地酒、赤べこ、民謡踊り…会津の魅力を堪能できる「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」【楽天トラベル】

公開日: 2022/08/10

日本百名山の一つに数えられる磐梯山は、福島県・猪苗代町、磐梯町、北塩原村の3町村にまたがり、その壮大な姿を誇っています。「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」は磐梯山の麓に位置し、猪苗代湖を見下ろす高原リゾートホテル。館内は会津の郷土玩具「赤べこ」で彩られ、会津漆器をイメージした大浴場や地酒がそろう日本酒専門バーなど、会津の文化を五感で感じられる場所がいっぱい。民謡踊りや星空観察など、充実のアクティビティも楽しんだ1泊2日の滞在記をご紹介します。

「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」予約・詳細

磐梯山の自然に癒されるマウンテンリゾートホテル

「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」の最寄り駅はJR磐梯町駅。東京駅からは東北新幹線に乗り、郡山駅で在来線に乗り換え。所要時間は2時間40分～3時間ほどです。磐梯町駅からは事前予約制の無料送迎バスがあり、約15分でホテルに到着します。

磐梯山の麓に建つ「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」は、東北最大級のスキー場「星野リゾートアルツ磐梯」やゴルフ場「星野リゾート　メローウッドゴルフクラブ」に隣接するリゾートホテル。天鏡湖（てんきょうこ）とも呼ばれるほど水が透き通った猪苗代湖を眼下にし、四季によって変化する雄大な景色や、会津の食、伝統文化を満喫することができます。

かわいらしい赤べこの歓迎ににっこり

エントランスからフロントへ向かい、まずはチェックイン。広々としたロビーでは、愛らしい表情の大きな赤べこが迎えてくれました。上に乗って記念撮影ができるフォトスポットになっていて、旅行気分が盛り上がります。

一面ガラス張りの窓から見える景色が爽快なラウンジ「Books & Cafe」。会津や自然、旅に関する本が並び、24時間自由に利用できます。コーヒーマシンが設置されていて、コーヒーやハーブティー、紅茶などの無料サービスも。好きな本を読みながら、こちらのラウンジで一休みするのもいいですね。

思わず笑顔になってしまうのが、館内のいたるところに赤べこがいること。赤べこは400年前から作られている会津の郷土玩具で、幸せを運ぶ牛として親しまれています。一般的な赤い色のものだけでなく、緑色やかわいらしいピンクのべこなど、様々なべこがあちこちに。探す楽しみがあり、「あ、ここにもいた！」と会話が弾みます。

人数やスタイルに合わせて選べる快適なゲストルーム

3～5階が客室フロアになっており、客室数は全149室。今回は夫婦やカップルにおすすめの「メゾネットルーム」に宿泊しました。広さは52平米で、1階がリビングルーム、2階がベッドルームになっています。

壁のピンク色のあしらいは山に咲く花々をイメージしているそう。シンプルですっきりとしたお部屋は使い勝手がよく、L字型ソファに座ってテレビを見たり、窓から新緑のゲレンデを眺めたりと、ゆったり過ごすことができました。

2階のベッドルームには、100×200cmのベッドマット、またはベッドが2台並んでいます。メゾネットなので、屋根裏部屋にもぐりこんだかのようなワクワク感も！

メゾネットタイプのお部屋の中にはファミリー向けの「ゴロゴロルーム」もあります。2階のベッドルームに85×200cmのベッドマット3台がつなげて置かれていて、親子で川の字になってゴロゴロとくつろぐことができます。

こちらは、ベッドが2台設置された29平米の「モダンツインルーム」。カップルや友人同士で過ごすのにぴったりです。

館内着として着心地のいい作務衣が用意されています。フリーサイズのほか、大人用はS～LLサイズ、子ども用はS～Lサイズと幅広く準備されているのもうれしいですね。

また、星野リゾートでは環境保全の観点からシャンプーやコンディショナー、ボディソープはすべてポンプボトル式を採用。歯ブラシなどの使い捨てのアメニティは部屋になく、チェックイン時に希望する人にのみ渡しています。飲料水もペットボトルは置かず、館内に設置されたウォーターサーバーを自由に使うシステム。そのためのボトルが部屋に用意されています。

客室のキーも赤べこの形！さりげない遊び心が楽しいですね。

「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」の宿泊プランをチェックする

季節ごとに開催されるスペシャルイベントが楽しい！

季節に合わせて館内で開催されるイベントも「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」の大きな魅力。2022年8月31日まで楽しめる夏のイベントをご紹介します。

「はらくっち桃フェス」（15:00～18:00）は、全国有数の生産地である福島の桃のおいしさを堪能できるイベントです。「はらくっち」とは会津弁で「おなかいっぱい」という意味で、まさに満腹になるくらい桃がふんだんに使われたスイーツやドリンクが味わえます。「たっぷりもも氷」（2,000円 1日10食限定）は、ほぼ丸々1個の桃を盛り込んだひんやりスイーツ。桃ミルク氷を削ったかき氷の上には大ぶりの果肉が山盛り！中にも角切りの桃と生クリームがたっぷり入り、桃好きにはたまらない一品です。

ドリンクでは、桃のノンアルコールカクテル「ももモクテル」（750円）が登場。福島では7月上旬～9月上旬にかけて25種類以上の品種の桃が出回るそうで、その中から時期によって3～5種類を用意。好きな品種を選ぶと、桃のエプロンと帽子を身に着けたスタッフが目の前でモクテルを作ってくれます。この日は「あかつき」というジューシーな白桃をセレクトしました。

夏といえばお祭り。同じく夏のイベント「赤べこ夏祭り」（15:30～19:00）では、赤べこをモチーフにした輪投げや型抜きなどの屋台が登場。赤べこの形をしたピストルを使う射的（200円）にチャレンジしましたが、簡単そうでなかなか難しい！童心に帰ってはしゃぎました。

さらに人気なのが、「赤べこビアガーデン」（15:30～20:30）。テーブルやパラソル、提灯、スタッフの服装にいたるまで赤べこで彩られた「べこジェニック」な屋外テラスで、磐梯山を眺めながら冷たいビールなどを味わえます。卓上の「赤べこビアサーバー」（1L2,000円）は赤べこの頭がレバーになっていて、とてもキュート。おつまみの入った器も赤べこ仕様です。りんご味の「子どもビール」（250円）も用意されていて、子ども連れのファミリーも楽しめます。

2022年9月17日～11月23日には屋台で秋の味覚と熱燗が味わえる「赤べこ秋祭り」、10月1日～10月31日は赤べこに仮装する「赤べこハロウィン」を開催予定。秋もワクワクするイベントがいっぱいです。

磐梯山麓から湧き出た温泉でリラックス

イベントを満喫したら、汗を流しに大浴場「朱嶺（あかね）の湯」へ。朱色と黒のスタイリッシュなデザインは会津漆器をイメージし、浴槽にはヒバの木を使用。ぷかぷかと浮かんでいるのは赤べこの形をしたヒノキで、爽やかな香りに癒されます。

磐梯山麓から湧き出た温泉は、神経痛や筋肉痛などを和らげるとされる炭酸水素塩泉。ちょうどいい温度で、ゆっくりと浸かることができました。

湯上りにはフリーサービスのアイスキャンディーや冷たいお茶で休憩を。お茶はクマゴヅル、タラノキなど、会津の奥深い山々に生える野草数種類をブレンドした香ばしい野草茶です。

わっぱ飯など郷土料理が充実したビュッフェディナー

夕食はビュッフェレストラン「kisse・kisse（キッセキッセ）」で。「きっせきっせ」とは「おいでおいで」という意味の会津地方の方言です。明るい店内には、世代を問わず楽しめる和洋中の多彩な料理が並んでいます。

幅広いメニューの中でも外せないのが会津の郷土料理。「手打ちそば」も用意されていて、入口では職人によるそば打ちの実演が行われています。そばは会津の食文化に欠かせない食材で、ホテルのある磐梯町でもそばの栽培が盛んなのだそう。

そのほか、曲げわっぱに入った会津名物「わっぱ飯」や、地元の酒蔵の酒粕を使った「豚の酒粕しゃぶしゃぶ」も。ライブキッチンコーナーでスタッフが目の前で仕上げて渡してくれます。

好きなものを食べたいだけ取ってテーブルへ。色とりどりのサラダや牛の鉄板焼きのほか、いかにんじん、三五八漬け、そばの実を使ったリゾットなど、福島ならではのメニューがいっぱい。自分で作るパフェやショコラオレンジケーキといったスイーツも充実していて大満足！

「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」の夕食付きプランをチェックする

ディナーのあともお楽しみが盛りだくさん！

夕食後は、館内の日本酒専門バー「会津SAKE Bar」で一杯。会津地域にある約30蔵の日本酒をそろえ、季節によって銘柄を入れ替えています。「飛露喜（ひろき）」や「寫樂（しゃらく）」といった全国的に有名で希少なお酒も。

日本酒に詳しくなくても、利き酒師が味わいの特徴や香りを記したカードがそれぞれの銘柄に付いているので大丈夫。お猪口単位で注文できるので（1杯200～300円）、飲み比べをするもいいですね。

20:30からは「Books & Cafe」で、誰でも自由に参加できるアクティビティ「あいばせ！踊らんしょ」がスタート。この日は、会津で歌い継がれてきた民謡「会津磐梯山」に合わせて、赤べこのやぐらの周りを輪になってみんなで踊りました。

和太鼓と篠笛の音色とともに地元民謡歌手の伸びやかな歌声が響き、雰囲気はさながらお祭りの夜。スタッフやほかのお客さんと一緒に夢中で踊っていると、あっという間に時間が過ぎ、踊り終わったあとはみんな拍手喝采。その場の一体感が最高でした！

さらに、夜に2回（19:30、21:00）開催される「磐梯星あるき」にも参加。スタッフにガイドしてもらいながら、懐中電灯を持ってホテルの向かい側にあるゴルフ場へ向かいます。

ゴルフ場に着いて光がまったくなくなると、地球が丸いということを改めて実感するくらい、空の端から端まで星がくっきり見えます。スタッフの解説を聞きながら、北斗七星、夏の大三角形、さそり座、おおぐま座などを見つけ…そして、この日はちょうど七夕で天の川も！都会では見ることのできない、美しい満天の星空に感激しました。

ライブキッチンで「朝ラー」を堪能！

朝食もビュッフェレストラン「kisse・kisse」で、ずらりと並んだ料理から好きなものをいただきます。ごはん派もパン派も大満足のラインナップで、中には「饅頭の天ぷら」といった会津のご当地グルメも。

ライブキッチンでは朝食の定番ふわふわオムレツと、喜多方ラーメンを提供。朝食にラーメンという会津の食文化「朝ラー」を体験できます。醤油味のスープに中太ちぢれ麺がよく合い、朝からおかわりしてしまいました。

「星野リゾート　磐梯山温泉ホテル」の朝食付きプランをチェックする

朝市、薬草茶作り、赤べこ絵付け…会津の文化を体験

朝食後、チェックアウトまでの時間も有意義に過ごせます。毎朝7時30分～9時30分に、ロビーでは「会津の朝市」を開催。会津のいいものを集めた小さなマルシェです。

地元珈琲店の焙煎珈琲豆やティーバッグ、お米、ワイナリーのワイン、フルーツブランデー、農園の新鮮な桃など、どれも気になるものばかり。ラインナップは時期によって変わり、日によっては生産者さんが店頭に立つこともあります。

「Books & Cafe」では毎日7:00～11:00に「薬研こしぇる茶」と題したアクティビティを実施。江戸時代、会津藩が薬草栽培や薬草の栽培を推奨していたことにちなみ、薬草茶作りを体験できます。

サルノコシカケ、ハトムギ、カキノハなどから好きな薬草を選び、薬材を粉末にするための伝統的な器具「薬研（やげん）」を使って粉にします。ティーポットに入れてお湯を注げば、オリジナルの薬草茶のできあがり！参加料は無料です。

自分で作った薬草茶を飲みながら、ラウンジでリラックスタイム。

赤べこに絵付けができる「会津てわっさ」（8:00～11:00、15:00～18:00）も、ぜひ体験したいアクティビティ。職人が手づくりした無地の赤べこに、カラフルな絵の具を使って自由に柄を描き、持ち帰ることができます。何を描こうかなと悩みながら完成させたオリジナルの赤べこは、愛着もひとしお。赤べこ（1,500円）のほか、白虎刀（1,300円）や起き上がり小法師（750円）にも絵付けできます。