宮城県「仙台うみの杜水族館」の深海エリアがリニューアル! 深海の“なぜ”を考える研究室風展示に

海と人・水と人との新しい「つながり」を生み出す、宮城県仙台市の「仙台うみの杜(もり)水族館」。2021年4月27日に「深海 未知のうみ」エリアがリニューアルオープンを迎え、飼育員と同じ目線で“深海の謎”について考える研究室風の「深海ラボ」へと変身しました。

“超希少”な深海生物標本展示も!

深海といえば未だに謎の多い未知の世界。「仙台うみの杜水族館」では深海の謎を解明すべく、「深海生物クッキング」などのオリジナルコンテンツや深海ナイトイベントといった様々な取り組みがおこなわれてきました。

今回のリニューアルで同水族館が目指したのは、解明されていない謎について考えることの楽しさを知っている「仙台うみの杜水族館」ならではの展示。その結果、深海の謎を追求する面白さを体感できる展示へパワーアップを果たしています。深海生物の生体展示に加え、展示各所に散りばめられた「考える」仕掛けに知的好奇心を刺激されるので、深海の魅力をもっと知りたくなるのではないでしょうか。

Twitterのハッシュタグも活用した魚名板
Twitterのハッシュタグも活用した魚名板

「深海ラボ」は従来の深海をイメージした環境展示ではなく、深海生物をどうやって飼育しているのか飼育員目線で一緒に考えられる展示に。研究室風に姿を変えたことで水槽内に施された工夫や研究の様子がそのまま解説になっているので、施設内の隅々まで見逃すことができません。

深海生物界の人気者・ダイオウグソクムシ
深海生物界の人気者・ダイオウグソクムシ
立派な脚が目を引くオオホモラ
立派な脚が目を引くオオホモラ

またバックヤードがオープンになり、今まで見ることができなかった水槽の裏側を見ることができるのもポイント。6基の水槽にはダイオウグソクムシやアカドンコのほか、アカムツ・オオホモラ・ボウズギンポ・ヤマトトックリウミグモ・エゾイソアイナメ・クマサカガイなどの生体が展示されます。

注目したいのは世界で5例目の確認となるキタチョウチンアンコウや、アカクジラウオダマシといった希少生物の標本展示。なかなか目にすることができない希少な生きものたちの標本を間近で観察できる貴重な空間です。

底びき網漁の様子
底びき網漁の様子

ちなみに宮城県の深海底びき網漁は“日本で最も深い漁”であり、水深1,000mクラスの底びき網漁では主にイラコアナゴ・キチジ・サメガレイなどを水揚げ。「仙台うみの杜水族館」では宮城県沖合底びき網漁業協同組合の協力を得て、県内で捕獲される貴重な深海魚を入手・展示していくと明かしました。

簡単に知ることはできない謎多き“深海の世界”。「仙台うみの杜水族館」のリニューアルされた深海エリアを通して、その一端にじっくり触れてみては?

 

仙台うみの杜水族館

住所
宮城県仙台市宮城野区中野4丁目6番地
アクセス
【電車】仙台駅から電車でJR仙石線中野栄駅下車(所要時間約18分)、徒歩約15分
【車】仙台港ICから約5分
※JR仙石線「中野栄駅」~「仙台うみの杜水族館」まで無料シャトルバスあり。
詳細
仙台うみの杜水族館公式サイト

 

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