1958年の開業以来、東京のシンボルであり続け、観光スポットとしても根強い人気を誇る「東京タワー」。その姿は都内各所から眺めることができますが、せっかくなら東京観光に合わせて訪れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
東京タワーへは、さまざまな駅から歩いてアクセスが可能です。東京メトロ日比谷線「神谷町」駅、都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅、三田線「御成門(おなりもん)」「芝公園」駅、浅草線「大門駅」からは、それぞれ徒歩約10分以内。JR「浜松町」駅からも徒歩15分ほどで向かえます。
そんな東京タワーの最新の楽しみ方に加え、周辺の観光スポットなどもあわせてご紹介します。
東京タワーの見どころを徹底解説!
高さ333mの東京タワーの中へ
港区芝公園にある高さ333mの総合電波塔・東京タワー。近づくにつれ、どんどんと大きくなる姿は圧巻です。入り口は1階にあるので、到着したらまずは真下から見上げて、その大きさを実感してみてください。
東京タワーには、高さ150mのメインデッキ、250mのトップデッキの2つの展望台があります。
メインデッキのみの場合の入場料金は、大人1,200円、高校生1,000円、小中学生700円、幼児500円。トップデッキへは、事前予約・時間指定制の「トップデッキツアー」参加者のみが入場可能で、ツアー料金は、大人3,000円、高校生2,800円、小中学生2,000円、幼児1,400円です。
どちらも当日、窓口で購入できますが、「トップデッキツアー」はWEB予約を利用すると各200円安くなるので、予定が決まったら事前に購入しておくのがおすすめです。
トップデッキツアーで東京タワーの過去、現在、未来を感じる
トップデッキツアーに参加すると、トップデッキとメインデッキのどちらも楽しめます。まずはエレベーターで150mのメインデッキへ。その後、メインデッキ2階にある「トップデッキゲート」内から、アテンダントの方の案内のもとトップデッキへと向かいます。
ツアー参加者しか入れない、メインデッキの「タワーギャラリー」や「シークレットライブラリー」は、エンターテインメント要素満載。映像や演出を楽しみながら、東京タワーの歴史を学べます。詳しいことは参加した人だけのお楽しみ……ということで、最初から最後まで目を離さずに鑑賞してくださいね。
シークレットライブラリーを出ると、ウェルカムドリンクとフォトサービスがあります。オリジナルデザインのカップに入ったジュースとお茶の2種類から選べます。
喉を潤したら、いざトップデッキへ。トップデッキに向かうエレベーターはなんとシースルー! ガラス張りなので、東京タワーの骨組みがよく見えます。250mまで一気に昇っていくので、アトラクションのような浮遊感があり、スリル満点です。
トップデッキでは、最高の景色がお出迎え。エレベーターの扉が開き、すぐ目に入ってくるのはお台場方面の景色。眼下に増上寺を望み、遠くにはレインボーブリッジも見えます。360度見渡せるようになっているので、東京スカイツリーや新宿のビル群、さらに、空が澄んでいる日は富士山の姿も見ることができます。取材時のような冬の晴れた日の午前中には、富士山を拝める可能性が高いそうです。
幾何学的に敷き詰められた鏡張りのインテリア「ジオメトリックミラー」とLED照明の演出により、まるで未来都市にいるかのような雰囲気に包まれます。
トップデッキを堪能したら、エレベーターで再びメインデッキへ向かいます。
ゆったり楽しめるメインデッキ
高さ150mのメインデッキでは、トップデッキと景色もガラッと変わり、東京の街並みをより立体的に感じられます。2019年のリニューアル時に窓枠が広くなったこともあり、以前よりさらに大迫力の眺望を楽しめるようになりました。
1、2階からなるメインデッキには、カフェやオフィシャルグッズを扱うショップなどもあります。ゆっくりお茶をしながら、のんびり景色を眺めたり、お買い物を楽しんだりと自由に過ごせるのもうれしいところ。
東京タワーのスタッフの方に、メインデッキで見られるお気に入りの景色を教えてもらったので、特別にご紹介。一見ただの道……?と思うこの写真、夜になると東京タワーが横たわっているように見えるのだとか。夜に訪れる方は探してみてくださいね。
メインデッキ1階には、145mの高さから真下が覗ける名物「スカイウォークウィンドウ」があります。分厚いガラスだから絶対大丈夫……とわかっていても、人も車も米粒のように小さく見えて、思わず足がすくみます。ぜひ体験してみてください!
メインデッキ2階にある「東京タワーデザインポスト」に手紙やポストカードを投函すると、増上寺境内から見える東京タワーがデザインされた、風景入りの日付印が押印されます。旅の思い出にポストカードを投函してみてはいかがでしょうか。そのほか、東京タワーオリジナルのメダルに好きな文字を刻印できるコーナーもあります。
東京23区で一番高い場所にある神社「タワー大神宮」
同じくメインデッキ2階にあるのが、東京23区で最も高い場所にあると言われている「タワー大神宮」。伊勢神宮より御神霊をお招きし、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする由緒ある神社です。特に、縁結びや学業成就に御利益があると言われています。
また、東京タワーの足元にあるフットタウン3階「OFFICIAL SHOP GALAXY」では、紙面に押印されたタワー大神宮の御朱印がもらえます(御朱印1枚につき300円)。朝日が昇る富士山と東京タワーが描かれた御朱印に加え、春夏秋冬、それぞれの季節限定デザインの御朱印もあるので、季節ごとに参拝される方も多いそうです。御朱印をもらうには展望チケットの提示が必要なので、半券をなくさないよう注意してください。
ほかに、絵馬やお守りもあります。空に近いタワー大神宮なら、願いも叶いやすいかもしれませんね。
「カフェ ラ・トゥール」で絶景を見ながら軽食タイム
お腹が空いてきたら、メインデッキ1階の「カフェ ラ・トゥール」へ。世界大会連続金賞受賞のウィンナーを使用した「ゴールドメダルウィンナードッグ」(580円)がおすすめです。ビールやソフトドリンクとセットにでき、冷たいドリンクを選んだ場合はスーベニアカップももらえます。
スイーツでおすすめなのが「プレミアムタワーソフト」(580円)。味は生乳バニラ、厳選イチゴ、厳選イチゴミックスの3種類で、容器が東京タワーの形をしています。食べ終わったら、ひっくり返して東京タワーの足の部分を反対に折ると、自立するペーパークラフトに早変わり!
体力に自信のある人は「オープンエア外階段ウォーク」も!
メインデッキへの行き方は、エレベーター以外にも! 体力に自信のある人は、高さ150mまで続く外階段からメインデッキへと向かう「オープンエア外階段ウォーク」もおすすめです(通常の展望料⾦が必要)。
⼼地よい⾵に吹かれながら、約12~13分程度で昇ることができます。約600段と聞くとちょっと尻込みしそうになりますが、小学生以下の子どもでも15分ほどで昇れるのだとか。階段の途中には、東京タワー公式キャラクター「ノッポン兄弟」からのクイズが表示されているので、クイズに答えながら楽しく昇れるはず。昇りきると、「ノッポン公認 昇り階段認定証」をもらえますよ。
お土産を買いに「フットタウン」へ
展望台を満喫した後は、東京タワー地下1階〜5階にある「フットタウン」へ。3階にはオフィシャルショップやカフェ、2階にはフードコートやさまざまな飲食店、お土産ショップなどが並びます。
ここでしか手に入らないお土産を探しに、フットタウン3階「TOKYO TOWER OFFICIAL SHOP GALAXY」へ。国内外の著名店と共同開発した商品など、オシャレな東京タワーグッズを多数取り揃えています。お土産用はもちろん、大切な方へのプレゼントを購入するのにもおすすめです。
写真左から「ミネラルウォーター」(410円)、「タルトクッキー」(1,400円)、「コレクションブックマーク」(1,300円)、「東京タワーフィギュア」(690円)。
なかでも人気なのが、「ミネラルウォーター」と「タルトクッキー」。どちらも東京タワーの形をしていて見た目もかわいいので、友だちや同僚へのお土産として購入する人が多いのだそう。
東京タワー
- 住所
- 東京都港区芝公園4-2-8
- 電話
- 03-3433-5111(9:00~17:00)
- 料金
- 【メインデッキ】
大人1,200円、高校生1,000円、子供(小・中学生)700円、幼児(4歳以上)500円
【トップデッキツアー】
WEB予約:大人2,800円、高校生2,600円、子供(小・中学生)1,800円、幼児(4歳以上)1,200円
窓口購入:大人3,000円、高校生2,800円、子供(小・中学生)2,000円、幼児(4歳以上)1,400円 - 営業時間
- 【メインデッキ(150m)】9:00~22:30 (最終入場 22:00)
【トップデッキツアー(150m&250m)】9:00~22:15 (最終ツアー 21:30~21:45)
※変更の場合あり。各施設によって異なりますので公式サイトをご確認ください - アクセス
- 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅より徒歩約7分、都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅より徒歩約5分、三田線「御成門」駅より徒歩約6分、「芝公園」駅より徒歩約10分、浅草線「大門」駅より徒歩約10分、JR「浜松町」駅より徒歩約15分
- チケット①
- 東京タワー メインデッキの入場チケットを予約する【楽天ポイントが貯まる、使える】
- チケット②
- 東京タワーメインデッキとチームラボプラネッツ TOKYO DMMセットプランの予約はこちら【楽天ポイントが貯まる・使える】
- 公式サイト
- 東京タワー TokyoTower
東京タワー周辺のおすすめスポットを紹介
東京タワーの人気撮影スポットでもある「大本山 増上寺」
東京タワーからすぐの場所にある、浄土宗七大本山の一つ「増上寺(ぞうじょうじ)」。酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって、江戸貝塚(現在の千代田区平河町付近)の地に、浄土宗正統根本念仏道場として創建されました。徳川家康公ゆかりの秘仏「黒本尊」を祀るお寺として、勝負運や厄除けのご利益で知られています。
また、徳川将軍家の菩提寺でもあり、6人の将軍のほかに5人の正室、5人の側室など多数が埋葬されています。
増上寺の正面からカメラを構え、東京タワーと一緒に写真を撮ると大迫力の一枚を撮影できますよ。
大本山 増上寺
- 住所
- 東京都港区芝公園4-7-35
- 電話
- 03-3432-1431
- アクセス
- 都営地下鉄三田線「御成門」「芝公園」駅より徒歩約3分、浅草線・大江戸線「大門」駅より徒歩約5分
- 公式サイト
- 大本山 増上寺
都内最大級の前方後円墳「芝丸山古墳」
増上寺を取り囲む都立公園「芝公園」の南端にあるのが「芝丸山古墳」。現存する中では都内最大級の前方後円墳で、推定全長は100mを超えます。芝丸山古墳がつくられたのは4世紀後半と言われています。
古墳の中腹には、増上寺の裏鬼門を鎮護している「圓山随身稲荷(まるやまずいしんいなり)大明神」も祀られています。
芝丸山古墳
- 住所
- 東京都港区芝公園4-8-25
- アクセス
- 都営地下鉄三田線「芝公園」駅より徒歩約1分
仕事運がアップする石段で有名な「愛宕神社」
都内23区内の自然地形としては一番標高の高い(26m)愛宕山。その山頂にあるのが「愛宕神社」です。オフィス街のど真ん中にありながら、緑溢れる境内には多くの人が訪れます。入り口にある大鳥居の先には、「出世の石段」と呼ばれる急な階段が待ち構えており、登りきると仕事運や出世運アップのご利益があると言われています。
愛宕神社
- 住所
- 東京都港区愛宕1-5-3
- 電話
- 03-3431-0327
- アクセス
- 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅、「虎ノ門ヒルズ」駅より徒歩約5分
- 公式サイト
- 愛宕神社
放送の歴史がわかる「NHK放送博物館」
1956年に世界最初の放送専門のミュージアムとして開館した「NHK放送博物館」。放送の歴史に関するさまざまな実物展示をはじめ、200インチの大型スクリーンと22.2マルチチャンネルで8Kの魅力を体感できる「8Kシアター」や、ニュース、気象予報やバーチャル映像を体験できる「放送体験スタジオ」などがあります。愛宕神社のすぐ隣なので、合わせて訪れてみてください。
NHK放送博物館
- 住所
- 東京都港区愛宕2−1−1
- 電話
- 03-5400-6900
- 開館時間
- 9:30~16:30(入館は16:00まで)
※毎週月曜日(祝日除く)、年末年始は休館 - 料金
- 無料
- アクセス
- 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅より徒歩約8分
- 公式サイト
- NHK放送博物館
夕食は老舗で絶品鰻料理を堪能
創業200年の歴史を誇る「五代目 野田岩 麻布飯倉本店」
約200年前、江戸幕府第11代将軍・徳川家斉の時代、寛政年間に創業された歴史ある鰻(うなぎ)料理専門店「野田岩」。東京タワーから歩いて5分ほどの場所に「五代目 野田岩 麻布飯倉本店」があります。
飛騨高山から合掌造りの家を解体して持ち込んだという趣のある古民家風の店舗で、ゆったりと絶品の鰻料理を楽しめます。
店内は1〜3階まであり、テーブル席と個室に分かれています。ランチもディナーも1名から予約可能なので、予定が決まったら早めに電話で予約をしておくと安心です。
季節や市場の状況に合わせて国内産天然鰻と養殖鰻を仕入れ、鰻丼・鰻重など単品のほか、志ら焼きや茶碗蒸し、デザートが付くコースまで豊富に提供しています。単品の鰻丼や鰻重にも肝吸、香の物、箸休めがつくのがうれしいですね。
「彩りコース」(5,300円※サービス料別)はお通し、一口志ら焼き、鰻重、肝吸、香の物、箸休め、デザートが付きます。
鰻本来の味わいを楽しめる志ら焼きは、ふわふわの食感。噛みしめるたびに旨みを感じます。
鰻重は代々受け継いできた伝統の味。裂いて串を打った鰻を素焼きし、じっくり蒸して余分な脂を除き、身をふっくらさせています。みりんとしょう油で作ったタレをつけ、備長炭で焦げ目を付けることなく繰り返し焼いていきます。時間と手間を惜しまないからこその上品なおいしさは、ぜひ味わってもらいたい一品です。
また、珍しいのが鰻にワインを合わせる楽しみ方を提案していること。鰻に脂が乗っている冬は赤ワイン、夏はさっぱりと白ワインで楽しむのがおすすめだそうです。
五代目 野田岩 麻布飯倉本店
- 住所
- 東京都港区東麻布1-5-4
- 電話
- 03-3583-7852
- 営業時間
- 11:00~14:30(L.O.平日/13:30、土・祝日/14:00)、17:00~21:00(L.O.20:00)
※毎週日曜日、7・8月の土用の丑の日は休み、そのほか、夏季、年末年始など不定休あり - アクセス
- 都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅より徒歩約5分
- 公式サイト
- 芝 麻布 飯倉 野田岩
東京タワーの魅力を再確認!
首都圏に住んでいる方は、一度は東京タワーを訪れたことがあるかもしれません。私も何度か来たことがあるのですが……東京タワーからの景色が、数年前に比べるとガラリと変わっていて驚きました! 近年は周辺で再開発も進み、街の様子が刻一刻と変化しています。季節や時間帯によっても見え方が変わってくるので、初めての方もそうでない方も楽しめること間違いありません。周辺スポットと合わせて、ぜひ訪れてみてください!