東京ディズニーランド史上、最大規模で開発されていた新エリアが2020年9月28日にオープン! ファンタジーランド、トゥモローランド、トゥーンタウンに広がる新エリアを徹底取材。
映画『美女と野獣』をテーマにした新アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」や、世界初のベイマックスのアトラクションなど、見逃せないスポットばかり。新施設のエントリー方法もあわせてご紹介します。
『美女と野獣』の世界が広がる新エリア
メインエントランスから、シンデレラ城前、そしてトゥモローランドを抜けると現れるのが、映画『美女と野獣』をテーマにしたファンタジーランドの新エリアです。
エリア内は、ベルが住む村から野獣の棲む城がある森へとつながっていきます。
『美女と野獣』の世界に紛れ込んだような風景が広がり、写真を撮る手が止まりません。映画冒頭のように、ついつい「ボンジュール」と歌いだしたくなるかも。
ひときわ目立つ「ガストンの噴水」。子分のル・フウが一生懸命にガストンを支えています。噴水をバックに写真を撮りたいスポットです。
ガストンの酒場をモチーフにしたレストラン「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」。
レストランの外壁にはニヤリと笑うガストンの絵が。フォトジェニックなスポットもたくさんあるので、散策しながら見つけてみてくださいね。
ガストンの子分のル・フウが経営するスナックのお店「ル・フウズ」では、東京ディズニーランド初登場テイストとなる、アップルキャラメル味のチュロスを販売しています。
パッケージにもル・フウが描かれています。甘さ控えめのリンゴ風味で大人のおやつにもピッタリ!パーク散策で小腹が空いたときにおすすめですよ。
「ル・フウズ」の向いには、ディズニー映画『美女と野獣』に登場する村のお店をイメージしたかわいらしい街並みが再現されています。
映画『美女と野獣』では、ベルの本好きの様子が描かれていますが、ここにも映画で見たことのある本屋さんの看板が登場します。
こちらの看板があるのは、お土産を購入できる「ビレッジショップス」です。 散策ついでに、映画に登場するモチーフを探してみるのも楽しいですよ。
どんどん奥へ向かっていくと…見覚えのある馬車が。映画でベルの父親が城から帰されるときに乗せられた、鉤爪足の馬車が倒れていました。映画の中に迷い込んだような気分になってしまいます!
その後ろに、野獣の棲む城が現れます。霧がかっており、シンデレラ城とは違う仰々しい雰囲気が漂っています。
映画のシーンが蘇る!
新アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」
高さ約30メートルのお城の中には、待望の新アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」があります。映画の名曲に合わせて動く魔法のカップに乗り、映画のストーリーに沿っていくつもの名シーンを巡るアトラクションです。
近くで見るとその大迫力に驚きます!早速お城の中に入っていきましょう。
アトラクションのキューラインにも、映画で見覚えのある仲間たちが登場します。
中に入ると、大きな暖炉と肘掛け椅子が置かれた「応接室」が現れます。しっぽを揺らしたフットスツールがいたり、ルミエールとコグスワーズがいたりと、ベルがお城を訪問したときのような世界観を味わえます。
映画でベルと野獣が一緒に朝食をとった「朝食室」には、チップとポット夫人の姿が。チップが時折体を動かしている様子がかわいらしいです。
ほの暗い「鎧の廊下」には、甲冑が6領配置されています。耳をすませば甲冑たちのささやく声が聞こえてきますよ。
「玄関の広間」へ入ると、窓のステンドグラスが動き出し、物語のプロローグが始まります。魔女の強力な魔法によって、王子から姿を変えられた野獣とベルの出会いのシーン。ここから、“魔法のものがたり”を巡る体験がスタートします。
いよいよアトラクション乗り場です。最大10名乗れる魔法のカップに乗り込み、ここから約8分間の魔法の世界へ出発です。
魔法のカップが最初に向かうのは、ダイニングルーム。
お腹の空いたベルをお城の仲間がもてなしてくれます。『ひとりぼっちの晩餐会』の曲に合わせて、お皿が踊ったり、シャンパンのボトルを飛ばしたり…映画さながらの美しいシーンが繰り広げられます。
コグスワースがジェリーの中にいる様子も。このジェリーのぷるぷる動く様子がかわいらしくてつい、目で追ってしまいます。
次はベルと野獣の関係が動き出す『愛の芽生え』シーン。雪に覆われた城の庭でベルと野獣の距離が徐々に近づいていくロマンティックなシーンです。
その後も、物語は続いていき…クライマックスの『美女と野獣』のシーンへ。城のボールルームで踊る2人、周りでは魔法が解けて人間の姿に戻ったルミエールやコグスワースたちの姿も見られます。
各所に散りばめられた演出で、思わず涙が出そうになる瞬間も。乗り終わった後には、映画『美女と野獣』を再び観たくなるでしょう。
世界のディズニーテーマパークで初!
『ベイマックス』をテーマにしたアトラクション
こちらはトゥモローランドの中にあり、以前「グランドサーキット・レースウェイ」があった場所付近に新しくできたアトラクション「ベイマックスのハッピーライド」です。
体験したすべての人をハッピーにすることを目的に、ディズニー映画『ベイマックス』の登場人物ヒロが開発した施設です。
ベイマックスが見守るエントランスを抜けると、待っている間もハッピーかつ健康になってもらうために、おすすめの運動が書かれたサインがあります。待ち時間に一緒に身体を動かしてみましょう。
こちらはベイマックスとヒロの手形。一緒に手を置いてみると、ベイマックスの手の大きさがよく分かります。
いよいよ乗り場が近づいてきました。ケア・ロボットを充電するためのケースや、ヘルスケアチップが展示してあります。
ベイマックスにそっくりなたくさんのケア・ロボットの姿が見えてきました。
乗車定員は最大2名。乗り込むとアップテンポな音楽が流れる中、ケア・ロボットの操縦により予測不能な動きに振り回されます。
後ろからケア・ロボットの姿を見るとこんな感じです。大きな背中に癒やされますね。
約1分30秒の体験ですが、あまりにもサプライズ感のある動きに終始大爆笑。体験中に、天井に取り付けられたスキャナーから光が放たれ、ゲストのハピネスレベルを測定していますが、ぐんぐん上昇していること間違いなしです。乗り終わった後にはきっとハッピーになっているでしょう。
東京ディズニーランド初!
ミニーマウスと会える「ミニーのスタイルスタジオ」
東京ディズニーランドで初めて、ミニーマウスと会えるキャラクターグリーティング施設「ミニーのスタイルスタジオ」がオープンしました。世界で活躍するファッションデザイナーのミニーマウスが、衣装のデザインや制作、撮影などを行うスタジオです。
トゥーンタウンの入り口からすぐのところに位置しています。
最初に訪れるのはロビー。ミニーマウスが受け取った数々のトロフィーや、ハート型の椅子など、かわいいインテリアを見ることができます。
天井を見上げると、大きなミニーマウスのマークもありました。
キャストのコスチュームにも注目です。スカーフが特徴的に描かれており、こちらもミニーマウスがデザインしたのかもしれません。
次は、ミニーのオフィスです。デイジーダックやクラリスのために制作している洋服のデザイン画が置いてあります。
ミッキーマウスから届いた手紙もありますね!ちょっぴりクラシカルなデザイン画やメモなど、ミニーのおしゃれなこだわりが感じられます。
ゴミ箱の中を見てみると、ここにもデザイン画が! この画には納得がいかなかったのでしょうか。探せば探すほど、さまざまな発見がありそうです。
オフィスを抜けると、洋服の縫製をするワークルームがあります。色とりどりの生地やペン、縫製に使っている道具や材料などを見ることができます。
ピンク色のかわいいミシンにはなんと、ミニーマウスのサインが描かれています。
床や作業机の上には子ネコの足跡が。ミニーマウスのペット、フィガロがつけた足跡で、この足跡を追っていくとフィガロを見つけることができますよ。
施設内を抜けた先のフォトスタジオでは、季節ごとの装いのミニーマウスと会うことができます。秋ならではのコスチュームに身を包んだミニーマウスと一緒に写真を撮ってください。
新アトラクション&グリーティング施設のエントリー方法
「美女と野獣“魔法のものがたり”」、「ベイマックスのハッピーライド」、「ミニーのスタイルスタジオ」では、入場するゲストの集中を避けるため、当面の間エントリー方式を採用しています。
入園後に、「東京ディズニーリゾート・アプリ」から、エントリー受付を行います。希望の施設、希望の時間を選択してエントリー。指定された時間に、対象施設の入り口のスキャナーに2次元コードをかざして入場します。
※エントリー結果によっては、体験できない場合もあります。
東京ディズニーリゾートの感染症予防対策も徹底
各施設では、ソーシャルディスタンスを保つための、ソーシャルディスタンスマーカーや消毒液などが設置されています。
お土産は「ビレッジショップス」へ
映画『美女と野獣』に登場する村のお店をイメージした「ビレッジショップス」。ベルが住む村の職人によって作られた装飾品や小物に囲まれながらお買い物を楽しめます。
約100種類のスペシャルグッズをはじめ、さまざまなグッズを展示。「ビレッジショップス」では、感染症拡大防止のため、当面の間グッズの展示のみを行っています。
※オフィシャルサイト画面イメージ
入店するためには、オフィシャルサイトの「事前来店予約サービス」より、希望する日時で予約する必要があります。来店希望日の5日前~30分前までに予約し、予約完了後に送られてきたメールを店頭で提示します。
後ほどご紹介するフード施設「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」でも同様に入店予約が必要です。
展示されているグッズの購入をするには、展示グッズに添付されているバーコードをアプリでスキャンし、アプリ内で購入手続きを行います。
店内は「ラ・ベル・リブレリー」、「リトルタウントレーダー」、「ボンジュールギフト」という3つのお店で構成されています。
「ラ・ベル・リブレリー」では、ベルが映画の中で訪れた本屋をモチーフにしています。映画でベルが本を取るために使った、このはしごに見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
映画でガストンが鏡代わりに使っていたフライパンもあります。ここでガストンと同じポーズで写真を撮るのも良さそうです。
野獣をモチーフにしたヘアバンドなど、男性におすすめしたい身に着けグッズもたくさん。
頭からすっぽりかぶれば目立つこと間違いなし。かわいらしいルミエールのマフラーも気になります。
他にも、ベルと野獣が向き合い踊る様子が描かれたロマンティックなデザインや、ハンサムで腕っぷしが自慢なガストンの特徴を活かしたデザインのグッズなど、映画『美女と野獣』の世界観をさらに楽しめるアイテムが盛り沢山です。
おやつにおすすめ!
パーク初のポップコーン専門ショップ「ビッグポップ」
レギュラーボックス500円
こちらはトゥモローランド内に新しくオープンした、宇宙がテーマになったポップコーンショップ「ビッグポップ」です。
宇宙の初めの大爆発とされるビッグバンを表現した巨大なポップコーンのシャンデリア、星空が描かれた天井といった遊び心満載の店内です。
ポップコーンを作ることのできる専用キッチンが併設され、甘くておいしそうな香りが漂ってきます。
パーク初登場の「クッキークリーム」のほか、「キャラメル&チーズ」、「ストロベリーミルク」の3種類のフレーバーが登場します。
映画『ベイマックス』や『美女と野獣』を含む、4種類のポップコーンバケットに入れて購入できますよ。
ディナーは「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」へ
トゥーンタウンから、ファンタジーランドへと戻り、ディナーを楽しみましょう。日中とはまた違った雰囲気が広がります。
「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」は、『美女と野獣』に登場するガストンの酒場をモチーフにしたレストラン。映画内で、ガストンと仲間たちがビールを飲みながら歌っていたあの酒場です。
店内も映画の雰囲気そのもの。ガストンの狩猟の腕前を物語る鹿の角や動物の彫刻が誇らしげに飾られています。
暖炉の上には大きなガストンの肖像画が。映画に登場するシーンが再現されており、ついつい映画に出てくる『強いぞ、ガストン』を歌いたくなります。
ガストンとル・フウが、ダーツをした様子も。腕前はガストンが圧倒的なようです。映画のワンシーンにいるかのような気分でレストランも楽しめます。
ビッグバイト・クロワッサン セット1,140円
「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」では、5種類のスペシャルメニューが登場します。おすすめは、ガストンさながらに豪快にかぶりつける骨付きソーセージ入りのクロワッサン。
フレンチトースト・サンド
ハンターズ・パイ 各単品750円、セット1,140円
他にも、メイプルが香る甘塩っぱい味わいを楽しめるフレンチトースト・サンドや、サクサクのパイ生地に濃厚なビーフシチューが入ったハンターズ・パイがあります。ドリンクとポテトがついたセットにすると食べ応え抜群です。
ベリーチアーズ 単品450円
ガストンが大好きなビールをイメージしたドリンク、ベリーチアーズも登場。ホイップクリームがのった爽やかな味わいの炭酸ドリンクで、フードとの相性抜群です。セット価格にプラス150円を支払うことで、ドリンクをベリーチアーズに変更できるので、映画のシーンのように乾杯しつつ、食事を楽しむのも良いですね。
スウィート・ガストン 単品450円
食後のデザートには、ガストンをイメージしたスウィート・ガストンはいかがでしょうか。ストロベリーゼリーとマンゴームースに甘酸っぱいラズベリーソースがかかっており、ガストンがデザインされたクッキー付きです。
雨の日は限定ミニパレード「ナイトフォール・グロウ」に遭遇できるかも
訪れた日は、パラパラと雨の降る日でしたが、そんな日だからこそ遭遇できる限定パレードを観ることができました。
雨天時、「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」が休演となった際に、雨の日限定のミニパレード「ナイトフォール・グロウ」が行われます。
「雨の日こそ、おしゃれを楽しみたい!」というミニーマウスやデイジーダックなどのディズニーの仲間たちが、光のマジックによってさまざまな色に変化するフロートに乗って現れ、雨の日の夜のパークを鮮やかに彩ります。 トゥーンタウンから出発し、プラザを回り、ウエスタンランドを通りファンタジーランドへと向かいます。普段では観ることのできないパレードなので、遭遇できた方はラッキー!
新しくなった東京ディズニーランドをめいっぱい楽しもう!
夜になってライトアップされた「野獣の棲む城」も雰囲気があります。
新エリアやアトラクションがオープンし、さらに楽しい時間を過ごせるようになった東京ディズニーランド。 『美女と野獣』と『ベイマックス』を観てから来園すると、更に世界観を楽しめますよ。
いかがでしたか?
新しくなった東京ディズニーランドの新エリアにて、ディズニー映画の世界にたっぷり浸りに、足を運んでみてくださいね。
TDL 東京ディズニーランド 新エリア散策マップ
写真・取材・文/加藤あやな
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