都会の喧騒を忘れさせてくれる「フォーシーズンズホテル東京大手町」で、大切な人との記念日ステイ

皇居の森やダイナミックな街並みなど、新旧が入り交じる東京のさまざまな表情を眺めながら、ぜいたくな宿泊を楽しめる「フォーシーズンズホテル東京大手町」。天空のオアシス「THE SPA」で癒やされ、レストラン「PIGNETO」でイタリア料理に舌鼓を打ち、アジアのベストバー50に選出された「VIRTÙ（ヴェルテュ）」で1杯を味わう。大人の記念日旅行にぴったりな、1泊2日の滞在記をご紹介します。

 

 

アクセス、チェックイン

「フォーシーズンズホテル東京大手町」は、日本で3番目のフォーシーズンズホテルとして2020年9月に誕生。複合施設「Otemachi One」の3階と最上6フロアに位置し、そこから見える美しい景色とともにゲストをもてなしています。

複数の路線が乗り入れる地下鉄「大手町」駅に直結しており、天候の悪い日もアクセスしやすいのがうれしいところ。

 

1階のエントランスは、神社の鳥居で使われている朱色を用いたデザイン。部分的に金箔を施し、アクリルピース約740個を吊り下げたインスタレーションをはじめ、数々のアート作品がお出迎え。スタッフに宿泊利用である旨を告げ、直通のエレベーターでチェックインカウンターがある39階まで向かいます。

 

エレベーターのドアが開くと、目の前に皇居の森とビル群、さらに山並みと青空を区切る稜線など、素晴らしい眺望が広がります。天気が良ければ富士山も望むことができ、一気に非日常に誘われます。

 

39階にはコンシェルジュデスク、レセプション、4軒のレストランやバー、スパがあり、客室は38〜34階に位置しています。

レセプションエリアでは鮮やかな花々がお出迎え。丸い天井には草書崩しで著された「季」の文字が書かれており、和洋入り混じった雰囲気を醸し出しています。インテリアをデザインしたのは、名だたるラグジュアリーリゾートホテルを手掛けた世界的なデザイナーのジャン・ミシェル・ギャシー氏。

 

レセプションの奥にあるバー「VIRTÙ（ヴェルテュ）」と、ジャパニーズフレンチ「est（エスト）」への入り口スペースにはライブラリーが設けられています。こちらには食にまつわる本が展示されており、実際に手にとって読むことも可能です。

 

素晴らしい景色を楽しめる客室

プレミアスタジオ

レセプションエリアから専用エレベーターに乗り換え、今回宿泊するコーナールームの「プレミアスタジオ」へ。広さは61平米で定員は3名。コーナールームなので2面から自然光が注ぎ、とても開放的です。

皇居や東京タワー、または東京スカイツリーなどを望めます。窓際のチェアに腰掛け、刻々と変わる都心の表情をゆっくりと眺める。そんなぜいたくなひとときが叶うでしょう。

 

マットレスは、全世界のフォーシーズンズホテルで提供している『シグネチャー』『シグネチャープラッシュ』『シグネチャーファーム』の3種類の硬さから選べます。さらに、ピローメニューは5種類。ぜひとも体験していただきたい、優しく包み込まれるような寝心地です。

 

一度着たら虜になるパジャマは、ふわふわした肌触りのワッフル生地。草履型にデザインされたスリッパは、外国からのお客様にも好評なのだそう。

 

バスタブ、独立したシャワールーム、ダブルシンクがあり、使い勝手の良い空間が広がります。

 

バスアメニティは、パリのフレグランスメゾン「Diptyque（ディプティック）」。エレガントで繊細な香りが、優雅なバスタイムを演出してくれます。

 

ミニバーにはラウンジでも提供している「SABOE（茶方薈）」のティーバッグに加え、ネスプレッソのカプセルが用意されています。補充をお願いしたいときは、客室に設置されているiPadのフォーシーズンズアプリから、チャットで24時間依頼可能です。

 

誕生日や記念日などの特別な日には、シャンパン（18,000円）やチョコレートアメニティ（5,500円）もオーダーでき、お祝い気分を盛り上げることができます（要事前予約）。プロポーズのお手伝いなども可能とのことなので、特別な日のステイには事前に相談すると、素敵なアイデアを教えてくれるかもしれませんね。

 

デラックスルーム 皇居御苑ビュー（キング）

宿泊した「プレミアスタジオ」以外にも、特別な時間を過ごせる全190の客室を備えています。

「デラックスルーム 皇居御苑ビュー（キング）」は広さは50〜54平米で、定員は3名。壁一面の大きな窓から見える皇居の森が、夕方になると幻想的な色に染まる瞬間は、まさに絶景です。

 

お風呂につかりながら景色を眺めることができるビューバスも大きな魅力。

 

天空のオアシス「THE SPA」

39階にあるスパ＆ウェルネス施設「THE SPA」は、トリートメントルーム、プール・お風呂、フィットネスジムを備えた天空のオアシスです。都会の賑わいや日々の忙しさから解放され、個室でゆったりとマッサージやトリートメントを受けるのは至福の時間。カップルルームもあるので、特別な日のご褒美にもぴったりです。

 

トリートメントの前後には、男女それぞれのロッカールーム内に設けられたスチームルームとお風呂でくつろげます。

 

ここだけの限定トリートメントが、大自然の恵みに包み込まれる森林浴のような「YAKUSUGI マッサージ」（60分 39,600円）です。樹齢千年を超えた屋久杉から、環境を破壊しないサステナブルな方法で採取したYakusugiオイルを使用。首肩を中心に身体をほぐす心地の良いストロークと癒やしの香りで、深い眠りへと誘います。

 

施術後には茶器に入った生姜茶と和三盆の小菓子をいただきました。最初から最後までうっとりするような体験で、心も身体もほぐれていくのを感じました。

 

スパのブティックでは、フォーシーズンズオリジナルアイテムを含む、記念日や贈り物などに最適なギフトアイテムも購入できます。

 

「PIGNETO」でイタリアンディナー

夕食は「PIGNETO（ピニェート）」で。「アボンダンツァ」（豊潤な人生）をテーマに、旬の食材を活かした季節のイタリア料理をシェアスタイルで提供しています。

 

テラス席もあり、食事前のマジックアワーにアペリティーボ（食前酒）を楽しむことも可能。周りの高層ビルよりも一際高く、遮るものが何もないため圧巻の景色が広がります。ここでも遠くに富士山を見ることができ、感動！

 

今回いただいたのは、平日限定の全4品のおまかせコース「PANTHEON」（9,900円）。季節の食材を使った構成で、3カ月ごとにメニューが変わります。

スタートは、ベーカリーシェフが焼いた自家製パン。外はクリスピーで中はふわふわ、噛むほどに小麦の味わいと旨みを感じ、次は何が運ばれてくるのかと期待が高まります。

 

続いて、アンティパストの「ブラータチーズ 生ハム いちじく」。竹炭の塩とオレンジオイルで作ったパウダーが添えられており、いちじくの甘みとブラータチーズの旨みを引き出しています。

上に乗った黒いものは、カカオが入ったパンのクルトンで、食感にアクセントを加えています。

 

一口食べてうなった「ホタテと色々きのこ フェデリーニ」は、干しシイタケの一種である花咲どんことドライポルチーニで出汁をとり、和の要素が加わったクリームソースのパスタ。

ほかにもマイタケ、シメジ、エリンギ、ブラウンマッシュルームなどをふんだんに使用しています。和と洋がミックスした絶妙な味わいで、きのこ好きにはたまらない一品です。

 

セコンドピアット（メインディッシュ）は、「国産牛グリル 蕪のミートソースグラタン 赤ワインソース」。グリルした小松菜でカブの葉をイメージし、皿の上でもカブを表現したシェフの遊び心あふれる一皿です。

周りにあしらった竹炭の塩とお肉を一緒に味わうと、香ばしさがプラスされ、芳醇な味わいへと変化します。

 

食後はデザートが4種類運ばれてきて、好きなものを1つ選べます。今回はシャインマスカットが乗ったタルトをチョイス。

アーモンドクリームとゆずレモンのコンフィを絞って焼いた土台に、バーベナの香りを移したカスタードクリーム、フレッシュなシャインマスカット、レモンジュレが層になっています。さわやかな味わいで、コースの締めくくりにぴったりでした。

 

「VIRTÙ」で美酒に酔いしれる

大満足のディナーの後は、1日の締めくくりに「VIRTÙ」でカクテルを堪能。

「Paris-meets-Tokyo」をコンセプトに、フランスのヴィンテージスピリッツや希少なコニャックのほか、日本とフランスの美徳をテーマとした、昔話に紐づいたシグネチャーカクテルや軽食を楽しめます。

 

バーテンダーおすすめの「柚子凪」をいただきました。柚子ジン、コニャック、柚子果汁、柚子リキュール、柚子ビターを使用した、柚子尽くしの一杯。さわやかな味わいの奥に、甘みやほのかな苦みも感じる複雑な味を堪能しました。

 

翌朝はスイミングからスタート

翌朝は少し早く起きて、プールへ。6:30〜21:30まで営業しており、宿泊者なら誰でも無料で利用可能。水着を忘れた場合は、レンタルもできます。

メタリックなデザインの温水プールは20メートルの長さがあるので、しっかり泳ぎたい人にもうれしいですね。

 

プールの両脇には、ミストを浴びながらくつろげるミストチェアやハイドロマッサージ機能付きバイタリティプールもあり、リラックス目的の人も十分楽しめます。

 

朝食、チェックアウト

身体を動かしてすっきりした後は、お楽しみの朝食タイム。「PIGNETO」でも朝食を提供していますが、優雅な時間の仕上げに今回はルームサービスを注文。アメリカン、コンチネンタル、和朝食弁当、ヴィーガンの4種のセットメニュー、またはアラカルトから好きなものを選べます。

チェックアウトは12:00なので、のんびりと朝食を食べても大丈夫。景色を眺めながら、最後まで非日常に浸りましょう。

 

東京の中心地にありながら、都会の喧騒からエスケープできる「フォーシーズンズホテル東京大手町」。誕生日や記念日などの特別な日や、自分へのご褒美に宿泊したいホテルです。客室、レストラン、スパ、どれをとっても極上の体験が待っているラグジュアリーリゾートで、記憶に残る1泊2日を過ごしてみませんか。

 

フォーシーズンズホテル東京大手町

住所

東京都千代田区大手町1-2-1

アクセス

地下鉄「大手町」駅から直結

チェックイン

15:00

チェックアウト

12:00

客室数

190室

駐車場

あり

 

撮影／岡村智明　取材・文／加藤あやな