大いなる自然と1300年の歴史を持つ奈良。2020年7月、この悠久の地に、奈良県初となるインターナショナル・ラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル奈良」が誕生しました。自然と歴史が随所で感じられるこのホテルの様子をレポートします。
2020年7月、日本で最初の「JWマリオット」が奈良に誕生
世界的に名を馳せる「マリオット・インターナショナル」のラグジュアリーブランドのひとつ、「JWマリオット」。待望の日本初進出となるのが「JWマリオット・ホテル奈良」です。
「JWマリオット」では、「マインドフルネス」(今ここに意識を向ける、世界中で取り入れられている瞑想法)がブランドコンセプトに取り入れられています。マインドフルネスは禅の精神と深い関わりがあるとされ、神社仏閣などの世界遺産が日本最多で、古代から自然に対する信仰心を大切にしてきた奈良と高い親和性があるというわけです。
では、そんな「JWマリオット・ホテル奈良」にさっそく向かいましょう。
ホテルまでは奈良駅からシャトルバスも
「JWマリオット・ホテル奈良」へのアクセスは、近鉄奈良駅の隣駅、新大宮駅から徒歩約10分。土日祝日は、新大宮駅、近鉄・JR奈良駅とホテル間をシャトルバスが運行しています(運行時間は要確認)。高級感あふれるシャトルバスが、ラグジュアリーな滞在へといざないます。
足を踏み入れた瞬間、五感をやさしく刺激するロビー
ロビーに足を踏み入れた瞬間、なんとも心地よくやわらかな香り(ホテルオリジナルのフレグランス)が鼻先をくすぐります。
そして、洗練された温かみのあるウッディなインテリアが目に飛び込んできます。これは、世界中のラグジュアリーホテルをデザインしているロンドンのG.A.Design社が手掛けたこだわりの逸品たち。
館内は、寺院をイメージした木の梁をふんだんに取り入れたり、鹿のモチーフがさりげなく置かれていたりと、奈良を感じるエッセンスが散りばめられています。
館内のいたるところで出会えるのが、鉢植えや苔など、心癒される植物たち。なんでも、飾ってある花や植物は、必ず根がついたものを選んでいて、切り花は使わないというこだわりがあるそう。こんな細かな部分にも、命を大切にする精神が反映されています。
さて、さっそくチェックインを。フロントでお部屋の場所と説明を受けておしまい…ではなく、3つの香りから本能的にいま自分が好きだと感じる香りを選ぶ、ユニークな「マインドフル・チェックイン」サービスが。
世界中の名だたるセラピストたちによってつくられたイギリスの最高峰ブランド「アロマセラピーアソシエイツ」のアロマオイルは、体の奥底にまで染み入ります。選んだ香りは、ステイックに染み込ませて持っていくことができ、お部屋でも楽しめます。
客室にも奈良のこだわりがキラリと光る
今回は、エグゼクティブラウンジを利用できる「エグゼクティブキング」のお部屋へ。ちなみに、客室に向かう廊下の絨毯も、奈良の山々をイメージしたデザインです。
ナチュラルなカラーリングの客室内にも、奈良を彷彿とさせるアイテムがいっぱい。鹿の角のオブジェや、木彫りの鹿の置物など、「あ、ここにも!」と探すのが楽しくなってきます。
落ち着いた緑色や橙色。奈良公園の東端に位置する若草山と、奈良の早春の風物詩である若草山山焼きをイメージしたカラーリングが用いられています。
アメニティも「アロマセラピーアソシエイツ」を採用。バスタイムも心地よい香りに囲まれて、心身ともにリラックスできます。
美容家電ブランド「SALONIA(サロニア)」のドライヤーや、おしゃれなバスローブも女性にうれしいポイント。
ミニバーを覗いてみると、ホテルオリジナルのクラフトビールや日本酒、奈良県産トマトジュースに、奈良の大仏様などが描かれたオリジナルラベルのスナックなど、ここでも奈良のスピリッツが光ります。無料サービスのボトルドウォーターは、梅の名所として知られる月ヶ瀬の銘水です。
窓の外には奈良らしい平野の風景が広がります。というのも、歴史的建造物が多い奈良は、その景観を損なわないように、高層ビルの建設が条例で禁止されているのです。こんなくもりの日でも、広い空と遠くの山々に雲がかかる景色に心が穏やかになります。
エグゼクティブラウンジでまったりとくつろぐ贅沢
続いては、エグゼクティブラウンジを覗いてみましょう。エグゼクティブルーム、プレジデンシャルスイートルームに宿泊すると利用でき、軽食やスイーツ、ドリンクが自由に楽しめます。「邸宅スタイル」がテーマになっていて、まるで自宅のようにくつろげる空間になっています。
こちらのオープンキッチンで、カクテルサービスやフードプレゼンテーションなどが行われます。メニューは時期や曜日によって異なるので、訪れるたびに違った驚きがあるでしょう。今後、キッズ向けの料理教室など、いろいろなプログラムも開催予定だそうです。
なお、アクセス権を購入すれば、どの客室に泊まってもエグゼクティブラウンジを利用できます。(利用についてはフロントでお問い合わせください。)
より上質な滞在を叶えるSPA&フィットネス
館内には、「アロマセラピーアソシエイツ」の製品を使用したSPAが。東洋と西洋の手法をミックスさせた独自の施術方法で、一人ひとりにあわせたトリートメントが受けられます。男性向けのメニューや、2人で一緒に利用できる個室「カップルスイート」もあるので、カップルにもおすすめです。
SPA受付時に、好きな香りのハーブティーを選べるサービスも。
隣のフィットネスには、室内プールとジャグジー、スチームルーム、サウナがあり、水中ウォーキングをしたり、サウナで汗を流したりと、健康的なひとときを過ごせます。こちらはファミリーにも好評なのだとか。
和を楽しむか、洋を楽しむか…。贅を尽くしたディナー
お待ちかねのディナータイム。レストランは2ヵ所あります。
鉄板焼、お寿司、会席を楽しめるのが「校倉(あぜくら)」。瑠璃坏(るりのつき)をイメージしたブルーライトをはじめ、正倉院の宝物をイメージした内装が目を引きます。ベテラン料理長による、素材を大切にした日本料理をぜひ堪能して。
「シルクロードダイニング」では、オープンキッチンスタイルで世界各国の料理が楽しめます。奈良がシルクロードの終着点だったことにちなんで、内装はマーケットのにぎわいをイメージ。料理もヨーロッパ、アジア、中東、日本とシルクロードのルートにあわせたメニューが提供されます。
できるだけ体によいものをお客様に…と、卵は奈良の平飼いのものを、漬物は自家製。焼き窯もあるので、窯焼きのピザも食べられます。
どちらのレストランも宿泊者以外も利用できるので、地元の人にも人気があり、平日のランチタイムは予約でいっぱいなのだそう。利用の際はぜひ事前に予約を。
ラウンジ&バーで眠る前の一杯を
ロビーと同じフロアにあるラウンジ&バー「FLYING STAG」。日中はアフタヌーンティー、夜はオリジナルカクテルをはじめとするアルコール類や軽食が楽しめます。
館内には菜園「JW GARDEN」もあり、契約農家から取り寄せた野菜やハーブなどの苗を育て、カクテルや料理に使っています。ここでしか味わえない、まさに唯一無二の体験です。
ラウンジ&バーの天井には風鈴が。昔から音が鳴るものは魔除けの意味があるとされ、悪い気を外に送り、良い気を呼び込む、という意味合いがあるそうです。
若草山の山焼きをイメージした暖炉も。これは、リニア暖炉と呼ばれるもので、炎の正体はミストなので触ってもやけどしません。
朝ヨガで爽やかに1日をスタート!
シモンズ製のふかふかベッドで上質な睡眠をとったら、さあ新しい1日のはじまりです。まずは、毎朝7:00から15分間、2階のテラスで開催される朝ヨガ「マインドフルネス・モーメント」で体をしっかり目覚めさせましょう。宿泊者なら誰でも無料で参加可能です。
テラスの奥には、ほっと一息つける「シークレット・スポット」も。
そして、ホテルステイの楽しみのひとつ、朝食。エグゼクティブルームに泊まるとエグゼクティブラウンジで、地元の食材をふんだんに使った身体にやさしいメニューをビュッフェ形式で楽しめます。
※現在、エグゼクティブラウンジの平日の朝食は、レストラン「シルクロードダイニング」にて提供しています。
どの客室も奈良を感じる贅沢な空間
今回ご紹介した「エグゼクティブキング」のほかに、リビングとベッドルームが独立した「エグゼクティブスイート」、55平米の客室にキングベッドを備え、ゆったりと使える「グリフィンジュニアスイート」、リーズナブルな「デラックスルーム」などが。
2部屋つなげられるコネクティングルームもあるので、グループ旅行や2世代・3世代旅行にもおすすめです。それぞれのお部屋に漂う奈良のエレメントを感じてみてください。
ラグジュアリーホテルでありながら、ほっと落ち着けるリラックス空間が魅力の「JWマリオット・ホテル奈良」。家族と、友人と、大切なパートナーと、ときには一人でゆったりと、マインドフルネスなひととき堪能してみませんか?
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- 住所
- 奈良県奈良市三条大路1-1-1
- アクセス
- 近鉄奈良線「新大宮」駅より徒歩約10分
(土日祝日はシャトルバスあり) - 駐車場
- 2,000円(ホテル近隣駐車場1,000円)
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
取材・文:水谷映美