小江戸と呼ばれ、古き良きレトロな町並みがフォトジェニック!と、今テレビやSNSを中心に話題を集めている、埼玉県の川越。
メインストリートである蔵造りの建物が並ぶ「蔵通り」(一番街商店街)とランドマーク的存在の「時の鐘」周辺には、手軽に食べられて思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックなグルメが盛りだくさん!実際に現地で出会ったおすすめのお手軽グルメを厳選してご紹介します。
東京都心から約60分で小トリップ!川越へのアクセス
●新宿から
西武新宿線急行で「西武新宿」駅から「本川越」駅まで約60分、特急レッドアロー号で約45分
●池袋から
東武東上線急行で「池袋」駅から「川越市」駅まで約30分
●渋谷から
JR埼京線・川越線快速で「渋谷」駅から「川越」駅まで約50分
さらにこの3駅からは小江戸巡回バスの1日フリー乗車券(大人500円・小人250円)を使って主要スポットを巡ることがでるのも川越の魅力の一つです。
ロマン漂う石畳の「菓子屋横丁」で昔ながらのお菓子に舌鼓
川越観光の人気スポットで、テレビの特集でも度々目にする「菓子屋横丁」は外せないグルメの宝庫。蔵通りから一歩路地を入った場所に位置し、風情ある石畳とレトロな家屋のお店がずらっと立ち並び、江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。ここでいただけるのは、昔ながらのお菓子の数々。
川越の名物といえば、お芋。菓子屋横丁の入口にある『浜ちゃん』でいただけるのが「いもスティック」(200円)です。ホクホクの揚げたてさつまいもに、ほんのりときいた塩気が絶妙。懐かしさを感じるシンプルで素朴な味でした。
浜ちゃん
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-10-9
- 営業時間
- 10:30~17:00
- 定休日
- 月曜日
『菓匠右門 川越けんぴ工房直売店』ではレトロモダンなカップに入った芋けんぴ「川越けんぴ」が大人気!こちらもお店で揚げているのでほんのりあたたかく、カリカリとした食感も同時に楽しむことができます。スナック感覚で楽しめるスイーツです。
菓匠右門 川越けんぴ工房直売店
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-9-3
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- なし ※年末年始は休み
サクサクのクッキー生地に、優しい甘さの芋あんが入った『稲葉屋本舗』の「いもどうなつ」。その場でパクッと食べられる一口サイズなので女性でもペロリ。その他店先で蒸されている、紫いもまんじゅうも人気だそう。
稲葉屋本舗
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-7-6
- 営業時間
- 9:00~19:00
- 定休日
- 不定休
菓子屋横丁のちょうど中程にある屋台では昔懐かしいあめ細工の販売も。江戸飴細工師の鈴木和寿さんが作るあめ細工はとっても繊細。作って欲しい形をリクエストすることもでき、ものの1~2分ほどで完成!
さらに今インスタグラムを中心に、SNSで話題になっているのが「あめフウセン」。太いストローの先にあめをつけ、それを自分で膨らませて完成させます。真珠のようにつるっとしていて、かわいい色味がフォトジェニック!若い女性が夢中になるのもうなずけます。200円で楽しめるのもお手軽でうれしいポイントです。
江戸飴細工
- 住所
- 埼玉県川越市元町2丁目7(菓子屋横丁内)
※イベントなどにより出店していない場合あり
十人十色
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-3-17
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 不定期
『池田屋本店』の「焼きだんご」はなんと1本60円。醤油味のもちもちしたお団子にほんのり炭火の香ばしさが感じられます。
池田屋本店
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-7-3
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 月曜日
食欲を誘う良い香りに導かれて辿り着いたのが『川越ベーカリー 楽楽』。ぬくもりのある木材のおしゃれな外観から店内に入ると、迎えてくれるのがショーケースに並べられたおいしそうなパンたち。
中でも一番人気は埼玉県産の原料にこだわり、じっくり長期間熟成させた秩父味噌を使用した「お味噌のパン」(200円)。表面の香ばしいクッキー生地としっとり甘い風味がやみつきになること間違いなし!購入したパンは、外のテラス席でパンをいただくこともできます。
川越ベーカリー 楽楽
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-10-13
- 営業時間
- 平日8:00~17:00/土日祝7:30~17:00(売切れ次第閉店)
- 定休日
- 不定休
川越の食材を使ったフォトジェニックな和スイーツたち
菓子屋横丁だけではなく、他にも川越にはおいしくて、さらに写真映えするスイーツが盛りだくさん。やはり名物のさつまいもを使ったスイーツが多いのが特徴です。
蔵造りの街並みを歩いていると、この「おさつチップ」を持っている人にかなりの確率で遭遇します。時の鐘から程近い場所にある『小江戸おさつ庵』で販売されているもの(600円)。薄くスライスされたチップに味が選べるディップをつけていただきます。人気No.1の塩バターソースは濃厚で、ほんのりとした甘さと塩気を一度に味わえ、手が止まらなくなるおいしさです。
小江戸おさつ庵
- 住所
- 埼玉県川越市幸町15-21
- 営業時間
- 平日10:30〜16:30、土日祝10:30〜17:30
- 定休日
- 不定休
川越土産としても人気の高い『菓匠右門』の「いも恋」(180円)は、厚切りのさつまいもとつぶあんを山芋ともち粉の生地で包んだおまんじゅう。
すぐに食べたい場合は、店頭で温かいものを提供してくれます。時の鐘のすぐそばにお店があり、ゆったり見上げながら食べるのも贅沢です。
菓匠右門 時の鐘店
- 住所
- 埼玉県川越市幸町15-13
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 無休(年末年始は休み)
蔵通りの中程に位置するジェラート&ニョッキのお店『川越パターテ』で一番人気のメニューは「さつまいも&河越抹茶のツインジェラート」(500円)。優しく、素朴な甘さのさつまいもとすっきりとした抹茶の風味が最高のコラボレーション。テイクアウトの他、お店の2階にはおしゃれなイートインスペース(不定期に提供)もあり、蔵造りの街並みを眺めながら休憩することもできます。
川越パターテ
- 住所
- 埼玉県川越市幸町3-3
- 営業時間
- 春夏10:30~17:00/秋冬11:00~16:30
- 定休日
- 不定休
蔵通りから程近く、大正時代を思わせるレトロ&モダンな建物が並ぶ大正浪漫夢通りにあるお店『川越タルト』。思わずカメラを向けたくなるしゃれた外観に目を奪われます。
こだわりの素材とパイ生地で作り上げられたタルトは、素朴で優しい風味としっとり深みのある味わい。一番人気の濃厚な「エッグタルト」(税別250円)の他、チーズやチョコレート、さつまいも味などもあり、和と洋のミックススイーツを堪能することができます。
川越タルト 大正浪漫夢通り店
- 住所
- 埼玉県川越市連雀町12-8
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 定休日
- 不定休(6月は木曜日・雨天時休業)
雰囲気抜群のコーヒーショップでちょっと一息
甘いスイーツに酔いしれたら、ここでちょっと一息。川越にはレトロでおしゃれなコーヒーショップやコーヒースタンドも数多く見かけます。自家焙煎、川越の町並みに馴染むような店構えなど、こだわりのお店をピックアップ。
時の鐘から程近く、蔵造りの街並みに溶け込むように造られた『スターバックス コーヒー 川越鐘つき通り店』。和モダンな雰囲気が魅力のお店です。
天井が高く、大きなガラス窓から自然光が降りそそぐ開放感のある店内には、襖絵など日本の伝統を感じさせるアートワークが飾られています。
庭園を眺めながら過ごすことができるテラス席や中庭も完備されています。和の雰囲気を感じながらゆっくり寛ぎましょう。
スターバックス コーヒー 川越鐘つき通り店
- 住所
- 埼玉県川越市幸町15-18
- 営業時間
- 8:00~20:00
- 定休日
- 不定休
『小江戸coffeemame蔵』は自家焙煎のコーヒー豆や趣のあるかわいいカップ類を扱うお店。こだわりのコーヒー豆で淹れたドリンクも飲むことができます。8時間かけてじっくり水出しされた「アイスコーヒー」(450円)は、すっきりとしながらもコクのある風味。菓子屋横丁からすぐなので、スイーツを食べた後に立ち寄りたいお店です。
小江戸coffeemame蔵
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-1-2
- 営業時間
- 10:30~17:30頃
- 定休日
- なし(元旦・荒天時休み)
川越発のクラフトビールで乾杯&絶品おつまみ
今若い世代を中心に人気を集めているクラフトビール。ここ川越にも全国に名を轟かせるクラフトビールがあります。それが「COEDO(コエド)ビール」。
至る所で販売しているお店を目にしますが、『舛屋酒店』では、工場直送のCOEDO樽生ビールを1杯380円のお手頃価格でいただくことができます。一口いただくと泡のなめらかさに驚愕。味わい深く、のどごしすっきり。グビグビ飲めてしまいます。レトロなお店の軒先でいただくのも乙です。
舛屋酒店
- 住所
- 埼玉県川越市大手町14-3
- 営業時間
- 9:30~18:00
- 定休日
- 無休
お酒に相性抜群のおつまみのバリエーションも豊富です。オーダーされてから揚げるため、熱々を頬張ることができる『十一屋精肉店』 の「黒毛和牛メンチカツ」(250円)外サク、中ジュワの幸せな食感を楽しむことができます。
十一屋精肉店
- 住所
- 埼玉県川越市仲町3-26
- 営業時間
- 9:00~18:30
- 定休日
- 水曜日、第1・第3・第5火曜
実は川越名物のひとつでもある「うなぎ」。肉類を食することを禁じられていた江戸時代に海がないこの辺りの人々のタンパク源となったのが、付近を流れる入間川や荒川などで捕れる「うなぎ」でした。
高級食材なのでどうしても値が張るもの……という概念を壊すのが『串焼きりんりん屋』のミニ蒲焼。500円とワンコインでホクホクと柔らかいうなぎが楽しめるのはうれしい限り。実はこのお店、すぐ近所にあるうなぎの名店『林屋 川越店』の姉妹店。本格的な味わいを堪能できます。
串焼きりんりん屋
- 住所
- 埼玉県川越市仲町2-2 B-2
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 定休日
- 不定休
おつまみにも、シメにもなる『中市本店』の「ねこまんま焼きおにぎり」(280円)は行列の絶えない人気グルメ。かつお節と昆布でだしをとった自家製醤油を塗り、かつお節またはいわし節をまぶした、手作りのオリジナル焼きおにぎりです。
今回はお店おすすめのいわし節をオーダー。おにぎりの全貌が見えないほどのいわし節。醤油と合わさり日本人が大好きな和の香り!外側パリっと、中はしっとりであっという間に完食できてしまいます。
中市本店
- 住所
- 埼玉県川越市幸町5-2
- 営業時間
- 10:00~19:00
※焼きおにぎりは12:00~販売開始、なくなり次第終了。火・水・木曜は販売なし
- 定休日
- 水曜日
名物?おしゃれ空間?選べるゆったりランチにオススメのお店
ここまではお手軽にその場で食べられるグルメを中心にご紹介しましたが、少し腰を落ち着けてゆったりランチをしたいという方におすすめのお店ももちろんあります!せっかく川越に来たからにはやっぱり食べて帰りたい、うなぎ。川越うなぎの老舗『川越いちのや』をご紹介しましょう。
個室、大広間など様々な席を完備する店内は広く開放的。老舗ならではの上品で落ち着いた時間が流れています。
メニューの中で特に女性に人気があるのが「ひつまぶし」(3,300円)。驚くほどフワフワなうなぎとご飯の間にはシソとゴマが敷き詰められており、風味豊か。
一膳目はそのままで、二膳目は三つ葉とわさびの薬味をのせて、三膳目は出し汁に刻みのりをのせてお茶漬けにしていただきます。うなぎを異なる食べ方で楽しめるので、お得感でお腹も心も満たされること必至です。
川越いちのや 本店
- 住所
- 埼玉県川越市松江町1-18-10
- 営業時間
- 平日11:00〜21:00、日祝11:00〜20:30
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合は火曜日休)
※1・7・8・12月は無休(12/30、31は定休日になる場合あり)
蔵造りの趣ある店構えが目を引く、『石窯キッチン ウッドベイカーズ 川越店』はイタリアンのお店。店内奥には石畳がひかれた広々としたテラス席もあり、洗練された和モダンな雰囲気の中で優雅にランチを楽しめます。
ランチで人気なのが焼き野菜の食べ放題とメイン、ドリンクバーがついたセットメニュー(平日2,090円、土日祝2,365円、2名より)。焼き野菜の食べ放題はバーニャカウダとチーズフォンデュの2種類のソースから選べます。目にもうれしく、たくさん食べてもヘルシー。
さらにメインはピザ、パスタ、ステーキからチョイスが可能。石窯で焼き上げられる本格ピザはもちもちの生地が絶品。かなり大きめサイズなので、大満足のランチになるはずです。
石窯キッチン ウッドベイカーズ 川越店
- 住所
- 埼玉県川越市連雀町11-8
- 営業時間
- 11:30~15:00、17:00~22:00
- 定休日
- 不定休、年末(12/31〜1/1)
スイーツからおつまみまで、和から洋まで、様々なグルメがギュッと凝縮され、集結している川越。朝から昼、夕方から夜へと移りかわる景色は、そのどれもがフォトジェニック。色々な要素が混ざり合うことで、小江戸・川越はその魅力を増しています。都内からの手軽なショートトリップに訪れてみませんか?
今回ご紹介した川越グルメスポット
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取材・写真・文/森田文菜