスター」と呼ばれています。空の状態や月との距離によって姿は変わりますが、四方八方にのびる影は島原城が刀剣を振りかざしているかのよう。最上階までのぼった際は、ぜひ有明海の上に浮かぶ荘厳な姿を見届けましょう。
同イベントは2024年3月23日までの毎週土曜日と、他の曜日に開催中。築城400年の島原城で、時空を越えるような旅を体験してみませんか。
島原城 夜の陣
- 住所
- 長崎県島原市城内1-1183-1
- 料金
- 大人1,000円、小中高生600円、未就学児無料
- 営業時間
- 18:30~21:00(最終入館20:30)
- 開催期間
- 2024年1月6日~2024年3月23日/毎週土曜日ほか
※開催日は変更になる場合があります - アクセス
- 【電車】JR「長崎」駅から「諫早」駅まで約25分、島原鉄道に乗り換え約1時間12分で「島原」駅下車、徒歩約11分
【車】「鳥栖」JCTから約2時間15分 - 駐車場
- あり(90台・一般車両500円、バイク200円)
※18:00~21:30に限り無料 - 詳細
- 「島原城 夜の陣」の公式サイト