東京都港区芝公園に佇む、東京のシンボル・東京タワー。その対面に位置し、東京タワーから最も近いラグジュアリーホテルが「ザ・プリンス パークタワー東京」です。東京タワーをただ眺めるだけではなく、麓から頂点までを間近に望むその光景はまさに圧巻! 東京タワービューの客室に泊まり、東京タワーを望む最上階で朝食を食べる……ザ・プリンス パークタワー東京での1泊2日体験記をお届けします。
アクセス
ザ・プリンス パークタワー東京は「フォーブス・トラベルガイド 2024」のホテル部門で5年連続四つ星を獲得し、日本人のみならず世界中のゲストから選ばれているラグジュアリーホテル。日中は青空に映える東京タワーを、そして夜は温かな光で街を照らす東京タワーを一望でき、感動的な絶景が特別な時間を演出してくれます。
アクセスは都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅より徒歩約2分、都営地下鉄三田線「芝公園」駅より徒歩約3分。
成田空港から直通のリムジンバスが運行しており、羽田空港からはタクシーで約20分のため、地方からのアクセスも便利です。「東京」駅や「品川」駅からはJR山手線・京浜東北線に乗って「浜松町」駅で下車し、シャトルバスに乗って向かうこともできます。
1階のエントランスからロビーに入り、大きな手荷物をスタッフに預けてチェックイン。書斎がイメージされたロビーはとても重厚感があり、洗練された空間です。預けた手荷物はそのまま客室に運んでもらえました。
チェックインを終えたら今回宿泊する19~28階の「パノラミックフロア」へ。天井まで続く吹き抜けなど、建築家の丹下健三氏が創業した「丹下都市建築設計」による建築美を堪能しながら、高層階専用のエレベーターに乗り、上へと向かいます。
客室
パノラミックコーナーキングルーム
客室は東京の各方面を見渡せる眺望が魅力で、1番人気はもちろん「東京タワー側」。その眺望を最大限に楽しめる客室が東京タワー側の「パノラミックコーナーキングルーム」です。
角部屋となるため2方向に広がる大きな窓から東京タワーを望むことができ、その眺望は息をのむ美しさ! 特に東京タワーを正面に眺めるルームナンバー17番はパノラミックフロアの各階に1室しかない、特別な客室です。
窓の外に広がっているのは、東京タワーだけではなく港区の高層ビル群など東京らしさを感じる景色。眼下には600年以上の歴史を紡ぐ「増上寺」、遠くには東京スカイツリーまで捉えられる、とてもぜいたくな眺望です。
大きなキングベッドを中心とする客室はシンプルながらグリーンをアクセントにした心落ち着く空間。芝公園の緑に囲まれた景色を生かし、水平線をイメージしてデザインされています。広さは約37平米、定員2人。
また、パノラミックコーナーキングルームの特長が「ビューバス」。東京タワー側の17番の客室なら、東京タワーを望みながらブロアバス付きの湯船に浸かることができます。
バスアメニティは「LA MER by THALGO JAPON(ラ・メール タルゴ ジャポン)」のヘアシャンプー、ヘアコンディショナー、ボディシャンプー、ボディローション。ウッディームスクとフランキンセンスの2種類のバスソルトも用意され、最高の景色とともに優雅なバスタイムを演出してくれます。
スキンケアセットもあるため、自宅から持っていく必要はありません。「マーガレット・ジョセフィン」のクレンジングジェル、ウォッシングエッセンス、ローション、クリームが乾いた肌を潤いで満たしてくれます。
ルームウェアとして用意されているのは、バスローブとワンピースタイプのナイトウェア。湯上がりにバスローブを羽織り、東京タワーを眺めながらくつろぐのもぜいたくです。
飲み物はエスプレッソマシンで淹れるコーヒーと「TEARTH(ティーアース)」の緑茶、ダージリン、ルイボス。自分の好きなタイミングで、上質なティータイムを楽しめます。
プレミアムキングルーム バルコニー付き
ザ・プリンス パークタワー東京は全603室あり、パノラミックフロアのほか豊富な客室タイプから選択可能。スパ&フィットネス無料など多彩な特典付きで、ワンランク上の滞在をかなえる客室が「プレミアムクラブフロア」と「ロイヤルフロア」です。
中でも「プレミアムキングルーム バルコニー付き」は室内からだけではなく、バルコニーに出て自然を感じながら、東京の街を眺められる客室。東京タワー側を指定しての予約も可能です。広さは約38平米、定員2人。
「プレミアムクラブフロア」と「ロイヤルフロア」の最大の特長は32階「プレミアムクラブラウンジ」が利用できること。高層階から見える東京タワーを満喫しながら、ティータイムなど時間帯ごとに提供される軽食、スイーツ、ドリンクを自由に楽しめます。
カクテルタイムやナイトキャップではシャンパン、ウイスキー、日本酒などアルコールも存分に味わえるのがうれしいポイントです。
周辺観光&館内散策
地下1,600mから汲み上げた天然温泉も
チェックイン後は客室からの絶景を楽しみつつ、周辺を散策。プリンス芝公園に降りて東京タワーを地上から眺めたり、増上寺を見学したりと、徒歩圏内で東京観光ができます。
都心にありながら、「天然温泉」に入れるのもザ・プリンス パークタワー東京の魅力です。地下2階「スパ&フィットネス」のスパエリアでは、1,600mの深さから汲み上げた茶褐色の天然温泉を楽しめます。泉質はナトリウム・塩化物強塩温泉。ドライサウナ&水風呂で汗を流すのもおすすめです。
天然温泉のみ利用の場合、宿泊者料金は3,000円。そのほかスパ&フィットネスのプールエリアやフィットネスエリアも合わせて使う場合は5,000円です。利用は20歳以上限定。プールはしっかりと泳げる25mプールや噴流で背中や脚をマッサージできるブロアバスなど、心身を整えられるウェルネス空間となっています。
地下2階「ボウリングサロン」でアクティブに身体を動かすのも良い過ごし方。お酒やスナックを味わいながら、みんなでボウリングやビリヤードを楽しめる大人の遊び場です。料金は宿泊者の場合、ボウリング1ゲーム600~900円(時間帯や曜日による)、貸靴料500円。ビリヤード1時間2,400円(入室料)。
夜景
東京タワーのライトアップを満喫
日が落ちた頃に客室へと戻ると、目の前に広がっていたのは東京の美しい夜景。東京タワーを中心に、うっとりしてしまうような絶景を見ることができました。
東京タワーは時間帯や日ごとにライトアップが変わり、この日は日没後から30分間「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール」、日没後30分後から20:00は「ランドマークライト」を見ることができました。
「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール」はタワーの稜線に沿ってカラフルにライトが輝き、「ランドマークライト」は180個のライトが赤い塔を照らす定番のライトアップ。どちらも美しく、ずっと眺めていたくなります。
記念日には夜景を見ながら、上質なシャンパンで乾杯。ミニバーのシャンパンやホールケーキ&シャンパン付きのプランで楽しめます。
ディナー
最上階で絶景と料理に酔いしれる
ディナーは洋食、和食、寿司、天ぷらなどさまざまなレストランから選ぶことができ、特別な時間を過ごすならホテルのメインダイニング「レストラン ブリーズヴェール」で西洋料理を。ホテル最上階33階で、景色とともに料理長の茂手木 了氏が手がける料理の数々をコースやアラカルトで味わえます。
特別なディナーを堪能した後は、33階の「スカイラウンジ ステラガーデン」で食後酒に舌鼓。東京の大パノラマを眼下に望む絶景のバーです。東京タワーを望む席が確約されたドリンク+料理付きのプランを予約し、サプライズを計画することもできますよ(席のみの予約は不可)。
朝食
東京タワーを見ながらブッフェを満喫
遅く起きた翌朝、ホテル最上階33階のPanorama33「スカイバンケット」で朝食。一面に広がる大きな窓から東京タワーが見える空間で、ブッフェを楽しめます。
メニューはサラダ、フルーツ、肉料理、パン、ジュース、コーヒーなど約100種類ものラインナップ! 世界中のゲストをもてなせるよう、ハラール、ヴィーガン、グルテンフリーに対応した料理も用意しています。「エビとアボカドのワカモレサラダ」や「キャベツのタプナード和え」といった趣向を凝らしたメニューも印象的でした。
オムレツやパンケーキをその場でシェフが作ってくれるライブキッチンにもご注目。オムレツのソースはトリュフソースやトマトソースなど3種類、好きなものを楽しめます。トマトソースはSDGsの取り組みの一環として、熊本県の規格外のトマトを使用。ほかにも規格外のイチゴを使ったコンポートフルーツなど、サステナブルな料理を選ぶこともできます。
東京タワーの目の前という抜群の立地で、かけがえのない時間を過ごせる「ザ・プリンス パークタワー東京」。チェックインからチェックアウトの12:00まで滞在し、余すことなくその絶景を体験したくなるラグジュアリーホテルです。東京のシンボルを望む客室に泊まる、特別な東京旅行へと出かけませんか?
ザ・プリンス パークタワー東京
- 住所
- 東京都港区芝公園4-8-1
- チェックイン
- 15:00(最終26:00)
- チェックアウト
- 12:00
- 総部屋数
- 603室
- 駐車場
- あり(1泊1台3,000円)
- アクセス
- 都営大江戸線「赤羽橋」駅より徒歩約2分、都営三田線「芝公園」駅より徒歩約3分、JR・東京モノレール「浜松町」駅より徒歩約12分
取材・撮影・文/小浜みゆ