フォトジェニックなアート空間での滞在を楽しめると話題の「ハイアット セントリック 銀座 東京」。銀座の街に溶け込み、銀座をアクティブに楽しみたい大人におすすめのフルサービス ライフスタイルホテルです。
銀座の並木通りに位置する、アクセス抜群なおしゃれホテルで1泊2日の滞在記をご紹介します。
銀座の街を縦横無尽に楽しむ「ハイアット セントリック 銀座 東京」
銀座駅B5出口より徒歩約3分、銀座並木通りにある「ハイアット セントリック 銀座 東京」。周辺には老舗店舗や高級ブランドショップが立ち並び、GINZA SIXや東急プラザも徒歩圏内です。
「ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ」が手掛けるホテルのうち、フルサービス ライフスタイル カテゴリーに位置付けられている「ハイアット セントリック」は、世界各地の街の中心地にあるのが特徴。2018年にアジア初進出の地として選んだのが、新旧の文化が交錯する街、銀座でした。
ホテルのテーマは「常にゲストの旅の中⼼であること」。旅慣れたゲストが、ホテルを拠点に、思いのままに街を探検するための最新情報や、その街を粋に楽しむための情報を豊富に取り揃え、常にゲストの好奇心を刺激する街体験へと誘います。
「銀座で流行っているバーは?」「最近できたカフェを教えて」といった、何気ない質問にも親身になって答えてくれるスタッフの方々。SNSやガイドブックだけでは探すことのできない、生の情報を教えてもらえます。
館内には、銀座をテーマにしたおしゃれなアートが点在しています。実はこの場所、元々東京で新聞社が創業した地ということもあり、土地の記憶にインスピレーションを受けたアートワークやインテリアが並びます。
並木通りに面しているエントランスからホテルに入ると、カラフルなアートが出迎えてくれました。
近寄ってみると、銀座の街を写したフィルムがモチーフのようです。銀座の今とその色をテーマに撮影した約800点の画像を、印刷の4原色で分類しているのだそう。
客室やエレベーターホールなど、館内のアートワークは銀座の4つの特徴である、メディア、ファッション、ランドスケープ、エンターテインメントを表現しています。
エレベーターホールから駐車場に抜ける通路の壁面には、開業1周年を記念して制作されたアートが。高橋信雅氏が手掛けるアートで、約10日間ホテルに宿泊しながら直接通路に描いたのだそう。中には、スタッフの姿や当時宿泊していたゲストの姿も描かれているのだとか……じっくりと探してみるのも面白いです。
アートからインスピレーションを受けるステイ
エレベーターでフロントのある4階に上がりチェックイン。「ハイアット セントリック 銀座 東京」では、コンシェルジュが常駐していません。というのも、全員がコンシェルジュ、フロントデスク、ベルマンの業務をこなし、ゲストに寄り添ってくれるから。
フロントの奥に見えるのは、時間帯によって変わるアート「銀座襖絵」。4連の画面に『伝統と革新の風』を描いています。こちらは朝のアートなので、宿泊の際は夜のアートのチェックを忘れずに。
かわいらしいロボットも出迎えてくれてほっこり。犬型ロボットは話しかけると、しっぽを振って答えてくれます。
ロビーラウンジには銀座やアートに関する本も沢山置いてあり、自由に読むことができます。本との出会いを楽しみながら、ロビーラウンジでゆっくりと過ごすのも良さそうですね。
エレベーターホールにも見どころが満載
チェックインも完了し、早速お部屋へ。扉が開くと、ここでもアートの登場です。美術館のように、ホテル全体でアートが盛りだくさんなので、どこを切り取っても絵になります。
アートで描かれたフロアサインは、メディア、ファッション、ランドスケープ、エンターテインメントをテーマにした4つのモチーフ。宿泊した12階のモチーフはメディアで、新聞紙の試し刷りを使ったフロアサインや印刷所の写真が飾られていました。
5階と12階がメディア、6階と9階が盃や椀を使った食をモチーフとしたエンターテインメントのフロアサイン、7階と10階がボタンや靴紐といったファンションをテーマにしています。8階と11階は銀座エリアの地図を立体的に構成し、ランドスケープを表現した作品です。すべての階でドアを開けたくなるような素敵なアートですよね。
洗練された居心地のよい客室
今回宿泊したのは、35平米のキングルーム。キングサイズベッドやゆったりとしたバスルームの他、メイクアップ・ワーキング・ダイニングと目的に合わせて変形するマルチファンクションテーブルなど、ユニークなデザインと快適性を兼ね備えた開放的な空間が広がります。
特徴的なのがマルチファンクションテーブルの存在。一見、普通のデスクに見えますが、開けてみると洗面台として利用できます。タオルやアメニティ、グラスやカトラリーなども収納されており、限られたスペースを有効に使える工夫がなされています。
寝心地の良いふかふかとしたキングベッドの横には、おしゃれなベッドライトが。窓際にはソファスペースもあります。目を引くのが襖絵アート『銀座曼荼羅』。銀座の街を表現した世界が広がります。
バス・トイレ別で、バスタブと洗い場が分かれているのもうれしいところ。木目調の壁が印象的で、リラックスして過ごせます。
フード付きのかわいいバスローブは、腕にホテルのロゴがついています。内側はパイル地、外側はマイクロファイバーが使われており、肌触り抜群。
ルームウェアはセパレートタイプのパジャマと浴衣の2種類が用意されていました。
シャンプーやコンディショナーなどのバスアメニティは、イギリスのブランド「Bee Kind」のもので、爽やかな香りが広がります。
他にも、滞在を充実させるための無料のアメニティサービスがあります。基礎化粧品のセットや整髪料のセット、バスソルトに加え、インスタントラーメンやアイマスクまで、これがあるとうれしい…と、いうものは大体揃います。
スマホ充電器やストリーミング機器、ヘアアイロン、ヨガマット、ダンベルなどのレンタルも可能。赤ちゃん向けのアメニティなどもあるので、宿泊の際に荷物を減らせるのがうれしいですよね。
特別な日には「スイート ツイン」や「ナミキ スイート」もおすすめ
客室数は全164室。宿泊したキング以外にも、「デラックス キング/ツイン」のお部屋や「スイート キング/ツイン」、最上階に位置する一部屋しかないお部屋「ナミキ スイート」を備えています。
スイートタイプのお部屋の洗面台には、鏡の周りにライトがついた女優ミラーもあるので、朝の支度がより楽しみになりそうです。
最上階に位置する「ナミキ スイート」は127平米のゆったりと広がるスペースに、キッチンダイニングを備えるリビングとスーパーキングサイズベッドや個性的なバスルームデザインを設けています。銀座の街並みや汐留エリアが一望できるテラスは、まさに特別で贅沢な空間です。
日中はパーティーを開催して、その後主催者が宿泊するという使い方もできるのだそう。
刺激あふれる空間 オールデイダイニング「NAMIKI667」でディナーを
ホテル3階には、オールデイダイニング「NAMIKI667」があります。吹き抜けが印象的な斬新なインテリアと、活版文字をモチーフにしたアートワークが特別な空間を演出。テーブル席の他に、ソファーブース席、シェフたちの活気を感じられるショーキッチン前のテーブルもあり、シーンに合わせて選べます。
並木通り沿いに面したテラスは約40mあり、刻々と変化する銀座の街並みを眺めながら食事を楽しめます。お食事は店内で、食後の一杯はテラスで……といった利用もできます。
今回は、アペタイザー、スープ、メインディッシュ、デザートから好きな料理を4品選べるディナーセットをいただきました。自分だけのオリジナルなコースを作れるので、アペタイザーからデザートまで1皿ずつ選ぶこともできるし、スープはカットしてデザートを2皿注文することも叶います。
料理長は、「ガストロノミー ジョエル・ロブション」やザ・リッツ・カールトン東京「タワーズ」など、数々のレストランの経験を持つ平川透(ひらかわ とおる)氏。東京野菜や市場からの新鮮な魚介、東京都産黒毛和牛の秋川牛など、東京・銀座ならではの旬の食材と調味料をふんだんに取り入れた料理が並びます。
スープはゲストの目の前で注ぐデモンストレーションサービスがありました。香ばしさが漂い、食欲をそそります。アペタイザーに選んだのはサスティナブルサーモンのコンフィ。環境に配慮し、持続可能なシーフードとして知られるノルウェー産オーロラサーモンを使用しています。
メインには秋川牛のオーブンローストをチョイス。秋川渓谷の水を飲んで育ったという秋川牛は臭みが少なく、程よい脂乗りでジューシー。付け合せの東京野菜も素材の味が濃くておいしい。東京食材のポテンシャルを感じました。
食後はバーで一杯
食後はダイニングエリアからバーエリアへと移動し、銀座の夜を楽しみましょう。全長約7mのバーカウンターでは、バーテンダーが素材を楽しむカクテルを提供してくれます。
毎日午後5時から7時の間は「NAMIKI667 HAPPY HOUR」ハッピーアワーも開催しているので、食事の前に一杯楽しむのもおすすめです。
好きなものを好きなだけ。アレンジ可能なモーニング
朝食はルームサービスでゆっくりと楽しみます。7:00〜11:00(L.O 10:30)まで味わえるので、寝坊しても大丈夫です。
ドリンク、メイン料理、コールドアイテム、ブレッドを好きなように組み合わせて、自分だけのモーニングプレートを注文できます。オムレツやエッグベネディクトなどの卵料理や、ココナッツフレンチトースト、さらにはカレーライスまで選べます。
本格的なマシンが揃うフィットネスジム
フィットネスジムは、滞在中24時間利用できます。有料ですが、ウェアやシューズもレンタル可能。普段から身体を動かしている方も満足できそうなラインナップで、最新のフィットネス体験のできる「MIRROR FIT.」の用意もありました。
チェックアウト後の楽しみに! 「NAMIKI667」のアフタヌーンティー
せっかく来たのなら「NAMIKI667」のティータイムの楽しみ、アフタヌーンティーセットも味わいたい。提供時間が12:00〜17:00なので、チェックアウトの前後で利用する人もいるのだとか。
2022年2月28日(月)までは、キュートな見た目に心惹かれる「Strawberry Afternoon Tea」を提供しています。3種類のセイボリーと6種類のスイーツ、そして日替わりの小菓子と飲みかえ自由なコーヒー・紅茶で午後のひとときを堪能できます。
オーガニック食品ブランド「BROWN SUGAR 1ST」とコラボレーションし、マダガスカル産のバニラビーンズをふんだんに使用したスイーツが並びます。白砂糖や香料を使わずに、素材本来の味やコク、香りを引き出しており、味がおいしいのはもちろんのこと、身体にも優しいのがうれしいです。
ワンランクアップした自分になれるホテル
「ハイアット セントリック 銀座 東京」は、普段頑張っている大人にこそおすすめしたいホテルです。自分好みにわがままに組み合わせられる朝食や夕食、館内に馴染むアートの数々、思わずこれ!と言いたくなるサービスなど、旅慣れた人も満足できること間違いなしです。
昔ながらの銀座の良さを忘れずに、最新技術やトレンドも取り入れているので、今までなかったホテル体験を楽しめるのではないでしょうか。1泊過ごすだけでも、感性が磨かれるはずですよ。
ハイアット セントリック 銀座 東京
- 住所
- 東京都中央区銀座6-6-7
- アクセス
- 東京メトロ 銀座駅 B5出口より徒歩にて約3分
- 客室数
- 164室
- 駐車場
- 69台 2,000〜2,800円/泊 先着順
撮影:久保田耕司、取材・文:加藤あやな