兵庫県を代表する観光地のひとつ、淡路島。瀬戸内海東部に位置しており、温暖な気候で過ごしやすく、食の宝庫としても知られています。
そんな人気の淡路島ですが、車でアクセスする人が多く、運転をしない人にとってはハードルが高いイメージがあるのではないでしょうか。そこで、神戸を出発し、淡路島北部の「北淡」から島南部の「南淡」まで、バスのみで周遊する1泊2日のモデルコースをご紹介。実は車がなくても淡路島の有名観光地を巡ることができるのです!
※バスのダイヤは、2024年9月19日時点の休日ダイヤのものです。季節や平・休日でダイヤが変わりますので、公式サイトをご確認ください。
【1日目】淡路島南部エリア
8:25 「神戸三宮バスターミナル」から高速バスで出発
神戸と淡路島をつなぐ高速バスは、各線三宮駅から徒歩圏内に位置するバスターミナルから出発します。今回は淡路交通高速バス「三ノ宮〜福良線」に乗車。明石海峡大橋を渡り、バスに揺られること約90分で、南あわじエリアまで直通で行くことができます。
- 時刻表
- 淡路交通株式会社 時刻表
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8:25 淡路交通高速バス「神戸三ノ宮バスターミナル」→9:58「福良」到着、徒歩約3分
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10:00 「うずしおドームなないろ館」で無料シャトルバスに乗り継ぎ
福良の「うずしおドームなないろ館」からは、「うずの丘 大鳴門橋記念館」への無料のシャトルバスが出ています。便利な送迎バスは積極的に利用しましょう!シャトルバスの本数は多くないので、事前に時間や乗り場をチェックしておくと安心ですね。
バスの待ち時間には、「うずしおドームなないろ館」4階の展望台へ行ったり、隣接する「足湯うずのゆ」で温泉気分を味わったりするのもおすすめです。
- 営業時間
- 9:00~17:00(テナントにより異なる)
- 時刻表
- うずの丘 大鳴門橋記念館 無料シャトルバス時刻表
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10:30「うずしおドームなないろ館」→10:42「うずの丘 大鳴門橋記念館」
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10:45 「うずの丘 大鳴門橋記念館」を散策
「うずの丘 大鳴門橋記念館」は、南あわじ地区でも特に人気の観光スポットのひとつです。淡路島の特産品である玉ねぎをモチーフにした直径2.8メートル、重さ約200キログラムもの特大オブジェ「おっ玉葱」との記念撮影はSNS映えすると評判!
そのほかにも、360度の絶景が楽しめる「屋上展望台」や、淡路島の食材を使ったお菓子や調味料などのお土産がそろう「うずの丘 味市場」、玉ねぎをキャッチするクレーンゲーム「たまねぎキャッチャー」など見どころたっぷり。
12:30 ランチにご当地グルメ「あわじ島バーガー」を味わう
「うずの丘 大鳴門橋記念館」には複数のレストランが入店しており、ご当地グルメを楽しめます。なかでも有名なのは「あわじ島バーガー淡路島オニオンキッチン うずの丘店」。過去に全国ご当地バーガーグランプリで1位と2位を勝ち取っている実力派です。
2013年にグランプリ(1位)を受賞した「あわじ島オニオンビーフバーガー」(850円)の主役は厚さ約8ミリメートルもの「玉ねぎカツ」。甘辛く炊いた淡路牛に淡路島産トマトソースを合わせ、オニオンチップやオニオンフォンデュなど、様々な味付けの玉ねぎをふんだんに使用しています。
- 営業時間
- 9:00~17:00
※あわじ島バーガー 淡路島オニオンキッチン うずの丘店は9:00~16:00 - 定休日
- 火曜日※祝日は営業
- 公式サイト
- うずの丘 大鳴門橋記念館
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14:35「うずの丘 大鳴門橋記念館」→14:37「うずしおドームなないろ館」到着、徒歩約2分
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14:45 福良マルシェで淡路島の食材と出会う
「福良マルシェ」は、地元の淡路島で作られた特産品が手に入るショップです。ジャムやお菓子などの加工品だけでなく、なかには農家が直接持ってきた新鮮な野菜や、その日獲れた鮮魚などが並ぶことも。土地ならではの食材を試してみるのも、旅の醍醐味ですよね。
- 営業時間
- 9:30~17:00、年中無休
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徒歩約2分
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16:10 船の旅「うずしおクルーズ」で世界最大を体感!
淡路島と徳島県の境である「鳴門海峡」は、世界最大のうずしおで知られています。淡路島から出航する「うずしおクルーズ」に乗船すれば、世界で唯一、大渦の間近まで接近でき、目の前で渦を巻く迫力ある様子を見ることができます。
海風を感じるオープンデッキや、鳴門海峡の下をくぐるシーンも印象的。約60分のクルージングには、うずしお以外にも楽しみがちりばめられています。
うずしおの見頃は日によって異なるので、時刻表であらかじめチェックしておくことをおすすめします。また、出航時間の直前にはチケットが売り切れることも。事前に予約しておくと安心です。
(別ウィンドウで開きます)
2日目もまだまだ淡路島南部を楽しむなら…?
淡路島南部を巡る1日目のモデルコースは以上ですが、2日目も淡路島南部を楽しむなら、「南淡路バス乗り放題きっぷ」の購入がおすすめ。4,400円(子ども2,200円)で2日間南淡路エリアのバスが乗り放題になります。神戸三宮と淡路島間の高速バスの往復代も含まれているのもうれしいポイント。
【淡路島南部】バスで行けるおすすめスポット
イングランドの丘
イギリスの湖水地方をテーマにした農業公園「イングランドの丘」。コアラや、ワラビー、ヒツジ、ウサギといった動物たちとふれあえます。春のネモフィラ、夏のひまわり、秋のコスモスなど一面の花畑も人気。
そのほか、イチゴ狩りやいも掘り、旬の野菜の収穫体験、パン作り、乗馬、ゴーカートなど、家族みんなで楽しめるアクティビティが充実!
- 営業時間
- 9:30~17:00(最終入場は閉園30分前まで)※4~9月の土日祝のみ9:30~17:30
- 定休日
- 火曜日
- 料金
- 大人(高校生以上)1,200円、子ども(4歳~中学生)400円、3歳以下 無料
- アクセス
- 「福良」から淡路交通縦貫線「イングランドの丘」下車すぐ
慶野松原
約5万本の淡路黒松と、約2.5キロメートルにわたって続く白い砂浜、瀬戸内海の風景が美しい「慶野松原(けいのまつばら)」。瀬戸内海に沈んでいく夕日もまた絶景で、国の名勝に指定されているほか、「日本の渚百選」「日本の夕陽百選」「日本の水浴場88選」などにも選ばれています。夏は海水浴やキャンプができ、周辺に温泉宿もあるので年間を通して楽しめます。
- アクセス
- 「イングランドの丘」から、らん・らんバス北循環線「慶野松原」下車すぐ
【2日目】淡路島北部エリア
11:10「南あわじ」から「北あわじ」へバスで移動
バスを攻略すれば、淡路島内の移動も簡単にできます。まずは「福良」バス停から出発する高速バスに乗り、「高速舞子」バス停で下車しましょう。
続いて、下車したバス停から徒歩2分の場所にある「高速舞子」バス停(同じ名前ですが、降りた場所とは異なるバス停です)から高速バス「大磯号(神戸〜大磯・東浦バスターミナル行き)」に乗車し、「淡路夢舞台」バス停で下車します。
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11:10 淡路交通「福良」出発→12:30「高速舞子」到着、徒歩約7分(乗り換え)
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13:00 西日本JRバス大磯号「高速舞子」出発→13:15「淡路夢舞台」到着
13:15 「淡路夢舞台」で美しい建築に出会う
世界的な建築家、安藤忠雄デザインの施設として知られる「淡路夢舞台」も、淡路島を代表する観光スポットです。ホテル「グランドニッコー淡路」や国際会議場も有した巨大な敷地内には、プロムナード公園、淡路島国営明石海峡公園、百段苑など見どころがたくさん。
おすすめは、施設の中心に位置する「展望テラス 円形フォーラム」からまわるコース。海回廊、楕円フォーラム、山回廊、空庭、水庭、海野浜と噴水、野外劇場を巡ってみましょう。各所では「安藤建築」を感じられるコンクリートの空間や、光が織りなす美しい姿を楽しむことができます。
また、淡路島近海で獲れた海鮮料理を味わえるレストラン「きとら」はランチにぴったりです。
- 営業時間
- 各施設により異なる
- 入館料
- [あわじグリーン館(通常展)]一般 750円、高校生以下 無料、70歳以上 370円
- 公式サイト
- 淡路夢舞台
- 時刻表
- あわ神あわ姫バス 時刻表※「北部観光周遊回り 時計回り」は3~11月の土日祝日の運行
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14:54 あわ神あわ姫バス「淡路夢舞台前」出発(北部観光周遊回り 時計回り)→15:11「あわじ花さじき」到着、徒歩約2分
15:11「あわじ花さじき」で季節の花畑を観賞
「あわじ花さじき」は、整備された高原に咲き誇る季節の花々が楽しめる県立公園。たとえば、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモス、冬はストックなどが観賞できます。
一面に咲き誇る花畑は、まるでお花の絨毯のように美しく、四季の移ろいを感じられるスポット。開花情報は公式サイトでチェックできるので、お出かけの参考にしてみてくださいね。
バスの時間までの休憩には、カフェレストラン「Galleri (ギャラリ)」で、テラス席で絶景を眺めながらオリジナルパフェや軽食を楽しんで。
- 営業時間
- 9:00~17:00(最終入園16:30)
※季節により変更する場合あり - 休園日
- 年末年始
- 料金
- 無料
- 公式サイト
- あわじ花さじき
- 時刻表
- あわ神あわ姫バス、神姫バス 北淡路西海岸ライン
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17:06 あわ神あわ姫バス「あわじ花さじき」出発(北部観光周遊回り 時計回り)→17:19「県立淡路島公園」到着
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17:30 姫神バス「神戸・舞子〜岩屋・野島・北淡」線 「県立淡路島公園」出発(神戸三宮バスターミナル行き)→18:14「神戸三宮バスターミナル」到着
もっと淡路島北部を楽しむなら…?
淡路島南部と同じく、「北淡路バス乗り放題きっぷ」もあるので、淡路島北部を思いっきり楽しみたいのならおすすめ。1日券(神戸発着)と2日券(神戸・大阪発着)から選べます。
【淡路島北部】バスで行けるおすすめスポット
幸せのパンケーキ 本店 淡路島リゾート
海を望むロケーションで映える写真が撮れることで、SNSを中心に人気を集めている「幸せのパンケーキ 本店 淡路島リゾート」。淡路島の食材を使った、おいしいパンケーキやグルメを堪能した後は「幸せの階段」でフォトジェニックな一枚を!
- 営業時間
- 平日10:00~20:00(L.O.18:45)、土日祝9:30~20:00(L.O.18:45)
- アクセス
- 神姫バス「幸せのパンケーキ 淡路島リゾート前」停下車すぐ
- 公式サイト
- 幸せのパンケーキ 本店 淡路島リゾート
ニジゲンノモリ
アニメ×テクノロジー×自然をテーマとした新感覚テーマパーク「ニジゲンノモリ」。県立淡路島公園内にあり、人気アニメ『クレヨンしんちゃん』や『NARUTO-ナルト-』のアトラクション、レストランなどが楽しめます。
夜には、手塚治虫氏の『火の鳥』の世界をプロジェクションマッピングなどで描いた、幻想的な夜の森の散策も。施設内にはグランピング施設「グランシャリオ 北斗七星135°」もあるので、そのまま泊まってグランピングを楽しむのもおすすめです。
- 営業時間
- 10:00~22:00
- 休園日
- 無休
- 入園料
- 無料(各アトラクションは有料)
- アクセス
- 高速バス「かけはし号」・淡路市生活観光バス「ニジゲンノモリ」下車すぐ
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