大阪市の長居植物園に常設展示されている、アート集団「チームラボ」による夜の野外ミュージアム「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」で、秋の景色に合わせた作品の公開が始まっています。
この時期の目玉展示は、コスモスが光り輝く作品『生命は闇に浮かぶまたたく光』。暗闇の中に照らされて咲くコスモスの花々は、来場者が近くで立ち止まるとさらに強く輝き、不思議な音色を響かせます。光は周辺のコスモスにも伝わり、花畑一帯に広がっていきます。11月25日まで公開されます。
紅葉の並木道は息をのむ輝きに
長居植物園の入り口から延びるラクウショウの並木も見どころのひとつ。11月末頃から紅葉が見頃を迎え、並木道を光で包む作品『生命は連続する光』も息をのむような美しさを演出します。光は来場者の動きに呼応するように広がりながら音色を響かせる仕掛けで、同じ空間にいる来場者同士は自然とお互いの存在を意識し合います。
8月から公開されている、風の影響を受けながら次々に形を変える作品『風と共に踊る柱群』は、12月25日まで展示が延長されることになりました。
※繊細な作品のため、天候によって鑑賞できない場合があります。
テーマは「曖昧な色」……園内の大池には季節限定の作品も
10月31日からは、園内の大池を無数のランプで彩る『大池に浮遊する呼応するランプ - 曖昧な色』の公開が始まっています。
近代以前より、日本には「かさねの色目」という独特の色彩文化が芽生えていました。布の表地と裏地との色の組み合わせや、複数の色が重なったグラデーションのような曖昧な配色が四季折々の情景にたとえられ、それぞれ季節にちなんだ名前が付けられています。
同作品では、水の中の光、水草のこもれび、朝焼け、朝空、たそがれ時の空、桃の実、梅の実、花菖蒲、春もみじ……といった、光だからこそ発色できる「曖昧な色=かさねの色目」を表現しています。
秋は草木が大いに色づく季節。自然が生み出す色彩美と、幻想的な光のアートとの競演を楽しんでみてはいかがでしょうか?
チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
- 住所
- 長居植物園(大阪市東住吉区長居公園1-23)
- 開催時間
- 18:00~21:30(最終入場 20:30)
- 料金
- 大人(高校生以上)1,800円、小中学生 500円、未就学児 無料
※障がい者割引 900円(障がい者手帳必要) - アクセス
- 【電車】地下鉄御堂筋線「長居」駅から約800m
【バス】市バス4系統「長居東」から約400m