早起きして訪れたい、京都の“朝観光”におすすめの神社仏閣9選

早起きして訪れたい、京都の“朝観光”におすすめの神社仏閣6選

提供:ことりっぷ

 

多くの観光客が訪れる京都。ここ数年、注目されているのが“朝観光”です。朝が早いと混み合うこともなく観光ができるだけでなく、地元の人との出会いがある時も。
また、時には贅沢に一人の時間が楽しめることもあります。早朝から開門する京都の神社仏閣を紹介します。

青もみじと鳥居のコントラストが美しい「貴船神社」

青もみじと鳥居のコントラストが美しい「貴船神社」

鴨川の上流で太古の昔から京都を見守ってきた貴船神社。春日灯籠が両側にずらりと並び、朱色の鳥居が印象的な石段を登って、本宮へ。こちらは全国二千社を数える水神の総本宮であり、高龗神(たかおかみのかみ)という水の神様が祀られています。

青もみじの美しさを愛で、川のせせらぎの音に耳を傾けながら、奥宮(おくみや)~結社(ゆいのやしろ)をめぐった後は、夏の風物詩・川床でひと休みするのもすてきです。事前予約が必要ですが、気軽に入れるカフェもありますよ。

 

五右衛門のように「絶景かな」といいたくなる、三門から眺める京の朝「南禅寺」

五右衛門のように「絶景かな」といいたくなる、三門から眺める京の朝「南禅寺」

室町時代に創建された「南禅寺」。春の桜、秋の紅葉で知られ、好シーズンになると観光バスで訪れる大勢の人々で境内が賑わう名所です。
境内には、ひと際大きな三門があります。歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」に、石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」というシーンは、この三門からの眺めです。まずは、森林浴を楽しみながら水路閣などを見てまわり、8時40分になれば三門へ。急な階段を上り高さ約20mほどから京都市内を一望。朝の涼風を受けながら、何も考えず京都という街について思いを馳せる時間があります。

 

白兎を救った大国主神が縁結びの神様に「八坂神社」

白兎を救った大国主神が縁結びの神様に「八坂神社」

本殿への参道にいくつもの摂末社が並ぶ八坂神社。そのひとつ、大国主社のご祭神は「因幡の白兎」で知られ、海辺で皮を剥がれて泣いていた白兎を助けた大国主神です。のちに、兎が取り持つ縁で八上比売(やがみひめ)に出会ったことから、縁結びの神とされています。

社の脇にある良縁願掛所には男女の縁だけでなく、友人、家族、仕事などあらゆる良縁を願う絵馬がぎっしり。本殿へお参りをしたら、その奥にある美御前社の美容水で美容祈願も忘れずに。

 

森に包まれた神秘の社・京都「下鴨神社」で、縁結びから美人祈願まで開運まいり♪

森に包まれた神秘の社・京都「下鴨神社」で、縁結びから美人祈願まで開運まいり♪

京都に17ある世界遺産のひとつ「下鴨神社」は、豊かな自然に囲まれ、澄んだ空気が満ちるパワースポット。毎年5月には祇園祭、時代祭とともに京都三大祭に名を連ねる「葵祭」の舞台として知られています。広々とした境内には、縁結び、美人祈願、厄除け、開運招福などさまざまなご利益を授けてくれるお社が点在しているほか、茶店「さるや」もあります。ちょっぴり早起きしてお参りすれば、すがすがしい一日のはじまりになりますよ。

水にそっと浸すと文字が浮かび上がる「水みくじ」300円

 

古代豪族「賀茂氏」によって創建された古き社「上賀茂神社」

古代豪族「賀茂氏」によって創建された古き社「上賀茂神社」

京都の北、賀茂川の上流に鎮座する上賀茂神社は、正しくは「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といい、京都最古の歴史を誇る神社のひとつです。神代の昔、神社の北北西にある神山(こうやま)に祭神・賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が降臨し、678(天武7)年、古代豪族・賀茂氏によって現在の社殿のもとが造営されたと伝えられています。あらゆる災難を除く厄除けや、平安京の鬼門(北東)守護神として崇められたことから方除けのご利益でも信仰を集めています。

学問の神様・菅原道真を祀る「烏丸の天神さん」

学問の神様・菅原道真を祀る「烏丸の天神さん」

学問の神様として知られる菅原道真、その父や曾祖父が祀られ、「烏丸の天神さん」の呼び名で親しまれている「菅原院天満宮神社」。学業成就や合格祈願のほか、良縁にご利益があるとされる「九頭龍大神」などが境内にあります。

道真自身やゆかりの牛や梅をモチーフにしたかわいらしい授与品も人気。なかでも牛のお腹の中におみくじが入ったパステルカラーの「丑みくじ」はお参りするたび集めたくなります。

朝もやがかかる嵐山を借景に庭を楽しむ「天龍寺」

朝もやがかかる嵐山を借景に庭を楽しむ「天龍寺」

渡月橋から歩いてすぐの「天龍寺」。寺院を開いたのは、高僧の夢窓疎石です。自ら作庭した曹源池庭園(そうげんちていえん)が、嵐山や小倉山を借景にしています。大堰川があることで朝もやがかかることもあり、その風景は幻想的なんですよ。ほかにも、東から昇る太陽が麓より先に西にある嵐山に射し込み、この庭を照らす時間があるのも朝ならではです。通常は、朝8時30分から。紅葉が美しい秋には、朝7時30分から開門します。

 

朝の散歩を楽しみ生身供で徳をいただく「東寺」

朝の散歩を楽しみ生身供で徳をいただく「東寺」

五重塔、立体曼荼羅などで知られる「東寺」。平安京を守るために創建された寺院は、823(弘仁14)年に弘法大師(空海)に託され今に至ります。
鳥がさえずり、朝の散歩にちょうど良い広大な境内の西側には、大師の住まいだった御影堂があります。毎朝6時すぎから、生身供(しょうじんく)があり、僧侶により、朝の膳と昼食にあたる二つの膳と煎茶が大師へ献上されます。実は、国宝の弘法大師像を安置する厨子を毎日御開帳するのがこの時。無病息災と仏の徳を授かることができる朝です。

 

オフィス街の非日常空間へ誘う朝の「六角堂」

オフィス街の非日常空間へ誘う朝の「六角堂」

聖徳太子が創建し、生け花発祥の地といわれる頂法寺は、通称「六角堂」と呼ばれています。京の都の中心地点というへそ石や縁結びの柳、聖徳太子沐浴の池跡など、境内には見どころもいろいろ。
開門は、朝6時。車も人も慌ただしく通る烏丸御池周辺のオフィス街から一歩寺院内に入れば、静寂に包まれます。スターバックス烏丸六角店(朝7時~)が隣接しているのも魅力。全面ガラスで、朝のコーヒーを飲みながらホッとした時間を過ごせます。

京都の“朝観光”は、自分のペースでゆったりとした時間を過ごすことができますよ。今から秋にかけてはちょうど良い季節です。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

 

文:鳥井よしこ

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