今度の女子旅では、都心にいながら、リゾート気分を味わいたい……。そんな贅沢な願いを叶えてくれるのが、世界でも希少な埠頭に建つホテル「インターコンチネンタル横浜Pier 8(ピアエイト)」です。
世界100カ国以上で展開するインターコンチネンタルホテルズグループの新しい滞在型リゾートとして、みなとみらいの地に2019年10月に開業しました。
海風や波の音を感じながら、非日常へとエスケープしましょう。
海の玄関口、新港ふ頭に建つ「インターコンチネンタル横浜Pier 8」
「インターコンチネンタル横浜Pier 8」があるのは、海の玄関口としての歴史を有する、横浜・みなとみらいの新港ふ頭。Pierとは埠頭の意味で、その名の通り三方を海に囲まれています。
横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道駅」より徒歩約10分、「みなとみらい駅」から徒歩約12分。JR京浜東北線・根岸線「桜木町駅」からは徒歩約15分で到着します。
ホテルまでは、潮風を感じながらお散歩で向かうのがおすすめです。横浜・みなとみらい21(MM21)地区は、近年開発が進んでおり、久しぶりに訪れると街の変化に驚きます。
2021年3月31日には、「女神橋」が開通し、ホテルが入る複合施設「横浜ハンマーヘッド」のある新港地区と、臨港パークまで海沿いを歩けるようになりました。
さらに4月22日には、桜木町と横浜ワールドポーターズ前を結ぶロープウエー「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマ・エア・キャビン)」も運行を開始するなど、多様なアクセスでホテルまで向かうことができます。
ホテルエントランス1階は、横浜ハンマーヘッド正面玄関の右手側に位置しています。エントランス前には、横浜市営バスのバス停「ハンマーヘッド」や、タクシー乗り場もあるので、雨天時のアクセスも安心です。
一歩足を踏み入れると別世界。優雅なプライベート空間が広がる
ホテル入口に歩みを進めると、ドアマンの方が優しい笑顔で出迎えてくれます。
チェックインの旨を伝え、ホテル内へ。エントランスからホテルに入るには、カードキーが必要なので、チェックイン後は自身でカードをタッチして開閉します。ホテル利用者のみしか入れないプライベート空間へと、出発しましょう。
エントランス入ってすぐに、SNSなどでも見かけるアイコニックならせん階段が。波打つような横浜の風を表現した壁は、左官職人の久住有生さんが手掛けており、らせん階段を更に魅力的に彩ります。
階段を上った先で、スタッフの方が待っていてくれました。
開放的なロビースペースで、優雅に座りながらチェックイン。
2階には、フロントとレストラン&バー「Larboard(ラーボード)」があり、テラス席からは横浜港を間近に感じられ、まるでリゾートに訪れたかのような景色が広がり、一気に非日常気分へと切り替わりました。
今回宿泊するのは、4階の客室。館内を巡りながら、お部屋まで向かいます。
廊下や客室内には、現代美術の作家やデザイナーから、伝統工芸の職人まで日本のものづくりの感性と技術を蓄えたアートが飾ってあります。
ホテルに合わせてつくったオリジナル作品の数々。館内を散策しながらアート鑑賞を楽しめます。
3階、中央部分には中庭が。「島々の庭~四季~」では様々な花木が季節ごとに違う表情を見せ、海の上にいるのを忘れさせるような清閑な庭が広がります。
みなとみらいの景色を堪能できる「デラックスダブルシティビュー」に宿泊
今回宿泊したのは、昼夜で異なるみなとみらいの街の表情を楽しめる「デラックスダブルシティビュー」のお部屋。
白と木目を基調にした、柔らかい色合いがくつろぎの空間を演出します。客室の四隅やライトが丸みを帯びているのもポイント。全体的に船旅を彷彿させるデザインで、わくわくが止まりません。
広さは46平米以上。デスクの他にソファスペースもあり、ゆったりとした時間を過ごせます。
印象的な大きな窓は開閉可能。窓の外にはザ・みなとみらいの景観が広がります。目の前には、「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」も。ホテル最頂部には、女神像があるので、目を凝らして探してみてください。
波や汽笛の音も聞こえるほどに海が近いので、まるで豪華客船に乗っているような気分に。
窓際には、かわいらしい大きなトランクが置いてありました。
開けてみると、グラスや電気ケトル、冷蔵庫が収納されているミニバーが登場!キュートなデザインにテンションが上がります。
船が描かれたかわいらしいデザインの箱も発見!中には、ころんとした3種の和菓子が。横浜の老舗和菓子屋の浮き玉をイメージした最中で、ここにもホテルの遊び心を感じます。
パウダールームのミラーも大きな丸形で印象的。照明の付いたミラーなので、普段よりメイクタイムも楽しめそうです。
ガラス張りのバスルームからは、外の景色が一望できます。スイッチひとつでベッドルーム側から見えないようにもできるので、友達同士でも安心です。
アメニティはスウェーデンのフレグランスブランド「「BYREDO(バイレード)」。ポンプ式ボトルでお部屋に備え付けられています。ナイトウェアは、エジプト綿を使用しており、とても柔らかな肌触り。あまりの気持ちよさにずっと着ていたいくらいでした。
ジュニアスイート
5階建て全173室の客室は、宿泊したシティビュー以外にも、ジュニアスイートとベイビュー、ダウンタウンサイドの趣向の異なる4タイプのお部屋があります。
60平米の「ジュニアスイート」は、窓ごしに中庭が広がる癒やしのお部屋。広々としたバスルームでは、静かで優雅なバスタイムを楽しめます。
コーナースイート
ベイビューもシティビューも楽しめる贅沢な「コーナースイート」は、約80平米。
リビングルーム、ベッドルーム、バスルーム、更にはプライベートバルコニーもあり、海と街の景色を一度に楽しめます。
きめ細やかなおもてなしを受けられる「クラブインターコンチネンタル」
スイートルームまたは、クラブルームに宿泊の場合、滞在中専用のクラブラウンジを利用できます。総ガラス張りの大きな窓からは、刻々と移ろう横浜港の景色が。
専用レセプションでのスムーズなチェックイン&アウトをはじめ、朝食からトワイライトタイムまで窓一面に移り変わる情景を、カクテル片手に楽しめます。ティータイムには、アフタヌーンティーセットをいただきました。
ホテル専用クルーズ船「ル・グラン・ブルー」に乗って船上散歩
ホテル⽬の前の桟橋から出航する「ル・グラン・ブルー」に乗って、宿泊者限定クルーズを。船上から夕焼けを楽しみます。
大観覧車 や 日本丸、赤レンガ倉庫、大さん橋など、横浜のルーツや文化を楽しみながら、みなとみらいの運河を周遊する約30分のルートです。
日によって運休日や運航時間が変わるので、事前にスケジュールのチェックを忘れずに。
桜の時期には、期間限定で船上からお花見を楽しめる桜クルーズなど、季節に合わせたイベントクルーズがセットになった宿泊プランもあるそう。
宿泊者専用のルーフトップ「Rooftop 1859」で夜景鑑賞
ディナーの前に、宿泊者だけが訪れることのできる「Rooftop 1859」に立ち寄ります。⾏き交う船やベイブリッジが⽬の前に広がる開放的な屋上空間。
夜景を眺めながら、カウンター席やソファ席で思い思いの時間を過ごせます。
レストラン&バー「Larboard」で、五感を満たす美食ディナーを堪能
ディナーは、リゾート感あふれる開放的なテラス席を有するメインダイニング「Larboard(ラーボード)」で。朝食からバータイムまで時間ごとに違う表情をみせる景色と料理が五感を満たします。
西洋を取り込み、独自に発展させた横浜に着想を得て創作する「Pier 8 キュイジーヌ」。フィンガーフードからフルコースまで幅広く、季節毎のメニューを提供しています。
今回は、前菜からデザートまで6品を味わえる「シーズナルコース」をいただきました。
「一皿で五味を味わえます。どれが旨味でしょう?」と、サーブされたアーティスティックな「5種の味覚のアミューズ」からはじまり、五感を満たす食体験へと誘われます。
メインはジューシーな「国産牛サーロインのグリル」をチョイス。ソースに使った春菊が華やかに香ります。
鮨処「かたばみ」
3階、中庭の奥に佇む鮨処「かたばみ」。カウンター席のみのプライベート空間で、江戸前鮨を味わえます。相模湾で育まれた海産物や選びぬかれた旬の食材とともに厳選された8種の地元・神奈川産の地酒も楽しめます。
ルームサービス
テレビに映る料理写真を眺めながら、画面上で注文できるルームサービス。おこもりステイを楽しみたいときにおすすめです。
食後にもう一杯。バーカウンターでオリジナルカクテルを
お部屋に戻る前に、もう一杯飲みたくてバーカウンターへ。船内をイメージしたライトが、優しく迎えてくれます。
バーテンダーの方に好みを伝え、季節のフルーツを使ったオリジナルカクテルを作ってもらいました。フレッシュフルーツカクテル(苺) と、ホテルオリジナルのクラフトビール「PIER 8 LAGER」で乾杯。
普段は話せない話もここでなら……と、二人の会話も弾みます。
柔らかいライトに包まれ、夜が更けていく
部屋に戻り、ソファスペースで更におしゃべり。ミニバー内のソフトドリンクは無料なので、お茶やジュースを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
寝る前に、エプソムソルトをバスタブに入れてリラックス。バスタブから夜景を眺めながら、今日の楽しい想い出を振り返ります。
朝食は、海風を感じながらピクニックスタイルで
ホテルメイドの食事を、ピクニックのように楽しめる「Pier-nic(ピアニック)」で朝食を。
メインとサイド、搾りたてフレッシュオレンジジュース、コーヒーまたは紅茶がピクニックボックスに入って提供されます。
メインをクロワッサンサンドやフレッシュフルーツワッフルサンドなど6種から、フルーツ盛り合わせやヨーグルトなど4種のサイドから好きなものを選びます。
※「Pier-nic(ピアニック)」は朝食付プランでの予約の場合、通常の朝食と振りかえ可能です。
前日の22時までに予約すると、客室・ルーフトップ・Larboardテラスの指定した場所に、スタッフの方が持ってきてくれます。天気が良かったので、ルーフトップで太陽の光を浴びながらいただきました。
庭園に面したスパ&フィットネスジム
中庭に面した静かな空間が広がるスパでは、季節ごとにセレクトした国産の天然精油使用のオールハンドボディトリートメントを受けられます。
フィットネスジムは宿泊者専用。トレーニングマシンとストレッチスペースを用意しています。ウェアのレンタルなどはないので、利用予定の方は持参するのを忘れずに。
チェックアウトは12時。館内を思う存分楽しんで
チェックアウトの時間は、朝食後もゆっくりと過ごせる12時。お部屋でくつろいだり、館内を散策したりして、ギリギリまで楽しみ尽くしましょう。
ホテルから出て、海沿いを散歩するのもおすすめです。
チェックアウト後もまだまだ満喫。「Larboard」のテラスでランチタイム
12時のチェックアウトにあわせて、そのままホテルでランチを楽しむのはいかがでしょうか。コースメニューの他に、アラカルトも用意しています。
「国産牛のハンバーガー」や、海をイメージした「大きなサザエのパセリバター焼き」などは、ランチタイムにぴったり。みなとみらいの景色を眺めながら、テラス席で堪能しましょう。
目の前に広がる開放的な海の景色、横浜ならではの美食体験、思い思いに過ごせるアクティビティ、みなとみらいの輝く夜景……と、素敵な想い出が脳裏に浮かびます。みなとみらいに通い慣れた人も、滞在体験を通して新たな一面に気づくことができるでしょう。
たった一泊なのに、まるでどこか遠くのリゾートで過ごしたかのような充実感。友達と「違う季節にも絶対来ようね」と、約束し、極上のホテルステイが幕を閉じました。
インターコンチネンタル横浜Pier 8
- 住所
- 神奈川県横浜市中区新港2-14-1
- 交通アクセス
- 横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道」駅4番出口より徒歩約10分/「みなとみらい」駅より徒歩約12分
- 客室数
- 173室
- チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:24:00)
- チェックアウト
- 12:00
撮影:久保田耕司 取材・文:加藤あやな