京都市にある昭和初期の歴史的建造物「旧鳴滝寮(きゅうなるたきりょう)」をリノベーションした、全室温泉付きのホテル「Hotel宇多野京都別墅(うたのきょうとべっしょ)」が、2024年11月5日に開業しました。
当時の面影を今に伝える和洋併置式の建物と広大な日本庭園に魅了されるホテルステイは、他では味わえないワンランク上の京都旅をかなえてくれます。
京都を代表する財界人の豪邸跡を再生したホテル
「旧鳴滝寮」は、かつて関西を拠点としていた電力会社「京都電燈」で重役などを務めた財界人・大渡光蔵の邸宅として、1939年に建てられました。
戦後から平成後期までは京都市交通局の保養所として使用され、2019年にホテルニューアワジグループが土地と建物を取得。京都市が進める「上質宿泊施設誘致制度」を活用し、今回ホテルとして再生されました。
昭和初期の大規模邸宅跡として、その歴史的価値が高く評価されている旧鳴滝寮は、京都市の「京都を彩る建物や庭園」にも認定されています。
約1,000坪にも及ぶ敷地内には、昭和を代表する作庭家・重森三玲(しげもり みれい)が設計管理した日本庭園が再現されていて、京都中心部の喧噪を離れた、静謐な空間が広がります。
全室温泉風呂付きの客室で過ごす、時を超えた安らぎのひととき
「Hotel宇多野京都別墅」では、書院造や数寄屋建築の特徴が色濃く表現された鳴滝本館をはじめ、離れの別館、アール・デコ風の意匠を用いた洋館に、計10室の客室が設けられています。
和洋併置式の豪邸の威容を残しつつ、快適性や機能性を兼ね備えたリノベーションルームは、建物の歴史と庭園の風情を存分に感じられる空間に。
また、和の温かみを生かしながら、洋風のコンテンポラリーデザインを融合させた客室も新たに設けられました。
全ての客室内には、温泉を楽しめる浴室が完備されています。
グループホテルである「清水小路 坂のホテル京都」の敷地に湧く自家源泉「京都清水温泉」を引いたプライベートバスで、誰にも気兼ねせず、いつでも湯浴みを満喫できます。
京都や淡路島の食材をふんだんに使った料理にも注目
新鮮な海の幸や地元の食材をたっぷりと味わえるディナーも「Hotel宇多野京都別墅」の大きな魅力です。
ホテルが立つ宇多野地区は平安時代、当時の宇多(うだ)天皇が後年を過ごした地とされています。ホテルではそうした歴史的背景をヒントに、古来、皇室や朝廷に良質な食材を献上してきた「御食国(みけつくに)」の一つ・淡路島産の海の幸をはじめ、京都やその周辺地域から選りすぐった食材で作る多様な料理を用意。
朝食には、京都ならではのおばんざいや季節の焼き魚、炊き物のほか、旬野菜のしゃぶしゃぶ、土鍋ご飯など、心も体も喜ぶやさしいメニューがラインナップされます。
また、京都・淡路島・瀬戸内の味覚が楽しめるジェラテリア「Shima-Otto(しまおっと)」を併設。
淡路島産の牛乳や京都の抹茶などのベースフレーバーに加え、瀬戸内の旬のフルーツを使った、ホテルパティシエこだわりの自家製ジェラートを堪能できます。宿泊客はもちろん、宿泊客以外のテイクアウト利用も可能です。
京都を代表する観光名所・嵐山からも十数分の立地にある「Hotel宇多野京都別墅」。周辺には宇多天皇の勅願寺として知られる「仁和寺(にんなじ)」をはじめ、枯山水の石庭で有名な「龍安寺(りょうあんじ)」、「金閣寺」、「北野天満宮」、時代劇の撮影でおなじみの「東映太秦(うずまさ)映画村」などもあり、京都観光の拠点としてもおすすめです。
昭和、平成、令和と受け継がれてきた厳かな邸宅跡で、心安まる京都温泉旅を楽しんでみませんか?
Hotel宇多野京都別墅
- 住所
- 京都府京都市右京区宇多野御屋敷町14
- 総部屋数
- 10室
- アクセス
- 【電車】JR「花園」駅から徒歩約17分(送迎あり)、JR「京都」駅からタクシーで約25分
【車】名神高速道路「京都南」ICから約30分、「京都東」ICから約40分 - 駐車場
- あり(無料)